2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 業績の方向性: 増収減益(売上高 +3.2%、営業利益 △7.8%、親会社帰属四半期利益 △17.2%)。
- 注目すべき変化: 包括利益が大幅悪化(49,851→7,643百万円、△84.7%)=主に為替換算差額の悪化(在外営業活動体の換算差額が前年+36,047→当期△2,490百万)による影響が大きい。金融費用の増加(金融費用 1,718→3,073百万円)も利益圧迫要因。
- 今後の見通し: 通期は今回修正で営業利益90,000百万円(前回85,000百万円→上方)など、業績見通しはやや引き上げ。第1四半期の進捗(売上高約24.5%、営業利益約19.4%)からは、通期予想の達成は現時点で可能とみなしているが、為替や金利動向が下振れリスク。
- 投資家への示唆: 売上は堅調だが利益面は為替差損・金利費用増で圧迫されている点を注視。配当は中間25円に修正、通期配当は連結配当性向約30%目処で決定予定(配当方針の明確化はプラス材料)。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: ミネベアミツミ株式会社
- 主要事業分野: 精密機械部品(ボールベアリング等)、モーター・電子部品、半導体・光デバイス、車載・産業部品等の設計・製造・販売
- 代表者名: 代表取締役 会長 CEO 貝沼 由久
- URL: https://www.minebeamitsumi.com/
- 報告概要:
- 提出日: 2025年8月5日
- 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算説明資料: 有(アナリスト向け説明会実施)
- セグメント:
- プレシジョンテクノロジーズ事業: ボールベアリング、航空機用部品、HDD用ピボット等
- モーター・ライティング&センシング事業: 小型モーター、電子デバイス、センサ等
- セミコンダクタ&エレクトロニクス事業: 半導体デバイス、光デバイス、機構部品等
- アクセスソリューションズ事業: 自動車部品(キーセット等)、産業機器用部品
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式): 427,080,606株
- 期末自己株式数: 25,495,260株
- 期中平均株式数(四半期累計): 401,585,374株
- 今後の予定:
- 決算説明会資料掲載: 2025年8月5日(同日)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 四半期(第1四半期)について会社四半期予想の記載はなし → 比較不可(–)。
- 通期(会社予想の修正):
- 前回発表(A): 売上 1,490,000 百万円、営業利益 85,000 百万円、親会社帰属当期利益 60,000 百万円
- 今回修正(B): 売上 1,500,000 百万円(+10,000)、営業利益 90,000 百万円(+5,000)、親会社帰属当期利益 63,500 百万円(+3,500)
- 達成率(第1四半期実績/修正通期見通し): 売上 24.5%(366,925/1,500,000)、営業利益 19.4%(17,432/90,000)、親会社帰属当期利益 17.2%(10,889/63,500)
- サプライズの要因:
- 上振れ要因(通期修正の背景): 第1四半期の売上の堅調さや需要動向を踏まえた見直し。
- 下振れ要因(四半期での減益): 為替影響(海外換算差額の大幅悪化)および金融費用の増加(支払利息等)による利益圧迫。
- 通期への影響: 通期見通しは小幅上方修正されたが、四半期の利益圧迫要因(為替、金利)が継続すると下振れリスク。会社は現時点で通期達成可能と判断し修正を行っている。
財務指標
- 財務諸表要点(第1四半期末 2025年6月30日/前期末 2025年3月31日)
- 資産合計: 1,645,924 百万円(前期末 1,584,814、+61,110)
- 負債合計: 893,945 百万円(前期末 830,189、+63,756)
- 親会社所有者帰属持分: 741,188 百万円(前期末 743,452、△2,264)
- 現金及び現金同等物: 255,804 百万円(前期末 214,256、+41,548)
- 収益性(第1四半期:2025/4-6)
- 売上高: 366,925 百万円(前年同期 355,454、+11,471 百万円、+3.2%)
- 営業利益: 17,432 百万円(前年同期 18,901、△1,469 百万円、△7.8%)
- 営業利益率: 4.75%(17,432/366,925、目安: 中程度)
- 税引前利益: 15,589 百万円(前年同期 18,233、△14.5%)
- 親会社の所有者に帰属する四半期利益: 10,889 百万円(前年同期 13,148、△2,259 百万円、△17.2%)
- 1株当たり四半期利益(EPS): 27.12円(前年同期 32.51円、△16.6%)
- 進捗率分析(通期修正見通し 1,500,000 百万円/90,000 百万円/63,500 百万円)
- 売上高進捗率: 24.5%
- 営業利益進捗率: 19.4%
- 純利益進捗率: 17.2%
- コメント: 売上は四半期として順調だが、利益進捗はやや低め(通期目標に対して利益面での積み上げが必要)。
- 財務安全性
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率): 45.0%(安定水準、前期末 46.9%)
- 流動比率(流動資産961,358 / 流動負債540,941): 約178%(流動性は良好)
- 負債比率(負債/資本): 893,945 / 741,188 ≒ 120.6%(過度ではないが有利子負債増加に注意)
- 社債・借入金合計(短期+長期): 226,892 + 288,597 = 515,489 百万円(前期末合計 175,084 + 288,513 = 463,597 百万円、増加)
- 効率性
- 総資産回転率等の詳細は開示数値からの直接計算は限定的だが、売上増に対して営業利益率は低下。
- セグメント別(第1四半期:売上高・営業利益、前年同期比)
- プレシジョンテクノロジーズ: 売上 64,815 百円(+3.4%)、営業利益 13,951 百円(+7.2%)
- モーター・ライティング&センシング: 売上 105,133 百円(+1.7%)、営業利益 5,085 百円(△8.0%)
- セミコンダクタ&エレクトロニクス: 売上 117,210 百円(+9.6%)、営業利益 2,250 百円(△29.4%)
- アクセスソリューションズ: 売上 78,899 百円(△3.2%)、営業利益 2,712 百円(△9.6%)
- その他: 売上 868 百円(△5.1%)、営業損失 451 百円(悪化)
- 財務の解説:
- 売上はデータセンター向け、航空機関連、電池モジュール向け等で増加。だが、海外換算差や金融費用増、セグメントでの利益率低下が連結利益を圧迫している。投資活動は前年同期に比べ抑制され(投資CF支出減少)、財務活動で短期借入の増加により現金が増加。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績): 中間 20円、期末 25円、合計 45円
- 2026年3月期(予想): 中間配当を25円に修正(期末は未定、通期は連結配当性向30%程度を目処)
- 配当利回り: –(株価情報が必要)
- 配当性向: 目標値として「連結配当性向30%程度」を明示
- 特別配当: 無し
- 株主還元方針: 配当中心の還元で連結配当性向30%程度を目処に決定。自社株買い等の特記事項は記載なし。
セグメント別情報
- 概要と動向(要点)
- プレシジョンテクノロジーズ: サーバー向け、航空機向けが堅調で増収増益。利益率改善(+7.2%)。
- モーター・ライティング&センシング: 電池モジュール需要で売上増だが、営業利益は減少(コスト・収益構成の悪化か)。
- セミコンダクタ&エレクトロニクス: 機構部品販売増で売上大幅増(+9.6%)、しかし営業利益大幅減(△29.4%)と収益性低下。
- アクセスソリューションズ: 自動車生産の減少で売上・利益とも減少。
- 戦略/見通し: 各セグメントとも高付加価値製品・新技術の拡販とコスト削減を継続。セグメント別の収益改善が通期達成の鍵。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 文書内に詳細の記載は限られるが、ポートフォリオ改革や高収益コア事業重視、M&Aを含む財務体質強化を継続。
- KPI達成状況: 個別KPIの開示は今回短信では限定的。営業利益率改善や自己資本比率維持が中期の注目点。
競合状況や市場動向
- 市場動向: 世界経済は相互関税(関税引上げ)等による不透明感、地域差のある回復。米国の駆け込み需要や中国の内需刺激等が短期的影響。為替・原材料価格・需給動向が事業に影響。
- 競合との比較: 同業他社の数値は本資料に記載なし → 比較は–。ただし、精密部品・モーター・半導体関連の需要変動により業界内での差別化(高付加価値製品)が重要。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期・修正): 売上高 1,500,000 百万円(前回 +10,000)、営業利益 90,000 百万円(前回 +5,000)、親会社帰属当期利益 63,500 百万円(前回 +3,500)。上限レンジは売上~1,520,000、営業利益~100,000、当期利益~71,000も示示。
- 前提条件: 添付の決算説明資料に記載(為替・原材料等の前提は別紙参照)—本短信は「添付資料参照」を指示。
- 予想の信頼性: 会社は現時点で通期達成可能と判断し上方修正しているが、為替・金利・原材料・自動車市場等の外部変動要因で変わり得る旨を明示。
- リスク要因: 為替変動(為替差損の影響が既に顕在)、原材料価格上昇、米中関係や相互関税の影響、金利上昇(金融費用増)、主要顧客の需要変動(自動車等)。
重要な注記
- 会計方針: IFRSの改定(IAS第21号等)に伴う会計方針の変更あり。影響は軽微と記載。
- その他: 前期に企業結合に関する暫定的会計処理の確定を行っており、前年同期の一部数値はその確定内容を反映している点に留意。
(注)
- 本資料は提供された決算短信に基づく要約であり、投資助言を目的とするものではありません。市場予想との比較や時価等、未記載項目は“–”としてあります。数字は会社資料を基に記載、パーセントは前年同期比を表示しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6479 |
| 企業名 | ミネベアミツミ |
| URL | http://www.minebeamitsumi.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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