2026年3月期 第1四半期 決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 1Qは為替影響はあるものの、売上高・営業利益とも計画を上回り、売上高は「1Qとして過去最高」。米相互関税の直接影響は軽微だが、マクロへの間接影響を注視し上半期は保守的に据え置く。コア事業は力強く成長、サブコアは外部要因で変動。
- 業績ハイライト: 売上高3,669億円(前年同期比+3.2%:良)、営業利益174億円(前年同期比−7.8%:悪)、親会社帰属四半期利益109億円(前年同期比−17.2%:悪)。EPS 27.12円(前年同期比−16.6%:悪)。
- 戦略の方向性: データセンター向けベアリング等コア事業の拡大、ニッチトップ戦略(車載モーター・アナログ/パワー半導体等)、生産性向上と価格是正で収益性改善。アクセス事業はインド新工場で供給力拡大。
- 注目材料:
- 1Qは前回(2025/5/9)予想を上振れ(売上高で約+159億円、営業利益で+34億円超)。
- 米相互関税(15%)の財務影響は想定より小さく、直接的影響は限定的(当社見積りで約US$1.3Mの影響)。
- サブコア(光デバイス等)はレアアース供給問題と為替で1Qは低調だが、6月下旬から一部生産再開。
- ツバキ・ナカシマの新設分割会社株式取得等M&A関連の取得予定(実行日2025/10/03予定)——連結影響は軽微見込み。
- 一言評価: コア事業の強さが示された一方、為替・原材料(レアアース)や地政学・関税リスクで短期のボラティリティが見られる決算。
基本情報
- 企業概要: ミネベアミツミ株式会社(MinebeaMitsumi Inc.)/主要事業分野:プレシジョンテクノロジーズ(ベアリング等)、モーター・ライティング&センシング(モーター、バックライト、スマート製品等)、セミコンダクタ&エレクトロニクス(アナログ・パワー半導体、光デバイス等)、アクセスソリューションズ(ロック・センサー等)
- 説明者: 発表者(役職):–/発言概要:スライドの要旨(1Q実績、米相互関税影響、セグメント別の状況、通期見通しのベース/リスクシナリオ等)
- セグメント:
- プレシジョンテクノロジーズ(PT):ボールベアリング、ロッドエンド・ファスナー、PMC等
- モーター・ライティング&センシング(MLS):モーター、エレクトロデバイス、センシングデバイス、車載バックライト、スマート製品等
- セミコンダクタ&エレクトロニクス(SE):アナログ/パワー半導体、光デバイス、機構部品等
- アクセスソリューションズ(AS):スマートロック、ホイールセンサー等(旧ホンダロック系)
業績サマリー
- 主要指標(1Q:億円、前年同期比は必ず%表記)
- 売上高:3,669億円(前年同期比+3.2%:良)
- 営業利益:174億円(前年同期比−7.8%:悪)/営業利益率 4.8%(前年同期比低下)
- 税引前利益:156億円(前年同期比−14.5%:悪)
- 親会社の所有者に帰属する四半期利益:109億円(前年同期比−17.2%:悪)
- 1株当たり四半期利益(EPS):27.12円(前年同期比−16.6%:悪)
- 予想との比較:
- 会社前回(2025年5月9日)予想に対する達成率:売上・営業利益とも上回る(売上は約3,510→実績3,669億円で上振れ、営業利益は140→174億円で上振れ)。サプライズ有り(上振れ)。
- 進捗状況:
- 通期(ベースシナリオ)売上目標15,200億円に対する進捗率:3,669/15,200=約24.1%(目安:1Qで約25%を占めるのはほぼ想定範囲)
- 通期営業利益目標1,000億円に対する進捗率:174/1,000=17.4%(やや遅れ)
- 通期親会社帰属当期利益目標(ベース710億円)に対する進捗率:109/710=15.3%(遅れ)
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率:コア事業は好調で進捗良。サブコアの不振が短期的に足かせ。過去同時期との比較では売上は過去最高の1Q、利益面は減少。
- セグメント別状況(1Q実績)
- PT(プレシジョンテクノロジーズ):売上648億円、営業利益140億円、営業利益率21.5%(高水準、良)
- MLS(モーター・ライティング&センシング):売上1,051億円、営業利益51億円、営業利益率4.8%(堅調だが利益率は課題)
- SE(セミコンダクタ&エレクトロニクス):売上1,172億円、営業利益23億円、営業利益率1.9%(サブコア影響で低調)
- AS(アクセスソリューションズ):売上789億円、営業利益27億円、営業利益率3.4%(地域差はあるが堅調)
- その他:売上9億円、営業利益△66億円(調整含む)
業績の背景分析
- 業績概要:
- 売上は1Q過去最高。PTのベアリング(データセンター向けファン用)が牽引。MLSは車載・HDDモーター等が堅調。SEのコア事業(アナログ・パワー)は堅調だが、光デバイス等サブコアはレアアース問題と為替で1Q低調。
- 増減要因:
- 増収要因:データセンター向け需要拡大によるベアリング外販数量増(PT)、車載向けモーター・ニッチ製品の好調(MLS)、一部セグメントでの価格転嫁合意(関税影響抑制)
- 減益要因:急激な円高による為替損(特にSEサブコアで影響)、レアアースの入手制限で光デバイスの生産停止・赤字、特殊費用(通期見通しに50億円程度の一時費用計上)
- 競争環境:
- ニッチトップ戦略を強化(車載モーターでグローバルシェア高位、半導体で高耐圧領域等に特化)。市場の技術革新スピードや価格競争は継続的リスク。
- リスク要因:
- 為替変動(USDは1Qで約146.16円へ円高進行で逆風)、米相互関税とそのマクロ影響、レアアース供給問題、サプライチェーンや地政学リスク(タイ・カンボジアの係争地問題は現状軽微)
戦略と施策
- 現在の戦略:
- コア事業(PT, MLS, SEのニッチ領域)での成長・収益性向上を優先。価格是正と生産性向上による収益改善。グローバルにベストコストでの生産体制(タイ・インド等)を活用。
- 進行中の施策:
- PT:外販数量過去最高を達成、下期に生産数量過去最高(3.4億個/月)目標で増産体制整備
- MLS:車載向けLEDバックライトの新製品量産開始(2025年7月)、スマート製品(バッテリ保護モジュール)をMLSに移管し拡大
- AS:インド新工場(カルナタカ州、投資約10億円、稼働予定2026年)による供給力強化
- セグメント別施策:
- PT:データセンター需要取り込み、航空機向け受注残を活用し拡大
- MLS:ニッチ市場でのハイマージン拡大、27/3期営業利益率10%目標に向け改善
- SE:ミネベアパワーデバイス統合後の価格是正とPMIでの効率化、サブコアの生産再開と収益性見極め
- AS:構造改革・生産性向上・グローバルOEM拡販
- 新たな取り組み:
- ツバキ・ナカシマのボールねじ等事業取得に向け株式譲渡契約の覚書を締結(譲渡実行日予定2025/10/03)
- 本多通信工業の英国子会社株式売却(株式譲渡予定日2025/10/03) — 連結影響は軽微と見込む
将来予測と見通し
- 業績予想(2026年3月期 ベースシナリオ/億円)
- 売上高:15,200(前期比−0.2%)
- 営業利益:1,000(前期比+5.8%)
- 親会社帰属当期利益:710(前期比+19.4%)
- 為替前提(2Q-4Q想定):US$=140.00円、ユーロ=160.00円、タイバーツ=4.20円、人民元=19.40円
- 予想の前提条件: 上記為替、米相互関税の直接影響は限定(価格転嫁や交渉済み分あり)、マクロ需要は不透明のため上半期は保守的に想定。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 1Qの上振れ事実を受けつつも、マクロや関税の間接影響を慎重に見極めるため上半期は保守。通期ベースはコア事業の伸長で達成見込みとするが不確実性は明示。
- 予想修正:
- 通期見通しはリスクシナリオ(売上15,000、営業利益900)を下方修正(リスクシナリオの見直し)。ベースシナリオは維持(特別要因50億円程度含む旨表記)。
- 中長期計画:
- 中期目標(例:SEでの営業益率向上、MLSで27年3月期に営業利益率10%など)に向け施策継続。現時点での進捗はコアは良好、サブコアは回復を見極め中。
- 予想の信頼性: 1Qで計画は上振れ。ただし、サブコアや為替、関税の影響によりボラティリティがある旨開示。過去の予想達成傾向はセグメントにより差あり。
- マクロ経済の影響: 為替(円高が損益を圧迫)、米中等の関税政策、デマンドの地域差(米国・中国等)、レアアース供給が短期業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 中期的キャッシュアロケーションポリシーの下、持続的・安定的な配当を実施。連結配当性向目安30%を原則。
- 配当実績/予想:
- 2026年3月期 中間配当:25円/株(前年同期比 +5円、増配:良)※「未定」との表記もあるが資料では中間25円を示唆
- 参考:2025年3月期 年間配当45円(中間20円、期末25円)
- 配当性向目安:連結で約30%
- 特別配当: なし(提示なし)
- その他株主還元: 自社株買い等の記載なし
製品やサービス
- 主要製品:
- ベアリング(サーバーファン用、航空機向け、車載向け等)— PTの主力、データセンター需給が成長ドライバー
- モーター(車載、HDD、ブラシレス等)— MLSでニッチトップ、車載シェア高
- 半導体(アナログ、パワー)— SEでニッチ分野に注力(リチウムイオン電池保護IC等)
- 光デバイス、機構部品(SEのサブコア)— 1Qはレアアース問題等で低調
- アクセス製品(スマートロック、ホイールセンサー等)— ASで拡販中
- サービス/提供エリア: グローバル(日本、米国、欧州、中国、東南アジア、インド等)
- 協業・提携: 大手医療機器メーカーとの共同開発引き合い(SEの医療用IC等)。ツバキ・ナカシマ事業取得等M&A関連進行中。
- 成長ドライバー: データセンター向け空冷ファン需要、車載バックライトの新製品立ち上げ、ニッチ半導体の需要旺盛、インド等新興市場での拡販。
Q&Aハイライト
- 経営陣の姿勢(スライドからの読み取り): 保守的だが慎重かつ現実的(1Qの上振れを評価しつつ、関税・為替・マクロの不透明さを重視)。
- ポジティブ要因:
- 1Q売上は過去最高(+3.2% yoy)。PTの外販数量拡大、データセンター需要が強い。
- SEのニッチな半導体(保護IC等)は高マージンで好調。
- MLSの新製品(車載バックライト等)が量産開始、将来の増収期待。
- 配当方針は安定・連結配当性向30%目安、今回中間配当は前年同期比で増配。
- ネガティブ要因:
- 為替(円高)による利益圧迫(1Qで顕在化)。
- レアアース供給問題で光デバイス等サブコアが停滞し、収益を圧迫。
- 米相互関税や地政学的リスクの間接影響(マクロ悪化のリスク)。
- 通期に一時費用約50億円計上予定。
- 不確実性:
- 米相互関税の継続的な影響(間接的な需要悪化の有無)、為替の行方、レアアース供給の回復ペース、主要顧客の需要動向。
- 注目すべきカタリスト:
- 2Q決算の進捗(為替や光デバイスの回復状況)。
- PTの下期生産能力増強(3.4億個/月目標)とそれによる売上寄与。
- MLSのバックライト量産拡大(2026年から大幅増産見込み)。
- ツバキ・ナカシマ関連の株式取得の実行(予定2025/10/03)。
重要な注記
- 会計方針/表示変更: 2026年3月期第1四半期から数値単位を億円に変更(四捨五入のため合計等が一致しない場合あり)。詳細は決算短信等を参照。
- 特記事項: 通期見通しに約50億円程度の一時費用が見込まれている点に留意。
- その他: 本資料の将来見通しは前提に基づくものであり、実際の業績は各種要因で変動する旨(為替、需要、技術革新等)。
(注)本まとめは提供された決算説明資料に基づく要約です。投資判断に関する助言は行っておらず、詳細な数値や補足情報は同社の決算短信・補足資料をご参照ください。もし特定セグメントの過去比較数値や通期/四半期の詳細試算(進捗率の細分等)が必要であれば、どの項目を深掘りするか指示ください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6479 |
| 企業名 | ミネベアミツミ |
| URL | http://www.minebeamitsumi.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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