2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想の通期見通しに対する修正は無し。第1四半期の実績は会社予想に対する進捗で見ると、売上高進捗率24.0%(上振れ寄りの進捗)、営業利益進捗率33.7%(やや上振れ)で着地。市場予想との比較情報は提供資料に無い。
  • 業績の方向性:増収増益(第1四半期:売上高455.02億円、前年同期比+53.7%;営業利益245.97億円、同+90.8%)。
  • 注目すべき変化:デジタルコンテンツ事業の販売本数が1,416万本(前年同期953万本)と大幅増加し、セグメント営業利益は200.57億円(同+56.4%)と主因に。アミューズメント機器事業も新機種投入等で売上・利益が急拡大(売上78.12億円、同+251.9%;営業利益49.10億円、同+353.3%)。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上190,000百万円、営業利益73,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益51,000百万円)は据え置き。第1四半期の進捗(特に利益率の高さ)から見ると達成可能性は高いが、主力タイトルの発売成績や為替等外部要因に左右される点に留意。
  • 投資家への示唆:デジタルコンテンツのリピート販売や既存IPの強さが収益を牽引している点が今回の最重要事項。通期予想据え置きだが、個別タイトルの販売動向が業績変動のキー要因となる。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社カプコン
    • 主要事業分野:デジタルコンテンツ(家庭用/PC/モバイルゲームの企画・開発・販売)、アミューズメント施設運営、アミューズメント機器(スマートパチスロ等)、キャラクター/映像/eスポーツ関連事業
    • 代表者名:代表取締役社長 辻本 春弘
    • その他:決算補足説明資料・機関投資家向け決算説明会あり
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月30日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)
  • セグメント:
    • デジタルコンテンツ事業:ゲームソフト等の開発・販売(ダウンロード/パッケージ)
    • アミューズメント施設事業:直営アミューズメント施設の運営・物販等
    • アミューズメント機器事業:パチスロ等の機器開発・販売
    • その他:キャラクタービジネス、映像、eスポーツ等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):533,011,246株
    • 期末自己株式数:114,729,192株
    • 期中平均株式数(四半期累計):418,276,440株
    • 時価総額:–(資料未記載)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表:–(資料未記載)
    • 株主総会:–(資料未記載)
    • IRイベント:決算説明会(機関投資家向け)は開催済/資料あり

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(通期予想に対する第1四半期の達成率)
    • 売上高:第1四半期 45,502百万円/通期予想190,000百万円 → 達成率 24.0%
    • 営業利益:第1四半期 24,597百万円/通期予想73,000百万円 → 達成率 33.7%
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:第1四半期 17,238百万円/通期予想51,000百万円 → 達成率 33.8%
  • サプライズの要因:
    • 主因はデジタルコンテンツ事業の販売本数増(リピートタイトルの好調、ストリートファイター6累計500万本突破など)およびアミューズメント機器事業の新機種投入とリピート販売。
    • 一方で、連結キャッシュは期首比で減少(運転資金や投資・配当支払等)しており、営業CFは前年同期より縮小。
    • 社会貢献関連費用(万博関連費用)が前年同期比で増加(1,216百万円)している点は留意。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想を修正せず。第1四半期の利益進捗は良好だが、今後の主力タイトルの販売動向や市場環境(為替、版権展開等)により変動あり。現時点で通期予想の達成可能性は高いと判断されるが、依然として個別タイトル依存のリスクがある。

財務指標

  • 財務諸表の要点(百万円、四捨五入の端数切捨て)
    • 売上高(第1四半期):45,502(前年同期29,597、増減率 +53.7%)
    • 営業利益:24,597(前年同期12,889、増減率 +90.8%)
    • 経常利益:22,883(前年同期13,487、増減率 +69.7%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:17,238(前年同期9,975、増減率 +72.8%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):41.21円(前年同期23.85円)
    • 総資産:293,241(前期末312,982 → 減少)
    • 純資産:233,579(前期末226,303 → 増加)
    • 自己資本比率:79.6%(安定水準、目安40%以上)
  • 貸借対照表の主な変動
    • 現金及び預金:153,269(前期末166,783、減少13,513)
    • 売掛金:15,072(前期末33,341、減少18,269)
    • ゲームソフト仕掛品:54,484(前期末49,209、増加5,275)
    • 負債合計:59,661(前期末86,678、減少27,017)
  • キャッシュ・フロー(第1四半期)
    • 営業活動によるCF:+5,172百万円(前年同期9,407百万円)
    • 投資活動によるCF:△11,404百万円(前年同期△800百万円、定期預金等の動き含む)
    • 財務活動によるCF:△9,750百万円(前年同期△9,461百万円、配当支払等)
    • 現金及び現金同等物の増減:△16,089百万円(期末残高134,336百万円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
    • 売上高進捗率:24.0%(通常の半期配分ではなく四半期の偏りに注意)
    • 営業利益進捗率:33.7%(高め)
    • 純利益進捗率:33.8%(高め)
    • 過去同期間との比較:前年同期は大幅な減収減益だったため、今期は回復・拡大局面
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:79.6%(安定水準)
    • 流動負債:42,151、流動資産:233,356 → 流動比率 ≈ 554%(流動性は高い)
    • 負債比率(負債合計/純資産):59,661 / 233,579 ≈ 25.6%(低い、財務余力あり)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率(第1四半期):24,597 / 45,502 ≈ 54.1%(非常に高いが、四半期のタイトル集中や繰延収益等の影響を考慮)
  • セグメント別(第1四半期)
    • デジタルコンテンツ:売上29,857(+39.4%)、セグメント利益20,057(+56.4%)
    • アミューズメント施設:売上5,606(+15.3%)、セグメント利益941(+82.3%)
    • アミューズメント機器:売上7,812(+251.9%)、セグメント利益4,910(+353.3%)
    • その他:売上2,226(+102.9%)、セグメント利益1,369(+106.1%)
  • 財務の解説:デジタルの販売本数増と新機種/リピート販売が収益を大幅に押し上げた一方、運転資金(ゲームソフト仕掛品の増加)と配当支払い等で手元現金は減少。高い自己資本比率と低い有利子負債により財務余力は良好。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:中間 18.00円、期末 22.00円、年間 40.00円(実績)
    • 2026年3月期(予想):中間 20.00円、期末 20.00円、年間 40.00円(予想・修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報未提供のため算出不可)
  • 配当性向:通期予想ベースの配当性向は資料に明示なし。第1四半期は配当金支払(累計)約9,378百万円を実施。
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:自社株付与ESOP信託の運用、従業員インセンティブ制度あり。自己株取得実績は最小(四半期ではほぼ無)。

セグメント別情報

  • デジタルコンテンツ事業
    • 売上高:29,857百万円(前年同期比+39.4%)
    • 営業利益:20,057百万円(前年同期比+56.4%)
    • 主因:新旧タイトルの販売増、ストリートファイター6のeスポーツ展開や累計販売増、リピートタイトル(モンスターハンターライズ等)の継続販売
    • 今後見通し:タイトルごとの販売状況が鍵。新作のヒットが通期業績に直接影響。
  • アミューズメント施設事業
    • 売上高:5,606百万円(+15.3%)、営業利益:941百万円(+82.3%)
    • 主因:既存店の堅実運営、新業態出店、インバウンド回復
    • 今後見通し:出店効果の継続とイベント施策で安定的成長期待
  • アミューズメント機器事業
    • 売上高:7,812百万円(+251.9%)、営業利益:4,910百万円(+353.3%)
    • 主因:スマートパチスロ新機種の販売(『デビル メイ クライ 5 スタイリッシュトライブ』10.9千台等)とリピート販売好調
    • 今後見通し:新機種の稼働継続とリピートが続くかが重要
  • その他
    • 売上高:2,226百万円(+102.9%)、営業利益:1,369百万円(+106.1%)
    • 主因:eスポーツ大会展開、映像(Netflix配信)やキャラグッズの強化

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料に明示的な中期数値目標は本文に無し(–)。ただし会社はデジタル販売強化と人的資本投資を継続し、中長期の企業価値向上を目指す方針を明記。
  • KPI達成状況:販売本数やタイトル数(第1四半期:243タイトル、228地域、販売本数1,416万本)は成長投資の成果としてポジティブな指標。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社(国内外の大手ゲームパブリッシャー)との相対比較データは資料に無し(–)。ただしデジタル比率・既存IPの強さは競争優位性の源泉と記載。
  • 市場動向:デジタル販売強化、eスポーツ・映像等のIP横展開が成長テーマ。スマートパチスロ等アミューズメント機器市場は堅調。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(据え置き):売上190,000百万円(+12.0%)、営業利益73,000百万円(+11.0%)、経常利益70,000百万円(+6.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益51,000百万円(+5.3%)、EPS 121.93円
    • 次期予想:–(資料未記載)
    • 会社予想の前提条件:詳細は添付資料参照(為替や価格前提の具体値は本文に明示無し)
  • 予想の信頼性:第1四半期の進捗は利益面で順調。過去の予想達成傾向については資料に記載無し(–)。
  • リスク要因:
    • 主力タイトルの売上が想定に届かないリスク(例:一部タイトルの販売が想定を下回る可能性)
    • 為替変動、版権/ライセンス収入変動、規制や市場トレンドの変化
    • 展示イベント(万博)等の一時費用増加による影響(社会貢献関連費用の増加を確認)

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:適用あり(税金費用は見積実効税率による計算等、詳細は注記参照)
  • その他重要事項:
    • 株式付与ESOP信託に関する注記あり(信託が保有する自己株式は純資産の自己株式として計上)
    • 監査:四半期連結財務諸表に対する期中レビューを受けており、重要な点で不適合事項は無しとの監査法人意見

(注)

  • 不明な項目は「–」で表記しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9697
企業名 カプコン
URL http://www.capcom.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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