2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は通期予想の修正を行っておらず(変更無し)。中間決算は会社予想に対して「概ね想定内(修正なし)」と発表。ただし、親会社帰属当期利益(中間)は3,323百万円と既に通期予想1,500百万円を上回っている点は注目(通期見通しには期末要因や既知の調整を織り込んでいる模様)。
- 業績の方向性:増収増益。売上収益は40,609百万円(前年同期比+20.5%)、営業利益4,888百万円(同+127.1%)、EBITDA15,540百万円(同+34.8%)。
- 注目すべき変化:合同会社唐津バイオマスエナジーの連結化・試運転開始や御前崎港バイオマスの運転再開等により発電量・売電収入が大幅増。加えて企業結合に伴う再測定利益1,676百万円が中間利益を押し上げた(特別要因)。
- 今後の見通し:会社は通期業績予想(売上収益90,500百万円、EBITDA31,600百万円、営業利益9,300百万円、親会社帰属当期利益1,500百万円)を据え置き。中間実績の進捗率は売上で約44.9%、EBITDAで約49.2%、営業利益で約52.6%、親会社帰属利益は既に221.5%(通期予想比)となっている。会社は通期達成可能との判断を示しているが、期中の一時的要因や非支配分等に留意。
- 投資家への示唆:業績改善は発電能力の増強と一部の一時利益が寄与。だが資本構成は引き続き借入主導で自己資本比率が低く(親会社所有者帰属持分比率16.7%)、純有利子負債/EBITDA倍率が9.6倍と高水準のため、長期的な財務健全性とキャッシュフローの継続性を確認することが重要(燃料価格・出力抑制・金利負担が主要リスク)。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社レノバ(Renova, Inc.)
- 主要事業分野:再生可能エネルギー発電等事業(太陽光、バイオマス、陸上風力、蓄電池の開発・運営および売電)/開発・運営事業(発電所・蓄電所の開発支援、運営支援、事業開発報酬)
- 代表者名:代表取締役社長 CEO 木南陽介
- CFO(問合せ責任者):取締役執行役員CFO 山口和志(TEL 03-3516-6263)
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月10日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明資料:有(機関投資家・アナリスト向け説明会開催)
- セグメント:
- 再生可能エネルギー発電等事業:太陽光・バイオマス等の発電・売電、蓄電所の運営等
- 開発・運営事業:発電所・蓄電所の開発、設立支援、運営支援、事業開発報酬
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):91,242,700株(2026年3月期中間期)
- 期中平均株式数(中間期):90,428,916株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月10日(既記載)
- 決算説明会:実施済(機関投資家・アナリスト向け)
- 株主総会・IRイベント:–(本資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較/達成率 = 中間実績 ÷ 通期会社予想)
- 売上収益:中間 40,609百万円 → 通期予想90,500百万円に対する進捗率 44.9%
- EBITDA:中間 15,540百万円 → 通期予想31,600百万円に対する進捗率 49.2%
- 営業利益:中間 4,888百万円 → 通期予想9,300百万円に対する進捗率 52.6%
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:中間 3,323百万円 → 通期予想1,500百万円に対する進捗率 221.5%(既に通期予想を大幅に上回る)
- サプライズの要因:
- プラス要因:徳島津田バイオマス等の稼働と売電収入増、御前崎港バイオマスの運転再開と連結化、Non‑FIT太陽光の売電増加、事業開発報酬の増加、蓄電プロジェクト進捗
- 一時的/非経常要因:合同会社唐津バイオマスエナジーの企業結合に伴う再測定利益1,676百万円を計上(中間利益を押し上げる)
- マイナス要因:御前崎港での補修工事(当期は影響があるが通期では定期点検不要で相殺)や一部出力抑制による逸失発電(会社は計画範囲内と説明)
- 通期への影響:
- 会社は通期予想に変更無しと発表(主因:補修期間中に実施した点検等により次回定期点検が不要となる分や燃料価格低下等で通期影響は軽微と判断)。ただし中間での再測定利益や非支配持分の増加等一時要因の影響があるため、通期予想の達成性は下半期の発電・価格環境、出力抑制、金利費用等の状態に左右される。
財務指標
- 要点(百万円、前年比%は資料より)
- 売上収益:40,609(+20.5%)
- EBITDA:15,540(+34.8%)→ EBITDAマージン 38.3%(前中間34.2%)
- 営業利益:4,888(+127.1%)
- 税引前利益:4,503(前年271)
- 親会社の所有者に帰属する中間利益:3,323(前年△128)
- 1株当たり中間利益(EPS, 基本):36.74円(前年中間 △1.43円)
- 貸借対照表(主要項目、百万円)
- 資産合計:556,398(前期末 530,051)
- 流動資産:99,546/流動負債:49,891 → 流動比率(流動資産÷流動負債)約1.99(約200%)(良好)
- 親会社の所有者に帰属する持分:93,188 → 親会社所有者帰属持分比率 16.7%(低い;目安40%以上が安定)
- 負債合計:412,241
- キャッシュ・フロー(中間累計、百万円)
- 営業CF:+13,059(前年+19,902。発電所からの売電収入が主)
- 投資CF:△5,867(主に契約履行コスト取得、設備取得等)
- 財務CF:△11,321(長期借入返済・社債償還等)
- 現金及び現金同等物期末:19,719(前期末23,927、△4,208減)
- 財務安全性(目安併記)
- 親会社帰属持分比率:16.7%(低い:40%未満は脆弱)
- 純有利子負債/EBITDA:9.6倍(高い;一般に6倍超は注意領域)
- 流動比率:約200%(安定:100%超は短期支払余裕あり)
- 効率性:
- EBITDAマージンの改善(34.2% → 38.3%)は収益性向上を示す
- 総資産回転率等の詳細は資料に明記なし(算出可能だがここでは割愛)
- セグメント別(中間、百万円・増減率)
- 再生可能エネルギー発電等事業:売上 40,131(+19.7%)、セグメントEBITDA 17,342(+24.7%)
- 開発・運営事業:売上 3,674(+36.2%)、セグメントEBITDA 1,247(前期は△34)
- 調整額(セグメント間消去):△3,196
- 財務の解説(要旨):
- 売上・EBITDA増は稼働容量の増加とNon‑FIT、事業開発報酬等の伸長が主因。営業CFはプラスだが前年同期比で減少しており、投資および借入返済が財務CFの大幅な流出を招いている。自己資本比率は低く、借入依存の資本構成である点は留意が必要。
配当
- 中間配当:0.00円(支払無し)
- 期末配当(予想):0.00円(会社予想:年間0.00円、修正無し)
- 年間配当予想:0.00円
- 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
- 配当性向:–(配当ゼロのため算出上 0%、だが会社は成長投資優先の方針)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買いについては中間で小額の取得(自己株式取得78百万円)が実績としてあるが、配当はゼロ。詳細方針は資料参照。
セグメント別情報
- 再生可能エネルギー発電等事業:
- 売上収益 40,131百万円(+19.7%)、セグメントEBITDA 17,342百万円(+24.7%)
- 主要増加要因:徳島津田バイオマスの売電収入増、御前崎港バイオマスの連結化、補助金等計上、Non‑FIT太陽光伸長
- 開発・運営事業:
- 売上収益 3,674百万円(+36.2%)、セグメントEBITDA 1,247百万円(黒字転換)
- 主要要因:事業開発報酬増、匿名組合分配益や受取配当金の増加
- セグメント戦略:会社はEBITDA重視で蓄電事業やコーポレートPPA契約の拡大、バイオマスのPPA転換による安定収益化を推進。蓄電設備ではファイナンス・建設着手済の設備容量が260MWに到達。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内に明示の数値目標はないが、事業拡大(蓄電・バイオマス・太陽光)を継続して推進
- KPI達成状況:蓄電の開発進捗(260MW)、コーポレートPPA太陽光206MW、バイオマスPPA145.4MWなど具体案件は進展中。中期目標との整合性は概ね整っているが、財務(負債倍率)の改善は課題。
競合状況や市場動向
- 市場動向:世界的・国内の再生可能エネルギー導入拡大、FIP制度や長期脱炭素電源オークション、蓄電需要の増加が追い風。会社も蓄電・PPAに注力。
- 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に無し(–)。相対的には発電所開発能力と蓄電参入で競争力を高めているが、資本構成および借入依存が相対的な懸念材料となり得る。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(据え置き):売上収益 90,500百万円(+28.8%)、EBITDA 31,600百万円(+35.6%)、営業利益 9,300百万円(+128.7%)、親会社帰属当期利益 1,500百万円(△44.2%)
- 会社見解:御前崎港の当初想定減少等を相殺する要素(定期点検不要分、燃料価格低下、未計上の開発報酬等)により現時点で予想修正は不要と判断
- 予想の信頼性:通期利益予想は中間で既に上回っているが、再測定利益等の一時項目や下期の発電量・出力制限、金融費用の動向次第で変動しやすい点に注意。過去の達成実績(保守的/楽観的)の情報は本資料に限定的。
- リスク要因:
- 発電所の出力抑制・計画外停止、スポット燃料価格の変動、電力市況(FIP等含む)、為替や金利上昇による金融費用増、借入依存による財務リスク、会計上の一時差異(企業結合影響)等。
重要な注記
- 会計方針:IFRS第7号・第9号の適用による表示・開示の変更あり(キャッシュフロー・ヘッジ等の影響でその他の資本の構成要素が減少:約1,840百万円の影響等)。
- 連結範囲の変更:合同会社唐津バイオマスエナジーを新規連結(運転開始と連結化)等。これにより資産・負債・非支配持分が増加。
- 監査/レビュー:第2四半期決算短信は公認会計士又は監査法人のレビュー対象外。
- その他:中間に計上された企業結合に伴う再測定利益1,676百万円は一時的要因であり、継続的な収益力の評価には本質的営業利益(EBITDA)や発電量・契約構成の確認が必要。
(注)本まとめは提供資料に基づく情報整理であり、投資判断や助言を行うものではありません。不明項目は“–”で記載しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9519 |
| 企業名 | レノバ |
| URL | http://www.renovainc.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電力・ガス – 電気・ガス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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