2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期業績予想を上方修正(5月12日公表予想 → 今回修正)。中間決算自体は会社予想と整合的で、市場予想(※市場コンセンサスは資料に不明のため省略)に対する明確なサプライズは示されていないが、通期大幅上方修正はポジティブ材料。
  • 業績の方向性:増収増益(中間:売上高256,342百万円、前年同期比+2.0%/営業利益31,580百万円、同+4.5%)。
  • 注目すべき変化:計測機器事業が売上・営業利益ともに牽引(売上168,132百円、同+4.7%/営業利益23,398百円、同+9.8%)。医用機器・産業機器は減収・採算悪化。航空機器は利益率改善で営業利益大幅増(同+49.0%)。
  • 今後の見通し:通期予想を上方修正(売上545,000百万円、営業利益72,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益54,000百万円)しており、現時点の中間進捗(売上進捗47.0%等)は達成可能性を示唆。ただし為替(円高)や中国・半導体市況の下振れリスクは留意。
  • 投資家への示唆:計測機器セグメントの強さと通期上方修正がポイント。医用・産業セグメントの採算悪化は注視事項。自己資本比率高く財務は良好。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社 島津製作所
    • 主要事業分野:計測機器(質量分析・クロマト等)、医用機器(X線TV等)、産業機器(ターボ分子ポンプ、油圧機器、工業炉等)、航空機器、その他(不動産等)
    • 代表者名:代表取締役社長 山本 靖則
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月7日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明会資料:作成・開催あり(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
    • 計測機器事業、医用機器事業、産業機器事業、航空機器事業、その他
  • 発行済株式:
    • 発行済株式数(期末、自己株含む):296,070,227株
    • 期中平均株式数(中間期):288,928,391株
    • 自己株式数(期末):7,128,942株
    • 時価総額:–(資料に不明)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月10日
    • 配当支払開始予定日:2025年12月2日
    • その他IRイベント:決算説明会あり(日時は別途公表)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(中間・累計)
    • 売上高:256,342百万円(前年中間比+2.0%)
    • 営業利益:31,580百万円(同+4.5%)
    • 経常利益:31,349百万円(同+10.4%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:23,630百万円(同+10.9%)
  • 会社予想との比較(通期予想は会社が5月予想から今回修正)
    • 通期予想(修正後):売上545,000百万円、営業利益72,000百万円、当期純利益54,000百万円
    • 中間→通期進捗(中間実績 / 通期予想):
    • 売上高進捗率:256,342 / 545,000 = 47.0%
    • 営業利益進捗率:31,580 / 72,000 = 43.9%
    • 当期純利益進捗率:23,630 / 54,000 = 43.8%
    • 進捗は概ね順調(前年同期間の進捗と比べるとやや改善。前年:売上進捗 ≒46.6%、営業利益 ≒42.1%)
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:計測機器(質量分析・液体クロマト)の増販、北米(臨床検査向け)や日本市場での需要、Zef Scientific等の連結寄与、為替差損の減少(前年に比べて為替差損減)
    • 下振れ要因:中国の民間市場停滞による産業機器・一部医用機器の減少、東欧での官公庁予算執行遅延等
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を上方修正(営業利益・経常利益を約72,000百万円へ)。中間の進捗水準から見ると現時点では達成可能性が示唆されるが、下期における中国市場、半導体需要、為替動向がリスク要因。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 総資産:672,500百万円(前期末 672,177百万円、+3,323百万円)
    • 純資産:514,013百万円(前期末 498,066百万円、+159,460百万円の増加要因に利益剰余金増加等)
    • 自己資本比率:76.4%(安定水準)
    • 現金及び預金:152,230百万円(流動性は高い)
    • 流動資産合計:450,919百万円/流動負債合計:135,478百万円 → 流動比率 ≒ 333%(良好)
    • 有利子負債:短期借入金 884百万円、長期借入金ほぼゼロ(財務負担は軽い)
  • 収益性(中間)
    • 売上高:256,342百万円(前年同期比+2.0%、増加額+5,094百万円)
    • 売上総利益:115,822百万円(売上総利益率 ≒45.2%)
    • 営業利益:31,580百万円(前年同期比+4.5%、営業利益率 ≒12.32%)
    • 経常利益:31,349百万円(前年同期比+10.4%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:23,630百万円(前年同期比+10.9%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):81.79円(前年同期72.38円、増加)
  • 進捗率分析(中間→通期、修正後予想基準)
    • 売上進捗:47.0%(前年同期間比や過去水準とほぼ同等、やや良好)
    • 営業利益進捗:43.9%(前年よりやや改善)
    • 純利益進捗:43.8%
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:76.4%(安定水準)
    • 負債比率:負債合計158,487百万円に対し純資産514,013百万円 → 負債/純資産は低位
    • 流動比率:流動資産450,919 / 流動負債135,478 ≒ 3.33(安全)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は約12.3%で高めの水準(業種平均と比較する資料は無し)
  • セグメント別(中間)
    • 計測機器:売上 168,132百円(+4.7%)、セグメント利益 23,398百円(+9.8%)→ 営業利益の主要寄与(粗利・利益率良好)
    • 医用機器:売上 33,628百円(△1.2%)、セグメント利益 1,266百円(△20.6%)→ 採算悪化
    • 産業機器:売上 32,918百円(△8.7%)、セグメント利益 4,619百円(△12.8%)
    • 航空機器:売上 18,211百円(+1.0%)、セグメント利益 3,563百円(+49.0%)→ 大幅増益
    • その他:売上 3,451百円(+34.4%)、セグメント利益 455百円(+197.2%)
  • 財務の解説:
    • キャッシュフロー:営業CF 30,376百円(前年同期28,209百円→改善)、投資CF △8,245百円、財務CF △14,265百円。現金同等物は147,156百円(中間末)。
    • 設備投資は中間で11,883百円(前年同期11,059百円)。

配当

  • 中間配当:27円(前年中間 26円 → 1円増)
  • 期末配当(予想):40円
  • 年間配当予想:67円(前年66円、うち前期は創業150周年記念配当4円を含む)
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
  • 配当性向(予想):配当/1株当たり当期純利益(通期)=67 / 186.89 ≒ 35.8%(目安:中程度の株主還元)
  • 特別配当の有無:今回の配当に特別配当は無し。前期には創業150周年記念配当4円を実施。
  • 株主還元方針:自己株式は保有(自己株の増減あり)。特段の大型自社株買いの記載は無し。

セグメント別情報(補足)

  • 計測機器事業が売上・利益の主力(中間売上の約65%を占める)。医薬・食品・大学市場、北米臨床検査市場で増加。地域別では日本・北米・その他アジアが伸長。
  • 医用機器は欧州・中国の市況低迷および規格対応の影響で売上は減少、採算性低下で営業利益減。
  • 産業機器は半導体向けターボ分子ポンプの中国向け需要減が痛手だが、先端用途やアフターサービスは堅調。
  • 航空機器は防衛・民間での需要拡大や採算改善で利益率が大きく向上。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(詳細数値は資料に記載なし):AI・ロボティクスの導入、新製品投入、ソリューション提案強化、ターボ分子ポンプ等で先端分野に注力。今回の中間実績は計測機器の成長などで計画方向と整合。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:米国・中国・欧州のマクロや地政学リスク、半導体市況や医療機器市場の地域差が業績に影響。計測機器分野は医薬・臨床検査・環境(水質)など成長分野が寄与。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(修正後):売上 545,000百万円(前年+1.1%)、営業利益 72,000百万円(+0.4%)、経常利益 72,000百万円(△0.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益 54,000百万円(+0.4%)
    • 会社は5月12日公表予想から修正(上方)。添付資料P.5に前提等あり(為替前提等の詳細は当該ページ参照)。
  • 予想の信頼性:中間実績の進捗は概ね妥当で、通期達成可能性はあるが、為替変動(円高の押し下げ影響を受ける)や中国・半導体市場の下振れがリスク。
  • リスク要因:為替(円高)、中国の民需停滞、半導体製造装置需要の変動、東欧等での官公庁予算執行遅延、地政学リスク。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 中間決算は公認会計士/監査法人のレビュー対象外(注記あり)。
  • 連結範囲の重要な変更:無し
  • その他:通期業績予想・配当予想とも直近公表分から修正あり(詳細は添付資料参照)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7701
企業名 島津製作所
URL http://www.shimadzu.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 電機・精密 – 精密機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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