2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は2026年3月期通期予想を11月6日に修正(詳細は別途公表)。当中間期実績は会社公表の通期見通しに対する進捗率は概ね想定範囲内(下記参照)。市場予想との比較は本資料内に明示がないため記載できません(–)。
- 業績の方向性:減収減益(売上高109,139百万円、前年同期比△1.2%/営業利益20,648百万円、同△11.5%)。
- 注目すべき変化(前年同期比):機能化学品事業の売上・利益が大幅減(売上69,094百万円、△8.4%;営業利益12,349百万円、△23.0%)一方、化薬事業は大幅増益(売上14,722百万円、+26.1%;営業利益1,292百万円、+77.8%)。
- 今後の見通し:通期予想(修正後)=売上高258,400百万円(+8.4%)、営業利益46,000百万円(+1.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益38,200百万円(+4.7%)。中間実績の進捗は売上約42.3%、営業利益約44.9%、純利益約40.4%で、期初の想定ペース(単純な1/2比)よりやや遅れ/先行が混在している(詳細は進捗率欄参照)。
- 投資家への示唆:① 機能化学品の需要低下と原燃料高止まりが短期的な業績重し。② 医薬・医療・健康および化薬(宇宙・防衛関連)の寄与が相対的に強く、事業ポートフォリオの差異が業績変動要因。③ 配当は増配予想(通期52円)と自己株式取得(上限5,000百万円)で株主還元を強化。短中期は外部環境(通商政策、原燃料、地政学リスク)に注目。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:日油株式会社
- 主要事業分野:機能化学品事業(界面活性剤、脂肪酸誘導体、EO/PO誘導体、有機過酸化物等)、医薬・医療・健康事業(食用加工油脂、食品機能材、健康関連製品、MPC等)、化薬事業(産業用爆薬、宇宙・防衛関連製品等)、その他(運送・不動産等)
- 代表者名:代表取締役社長 澤村 孝司
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月6日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期) 2025年4月1日~2025年9月30日(連結・日本基準)
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
- 半期報告書提出予定日:2025年11月14日
- 配当支払開始予定日:2025年12月1日
- セグメント:
- 機能化学品事業:界面活性剤、脂肪酸誘導体、EO/PO誘導体、有機過酸化物などの化学素材
- 医薬・医療・健康事業:食品機能材、健康関連製品、生体適合性素材(MPC)、DDS原料等
- 化薬事業:産業用爆薬、宇宙・防衛関連製品、機能製品等
- その他:運送、不動産等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):236,524,128株(2026年3月期中間期)
- 期末自己株式数:6,693,273株(中間期)→前期は2,991,799株
- 期中平均株式数(中間期):231,531,395株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 通期の業績予想修正(2025年11月6日公表済)
- 自己株式取得:取締役会決議(取得期間:2025/11/7~2025/12/31、上限2,000,000株、上限金額5,000,000,000円)
- 株主総会・IRイベント:–(本資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較:中間期の個別会社予想は本短信に明示されていないため達成率は通期予想に対する進捗率で示す)
- 売上高:実績109,139百万円。通期予想258,400百万円に対する進捗率 109,139/258,400 = 42.3%(通期の半分=50%目安に対してやや遅れ)
- 営業利益:実績20,648百万円。通期予想46,000百万円に対する進捗率 20,648/46,000 = 44.9%(概ね計画的)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:実績15,419百万円。通期予想38,200百万円に対する進捗率 15,419/38,200 = 40.4%
- サプライズの要因:
- 主因は需要動向の地域別・用途別の差。機能化学品(特に脂肪酸誘導体・界面活性剤・EO/PO誘導体・有機過酸化物)がアジア・トイレタリー・樹脂向け需要の低迷で売上・利益減。これが全体の減益寄与。対照的に化薬事業(宇宙・防衛関連)が好調で増益寄与。
- 原燃料高止まりや米国の通商政策による産業景気下振れリスクを想定した収益環境の悪化も要因。
- 通期への影響:
- 通期予想は修正済(11/6公表)。中間時点の進捗は売上・利益ともに通期目標の達成可能性を完全には否定しないが、機能化学品事業の回復が鍵。為替・原料市況・需要動向によって上下しやすい。
財務指標
- 財務諸表の要点(中間期:2025/9/30)
- 総資産:377,588百万円(前期末357,196百万円、+20,392百万円)
- 純資産:283,149百万円(前期末279,550百万円、+3,599百万円)
- 負債合計:94,439百万円(前期末77,646百万円、+16,793百万円)
- 自己資本比率:74.7%(安定水準。前期末78.0%)
- 現金及び預金:91,733百万円(前期末87,064百万円、+4,668百万円)
- 売上債権:49,842百万円(前期末59,238百万円、▲約9,135百万円(本文))
- 棚卸資産:32,182百万円(前期末28,419百万円、+約9,263百万円(本文))
- 投資有価証券:49,263百万円(前期末41,864百万円、+7,399百万円)
- 収益性(中間期)
- 売上高:109,139百万円(前年同期110,478百万円、前年比△1.2%、△1,339百万円)
- 営業利益:20,648百万円(前年同期23,321百万円、前年比△11.5%、△2,673百万円)
- 営業利益率:20,648/109,139 = 18.9%(前年同期 23,321/110,478 = 21.1% → 利益率低下)
- 経常利益:21,632百万円(前年同期23,592百万円、前年比△8.3%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:15,419百万円(前年同期17,016百万円、前年比△9.4%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):66.60円(前年同期71.39円、△9.5%)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:42.3%(通常の半期ペース50%と比較するとやや遅れ)
- 営業利益進捗率:44.9%(半期目安に若干届かず)
- 純利益進捗率:40.4%(半期目安に対して遅れ)
- 過去同期間(前年中間期)の進捗(前年通期実績は別途必要)と比較すると概ね同水準〜やや弱含み
- 財務安全性
- 自己資本比率:74.7%(安定水準。目安40%以上で良好)
- 流動資産:216,973百万円/流動負債:72,821百万円 → 流動比率:約297.8%(流動性は高い)
- 負債比率(負債合計94,439/純資産283,149)= 約33.4%(低位)
- 効率性
- 減価償却費(中間期):4,694百万円(前年中間期3,427百万円、増加)
- 総資産に対する売上高の回転等の詳細は別途データ必要(–)
- セグメント別(中間期:金額は百万円、前年比%は資料記載)
- 機能化学品事業:売上69,094(△8.4%)、セグメント営業利益12,349(△23.0%)
- 医薬・医療・健康事業:売上24,999(+8.5%)、営業利益8,360(+3.4%)
- 化薬事業:売上14,722(+26.1%)、営業利益1,292(+77.8%)
- その他:売上322(+6.4%)、営業利益235(+29.0%)
- 財務の解説:
- 総資産増は棚卸資産・有形固定資産・投資有価証券の増加が主因。負債増は前受金(流動負債内その他)の増加が大きく、営業活動・投資の増加に伴う動きと推定される。自己資本は中間純利益で増加する一方、自己株式取得で約10,001百万円の減少が発生。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期 実績:中間21.00円/期末24.00円=合計45.00円
- 2026年3月期 中間:26.00円(増配)
- 2026年3月期(予想):中間26.00円/期末26.00円=年間52.00円(前期比+7円)
- 配当性向(通期予想ベース):配当52.00円 ÷ 1株当たり当期純利益予想166.18円 = 約31.3%(目標の総還元性向50%に対して現状は中程度)
- 特別配当の有無:なし
- 株主還元方針:自己株式取得を実施(取締役会決議、上限2,000,000株・上限5,000百万円)。本中間期に自己株式取得による減少(取得金額約10,001百万円)が発生している旨開示。
セグメント別情報(詳細)
- 機能化学品事業
- 売上高:69,094百万円(前年同期比△8.4%)
- 営業利益:12,349百万円(△23.0%)
- 背景:アジアでの環境・エネルギー向け出荷低調、トイレタリー向け界面活性剤や樹脂向けの需要弱含みが主因。特殊防錆処理剤等は堅調。
- 医薬・医療・健康事業
- 売上高:24,999百万円(+8.5%)
- 営業利益:8,360百万円(+3.4%)
- 背景:食用加工油脂・食品機能材および健康関連製品が増加。MPC関連は減少だがDDS原料は底堅い。
- 化薬事業
- 売上高:14,722百万円(+26.1%)
- 営業利益:1,292百万円(+77.8%)
- 背景:産業用爆薬、ロケット向け(宇宙関連)、防衛関連が増加。高成長セグメントとして寄与が大きい。
- その他
- 売上高:322百万円(+6.4%)、営業利益235百万円(+29.0%)
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「2025中期経営計画」(2023~2025年度の最終年度)で掲げる重点分野は「ライフ・ヘルスケア」「環境・エネルギー」「電子・情報」。当期は医薬・化薬の寄与拡大で一部整合性あり。エレクトロニクス分野等の新規開発プログラム実施により研究開発加速(産学連携)。
- KPI達成状況:個別KPI(数値目標)の開示は本資料に限定的のため詳細は–。研究開発費4,013百万円、設備投資13,980百万円は計画投資の一環。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との詳細比較データは本資料に記載なし(–)。
- 市場動向:米国の通商政策による自動車産業への影響、ウクライナ・中東情勢、原燃料価格の高止まりが景気見通しの下振れリスク要因。医療・宇宙・防衛などの分野は堅調。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(修正後公表):売上高258,400百万円(+8.4%)、営業利益46,000百万円(+1.5%)、経常利益48,300百万円(+3.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益38,200百万円(+4.7%)、1株当たり当期純利益166.18円
- 次期予想:–(本資料に記載なし)
- 前提条件:為替・原料価格等の前提は別添資料参照(本短信本文には詳細記載はないため–)
- 予想の信頼性:会社は業績予想について「現在入手可能な情報に基づく判断であり、将来の要因で変動する可能性あり」と注記。過去の達成傾向は中立~保守的と読み取れる記載(具体の達成率履歴は別資料必要)。
- リスク要因:
- 通商政策・関税による顧客産業(自動車等)の需要悪化
- 原燃料・原材料価格の高止まり
- 地政学リスク(ウクライナ、中東等)
- 為替変動
- 主要顧客の需要変動(トイレタリー、合成樹脂市場など)
重要な注記
- 会計方針の変更:なし
- 中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:あり(税金費用の計算において見積実効税率等の適用に関する注記あり)
- 監査等:第2四半期決算短信は公認会計士/監査法人のレビュー対象外
- その他重要事項:自己株式取得(取締役会決議)により株主還元を強化。配当予想の修正あり(中間配当増額)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4403 |
| 企業名 | 日油 |
| URL | http://www.nof.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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