2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期業績予想を修正している(修正有)。中間実績は会社予想との比較で売上高進捗50.3%、営業利益進捗46.1%、親会社株主に帰属する当期純利益進捗46.3%で、通期見通しに対して概ね順調(上振れ/下振れは通期修正前後の前提に依存)。市場予想との比較は情報なしのため記載不可(–)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高 +2.6%、営業利益 +177.8%、経常利益 +241.9%、親会社株主に帰属する中間純利益 +676.9%)。
  • 注目すべき変化:有機化学事業の売上回復(農薬中心)で売上が約52億円増加。為替差損から為替差益への転換(非営業収益で444百万円計上)やコスト改善により利益率が大幅改善。連結範囲の変更(ISK BIOSCIENCE INDIA の新規連結)あり。
  • 今後の見通し:2026年3月期通期予想(修正後):売上高152,000百万円(+4.7%)、営業利益16,000百万円(+52.6%)、当期純利益12,200百万円(+45.1%)。中間進捗率は売上・利益とも約46~50%で、現時点では通期見通し達成の可能性は高いが、為替や原材料市況がリスク。通期予想は修正あり。
  • 投資家への示唆:主要要因は(1)有機化学(農薬)および無機化学の採算改善、(2)為替差益の発生、(3)コスト削減による増益。中期的には為替・原材料価格と市況動向が業績変動要因となるため注意が必要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:石原産業株式会社
    • 主要事業分野:有機化学事業(農薬、ヘルスケア関連等)、無機化学事業(電子材料、機能性色材、ファインケミカル等)、その他の事業
    • 代表者名:代表取締役社長 大久保 浩
    • URL: https://www.iskweb.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月6日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明資料:有(アナリスト向け説明会あり)
  • セグメント:
    • 有機化学事業:農薬(成長戦略剤、既存剤)、動物用医薬品、医薬品原薬等
    • 無機化学事業:電子材料(MLCC向け等)、機能性色材、ファインケミカル(酸化チタン等)
    • その他の事業:その他(詳細は資料参照)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式):40,383,943株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(中間期):38,257,398株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月7日
    • 配当支払開始予定日:2025年12月8日
    • IRイベント等:決算説明会(アナリスト向け)開催あり

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社の通期予想に対する中間累計の達成率)
    • 売上高:76,459百万円/通期予想152,000百万円 → 達成率 50.3%
    • 営業利益:7,371百万円/通期予想16,000百万円 → 達成率 46.1%
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:5,649百万円/通期予想12,200百万円 → 達成率 46.3%
  • サプライズの要因(上振れ・下振れした主な理由)
    • 上振れ要因:
    • 有機化学事業(農薬)の販売増(米州の除草剤、アジアの殺虫剤等)により売上増。
    • 無機化学では販売価格維持とコスト削減で利益改善(ファインケミカルの市況低迷でも増益)。
    • 為替差損(前年は1,158百万円の損失)から為替差益444百万円へ転換し、経常利益を押し上げた。
    • 営業CFの改善(売上債権・棚卸資産の減少等)によりキャッシュが増加。
    • 連結範囲の変更(ISK BIOSCIENCE INDIA の新規連結)が数値に影響(現金及び現金同等物の増加505百万円が計上)。
    • 下振れ要因:
    • 無機化学の一部(酸化チタン等)売上は厳しい状況。
    • 特別損失として減損303百万円、固定資産処分損増(475百万円)を計上。
  • 通期への影響:
    • 中間進捗は売上・利益ともに通期予想の約46~50%で、現時点では通期予想達成可能性は高いと判断できる。ただし為替・原材料市況・地域別市場の変動が下振れ要因となるため警戒が必要。
    • 会社は中間決算を踏まえ通期予想を修正しており、最新の通期前提を確認する必要あり。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 総資産:238,808百万円(前期末225,097百万円、+13,711百万円)
    • 純資産:117,198百万円(前期末114,448百万円、+2,750百万円)
    • 流動資産:162,724百万円(前期末154,830百万円、+7,894百万円)
    • 流動負債:57,488百万円(前期末46,667百万円、+10,821百万円)
    • 現金及び現金同等物:38,964百万円(前期末24,948百万円、+14,016百万円)
  • 収益性(中間期間)
    • 売上高:76,459百万円(前年同期比 +2.6% / +1,937百万円)
    • 営業利益:7,371百万円(前年同期比 +177.8% / +4,718百万円)
    • 営業利益率:9.64%(前年同期 3.56% → 大幅改善)
    • 経常利益:8,501百万円(前年同期比 +241.9% / +6,015百万円)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:5,649百万円(前年同期比 +676.9% / +4,922百万円)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):147.66円(前年同期 19.03円 → +676.9%)
  • 進捗率分析(中間→通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:50.3%(通常ペース:中間で50%程度なら計画どおり)
    • 営業利益進捗率:46.1%(中間でやや計画未満だが通期見通しは現実的)
    • 純利益進捗率:46.3%
    • 過去同期間との比較:利益率改善が顕著(前年は利益低迷)
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率:49.0%(安定水準、目安40%以上を超える)
    • 負債合計:121,610百万円、純資産117,198百万円 → 負債/純資産比 ≒103.8%(負債比率はやや高めだが自己資本比率は良好)
    • 流動比率:162,724 / 57,488 = 283%(流動性は良好)
  • 効率性
    • 総資産回転率(中間):売上高 / 総資産 = 76,459 / 238,808 ≒ 0.32回/年(年換算評価は留意)
    • 売上高営業利益率の大幅改善が確認できる(3.6%→9.6%)
  • セグメント別(中間:2025/4–9)
    • 有機化学事業:売上 41,511百万円(前年同期比 +14.4% / +5,215百万円)、セグメント利益 5,756百万円(前年同期比 +114.4%)
    • 無機化学事業:売上 33,008百万円(前年同期比 △8.4% / △3,011百万円)、セグメント利益 3,699百万円(前年同期比 +112.3%)
    • その他の事業:売上 1,938百万円(前年同期比 △12.2%)、セグメント利益 124百万円(前年同期比 △26.2%)
  • 財務の解説:
    • 売上高は有機化学が牽引。無機化学は売上減ながら採算改善(価格維持・コスト削減)で利益貢献。
    • 営業CFは堅調(税引前利益増、債権・棚卸資産の減少、仕入債務の増加等で営業CF 20,275百万円:前年同期比 +11.1%)。
    • 投資活動は固定資産取得などで支出継続(当中間 4,480百万円の支出)。財務活動は長期借入れ収入6,000百万円等で財務CF改善。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当:30.00円(2026年3月期 中間)
    • 期末配当(予想):70.00円
    • 年間配当予想:100.00円(変更なし)
  • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
  • 配当性向(会社予想ベース):年間配当100円 / 予想EPS 318.90円 → 配当性向 約31.3%(適度な還元水準)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(直近の自己株式保有は増加中だが、自社株買い実施の注記はなし)

セグメント別情報

  • セグメント別状況(中間)
    • 有機化学:売上 41,511百万円(+14.4%)、営業利益 5,756百万円(+114.4%)。農薬の成長戦略剤(米国の除草剤等)やアジアでの殺虫剤が拡大。ヘルスケア関連も増加だが寄与は限定的。
    • 無機化学:売上 33,008百万円(△8.4%)、営業利益 3,699百万円(+112.3%)。電子材料・機能性色材は堅調、ファインケミカル(酸化チタン)は市況低迷だが価格維持とコスト削減で増益。
    • その他:売上 1,938百万円(△12.2%)、営業利益 124百万円(ほぼ横ばいレベルで減少)
  • 前年同期比較:有機化学が主要増収要因、無機化学は売上減だが収益構造改善で利益増。
  • セグメント戦略:資料は事業ごとの戦略詳細は限定的だが、農薬の地域拡大(米州・アジア)と電子材料の需要取り込みが主要戦略要素と記載あり。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料中に中期計画の詳細記載なし(–)。中期目標との整合性は直接判断不可。
  • KPI達成状況:特定KPIの記載なし(–)。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社との定量比較は資料に記載なし(–)。ただし、農薬・電子材料分野はグローバル競争が激しく、市況差や為替感応度が高い。
  • 市場動向:国内は回復基調だが個人消費の伸び悩み、海外は地政学・通商政策・為替変動など不確実性が高い。農薬は地域により明暗、電子材料(MLCC向け)は堅調。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(修正後):売上高152,000百万円(+4.7%)、営業利益16,000百万円(+52.6%)、経常利益16,400百万円(+44.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益12,200百万円(+45.1%)、1株当たり当期純利益318.90円。
    • 予想の修正有無:有(中間公表を踏まえ修正)
    • 会社予想の前提条件:詳細は別紙「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」を参照(為替・原料等の前提は同資料に記載)
  • 予想の信頼性:通期に対する中間進捗は概ね均衡(売上は50%近く、利益は46%前後)。同社は従来期でも予想の修正例があるため、為替や原材料動向で変動しやすい点に留意。
  • リスク要因:
    • 為替変動(過去期で為替差損益が業績に大きく影響)
    • 原材料価格・市況(酸化チタン等の市況悪化)
    • 地政学的リスク・各地域の通商政策(特に米州の影響が農薬分野で顕著)
    • 競合による価格競争激化

重要な注記

  • 会計方針の変更:なし
  • 連結範囲の重要な変更:有(ISK BIOSCIENCES INDIA PVT. LTD.を新規連結)
  • レビュー:本第2四半期決算短信は公認会計士/監査法人のレビュー対象外
  • その他:業績見通しは前提に基づくものであり、実際の業績は様々な要因で変動する旨の注記あり

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4028
企業名 石原産業
URL http://www.iskweb.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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