2026年3月期 第2四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 主要取引先(大和リビング)との主要契約終了による減収影響はあるが、新規顧客獲得・既存顧客のアップセル/クロスセルで回復を図り、通期計画に対する進捗は概ね計画どおり。SBIグループとの関係強化も継続。
- 業績ハイライト: 2026年3月期第2四半期(2025.04.01–2025.09.30)売上高3,060,936千円(前年同期比△16.1%/悪い)、営業利益762,789千円(前年同期比△35.3%/悪い)、経常利益766,318千円(前年同期比△35.0%/悪い)、親会社株主に帰属する当期純利益511,035千円(前年同期比△37.1%/悪い)。
- 戦略の方向性: インバウンド中心の効率的な営業による新規顧客獲得、既存顧客へのアップセル・クロスセル強化、SBIグループ等との連携活用により顧客基盤拡大と特定顧客依存の解消を目指す。中長期では2027年以降に2025年水準の売上回復を目標。
- 注目材料: SBIファイナンシャルサービシーズの持分法適用会社(SBIグループ参画)となり関係性強化。通期業績予想は2025年8月13日上方修正後変更なし(売上7,200,000千円、営業利益2,100,000千円)。配当は上場10周年記念配当を含め1株70円(普通60円+記念10円、配当性向68.3%)。
- 一言評価: 主要顧客喪失による短期的な業績悪化はあるが、新規・既存拡大で通期計画進捗は概ね順調。顧客基盤の再構築が鍵。
基本情報
- 企業概要: 株式会社ダブルスタンダード(証券コード 3925/東証プライム)
主要事業: 独自のデータクレンジング/データ生成基盤を軸としたデータビジネスおよびDX関連業務系システム企画・開発
代表者名: 清水 康裕(代表取締役 CEO) - 説明会情報: 開催日時 2025年11月13日(資料日付)/対象報告期間 2025.04.01–2025.09.30
- 説明者: 発表スライド上の主張・経営陣メッセージ(代表取締役等による)—主要内容は「取引終了の影響を最小化しつつ新規獲得と既存拡大で回復を目指す」。具体の発表者氏名と役職の個別発言要旨は資料に明示なし(発表は経営陣)。
- 報告期間: 対象会計期間 2025.04.01–2025.09.30(2026年3月期第2四半期)
- セグメント: 明確な会計上のセグメント表記は資料になし。事業は主にサービス別(以下を事業領域として記載)
- D-Fit / D-Just(帳票OCR/業務自動化関連)
- D-Confia(本人確認OCRサービス)
- D-Cleanse(データ収集・クレンジング・名寄せ)
- D-Check(Web更新検知サービス)
- データジェネレート/ベクトルDB等付加価値データサービス
業績サマリー
- 主要指標(単位:千円、前年同期比%)
- 営業収益(売上高): 3,060,936(前年同期比 △16.1%/悪い)
- 営業利益: 762,789(前年同期比 △35.3%/悪い) 営業利益率: 24.9%(2Q)※年間計画では29.2%
- 経常利益: 766,318(前年同期比 △35.0%/悪い) 経常利益率: 25.0%(2Q)
- 純利益(親会社株主に帰属): 511,035(前年同期比 △37.1%/悪い)
- 1株当たり利益(EPS): –(資料記載なし)
- 予想との比較
- 会社予想に対する達成率(2Q実績の通期計画に対する進捗): 売上 42.5%(良い目安:通期の中間進捗で概ね計画どおり)/営業利益 36.3%/経常利益 36.8%/純利益 35.1%(各値は資料での進捗率)
- サプライズの有無: 当四半期は対前年比で減収減益だが、対計画の進捗は概ね計画どおりとしており「特段の悪材料は無く想定内の変動」と記載(サプライズ無し)。
- 進捗状況
- 通期予想に対する進捗率: 売上 42.5%、営業利益 36.3%、純利益 35.1%(計画に対して概ね予定どおり/良い)
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率: 2027年以降に2025年水準(約80億円)への回復を目標としているが、中期進捗の定量比較は資料に限定的(詳細進捗率は –)。
- 過去同時期との進捗率比較: 前年同期間比は減収減益(売上△16.1%・営業利益△35.3%等)。
- セグメント別状況: 売上の事業別内訳は資料に開示なし(–)。サービス別では新規案件(初期売上)が多く、下期以降にストック化していくモデルを想定。
業績の背景分析
- 業績概要: 主要取引先との取引終了が主要因で前年同期比で減収減益。一方で新規顧客獲得数は増加、既存顧客のアップセル・クロスセルやSBIグループとの連携強化で通期回復を目指す。上期は初期導入売上が多く粗利率低下、人件費増で販管費も上振れ。
- 増減要因:
- 減収の主因: 大和リビング等主要取引先との主要契約終了(外部要因/顧客依存)=売上減(△16.1%)。(悪い)
- 増益/減益の主因: 下期以降のストック売上に繋がる初期低粗利案件受託により上期利益率低下、さらに今後成長に備えた積極採用で販管費(主に人件費)が増加(△営業利益△35.3%)。(悪い/投資的側面あり)
- ポジティブ要因: 新規顧客獲得が順調(取引先数は2025年3月期で186社、2025年度も継続的増加)、SBIグループとの関係強化。
- 競争環境: データクレンジング/AI-OCR/データ生成領域は競合多数。資料では自社の「クレンジング+エンハンス」組合せと柔軟な導入(小規模案件対応等)を強みと説明。市場でのシェア数値は未開示(–)。
- リスク要因: 主要顧客依存、営業失速リスク、初期低粗利案件による利益率圧迫、人員投資の採算、マクロ(景気・需要)変動、SBI関係含む外部パートナー依存度の変化。為替・サプライチェーンの直接的記載は無し(–)。
戦略と施策
- 現在の戦略: 「新規顧客の獲得」「既存顧客の取引拡大」に注力し、特定顧客依存の解消を図る。インバウンド(問い合わせ・紹介)主体の効率重視営業を加速。SBIグループ等を活用して取引拡大。
- 進行中の施策: 新規顧客獲得の強化(問い合わせ増加に対応)、既存顧客へのアップセル・クロスセル、業務提携によるパートナー経由拡販、人員増強(採用)による体制強化。
- セグメント別施策: 各サービス(D-Cleanse、D-Check、D-Fit/D-Just、D-Confia、データジェネレート等)を既存顧客に横展開して売上拡大を図る。具体的効果は「多数企業から下期以降の受注が内定」としているが金額開示なし。
- 新たな取り組み: SBIグループとの連携強化(持分法適用会社化に伴う関係強化)および資本業務提携を活用した紹介増。大和リビングの移管サポート等で一部取引を継続。
将来予測と見通し
- 業績予想(2026年3月期・修正後/単位:千円)
- 売上高: 7,200,000
- 営業利益: 2,100,000(利益率 29.2%)
- 経常利益: 2,080,000(利益率 28.9%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 1,456,000(利益率 20.2%)
- 予想の前提条件: 主要取引先喪失分はあるが、新規取引先獲得および既存取引拡大により回復することを前提。大和リビングとの一部取引継続(移管サポート等)あり。為替等の前提は明示なし(–)。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 2025年8月13日に上方修正した計画を維持、資料で「通期進捗は概ね計画どおり」と表明。自信度は「計画どおり進捗中」との表現にとどまる。
- 予想修正: 2025年8月13日の上方修正以降、今回資料時点での変更無し(修正なし)。
- 中長期計画: 2027年以降に2025年3月期同等(約80億円)の売上回復を目指す。中期達成可能性は新規獲得と既存拡大の進捗次第。
- 予想の信頼性: 過去の予想達成傾向の具体的分析は資料に無し(–)。会社は通期進捗を示しているが、主要顧客喪失の影響を織り込んだ回復が前提。
- マクロ経済の影響: 資料では業界・経済動向等により業績変動しうる旨の注意書きあり。具体的為替・金利前提は未記載。
配当と株主還元
- 配当方針: 継続的な株主還元を重視。連結配当性向25%を目安に、業績や財政状態を勘案して決定。
- 配当実績:
- 2024年3月期: 年間55円(中間 -、期末 55円) 配当性向45.1%
- 2025年3月期: 年間60円(中間 -、期末 60円) 配当性向45.5%
- 2026年3月期(予想): 年間70円(普通60円+上場10周年記念10円) 配当性向68.3%(高め:注意)
- 備考: 2026年の配当性向は通常目安の25%を大幅に上回る(良/悪の判断では「株主還元は厚いが財務・投資余地への影響を考慮する必要あり」)。
- 特別配当: 2026年は上場10周年の記念配当10円を実施予定(特別)。
- その他株主還元: 自社株買い等の記載は無し(–)。
製品やサービス
- 製品: 主力はデータクレンジング/データジェネレート系の各種サービス(D-Fit/D-Just、D-Confia、D-Cleanse、D-Check、ベクトルDB等)。新製品の明確な発表は無しが、既存サービスの販売強化を重視。
- サービス: 提供形態はパッケージ(D-Fit)とカスタマイズ(D-Just)を用意。本人確認OCR(D-Confia)やWeb更新検知(D-Check)、データ整備(D-Cleanse)等を顧客別に提供。
- 協業・提携: SBIグループ(資本業務提携先)との連携強化、取引先金融機関からの紹介増加を活用。
- 成長ドライバー: 新規顧客獲得(インバウンド中心)、既存顧客へのアップセル・クロスセル、SBI連携による案件獲得。
Q&Aハイライト
- 注:資料にQ&A記録の掲載無しのため、重要なやり取りは資料からは確認できず。
- 経営陣の姿勢: 取引終了の影響を開示しつつ回復策(新規・既存拡大)を明確に示すなど、攻めの営業・投資姿勢を示す。
- 未回答事項: 将来の具体的顧客別売上構成やサービス別の明確な収益寄与率等は開示無し(今後注視すべき点)。
- ポジティブ要因:
- 新規顧客数が継続的に増加(取引先企業数は増加推移、2025年3月期186社)=顧客基盤拡大の兆し(良い)。
- SBIグループ参画で紹介やアライアンス強化が期待(良い)。
- 通期計画に対する2Q進捗は概ね計画どおり(良い)。
- ネガティブ要因:
- 主要取引先喪失による売上・利益の短期的な毀損(既に影響が表面化、悪い)。
- 上期は低粗利の初期案件が多く利益率低下、人員投資で販管費増(短期的に利益を圧迫、悪い)。
- 配当性向が高水準(68.3%)で、内部留保や成長投資余力に与える影響を注意する必要(注意)。
- 不確実性:
- 新規受注と既存顧客の拡大が計画どおり進むかどうか(業績回復の鍵)。
- 市場競争や価格競争によるマージン圧力。
- 注目すべきカタリスト:
- 下期以降のストック化(継続収益化)案件の受注確度・金額の開示。
- SBIグループ経由の大型案件/提携案件の実績公表。
- 四半期ごとの売上構成(サービス別)の開示強化および中期目標の数値更新。
重要な注記
- 会計方針: 特段の変更記載なし(–)。
- リスク要因: 資料末尾に業績予想に関する不確実性の留意点(業界・経済・金融市場等で実績が変動しうる旨)の記載あり。
- その他: B/S上は現金及び預金が4,882,483千円(前期比△8.7%/減少)、自己資本比率は89.6%(前期84.8%/改善:良い)。負債は709,150千円(前期比△38.0%/減少)。
(不明な項目は — と記載しています。投資判断に関する助言は行っていません。)
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企業情報
| 銘柄コード | 3925 |
| 企業名 | ダブルスタンダード |
| URL | http://www.double-std.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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