2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側の通期予想(修正済)に対する中間実績は「売上高はほぼ予想通り(上振れ寄り)」だが、営業利益は赤字転落(下振れ)し、親会社株主に帰属する中間純利益は△261百万円の損失(前年同期は+39百万円の利益)となった。通期見通しは一過性の投資有価証券売却益(約5,008百万円見込み)を織り込んでいる。
- 業績の方向性:増収(売上高 +4.0%)だが、営業損失計上により増収減益(営業→減益)/純損失(減収増損失に近い構図)。
- 注目すべき変化:再生可能エネルギー関連事業で仕入価格上昇や太陽光発電所の設備損傷によりセグメントで312,768千円の損失、かつ同セグメントで209,649千円の減損損失を特別損失計上。これが営業利益・純利益悪化の主要因。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上 42,500百万円、営業利益 100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 3,600百万円)は、期中の一過性の特別利益(関連会社株式売却益 約5,008百万円)を織り込んでおり、当該特別利益の計上可否・金額が通期達成性の鍵。
- 投資家への示唆:中期的には石油関連事業が収益基盤を支えているが、再エネ事業の採算性回復と設備リスク(災害・損傷)管理、特別利益に依存した今期利益見込みの持続性に注意。配当方針は中間10円(実施済)、通期予想21円であるが、特別利益の取り扱い(成長投資や自己株買い等への振替)に注目。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:日新商事株式会社
- 主要事業分野:石油関連事業(直営・卸・直需・産業資材など)、再生可能エネルギー関連事業(PKS販売、太陽光等)、不動産事業(賃貸マンション等)
- 代表者名:代表取締役社長 筒井 博昭
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月11日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期累計(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
- セグメント:
- 石油関連事業:燃料油販売(直営・卸・直需)、カーケア、LPガス、産業資材等
- 再生可能エネルギー関連事業:PKS販売、太陽光発電等
- 不動産事業:賃貸マンション等の賃貸・管理
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):7,600,000株
- 期中平均株式数(中間期):6,676,444株
- 期末自己株式数:923,556株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月12日
- 配当支払開始予定日:2025年12月2日
- 決算説明会開催の有無:–(短信で該当欄空白)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(中間累計、単位:百万円)
- 売上高:実績 20,145(+4.0%)/通期予想 42,500 → 中間進捗率 約47.4%(通期に対してほぼ順調)
- 営業利益:実績 △63(※営業損失 62,917千円)/通期予想 100 → 達成率:マイナス(赤字)で大幅未達
- 親会社株主に帰属する中間純利益:実績 △261/通期予想 3,600 → 中間で損失計上、通期予想は特別利益前提のため単純比較では評価困難
- サプライズの要因:
- マイナス要因:再生可能エネルギー事業でのPKS仕入価格上昇に販売価格が追随せず採算悪化、さらに子会社の太陽光発電設備損傷による発電停止、減損損失(209,649千円)・災害損失引当金(124,373千円)の計上。
- プラス要因:石油関連事業は燃料油販売数量増・販売価格上昇、カーケア収益増でセグメント利益が拡大(石油関連のセグメント利益 374,653千円、前年同期比+44.3%)。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正済みで、通期純利益見込みに大きな一過性の投資有価証券売却益(約5,008百万円)を含めている。したがって、通期達成の可否は当該売却益計上の是非・金額に左右される。
財務指標
- 財務諸表の要点(中間期末:2025年9月30日、単位:千円)
- 総資産:43,813,206千円(前期末 40,373,995千円、増加 3,439,211千円)
- 純資産:26,013,704千円(前期末 23,595,445千円、増加 2,418,258千円)
- 自己資本(参考):25,796,000千円
- 現金及び預金:3,421,243千円(前期末 4,230,004千円、減少)
- 流動資産合計:15,394,039千円、固定資産合計:28,419,167千円
- 負債合計:17,799,502千円(前期末 16,778,549千円)
- 収益性(中間期:単位:千円・前年同期比較)
- 売上高:20,145,618千円(前年同期 19,369,193千円、+4.0%/+776,425千円)
- 営業利益:△62,917千円(前年同期 222,283千円 → 前年同期比大幅減)
- 経常利益:141,539千円(前年同期 246,608千円、△42.6%/△105,069千円)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:△261,068千円(前年同期 +39,035千円)
- 1株当たり中間純利益(希薄化後):△39.10円(前年同期 +5.85円)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:約47.4%(20,145 / 42,500)→ 通常ペース(ほぼ50%目安)
- 営業利益進捗率:実績が赤字であるため進捗はマイナス(通期見通し 100百万円に対し未達)
- 純利益進捗率:通期見込みは特別利益織込のため中間損失からの評価は困難
- 過去同期間との比較:売上は増加ペースだが、利益面は大幅悪化(再エネの採算悪化と減損が主因)
- 財務の安全性
- 自己資本比率:58.9%(安定水準。目安:40%以上で安定)
- 負債比率(負債/純資産):約68.4%(17,799,502 / 26,013,704 ≒ 0.684)
- 流動比率(流動資産 / 流動負債):15,394,039 / 7,046,420 ≒ 218.6%(良好)
- 効率性
- 売上高営業利益率:中間期はマイナス(営業損失)。石油関連は採算改善、再エネが大幅に悪化し全体を押し下げ。
- セグメント別(中間累計、千円)
- 石油関連:売上 18,535,698(+5.0%)、セグメント利益 374,653(+44.3%)
- 再生可能エネルギー関連:売上 1,290,152(△7.5%)、セグメント損失 △312,768(前年は+26,123)
- 不動産:売上 319,767(前年並み)、セグメント利益 159,905(△13.2%)
- 財務の解説:総資産・純資産は投資有価証券の評価増(その他有価証券評価差額金の増加)が主因で増加。現金は中間で約808,760千円減少。借入金は長期借入金返済等で減少。繰延税金負債の増加が目立つ(資産側の評価増に伴う影響)。
配当
- 配当実績と予想(1株当たり、円)
- 2025年3月期:第1四半期末 9.00/第2四半期末 16.00(中間9? ここは過年度表記の混在のため注記)→ 年間合計 25.00
- 2026年3月期:中間配当(第2四半期末) 10.00(実施)、通期予想:期末 11.00、年間合計 21.00(予想)
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため記載不可)
- 配当性向:–(通期業績見通しが特別益を含むため算出注意)
- 特別配当の有無:当中間期における特別配当はなし。通期は一過性の特別利益をどのように株主還元に振り向けるか検討中と明記(成長投資・財務健全化・株主還元のバランスで検討)。
セグメント別情報
- 石油関連事業
- 売上高:18,535,698千円(前年同期比 +5.0%)
- セグメント利益:374,653千円(前年同期比 +44.3%)
- コメント:直営部門の燃料油販売数量増・販売価格上昇、レンタカー・洗車などカーケア収益増が寄与。
- 再生可能エネルギー関連事業
- 売上高:1,290,152千円(前年同期比 △7.5%)
- セグメント損失:△312,768千円(前年同期は +26,123千円)
- コメント:PKSは販売増があったがPKS仕入価格上昇で採算悪化。さらに子会社の太陽光設備損傷で発電停止、減損(209,649千円)計上。
- 不動産事業
- 売上高:319,767千円(前年同期並み)
- セグメント利益:159,905千円(前年同期比 △13.2%)
- コメント:賃貸マンション「EDIAN」シリーズ等の稼働は堅調だが、修繕工事等で利益減。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:–(短信中で明示的な中期数値は記載なし)
- KPI達成状況:–(特定KPIの数値提示なし)
- 解説:再エネ分野は中長期で重要戦略としつつも短期的な採算悪化と設備リスクが顕在化しており、改善策(コスト転嫁や設備保全、構成見直し等)の進捗が今後の注目点。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:–(同業他社データは資料に記載なし)
- 市場動向:
- 石油製品:原油価格は中東情勢で一時上昇したが概ね60ドル台推移、国内のガソリン価格は燃料油価格定額引下げ措置等で約170円台。国内需要は減退傾向だが夏季需要で減少率が鈍化。
- 再エネ:世界的な脱炭素の流れは継続するが政策や市場環境の影響(米国の政策動向等)で不透明要素あり。PKSなどバイオマス燃料の調達コスト上昇が採算に影響。
今後の見通し
- 業績予想(通期:2025/4/1~2026/3/31、単位:百万円、会社発表)
- 売上高:42,500(+8.9%)
- 営業利益:100
- 経常利益:200(+64.1%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:3,600(+484.9%)→ 大幅増は投資有価証券売却益等の一過性利益を織込
- 1株当たり当期純利益:539.21円
- 予想の信頼性:今期の純利益見通しは約5,008百万円の投資有価証券売却益を前提としており、当該売却の実行・計上タイミングに依存。過去の予想達成傾向は–(短信に履歴の記載なし)。
- リスク要因:
- PKSなど原燃料価格の変動、太陽光設備等の災害リスク・保守コスト、為替変動(海外事業の収益に影響)、原油価格変動、政策・補助金の変更など。
- 一過性利益への依存度が高い場合、持続的収益力評価は要注意。
重要な注記
- 会計方針:会計基準等の改正に伴う会計方針の変更に関する記載あり(詳細は注記参照)。特段の後発事象や修正再表示は記載なし。
- 連結範囲の変更:当中間期における連結範囲の重要な変更なし(記載なし)。
- 特記事項:通期に投資有価証券売却益約5,008百万円を特別利益として計上する見込み(関連会社株式の売却に関する公表済み事項)。中間短信は監査(レビュー)対象外。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7490 |
| 企業名 | 日新商事 |
| URL | http://www.nissin-shoji.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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