2024年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想(通期)に対する修正はなし。第3四半期累計では売上高は会社予想との比較資料なしだが、市場想定に対しては概ね「ほぼ予想通り〜やや弱い」と推定される(営業利益が大幅に下振れ)。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比3.0%減、営業利益は前年同期比98.4%減)。
  • 注目すべき変化:受注高が大幅増(前年同期比+81.5%)である一方、営業利益はほぼゼロに低下(2百万円)。防衛機器分野で受注は急増(+195.6%)しているが、売上への反映タイミングのズレで収益性が低下。
  • 今後の見通し:会社は通期予想(売上高13,500百万円、営業利益200百万円)を据え置き。第3四半期までの進捗では営業利益達成は厳しく、Q4での大幅な改善が必要。
  • 投資家への示唆:受注環境は改善しており受注残は拡大しているが、収益化・資金繰り(短期借入金の増加・在庫増)に注目。通期利益の実現可能性はQ4の受注→売上転換とコスト管理次第。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社 石川製作所
    • 主要事業分野:紙工機械、防衛機器、受託生産(OEM)等の製造・販売
    • 代表者名:代表取締役社長 小長谷 育教
    • URL: https://www.ishiss.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2024年2月9日
    • 対象会計期間:2024年3月期 第3四半期累計(2023年4月1日〜2023年12月31日)
    • 四半期報告書提出予定日:2024年2月13日
  • セグメント:
    • 紙工機械:紙加工関連機械の受注・販売
    • 防衛機器:防衛関連装備品の受注・販売
    • 受託生産:他社向け受託製造
    • その他:上記以外の事業
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):6,385,972株
    • 期末自己株式数:7,122株
    • 期中平均株式数(第3四半期累計):6,378,850株
    • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:今回(第3四半期)資料に記載済み
    • IRイベント:四半期決算説明会の開催有無は明示なし(資料参照)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(第3四半期累計:2023/4/1〜2023/12/31、単位:百万円)
    • 売上高:実績 8,292(前年同期 8,544、前年同期比 -3.0%)
    • 会社通期予想13,500に対する進捗率:8,292 / 13,500 = 61.4%(第3四半期時点としてやや遅め)
    • 営業利益:実績 2(前年同期 134、前年同期比 -98.4%)
    • 会社通期予想200に対する進捗率:2 / 200 = 1.0%(非常に低い進捗)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:実績 △25(前年同期 +110、前年同期比 -122.7%)
    • 通期予想130に対する進捗率:△25 / 130 = -19.2%(進捗率はマイナス:赤字)
  • サプライズの要因:
    • 売上は小幅減だが、販売費及び一般管理費の増加が利益を圧迫。
    • 防衛機器の受注は大幅増だが売上は減少(タイミングのずれ)、在庫が増加している(棚卸資産 +1,834百万円)ため、受注→売上への移行が第4四半期に依存している可能性。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想を変更していないが、第3四半期の営業利益進捗(1%)から見ると、通期200百万円を達成するには第4四半期に大幅な利益改善が必要。受注残は厚いが、収益化とコスト管理、期末の販売利益率が鍵。

財務指標

  • 財務諸表の要点(単位:百万円)
    • 損益(第3四半期累計)
    • 売上高:8,292(前年同期 8,544、-3.0%)
    • 売上原価:7,123(前年同期 7,293)
    • 売上総利益:1,168(前年同期 1,251)
    • 販管費:1,166(前年同期 1,117、増加)
    • 営業利益:2(前年同期 134、-98.4%)
    • 経常利益:7(前年同期 152、-94.9%)
    • 当期純利益:△25(前年同期 +110)
    • 1株当たり四半期純利益:4.02円(前年同期 17.25円)
    • 貸借対照表(当第3四半期:2023/12/31)
    • 総資産:16,358(前期末 15,032、+8.8%)
    • 流動資産:12,193(+8.2%)
    • 現金及び預金:626(前期末 1,128、減少)
    • 受取手形等:5,521(前期末 6,051、減少)
    • 棚卸資産:5,763(前期末 3,929、増加)
    • 固定資産:4,164(+10.8%)
    • 負債合計:11,828(前期末 10,667、+10.9%)
    • 流動負債:10,107(+14.5%)
    • 短期借入金:4,990(前期末 3,070、増加)
    • 契約負債:649(前期末 2,002、減少)
    • 純資産合計:4,530(前期末 4,365、+3.8%)
  • 収益性(第3四半期累計・前年同期比)
    • 売上高:8,292百万円(-3.0%)
    • 営業利益:2百万円(-98.4%)、営業利益率 0.02%(前年同期 1.57% → 大幅悪化)
    • 経常利益:7百万円(-94.9%)
    • 当期純利益:△25百万円(前年同期 +110百万円)
    • EPS(累計):4.02円(前年同期 17.25円、低下)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計の進捗)
    • 売上高進捗率:61.4%(第3Q地点としてはやや遅め)
    • 営業利益進捗率:1.0%(達成見込み厳しい)
    • 純利益進捗率:マイナス(赤字で進捗評価不可)
    • 過去同期間との比較:前年は営業利益が確保されていたが、今期は大幅悪化
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:27.7%(前年 29.0%:やや低め。目安40%以上を下回る)
    • 流動比率:流動資産12,193 / 流動負債10,107 ≒ 120.7%(やや低め、150%が目安)
    • 負債の増加:短期借入金が増加(4,990百万円)し、現金が減少(626百万円)、ネット有利子負債は増加の可能性
  • 効率性
    • 売上高営業利益率が大幅に低下(1.57%→0.02%)しており、収益性悪化が顕著
  • セグメント別(売上・受注、前年同期比)
    • 紙工機械:受注 2,786百万円(+0.8%)、売上 1,571百万円(+13.4%)
    • 防衛機器:受注 10,135百万円(+195.6%)、売上 5,219百万円(-6.7%) → 受注は急増も売上は減(タイミング要注意)
    • 受託生産:受注 1,281百万円(-14.5%)、売上 1,167百万円(-12.9%)
    • その他:受注 525百万円(+24.1%)、売上 334百万円(+49.1%)
    • 売上構成比(第3Q累計):防衛機器が約62.9%(5,219/8,292)を占める(高依存)

配当

  • 第1四半期末:0.00円
  • 第2四半期末(中間配当):0.00円
  • 第3四半期末:0.00円
  • 期末(予想):0.00円
  • 年間配当予想:0.00円(変更なし)
  • 配当利回り:0%(株価に依存、配当なし)
  • 配当性向:0%(配当なし)
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載なし

セグメント別情報(補足)

  • 防衛機器:受注が大幅増(+195.6%)で受注残は厚くなっている模様。ただし売上は前年同期比で減少(-6.7%)しており、受注→売上化のタイミング差がある。今後の売上増加源だが、利益率次第で通期業績に影響。
  • 紙工機械:売上は増加(+13.4%)、堅調。
  • 受託生産:売上・受注とも減少(約-13%程度)、注意セグメント。
  • セグメント別利益は開示されていないため、利益貢献度は不明。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:今回資料に詳細な中期目標の記載なし(進捗評価不可 → –)
  • KPI達成状況:公開KPIがある場合の進捗は記載なし(–)

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社との相対比較データは資料になし(–)
  • 市場動向:防衛関連の受注が急増しており、同社は防衛分野に依存度が高い状況。受注増が将来の売上基盤になる一方、短期的には受注→売上化のタイミングと採算性が鍵。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(据え置き):売上高13,500百万円(前期比 +7.2%)、営業利益200百万円(+3.5%)、経常利益175百万円(+19.6%)、当期純利益130百万円(+22.2%)、1株当たり当期純利益 20.38円
    • 会社は2023年5月10日公表の予想を変更せず
    • 予想の前提条件:資料本文に詳細な前提(為替等)は記載なし(参照添付資料2ページを指示)
  • 予想の信頼性:第3四半期までの営業利益進捗が極めて低いため、通期予想達成の信頼性はQ4での受注→売上化とコスト抑制に依存
  • リスク要因:
    • 受注→売上のタイミング遅延(特に防衛機器)
    • 販管費増加や採算低下
    • 流動資産・在庫増加に伴う資金繰りの悪化(短期借入金増加)
    • 外部要因(為替・原材料価格・政府予算など) — 資料内に詳細は記載なし

重要な注記

  • 会計方針の変更等:会計方針の主要な変更は特記事項なし
  • 四半期レビュー:本四半期決算短信は公認会計士または監査法人の四半期レビューの対象外
  • その他:当該四半期における重要な連結子会社の異動等の記載なし

注:不明項目は「–」で表記。表中の金額は原資料の単位(百万円)に基づく。投資助言は行っていません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6208
企業名 石川製作所
URL http://www.ishiss.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 機械 – 機械

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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