2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社予想(通期・第2四半期累計)は変更なし。四半期(第1四半期)実績は会社公表の予想修正がない中、営業利益が想定進捗を下回る状況(下振れ)と判断できる。
- 業績の方向性: 増収減益ではなく、減収減益(売上高 -2.8%、営業利益 -48.1%、当期純利益 -36.1%:前年同期比)。
- 注目すべき変化: 営業利益の大幅な減少(123.8百万円→64.2百万円、前年同期比 -48.1%)が最重要点。営業利益率は7.85%→4.19%に低下(利益率悪化)。
- 今後の見通し: 会社は通期予想(売上7,500百万円、営業利益560百万円、当期純利益420百万円)を据え置き。第1四半期の進捗は売上20.4%、営業利益11.5%、純利益20.1%で、営業利益の進捗が特に遅れているため通期達成には下期での採算改善が必要。
- 投資家への示唆: 原材料高等による採算圧迫が表面化している点に注目(特に工事部門の売上・採算)。自己資本比率は高水準(78.1%)で財務余力はある一方、短期的な収益力回復が鍵。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 旭コンクリート工業株式会社
- 主要事業分野: コンクリート関連製品の製造販売、工事、不動産(賃貸等)
- 代表者名: 代表取締役社長 狩野 堅太郎
- URL: https://www.asahi-concrete.co.jp
- 報告概要:
- 提出日: 2025年8月8日
- 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日、非連結)
- セグメント:
- コンクリート関連事業: 二次製品、工事、工事用資材等の仕入・販売
- 不動産事業: 主に賃貸(リース収益等)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数: 13,233,000株(自己株式含む)
- 期末自己株式数: 75,222株
- 四半期累計の期中平均株式数: 13,157,778株
- 時価総額: –(株価情報は未提供のため記載できません)
- 今後の予定:
- 決算発表: 当資料(第1四半期)にて公表(次回は第2四半期発表等)
- 株主総会/IRイベント: –(資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(当第1四半期実績と会社公表の通期予想に対する進捗)
- 売上高: 実績 1,532.945百万円。通期予想7,500百万円に対する進捗率 20.4%(概算)。
- 営業利益: 実績 64.236百万円。通期予想560百万円に対する進捗率 11.5%(概算)。
- 純利益: 実績 84.378百万円。通期予想420百万円に対する進捗率 20.1%(概算)。
- サプライズの要因:
- 主因は原材料高騰等による採算悪化(会社コメント)と、工事部門の売上減(工事部門売上 -17.7%)による利益圧迫。
- 受取配当金等の金融収入は減少(受取配当金 58,248千円→54,205千円)が営業外収益に影響。
- 通期への影響:
- 会社は予想修正を行っていないが、営業利益の進捗が低いため、下期での採算改善やコスト削減がなければ通期目標達成はやや厳しい可能性あり(ただし自己資本は厚く財務余力はある)。
財務指標
- 貸借対照表(主要項目、単位:百万円)
- 総資産: 15,609 百万円(前期末 15,907 百万円、増減 -298 百万円、-1.9%)
- 純資産: 12,197 百万円(前期末 12,126 百万円、増減 +71 百万円、+0.6%)
- 自己資本比率: 78.1%(前期末 76.2% → 1.9ポイント上昇、安定水準)
- 現金及び預金: 4,802.926 百万円(前期末 5,279.701 百万円、-476.775 百万円、-9.0%)
- 流動資産合計: 8,423.655 百万円(前期末 9,005.629 百万円、-581.974 百万円、-6.5%)
- 流動負債合計: 1,895.629 百万円(前期末 2,393.891 百万円、-498.262 百万円、-20.8%)
- 固定負債(社債等含む): 1,515.972 百万円(前期末 1,387.679 百万円、+128.293 百万円、+9.2%)
- 損益計算書(主要項目、単位:百万円、前年同期比)
- 売上高: 1,532.945 百万円(前期1Q 1,576.374 百万円、-43.429 百万円、-2.8%)
- 営業利益: 64.236 百万円(前期1Q 123.763 百万円、-59.527 百万円、-48.1%)
- 営業利益率: 4.19%(前期1Q 7.85% → 低下、利益率悪化)
- 経常利益: 117.436 百万円(前期1Q 180.223 百万円、-62.787 百万円、-34.8%)
- 四半期純利益: 84.378 百万円(前期1Q 132.055 百万円、-47.677 百万円、-36.1%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS): 6.41円(前年同期 10.04円、-36.2%)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
- 売上高進捗率: 20.4%(通期想定の四分の一よりやや上回る)
- 営業利益進捗率: 11.5%(通期想定に対し低い。通常は四半期均等で25%が目安のため低調)
- 純利益進捗率: 20.1%(やや低め)
- 過去同期間との比較: 営業利益・純利益とも前年同期比で大幅減(採算面の悪化が鮮明)
- 財務安全性:
- 自己資本比率 78.1%(安定水準、一般には40%以上で安定)
- 流動比率(流動資産/流動負債): 約444%(8,423.655 / 1,895.629 → 高水準で短期支払能力は良好)
- 負債比率: (負債合計 3,411.601 / 純資産 12,197.980)= 約28.0%(低め)
- 効率性:
- 総資産回転率(簡易): 売上高 / 総資産 = 1,532.945 / 15,609 ≒ 0.098(年率推計の粗い指標)
- 売上高営業利益率の悪化(7.85%→4.19%)が収益性低下を示す
- セグメント別(当第1四半期、単位:百万円、前年同期比%)
- コンクリート関連事業 売上 1,522.335 百万円(前期比 -2.8%)
- 二次製品部門: 910 百万円(前期比 -8.3%)
- 工事部門: 84 百万円(前期比 -17.7%)
- その他(資材等): 527 百万円(前期比 +12.1%)
- セグメント利益: 72.697 百万円(前期 130.595 百万円、-44.3%)
- 不動産事業 売上 10.610 百万円(前期比 -0.5%)、セグメント利益 4.070 百万円(前期 4.729 百万円、-13.9%)
- 財務の解説:
- 売上はほぼ横ばいだが、原材料高等で売上総利益が大きく低下。販管費はわずかに増加。営業外収益(受取配当金)が減少傾向で経常利益も低下。現金減少は運転資金の変動や支払等が主因。自己資本は増加、評価性資産の評価差額金増加が要因。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績): 年間配当 17.00円(注:期末の17円は普通配当14円+特別配当3円)
- 2026年3月期(会社予想): 第2四半期(中間) 14.00円、第4四半期(期末) 14.00円(合計 28.00円)※資料上の表示に基づく(注記を参照)
- 配当利回り: –(株価情報未提供のため算出不可)
- 配当性向: –(期中の累計では算出可能だが、会社側は通期予想に対する数値を明示していないため通期確定前は –)
- 特別配当の有無: 2025年3月期には期末特別配当3円が含まれていた。2026年見通しでは特別配当に関する記載なし(通常配当での設定と見られる)。
- 株主還元方針: 自社株買いの記載なし。
セグメント別情報
- セグメント別状況:
- コンクリート関連事業が売上・利益の大半を占める(売上 1,522.3百万円/全体のほとんど)。
- 二次製品と工事の減収が利益低下の主要因。その他資材部門は増収。
- 前年同期比較:
- 二次製品 -8.3%、工事 -17.7%、その他 +12.1%。
- セグメント利益合計は76.768百万円(前期135.324百万円、-43.3%)。
- セグメント戦略:
- 会社は原価低減、設計折込やプレキャスト化の提案、CIM等デジタル技術の活用で受注と工期短縮を図っている(会社説明文より)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: –(当資料に中期計画の詳細は記載なし)
- KPI達成状況: –(明示されたKPIなし)
- コメント: 通期予想は据え置かれており、下期の業績回復が中期目標達成の鍵と考えられる。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 国内は国土強靭化関連の土木案件が堅調。ただし原材料高騰が採算圧迫(会社コメント)。
- マクロ不確実性(米国の通商政策、物価高等)がリスク要因。
- 競合比較: –(同業他社の業績データは本資料に含まれていないため記載なし)
- 競争優位性: プレキャスト化やCIM導入等での生産性向上・提案力強化を進めているが、短期的には原価動向が影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 第2四半期累計(会社予想): 売上 3,400 百万円(+3.4% 前期比)、営業利益 200 百万円(+42.6% 前期比)、経常利益 240 百万円(+40.5%)、当期純利益 160 百万円(+42.7%)。
- 通期(会社予想): 売上 7,500 百万円(+3.9% 前期比)、営業利益 560 百万円(+0.8%)、経常利益 630 百万円(+3.1%)、当期純利益 420 百万円(+2.0%)、1株当たり当期純利益 31.93円。
- 会社は5月13日公表の予想を維持(本第1四半期での修正なし)。
- 予想の信頼性:
- 第1四半期の営業利益進捗が低いため、通期達成は下期での採算改善が前提。過去の予想達成傾向は本資料のみでは判断不可(–)。
- リスク要因:
- 原材料価格上昇、受注環境の変化、工事採算の悪化、為替・国際政策の影響(米国の通商政策等)、建設投資の変動など。
重要な注記
- 会計方針: 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更等の記載なし(該当事項なし)。
- 四半期キャッシュ・フロー計算書: 第1四半期累計期間の四半期キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)。
- 減価償却費: 当第1四半期 42,005千円(前年同期 48,289千円)。
- 審査・レビュー: 添付された四半期財務諸表に対する監査法人によるレビューに関する明示的な記載はなし(–)。
- その他重要事項: 会社は通期予想の前提条件等の詳細開示は本資料に限定的。将来見通しは不確定要素がある旨の一般的注記あり。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5268 |
| 企業名 | 旭コンクリート工業 |
| URL | http://www.asahi-concrete.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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