2025年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期業績は会社の当初想定を下回った旨の記載あり(下振れ)。主因は当期に発生した複合的な一時費用および前期の一過性特別利益(関係会社株式売却益)反動。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高76,045百万円:前期比+9.4%、営業利益7,659百万円:△5.5%、経常利益7,348百万円:△6.8%、親会社株主に帰属する当期純利益5,151百万円:△30.9%)。
  • 注目すべき変化:前期に計上されたグランユニライフケアサービス譲渡に伴う特別利益(約2,980百万円)の反動が純利益を大幅に低下させた点。加えて、借上物件増加等に伴う保証家賃や減価償却、人件費・食材費の増加が費用を押し上げた。
  • 今後の見通し:中期経営計画(GT02)最終年度の2026年10月期予想は売上81,826百万円、営業利益9,159百万円、親会社株主に帰属する当期純利益5,935百万円。物件管理戸数は約4,000戸増を想定しており達成へ向けた資産売却→再投資の循環を継続。ただし原材料・建築コストや金融・市場の不確実性はリスクとして残る。
  • 投資家への示唆:売上は拡大基調で事業基盤は堅調(入居率高水準)が続く一方、利益面は一時費用や前期の特別利益の反動で変動が出ている。中期的には物件開発→保有→売却の資本循環と管理戸数拡大がカギ。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社ジェイ・エス・ビー(J.S.B.)
    • 主要事業分野:学生マンション等の不動産賃貸管理事業(学生向け賃貸の開発・管理・運営、付帯サービス)
    • 代表者名:代表取締役社長 森 高広
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年12月12日
    • 対象会計期間:2024年11月1日~2025年10月31日(2025年10月期、連結)
    • 決算補足説明資料作成の有無:有
    • 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
    • 単一セグメント:「不動産賃貸管理事業」(学生マンションの賃貸管理・運営等)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):21,954,000株(2025年10月期)
    • 期末自己株式数:888,178株
    • 期中平均株式数:21,076,604株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 定時株主総会開催予定日:2026年1月27日
    • 配当支払開始予定日:2026年1月28日
    • 有価証券報告書提出予定日:2026年1月26日
    • その他IRイベント:決算説明会等(機関投資家向け)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 売上高:76,045百万円(通期実績)。会社当初想定を下回った旨の記載あり(達成率:会社想定比は資料に数値記載なし → 表記:下振れ)。
    • 営業利益:7,658.9百万円(△5.5%)。当初想定を下回り。
    • 純利益(親会社株主帰属):5,151.2百万円(△30.9%)。前期の一過性利益剥落の影響で大幅減。
  • サプライズの要因:
    • 前期に計上した関係会社株式売却益(約2,980百万円)の反動減。
    • 当期に発生した複合的な一時費用(特別調査費用等の増加)、借上物件増加に伴う保証家賃増、保有物件の租税公課・減価償却、食材費・人件費増等。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期業績が当初想定を下回ったと明記しており、必要に応じて予想修正の告知が行われている(本決算短信では既に下振れ説明)。次期(2026年10月期)予想は公表済み(売上81,826百円等)。現時点で実行可能性については、市況やコスト動向を注視する必要あり。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 総資産:88,947百万円(前期79,974百万円、前期比+11.2%)
    • 純資産:41,629百万円(前期37,897百万円、前期比+9.8%)
    • 負債合計:47,318百万円(前期42,077百万円、前期比+12.5%)
    • 現金及び現金同等物:17,275百万円(前期17,250百万円、ほぼ横ばい)
  • 収益性(連結)
    • 売上高:76,045百万円(前期69,530百万円、+9.4% / +6,516百万円)
    • 営業利益:7,659百万円(前期8,107百万円、△5.5% / △447百万円)
    • 営業利益率:10.1%(前期11.7%。目安:低下は収益圧迫のサイン)
    • 経常利益:7,348百万円(前期7,886百万円、△6.8%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:5,151百万円(前期7,453百万円、△30.9%)
    • 1株当たり当期純利益(EPS):244.40円(前期354.76円、△31.1%)
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率:46.8%(安定水準、目安40%以上で安定)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):19,913 / 15,334 = 約130%(健全、100%以上が目安)
    • 長短借入金の状況:長期借入金28,312百万円(前期24,692百万円、+3,620百万円)。固定負債増加で負債全体増。
  • キャッシュフロー
    • 営業CF:+6,805百万円(前期+8,173百万円、減少)
    • 投資CF:△9,325百万円(主に有形固定資産取得10,480百万円)
    • 財務CF:+2,532百万円(長期借入れ6,124百万円等)
    • フリーCF(概算):営業CF+投資CF = △2,520百万円(投資超過)
  • 効率性
    • 総資産回転率や詳細指標は開示値から計算可能だが、売上増に対し営業利益率は低下しており費用増が効率性を圧迫。
  • セグメント別
    • 単一セグメント(不動産賃貸管理事業)のため、セグメント別内訳記載なし。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2024年10月期(実績):年間72.00円(普通配当52円 + 特別配当20円)
    • 2025年10月期(実績):年間105.00円(普通配当105円)/配当金総額2,221百万円
    • 配当性向(連結):43.0%(2025年10月期、前期20.3%)
    • 2026年10月期(予想):年間115.00円(期末のみ記載)
  • 特別配当の有無:
    • 2025年は特別配当なし(前年はグランユニライフケアサービス譲渡に伴う特別配当あり)。
  • 株主還元方針:
    • 配当増額。自社株買いについての明確な継続方針は記載なし(期中の自己株式取得は微小)。

セグメント別情報

  • セグメント別状況:単一セグメント「不動産賃貸管理事業」のみ。売上高・利益は連結数値に含む(詳細な内訳省略)。
  • 前年同期比較:売上高は+9.4%、営業利益は△5.5%、純利益は△30.9%(上記参照)。
  • セグメント戦略:管理戸数拡大と資本効率向上のため、自社所有物件売却(サブリース付きで運営継続)→得た資金を新規開発へ投入する循環サイクルを推進。管理戸数は2025年4月末時点で約99,300戸(前期比+4,322戸)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:GT02(2024年10月期~2026年10月期)。フェーズ2を推進中。最終年度(2026年10月期)目標として物件管理戸数約+4,000戸、売上81,826百万円、営業利益9,159百万円等を掲示。
  • KPI達成状況:物件管理戸数は増加(99,300戸、2025年4月末時点)。利益面は一時費用等で目標達成に課題が生じる可能性あり。会社はガバナンス・内部統制強化も継続。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:大学生数は過去最高更新(297.3万人、前期比+23千人)で学生向け賃貸需要は良好。賃貸入居の繁忙期に業績が季節偏在(第2四半期に売上比重大)。
  • 競争優位性:高い入居率(99.9%※2025年4月末時点)と管理戸数の拡大により基盤は強いが、建築コスト上昇や原材料高、人手不足が収益を圧迫するリスクあり。

今後の見通し

  • 業績予想(2026年10月期、会社見通し)
    • 売上高:81,826百万円(前期比+7.6%)
    • 営業利益:9,159百万円(同+19.6%)
    • 経常利益:8,731百万円(同+18.8%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:5,935百万円(同+15.2%)
    • 前提:物件管理戸数の増加(約4,000戸)等
  • 予想の信頼性:会社は想定に基づく見通しと明記。過去には一時的な特別利益の影響があり、短期的に利益は変動しやすい。予想達成にはコスト動向と資産売却・投資の循環が鍵。
  • リスク要因:
    • 建築コスト・原材料価格の上昇、食材費や人件費の増加
    • 金利上昇による資金調達コスト増
    • 地政学リスクや金融市場変動
    • 事業上の内部統制・ガバナンス回復の進捗

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する会計基準)を当期の期首から適用。連結財務諸表への影響はないと記載。
  • 連結範囲の重要な変更:無
  • 重要な後発事象:特記事項なし
  • その他:当期は特別調査費用等が発生。詳細は「通期業績予想と実績値との差異に関するお知らせ」を参照のこと。

(注)

  • 不明な項目・資料未記載の数値は「–」として省略しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3480
企業名 ジェイ・エス・ビー
URL http://www.jsb.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 不動産 – 不動産業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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