2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想からの下方修正は無し。第1四半期実績は通期予想との進捗率で概ね想定内(会社側の通期予想に変更なし)。市場予想との比較は資料に記載なし(–)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高は前年同期比+1.2%、営業利益は+11.2%)。ただし経常利益・四半期純利益は大幅減(経常△17.3%、純利益△20.7%)で、営業外損失(為替差損)等の影響で下振れ。
- 注目すべき変化:計測機器事業が売上・営業利益ともに増加(売上757.9億円、営業利益87.5億円、営業利益19.3%増)した一方、医用機器事業は受注残少や納品スケジュール調整で売上・利益が悪化(売上136.9億円、営業損失7.6億円、前年同期は営業利益)。
- 今後の見通し:2026年3月期通期予想(売上515,000百万円、営業利益58,000百万円、当期純利益45,000百万円)に修正なし。第1四半期の進捗は売上23.0%、営業利益21.0%、当期純利益17.6%で、通期達成には下期の回復が必要。
- 投資家への示唆:営業面では計測機器・航空機器が牽引しているが、為替差損の影響や医用機器の受注不足が利益面の足かせ。通期見通しは据え置きだが、下期需要の回復と為替動向が重要な確認ポイント。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 株式会社 島津製作所
- 主要事業分野: 計測機器(分析・質量分析など)、医用機器(X線・血管撮影等)、産業機器(ターボ分子ポンプ、工業炉等)、航空機器(航空搭載品、補用品)ほか
- 代表者名: 代表取締役 社長 山本 靖則
- 報告概要:
- 提出日: 2025年8月7日
- 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算説明資料作成: 有、決算説明会: 有(機関投資家・アナリスト向け)
- セグメント:
- 計測機器事業:液体/ガスクロマト、質量分析等(主力、ヘルスケア・化学向けなど)
- 医用機器事業:X線TV、血管撮影、放射線治療等(病院向け)
- 産業機器事業:ターボ分子ポンプ、工業炉、油圧機器等(半導体・自動車関連)
- 航空機器事業:航空機搭載品、補用品(防衛・民間航空)
- その他:不動産賃貸等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む): 296,070,227株
- 期中平均株式数(四半期累計): 288,918,676株
- 時価総額: –(資料なし)
- 今後の予定:
- 通期決算・株主総会等: –(資料に詳細なし)
- IRイベント: 決算説明会資料あり(機関投資家向け)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較、達成率は通期予想に対する第1四半期進捗)
- 売上高: 118,370百万円(前年同期比+1.2%) 通期予想515,000百万円に対する進捗率 23.0%(達成率)
- 営業利益: 12,184百万円(+11.2%) 通期予想58,000百万円に対する進捗率 21.0%
- 純利益(親会社株主帰属): 7,921百万円(△20.7%) 通期予想45,000百万円に対する進捗率 17.6%
- サプライズの要因:
- 営業利益は増加(売上増と計測機器・航空機器の寄与)した一方、経常利益・純利益が減少した主因は営業外費用の増加(為替差損1,256百万円計上)など。医用機器の営業悪化も純利益押下げ要因。
- 通期への影響:
- 現時点で通期予想は据え置き。Q1は営業面では堅調だが、為替・医用機器の受注動向・中国民需回復の遅れが下期に与える影響を注視する必要あり。
財務指標
- 損益(当第1四半期=2025/4/1~2025/6/30、単位:百万円)
- 売上高: 118,370(前年同期116,938、+1.2%)
- 売上総利益: 53,253(前年50,082)
- 販管費: 41,069(前年39,120)
- 営業利益: 12,184(前年10,961、+11.2%) 営業利益率 10.3%(前年約9.4%)→改善(良い)
- 経常利益: 11,323(前年13,694、△17.3%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 7,921(前年9,987、△20.7%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS): 27.42円(前年33.89円)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
- 売上高進捗率: 23.0%(118,370 / 515,000)→ 通常の想定ペースかやや高め(四半期配分は季節性に依存)
- 営業利益進捗率: 21.0%(12,184 / 58,000)
- 純利益進捗率: 17.6%(7,921 / 45,000)→ 純利益は進捗低め
- 貸借対照表(2025/6/30)
- 総資産: 647,299百万円(前連結年度末672,177百万円、△2.6%)
- 純資産: 493,549百万円(前499,934百万円、△1.3%)
- 自己資本比率: 76.2%(安定水準、目安40%以上で良好)
- 流動資産合計: 431,996百万円 / 流動負債合計: 131,278百万円 → 流動比率 ≒ 329%(非常に良好)
- 現金及び預金: 137,950百万円(前期末143,414、減少)
- 有利子負債: 期末にほぼゼロ(短期借入金 895百万円、長期借入金ほぼなし)→ ネットキャッシュ
- 効率性・その他指標
- 総資産回転率(簡易): 売上高/総資産 = 118,370 / 647,299 ≒ 0.183(通年換算では改善余地)
- 設備投資(第1四半期): 5,360百万円(前年4,186、+28.0%)
- 減価償却費(第1四半期): 5,015百万円(前年4,834、+3.7%)
- セグメント別(第1四半期、単位:百万円、対前年増減率)
- 計測機器: 売上 75,789(+2.7%)、セグメント利益 8,747(+19.3%)
- 医用機器: 売上 13,692(△11.4%)、セグメント損失 △759(前年は77の利益)
- 産業機器: 売上 16,833(△4.1%)、利益 2,645(ほぼ横ばい)
- 航空機器: 売上 9,899(+14.1%)、利益 2,050(+55.4%)
- その他: 売上 2,155(+47.6%)、利益 239(改善)
- 財務の解説:
- 計測機器・航空機器が利益面を牽引。医用機器は受注残少や納期調整で一時的に不振。為替差損の計上で経常利益・純利益が低下している点が特徴。財務体質は自己資本比率高くキャッシュポジション良好で安全性は高い(自己資本比率76.2%、流動比率約329%)。
配当
- 配当実績と予想:
- 2026年3月期(会社予想): 中間 26.00円、期末 40.00円、年間合計 66.00円(前期実績66.00円、創業150周年記念配当含む前期は同額)
- 直近の配当予想修正: 無
- 配当利回り: –(株価情報なし)
- 配当性向(会社予想ベース): 年間配当総額 ≒ 19,540百万円(66円 × 発行済296,070,227株) / 予想当期純利益45,000百万円 → 約43.4%(中程度〜やや高めの配当性向)
セグメント別情報(要点)
- 計測機器事業: 売上・利益ともに増加。医薬・臨床検査および化学市場向けの需要が好調。新製品・ソリューション提案の強化が奏功。地域的には日本、北米、欧州、東南アジア等で伸長。
- 医用機器事業: 受注残の少なさや大型案件の納期調整で売上・利益とも低迷。北米・欧州・中国で減少。今後の受注回復が鍵。
- 産業機器事業: 全体では前年同期並びか微減。中国・その他アジアでのターボ分子ポンプが増加したが、車載用セラミック向けの減少等で影響。
- 航空機器事業: 防衛分野・民間向け補用品が増加し高成長。営業利益率の改善が顕著。
- その他: 不動産等が回復し売上・利益増。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画との整合性: 資料に明確な中期数値の照合表は無し。計測機器中心の成長戦略や「イメージングトランスフォーメーション(医用機器でのAI/IoT活用)」等の戦略は継続。
- KPI達成状況: セグメント別では計測機器・航空が想定どおりの伸長、医用機器は受注のタイミング要因で遅延。中期目標達成には医用機器受注回復と為替安定が必要。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較: 資料中に同業他社比較データは無し(–)。ただし計測機器分野は高付加価値領域(質量分析等)で競争優位を保っている旨の記載あり。
- 市場動向: 米国の関税政策、中国の民需回復遅れ、地政学リスク等が不確実要因。ヘルスケア・臨床検査市場は投資が活発で需要追い風。中国では民間需要回復が遅れており一部製品で売上減。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期見通し(変更無し): 売上 515,000百万円(△4.5%)、営業利益 58,000百万円(△19.1%)、経常利益 58,000百万円(△19.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益 45,000百万円(△16.3%)、1株当たり当期純利益 155.75円。
- 次期予想: –(資料に無し)
- 会社予想の前提: 添付資料P.4参照(為替等の前提記載あり、詳細は別資料)
- 予想の信頼性: 第1四半期は営業面で堅調だが為替差損等で純利益進捗は遅れ。過去の予想達成傾向は資料に明示無し(–)。通期達成には下期の回復と為替動向がポイント。
- リスク要因: 為替変動(為替差損の計上可能性)、中国の民需回復遅延、受注残の少ない医用機器事業の案件進捗、米国の通商政策・地政学的リスク、半導体需要の地域差等。
重要な注記
- 会計方針: 会計方針の変更なし。四半期財務諸表に特有の会計処理の適用なし。
- その他: 第1四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない。監査(レビュー)については四半期財務諸表に対する公認会計士等のレビューは無し。通期業績予想に対する修正は無し。
(注記)
- 不明な項目は "–" と表記しています。
- 本まとめは提供資料に基づく情報整理であり、投資助言や評価を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7701 |
| 企業名 | 島津製作所 |
| URL | http://www.shimadzu.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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