2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期業績予想に対する修正はなし(上振れ/下振れの修正無し)。市場予想は開示資料に記載なし(–)。第3四半期累計実績は通期計画に対する進捗が高く、会社予想との乖離は特段の修正要因を示していない。
  • 業績の方向性:増収減益ではなく「減収減益」。売上高は前年同期比で△18.3%、営業利益は△37.4%、親会社株主に帰属する四半期純利益は△54.3%。
  • 注目すべき変化:主力の商事セグメント(輸入炭)が販売数量減少で大幅減収・減益(売上構成比約64%で連結業績へ大きく影響)。一方、不動産やサービス、肥料は増収や増益のセグメントもあり構成に差。
  • 今後の見通し:会社は通期予想(売上3,980億円ではなく39,800百万円=398億円)を据え置き。第3四半期累計で通期見通しに対する進捗は売上78%、営業利益82%、経常利益84%、純利益86%程度で、現状の進捗は「予定どおりあるいはやや高め」で達成可能性は高いと読み取れる(ただし外部環境次第)。
  • 投資家への示唆:業績変動は商事(輸入炭)に依存しているため、燃料需給や価格・輸入量動向が短期業績に与える影響が大きい。自己資本比率は32.3%と40%目安を下回る点や短期借入金の増加(流動性ポジションの変化)も注視。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:太平洋興発株式会社(証券コード 8835)
    • 主要事業分野:不動産賃貸・管理、商事(輸入炭等の販売)、サービス(事務・技術・有料老人ホーム等)、建設工事、肥料販売
    • 代表者名:代表取締役社長 板垣 好紀
  • 報告概要:
    • 提出日:2024年2月9日
    • 対象会計期間:2024年3月期 第3四半期累計(2023年4月1日~2023年12月31日、連結、 日本基準)
    • 四半期決算説明資料作成の有無:無
    • 四半期決算説明会の有無:無
  • セグメント:
    • 不動産:賃貸ビル等の賃貸収入
    • 商事:輸入炭の販売等(主力セグメント)
    • サービス:事務・技術計算、有料老人ホーム等
    • 建設工事:一般建設工事
    • 肥料:農業用肥料等販売
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):7,783,448株(2024年3月期第3Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):7,779,280株
    • 時価総額:–(開示無し)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表:–(開示無し)
    • 株主総会:–(開示無し)
    • IRイベント:四半期説明会無し(本短信に記載)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(当第3四半期累計:2023/4–12)
    • 売上高:31,142 百万円(前年同期比 △18.3%)
    • 通期会社予想39,800 百万円に対する進捗率:31,142 / 39,800 = 78.3%
    • 営業利益:899 百万円(前年同期比 △37.4%)
    • 通期会社予想1,100 百万円に対する進捗率:899 / 1,100 = 81.7%
    • 経常利益:782 百万円(前年同期比 △45.2%)
    • 通期会社予想930 百万円に対する進捗率:782 / 930 = 84.0%
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:496 百万円(前年同期比 △54.3%)
    • 通期会社予想580 百万円に対する進捗率:496 / 580 = 85.5%
  • サプライズの要因:
    • 主因:商事セグメント(輸入炭)の販売数量減少に伴う売上・利益の大幅減少(セグメント営業利益が前年から大きく悪化)。
    • 一部対照的に不動産の空室率改善や有料老人ホーム稼働率上昇で不動産・サービス・肥料は増益寄与。
    • 在庫(商品及び製品)が増加しており(+2,384 百万円)、結果として流動資産の増加に寄与。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期見通しを据え置き。第3四半期累計の進捗は通期予想を達成する水準にあり、現時点で予想修正は不要と判断しているが、商事セグメントの回復如何や外部環境(国際情勢、エネルギー価格等)による変動リスクは残る。

財務指標

  • 財務諸表要点(第3四半期末:2023年12月31日、単位:百万円)
    • 売上高(累計):31,142
    • 営業利益(累計):899
    • 経常利益(累計):782
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益(累計):496
    • 総資産:48,325(前期末 45,686、増加 +2,639)
    • 純資産:16,027(前期末 15,790、増加 +237)
    • 自己資本(参考):15,588
    • 流動資産:20,349、流動負債:19,092
    • 短期借入金:11,396(前期末 8,779、増加 +2,616)
    • 商品及び製品:8,312(前期末 5,928、増加 +2,384)
  • 収益性(前第3四半期→当第3四半期)
    • 売上高:31,142 百万円(△18.3%、−6,961 百万円)
    • 営業利益:899 百万円(△37.4%、−537 百万円)
    • 経常利益:782 百万円(△45.2%、−645 百万円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:496 百万円(△54.3%、−591 百万円)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):63.81 円(前:139.74 円)
    • 営業利益率:899 / 31,142 = 約2.9%(前期:約3.8%、低下=収益性悪化)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:78.3%(通常は75%前後で中間点対応だが、季節性・セグメント特性を勘案)
    • 営業利益進捗率:81.7%
    • 純利益進捗率:85.5%
    • 過去同期間との比較:前年同期は売上高・利益とも高水準(前年は商事が好調だったため進捗高)。今年は売上減だが通期見通し達成に向けた進捗自体は良好。
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率:32.3%(前期:33.5%)(目安40%には届かずやや低め)
    • 負債比率(負債合計 / 自己資本):32,298 / 15,588 = 約207.3%(高め)
    • 流動比率:20,349 / 19,092 = 約106.6%(100%超で短期支払能力は確保されているが余裕は小さい)
    • 利払費用:支払利息は217 百万円(ほぼ横ばい)
  • 効率性
    • 総資産回転率:売上高 / 総資産 = 31,142 / 48,325 = 約0.64回(前期:0.83回、低下)
    • 営業利益率の低下は主に商事セグメントの販売数量減・利益率悪化によるもの
  • セグメント別(当第3四半期累計:百万円、対前年変化は本文参照)
    • 不動産:売上 2,231(+2.0%)、営業利益 687(+4.5%)
    • 商事:売上 19,961(△28.7%)、営業利益 365(△62.4%) ← 主因
    • サービス:売上 3,934(△1.1%)、営業利益 317(+17.9%)
    • 建設工事:売上 3,229(+47.3%)、営業利益 39(△27.4%)※受注増だが利益率低下
    • 肥料:売上 1,785(+2.4%)、営業利益 137(+22.3%)
    • セグメント売上構成(比率、概算):商事 約64.1%、不動産 約7.2%、サービス 約12.6%、建設 約10.4%、肥料 約5.7%(合計は連結売上ベース)
  • 財務の解説:
    • 総資産増は主に売掛金・契約資産の増加(+543)と商品・製品の在庫積み増し(+2,384)による。
    • 負債増は短期借入金の増加(+2,616)が主因であり、短期資金調達の必要性が生じている点には注意。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2023年3月期:期末 43.00 円、年間 43.00 円
    • 2024年3月期(予想):期末 39.00 円、年間 39.00 円(中間配当無し)
    • 直近公表の配当予想からの修正:無
  • 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
  • 配当性向:通期予想ベースの配当性向 = (年間配当総額/当期純利益)=(39円×発行株数)/ 580 百万円 → 詳細は算出可能だが資料に明記なし(概算は割愛)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載無し

セグメント別情報

  • 主なポイント(当第3四半期累計)
    • 商事セグメントが売上・利益の大部分を占めるため、同セグメントの数量変動が連結業績に直結。
    • 不動産は賃貸ビルの空室率改善で増収増益。
    • サービスは受注減がある一方で有料老人ホームの稼働率上昇で営業利益が改善。
    • 建設は受注増で売上増だが、利益率低下で営業利益は減少。
    • 肥料は販売数量増で増収増益。
  • セグメント戦略:詳細な中長期戦略は別資料(中期計画)参照の必要あり(本資料では概要説明のみ)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:本短信内に詳細な中期計画の進捗は記載なし(–)。
  • KPI達成状況:公開KPIがあれば進捗を確認する必要あり(本資料での記載無し)。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との比較データは添付無し(–)。
  • 市場動向:国内景気はインバウンド回復や社会経済活動の改善で緩やかな回復基調だが、国際情勢・エネルギーや原材料価格上昇など不確実性は継続。特に輸入炭の需給や価格が商事業績に直結するため注視。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更無し、2023/4/1–2024/3/31):
    • 売上高:39,800 百万円(△22.0%)
    • 営業利益:1,100 百万円(△21.7%)
    • 経常利益:930 百万円(△29.8%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:580 百万円(△16.5%)
    • 1株当たり当期純利益:74.56 円
    • 会社予想の前提条件:詳細は添付資料参照(為替・原料価格等の前提は資料内解説欄へ)
  • 予想の信頼性:会社は現時点で見直し不要と判断。第3四半期累計の進捗は高く、達成可能性はあるが、商事セグメントの外部環境依存度が高い点はリスク。
  • リスク要因:
    • 輸入炭などコモディティの需要・価格変動
    • 国際情勢の不確実性
    • 原材料価格・エネルギー価格の高止まり
    • 短期借入金増加に伴う資金繰りリスク(流動比率が余裕小)

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:有(税金費用は見積り実効税率を用いて算定。詳細は添付資料P.7参照)
  • 重要な後発事象:無し

(注)

  • 数値は原資料(2024年2月9日公表:2024年3月期 第3四半期決算短信)に基づく。単位は百万円(特に注記がない限り)。
  • 不明または資料記載のない項目は “–” と記載。
  • 本資料は情報整理を目的として作成しており、投資助言や売買推奨を行うものではありません。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 8835
企業名 太平洋興発
URL http://www.taiheiyo.net/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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