2025年12月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想の修正は無し。第3四半期累計の実績は通期予想に対して売上高・営業利益ともに概ね想定内(売上高進捗72.7%、営業利益進捗69.0%)。純利益は295.7百万円(前年同期比+250.5%)と大幅増加(特別利益:投資有価証券売却益62百万円等の一時益が寄与)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高+13.2%、営業利益+10.3%、経常利益+77.7%、親会社株主に帰属する四半期純利益+250.5%)。
  • 注目すべき変化:再エネサービスが大幅増(外部売上1,644百万円、前年同期比+63.5%)、持分法適用の範囲変更(班皓…深圳の持分一部売却等)により持分法損益が改善。投資有価証券売却益等の特別利益が純利益を押し上げ。
  • 今後の見通し:通期業績予想に修正は無し。第3四半期までの進捗はおおむね順調だが、住宅着工戸数減少などの外部リスクは継続。特別利益の所在を踏まえ、通期純利益の残余進捗は注意が必要。
  • 投資家への示唆:再エネ領域の実需が回復しつつある点はポジティブ。一方で純利益の増加は売却益等の一時要因の寄与が大きく、継続的収益力の評価にはセグメント別の営業利益動向と住宅市場の見通し確認が重要。

基本情報

  • 企業名:株式会社エプコ
  • 主要事業分野:再生可能エネルギー関連サービス(太陽光発電・蓄電池設置等)、メンテナンスサービス、設計サービス(住宅・建築関連)
  • 代表者名:代表取締役グループCEO 岩崎 辰之
  • 問合せ先:常務執行役員CFO 平川 智久(TEL 03-6853-9165)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月13日
    • 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計、連結、日本基準)
    • 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(株主・機関・個人投資家向け、オンライン、2025/11/25 19:00-20:00)
  • セグメント:
    • 再エネサービス:太陽光・蓄電池等の設置工事、点検等
    • メンテナンスサービス:既設設備等の定期保守・点検・保守契約
    • 設計サービス:建築設計関連(住宅等)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):9,316,000株
    • 期末自己株式数:363,268株
    • 期中平均株式数(第3四半期累計):8,950,136株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算説明会:2025/11/25(オンライン)
    • IRイベント等:ログミーファイナンス経由でセミナー公開予定

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想の修正無し。以下は通期予想に対する第3四半期累計の達成率)
    • 売上高:4,744.7百万円/通期予想6,530百万円 → 達成率 72.7%
    • 営業利益:294.1百万円/通期予想426百万円 → 達成率 69.0%
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:295.7百万円/通期予想492百万円 → 達成率 60.1%
  • サプライズの要因:
    • ポジティブ要因:再エネ関連(株式会社ENE’s等)の工事・点検が好調で売上増、持分法投資損益の改善(班皓…深圳の持分整理等)、投資有価証券売却益62百万円・関係会社出資金売却益11百万円など一時利益が純利益を押し上げ。
    • ネガティブ要因:メンテナンスは前年に比べ外部顧客売上が減少(取引終了の影響)、設計は住宅着工減少の逆風。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想を据え置き。売上・営業利益の進捗は概ね計画内だが、純利益は一時益寄与のため今後同程度の特別益が発生しない場合は通期進捗はややリスク。建築関連の外部環境(住宅着工動向)も通期達成の重要な不確定要素。

財務指標(要点)

  • 主要損益(第3四半期累計:2025/1/1–9/30、単位:百万円)
    • 売上高:4,744.7(前年同期4,190.6、+13.2%/+554.1)
    • 売上総利益:1,385.0(売上総利益率29.2%)
    • 販管費:1,090.9
    • 営業利益:294.1(前年266.7、+10.3%/+27.5)営業利益率 6.20%(前年6.36%)
    • 経常利益:328.5(前年184.8、+77.7%)
    • 四半期純利益(親会社株主帰属):295.7(前年84.4、+250.5%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):33.04円(前年9.44円)
  • 貸借対照表(2025/9/30)
    • 総資産:5,623.6百万円(前期末5,822.3、△3.4%)
    • 純資産:4,496.0百万円(前期末4,645.3、△3.2%)
    • 自己資本比率:79.9%(安定水準。目安40%以上で安定)
    • 現金及び預金:2,674.4百万円(前期末比+499百万円、流動性良好)
    • 固定資産合計:1,959.7百万円(前期末比△27.9%、長期貸付金回収等による減少)
  • 進捗率分析(第3四半期累計に対する通期予想比)
    • 売上高進捗率:72.7%(通期に対し順調)
    • 営業利益進捗率:69.0%(概ね順調)
    • 純利益進捗率:60.1%(一時益を既に計上している点を勘案すると今後の変動に注意)
    • 過去同期間比:前年同期に比べ売上・利益とも増加(前期の同進捗との比較詳細は資料無し)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率79.9%(安定水準)
    • 負債合計:1,127.6百万円(前期末比△4.2%)
    • 流動比率:約3.63倍(流動資産3,663.9 / 流動負債1,010.0、流動性良好)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率:6.2%(前期6.4%とほぼ同水準)
    • 減価償却費(累計):85.9百万円(前年同期92.7百万円)
  • セグメント別(第3四半期累計)
    • 再エネサービス:売上1,644.6百万円(+63.5%)、セグメント利益169.6百万円(前年は損失)
    • メンテナンスサービス:売上1,423.7百万円(△7.1%)、セグメント利益196.9百万円(△22.8%)
    • 設計サービス:売上1,676.4百万円(+1.4%)、セグメント利益286.0百万円(+3.1%)
  • 財務の解説:流動資産増(現預金増加)と固定資産減(長期貸付金回収、関係会社出資金減)により総資産は減少。持分法適用範囲の変更により持分法損益の計上構造が変化している点に留意。

配当

  • 配当実績/予想:
    • 第2四半期(中間):14.00円(2025年も中間14.00円)
    • 期末(予想):18.00円
    • 年間配当予想:32.00円(前回予想から修正無し)
  • 配当性向・利回り:
    • 会社予想EPS(通期):55.07円 → 予定配当32円は配当性向約58.1%(32/55.07、やや高め)
    • 配当利回り:–(株価情報が資料に無いため算出不可)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載無し(特記事項無し)

セグメント別情報

  • 再エネサービス
    • 売上:1,644.6百万円(前年同期比+63.5%)、利益169.6百万円(前年同期はセグメント損失)
    • 要因:株式会社ENE’sで太陽光・蓄電池の設置工事・点検が好調、持分法投資損益の改善
    • 見通し:再エネ需要の実需回復が続けば成長期待。ただし政策・補助金動向や資材価格の影響あり
  • メンテナンスサービス
    • 売上:1,423.7百万円(△7.1%)、利益196.9百万円(△22.8%)
    • 要因:既存顧客向け拡充で一部増収も、前年に一部取引終了の影響で減収
    • 見通し:安定収益基盤だが顧客契約動向の影響を受けやすい
  • 設計サービス
    • 売上:1,676.4百万円(+1.4%)、利益285.9百万円(+3.1%)
    • 要因:建築関連法改正による住宅着工戸数減少という逆風下でサービス品質向上とDX化で堅持
    • 見通し:住宅市場の回復タイミングに依存

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:エプコグループ中期経営計画 第1フェーズ(2025–2027)を公表。「住まいと暮らし、環境を支える」をミッションに再エネ・住宅・新規事業領域へ注力。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:住関連では建築基準法改正・建築物省エネ法施行の影響で新設住宅着工戸数が減少。再エネ分野は設備導入需要が継続しているが、資源・エネルギー価格や補助金政策に左右される。
  • 競合比較:資料に同業他社比較は無し。業容としては再エネの施工・保守と設計・メンテの複合型で、再エネ実需が伸びる環境では相対的に有利になり得るが競争激化・価格圧力も想定される。

今後の見通し

  • 業績予想:通期(2025/1/1–12/31)予想は据え置き
    • 売上高:6,530百万円(前年比+16.5%)
    • 営業利益:426百万円(+27.5%)
    • 経常利益:531百万円(+20.6%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:492百万円(+50.6%)
  • 会社予想の前提条件:資料P3に詳細記載(為替・原油等の前提は添付資料参照)。特段の修正無し。
  • 予想の信頼性:第3四半期までで売上・営業は進捗良好。ただし純利益は一時益影響が大きく、今後の一時益の有無や住宅市場動向で結果が変動し得る。
  • リスク要因:住宅着工戸数の低下、再エネ関連の補助金・政策、資材価格・人件費の上昇、持分法適用範囲変更に伴う収益構造変化、地政学リスクや為替変動。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 連結の範囲の変更:当期に新規1社、除外2社(班皓艾博科新能源設計(深セン)有限公司は第2四半期に持分一部譲渡で持分法適用範囲から除外、MEDX株式会社は清算結了で除外)
  • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書:当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フロー計算書は作成していない(ただし現金預金は増加)
  • その他:第3四半期に投資有価証券売却益62.7百万円、関係会社出資金売却益11.5百万円を計上(特別利益)

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2311
企業名 エプコ
URL http://www.epco.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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