2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社公表の通期・第2四半期予想からの修正は無し。市場予想との差異については資料に記載なし(=予想に対して「ほぼ予想通り」)。
- 業績の方向性:増収ではなく「減収減益」傾向(売上高4,871百万円で前年同期比▲2.4%、営業利益279百万円で同▲10.8%)。
- 注目すべき変化:機能材事業が前年同期のセグメント利益69百万円→当期はセグメント損失22百万円へ悪化。一方ファスニング事業は売上微減だがセグメント利益は増加(525百万円、同+11.3%)。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上22,000百万円、営業利益1,650百万円)に変更なし。第1四半期の進捗は売上で通期比約22.1%にとどまり、通期達成可能性は現時点で「修正無し」だが、上期(第2四半期累計)目標に対する進捗は第1四半期で約46.4%とやや遅れ。
- 投資家への示唆:主要な注意点は(1)機能材事業の採算悪化(電子基板・包装機器の販売減)、(2)ファスニング事業は製品価格改定前の駆け込み反動で売上変動が発生、(3)高い自己資本比率(68.5%)により財務は安定している点。通期予想維持だがセグメント別の動向注視が必要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:サンコーテクノ株式会社
- 主要事業分野:ファスニング事業(あと施工アンカー等の製造販売)、機能材事業(アルコール検知器、FRPシート、電子基板、包装・物流機器等)
- 代表者名:代表取締役社長 洞下 英人
- URL:https://www.sanko-techno.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月7日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- ファスニング事業:あと施工アンカー等の主力製品販売、電動油圧工具関連
- 機能材事業:アルコール検知器、FRPシート、電子基板、包装・物流機器等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):8,745,408株(第1Q末)
- 期中平均株式数(四半期累計):7,907,565株(当第1Q)
- 時価総額:–(資料記載なし)
- 今後の予定:
- 次回決算発表/IRイベント等:資料に記載なし(決算説明会:無し)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社公表予想との比較)
- 売上高:実績4,871百万円。会社の通期予想22,000百万円に対する進捗率:4,871 / 22,000 = 22.1%(達成率算出は進捗)。第2四半期累計(上期)予想10,500百万円に対する進捗:46.4%。
- 営業利益:実績279百万円。通期予想1,650百万円に対する進捗率:16.9%。第2四半期累計予想800百万円に対する進捗:34.9%。
- 純利益(親会社株主帰属):実績186百万円。通期予想1,160百万円に対する進捗率:16.0%。第2四半期累計予想550百万円に対する進捗:33.8%。
- サプライズの要因:
- ファスニング事業:4月の価格改定前の駆け込み需要(3月実需)反動で当期は一時的に売上減。電動油圧工具も前年下回るが完成工事高は増加し、利益は改善。
- 機能材事業:電子基板・包装・物流機器の販売が大幅減少しセグメント採算が悪化。アルコール検知器は好調、FRPはほぼ前年並み。
- 為替差益(営業外収益に9,669千円計上)等が営業外収益を下支え。一方、支払利息増加や売上割引増で営業外費用も増加。
- 通期への影響:会社は業績予想に修正なし。第1四半期の進捗は通期線上でやや遅れ(売上・利益とも25%目安に対し低い)であり、機能材事業の回復や下期の販売動向により通期達成可否が左右される。
財務指標
- 財務諸表の要点(第1四半期末、単位:百万円)
- 売上高(第1Q累計):4,871(前年同期 4,993、前年同期比▲2.4%)
- 営業利益:279(前年同期 313、▲10.8%)営業利益率:5.74%(前年同期 6.27%)
- 経常利益:279(前年同期 315、▲11.4%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:186(前年同期 223、▲16.4%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):23.63円(前年同期 28.27円、▲16.4%)
- 総資産:26,453(前期末 26,558、▲0.4%)
- 純資産:18,477(前期末 18,755、▲1.5%)
- 自己資本比率:68.5%(安定水準、前年期末 69.3%)
- 貸借対照表(要点)
- 流動資産合計:15,792(前期末 15,777、ほぼ横ばい)
- 現金・預金:4,540(前期末 4,002、+13.4%:良好)
- 受取手形・売掛金等:3,720(前期末 4,375、▲14.9%:回収進捗等の影響)
- 棚卸資産:6,511(前期末 6,408、+1.6%)
- 固定資産合計:10,662(前期末 10,781、▲1.1%)
- 流動負債:3,495(前期末 3,293、+6.1%) ※1年内返済予定長期借入金の増加、賞与引当金増加が要因
- 固定負債:4,481(前期末 4,511、▲0.7%)
- 負債合計:7,976(前期末 7,803、+2.2%)
- 財務安全性
- 自己資本比率:68.5%(安定水準。一般に40%以上で安定とされるため良好)
- 負債合計/総資産(負債比率):7,976 / 26,453 = 30.1%(低い負債比率、健全)
- 負債/自己資本(D/Eレシオ):7,976 / 18,477 = 43.2%(許容範囲)
- 流動比率:流動資産15,792 / 流動負債3,495 = 約452%(極めて高い:短期支払能力良好)
- 収益性・効率性
- 売上総利益率:1,469 / 4,871 = 30.15%(前年第1Q 28.77%→改善)
- 営業利益率:5.74%(前年第1Q 6.27%→低下)
- 総資産回転率(売上/総資産):4,871 / 26,453 = 0.18回(低め、資産効率は穏やか)
- セグメント別(第1Q、単位:百万円)
- ファスニング事業:売上3,865(▲0.9%)、セグメント利益525(+11.3%)→主力で利益改善
- 機能材事業:売上1,006(▲8.1%)、セグメント損失22(前年は利益69)→採算悪化が経営の懸念
- 財務の解説:
- 現金保有増(約538百万円増)は短期の安全性を高めている。受取手形・売掛金の減少は売上構成や回収の影響。棚卸の若干増加は在庫管理に注意。短期返済予定の長期借入金が増えており資金繰りの周期管理が重要。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:期末配当38.00円(中間0.00円)
- 2026年3月期(予想):中間0.00円、期末42.00円、年間合計42.00円(前回予想から修正無し)
- 配当利回り:–(株価情報無しのため算出不可)
- 配当性向:
- 通期会社予想EPS:146.69円(通期予想当期純利益1,160百万円、1株当たり146.69円)
- 配当性向(予想):42 / 146.69 = 約28.6%(中庸〜やや高め。株主還元の意識あり)
- 特別配当の有無:無し
- 自社株買い:資料記載無し
セグメント別情報
- ファスニング事業
- 売上高:3,865百万円(前年同期比▲0.9%)
- セグメント利益:525百万円(前年同期比+11.3%)
- 主な動向:4月の価格改定前の3月駆け込み反動で販売が一時減。電動油圧工具は前年下回るが完成工事高は増加し採算改善。
- 機能材事業
- 売上高:1,006百万円(前年同期比▲8.1%)
- セグメント損失:22百万円(前年同期は利益69百万円)
- 主な動向:アルコール検知器・FRPは堅調だが、電子基板・包装・物流機器の販売減が響き採算悪化。
- セグメント戦略:資料では中期計画下で「人財育成」「全体最適化」「新事業創出」を掲げる。機能材事業の立て直しとファスニングのニッチトップ維持が鍵。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:S.T.G Vision2026(最終年度2027年3月期)― キーワード「安全・安心・環境・健康」で事業拡大とニッチトップ目標
- 進捗状況:第1四半期はファスニングで利益改善が見られる一方、機能材の採算悪化が目立つ。通期計画達成の可否は機能材の回復と下期の需要動向に依存。
- KPI達成状況:具体的KPIの数値は資料に記載無し(→ –)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内建設市場は時間外労働規制(「2024年問題」)の影響で労務費高騰・工期遅延等が発生。鋼材価格高止まりがマイナス要因。インフラ投資等で一定の需要は維持。
- 競合他社との比較:資料に同業他社との比較は無し(→ 比較データは –)。相対的にはファスニング領域でニッチ優位性を志向している。
今後の見通し
- 業績予想:
- 第2四半期累計(通期対比):売上10,500百万円(+4.2%)、営業利益800百万円(+7.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益550百万円(▲9.6%)
- 通期:売上22,000百万円(+3.5%)、営業利益1,650百万円(+28.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,160百万円(+3.3%)
- 予想修正:無し(2025年5月13日公表の予想から変更なし)
- 会社予想の前提条件:為替や原材料等の前提は添付資料参照との記載(詳細数値は資料中該当ページを参照)。
- 予想の信頼性:第1四半期での進捗は通期比でやや低め。過去の予想達成傾向についての明確データは資料に記載無し(→ –)。
- リスク要因:
- 原材料価格(鋼材等)の高止まり
- 建設現場の労務費上昇・工期影響(2024年問題の波及)
- 為替変動(営業外の為替差益/差損の影響あり)
- 特定セグメント(機能材)の需要回復遅延
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結財務諸表作成に特有の会計処理:有(税金費用は見積実効税率を適用する方法等を採用。詳細は添付資料参照)
- その他重要な告知:第1四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない。減価償却費は92,768千円、のれん償却額4,466千円(第1Q累計)。
(注)
- 本資料は会社提出の決算短信に基づき整理した要約です。投資判断に関する助言は行っておりません。
- 資料に記載のない項目は「–」としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3435 |
| 企業名 | サンコーテクノ |
| URL | http://www.sanko-techno.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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