令和8年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期・第2四半期累計)に対する修正は無し。四半期実績は売上はやや上振れ(前年同期比+3.7%)だが、営業利益・経常利益・当期純利益は大幅悪化(営業利益▲65.8%、経常利益▲88.9%、四半期純損失)。市場予想との比較情報は開示資料に無し。
- 業績の方向性:増収減益(売上高は増加、利益は大幅減少)。
- 注目すべき変化:特別損失(アドバイザリー費用14,369千円)計上および支払利息増加等により四半期ベースで純損失(▲34百万円)に転落。宝飾事業のセグメント利益は前年同期比で約74%減少。
- 今後の見通し:通期・第2四半期累計予想に変更は無し。だが第1四半期時点で営業利益進捗率が低く(約4.6%)、通期計画達成には下期での巻き返しが必要。
- 投資家への示唆:売上は堅調だが利益率が大きく圧迫されている点(特に販管費・支払利息増・一時費用)が主要リスク。株主関連事象(大量買付への対応)による追加コスト動向にも注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社ナガホリ(コード 8139、上場:東証)
- 主要事業分野:宝飾事業(ジュエリーの製造・販売)、貸ビル事業、太陽光発電事業
- 代表者名:代表取締役社長 長堀 慶太
- 問合せ先:常務取締役管理本部長 吾郷 雅文 TEL 03-3832-8266
- URL:https://www.nagahori.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:令和7年8月8日
- 対象会計期間:令和8年3月期 第1四半期連結累計期間(令和7年4月1日~令和7年6月30日)
- 決算説明資料:作成無し、決算説明会:無し
- セグメント:
- 宝飾事業:地金ジュエリー等の製造・小売販売(富裕層マーケット重視)
- 貸ビル事業:保有ビルの賃貸
- 太陽光発電事業:発電事業(売電等)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):16,773,376株(自己株式含む)
- 期末自己株式数:1,438,307株
- 期中平均株式数(四半期累計):15,335,069株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 次回決算発表等:特記事項なし(通期予想は令和7年5月9日発表分から変更無し)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想※は通期/第2四半期累計で修正無し)
- 売上高(第1四半期):5,674百万円(前年同期比+3.7%)— 通期予想22,400百万円に対する進捗率 25.3%(達成ペース:通常)
- 営業利益(第1四半期):41百万円(前年同期比▲65.8%)— 通期予想900百万円に対する進捗率 4.7%(低い)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:▲34百万円(前年同期+46百万円)— 通期予想400百万円に対する進捗率 −8.5%(赤字)
- サプライズの要因:
- 一時費用:株式の急速かつ大量な買い集めに対する緊急対応等で発生したアドバイザリー費用14,369千円(特別損失)を計上。
- 販売費及び一般管理費の増加(1,320.6百万円 ← 1,231.8百万円、増加約88.8百万円)。
- 支払利息の増加(39.5百万円 ← 25.6百万円)、為替差損の発生等で営業外費用が増加。
- これらにより経常利益・当期純利益が大幅悪化。
- 通期への影響:
- 会社は通期・第2四半期累計予想の修正を行っていないが、Q1の営業利益進捗が低いため、通期目標達成には下期での利益改善(販管費管理、利息負担の抑制、一時費用の抑制等)が必要。
財務指標
- 貸借対照表(主要項目、単位:百万円)
- 総資産:27,211(前期末 26,243、増加 +968)
- 流動資産:19,222(現金及び預金 1,702、商品及び製品 11,386、原材料等 1,929)
- 固定資産:7,989(有形固定資産 5,747、土地 3,864)
- 負債合計:14,399(前期末 13,244、増加 +1,155)※短期借入金の増加が主因
- 純資産合計:12,812(前期末 12,999、減少 −187)
- 損益計算書(第1四半期、単位:百万円)
- 売上高:5,674(前年同期比 +3.7% / +202)
- 売上総利益:1,363(売上総利益率 ≒ 24.0%)
- 販管費:1,321(前年同期比 +7.2%)
- 営業利益:41(前年同期 122、前年同期比 ▲65.8%)→ 営業利益率 ≒ 0.74%(低い)
- 経常利益:14(前年同期 126、前年同期比 ▲88.9%)
- 四半期純利益:▲34(前年同期 +46)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):▲2.25円(前年同期 3.06円)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期の進捗)
- 売上高進捗率:5,674 / 22,400 = 25.3%(ほぼ標準的な進捗)
- 営業利益進捗率:41 / 900 = 4.6%(かなり低い。通期達成には上期での改善要)
- 純利益進捗率:▲34 / 400 = −8.5%(赤字)
- 過去同期間との比較:売上の進捗は前年と同水準だが、利益率は前年Q1(営業利益率 ≒2.24%)より大幅に低下。
- 財務安全性
- 自己資本比率:47.1%(安定水準:40%以上で安定)
- 流動比率(目安=流動資産/流動負債):19,222 / 13,123 ≒ 146.5%(良好、100%超)
- 負債比率(負債合計 / 純資産):14,399 / 12,812 ≒ 112.4%(やや高め)
- 短期借入金:11,170百万円(前期末から+1,000百万円)
- 効率性
- 売上高営業利益率:第1四半期で約0.74%(前年同期約2.24%)と低下
- 総資産回転率等の詳細KPIは開示無し(総資産回転率 ≒ 売上/総資産 = 5,674 / 27,211 ≒ 0.21回/四半期)
- セグメント別(第1四半期、単位:百万円)
- 宝飾事業:売上 5,639(+3.7%)、セグメント利益 25(▲74.0%)→ 主力だが利益圧縮
- 貸ビル事業:売上 21(+17.5%)、セグメント利益 9(▲31.8%)
- 太陽光発電事業:売上 12(▲19.0%)、セグメント利益 6(▲31.5%)
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:0.00円(予想:0.00)
- 期末配当:期末見込 10.00円(通期合計10.00円)
- 直近公表配当予想からの修正:無
- 配当利回り:–(株価情報の開示なしのため算出不可)
- 配当性向:通期見込ベースでの配当性向(参考)= 配当総額 / 予想当期純利益(詳細数値は未開示)→算出不可
- 特別配当/自社株買い:無
セグメント別情報
- 宝飾事業:
- 売上は増加し地金ジュエリー等が好調。だが販管費増・採算悪化で利益大幅減。
- 戦略:富裕層マーケット向けチャネルとブランドに経営資源集中、自社催事や顧客催事で販売強化。海外ブランドとの連携強化。
- 貸ビル事業:
- 売上横ばい~増加、利益は減少(管理費等または配賦の影響か)。
- 太陽光発電事業:
- 売上・利益とも減少。詳細は需給や売電単価等の影響か(注記無し)。
- 各セグメントとも、グループ内での販売・製造活動や海外展開を進めている点が強調されている。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料中に明確な数値目標の記載は無し。経営方針として「選択と集中」により富裕層向けチャネルとブランド強化を継続。
- KPI達成状況:開示KPIは限定的。現状、利益率改善は中期課題。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内ジュエリー市場は個人消費やインバウンドが回復傾向、地金(貴金属)価格上昇により地金ジュエリーが好調。ただし物価高や国際情勢の不確実性は継続リスク。
- 競合との比較:同業他社比較データは開示無し(相対的な優位性評価は不可)。地金好調を取り込めている点は追い風だが、利益率の低下は競合比較で不利になり得る。
今後の見通し
- 業績予想:
- 第2四半期(累計)予想:売上 10,900百万円(▲2.5%)、営業利益 350百万円(+3.0%)、親会社株主帰属当期純利益 120百万円(▲13.8%)
- 通期予想:売上 22,400百万円(▲2.1%)、営業利益 900百万円(+24.5%)、親会社株主帰属当期純利益 400百万円(▲1.6%)
- 直近公表の業績予想から修正は無し(会社見解)。
- 予想の信頼性:第1四半期の営業利益進捗が低い点、及び一時的な株主対応コストや利息負担増が業績に影響しているため、下期での利益回復が前提となる。過去の予想達成傾向の明示は無し。
- リスク要因:
- 特殊要因:株式の大量買付に伴う継続的な対応コストや株主構成の変化
- 外部要因:地金価格変動、為替、金利上昇(支払利息増の影響)、消費環境の悪化、国際情勢の不確実性
重要な注記
- 会計方針の変更や見積りの変更:無
- 連結範囲の変更:無
- 四半期レビュー:独立監査法人による期中レビュー実施(レビュー報告書あり、重要な点は認められず)
(注)本文は開示資料に基づく事実の整理であり、投資助言や特定の売買推奨を行うものではありません。不明項目は“–”としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8139 |
| 企業名 | ナガホリ |
| URL | http://www.nagahori.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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