2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期業績予想に変更はなし。四半期単独での会社予想提示はなく、市場予想との差異は–。通期見通しは維持(ほぼ予想通り)。
- 業績の方向性:売上高は減収(30,444百万円、△5.8%)、利益は大幅減益(営業利益1,013百万円、△45.8%)。増収増益ではなく「減収減益」。
- 注目すべき変化:受注高は大幅増(140,618百万円、前年同期比+33,638百万円)で受注残・バックログは厚い一方、国内EPC案件の構成変化や固定費増(人件費等)により売上・利益が圧迫。連結範囲の変更(㈱IHI汎用ボイラの連結子会社化等)も影響。
- 今後の見通し:通期予想(売上165,000百万円、営業利益14,500百万円)は変更なし。第4四半期に売上偏重する季節性(納期集中)があるため、通期達成は第4四半期の進捗に依存。
- 投資家への示唆:受注・バックログは好調で将来の売上基盤は確保されているが、Q1は人件費等の固定費増で利益率が低下。通期での収益回復には案件進捗とコスト管理が鍵。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社タクマ(Takuma Co., Ltd.)
- 主要事業分野:環境・エネルギー(ごみ処理プラント、バイオマス等のEPCおよびDBO)、民生熱エネルギー(ボイラ等)、設備・システム(建築設備、半導体用設備)等
- 代表者名:代表取締役社長 濵田 州朗
- URL:https://www.takuma.co.jp/
- IR窓口:経営企画本部 広報・IR部長 小林 寛幸(TEL 06-6483-2602)
- 報告概要:
- 発表日:2025年8月6日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)
- 決算説明資料:作成あり、決算説明会:無
- セグメント(報告セグメント)
- 環境・エネルギー(国内):ごみ処理プラント等のEPC/DBO、バイオマス発電など
- 環境・エネルギー(海外):海外プラントのEPC等
- 民生熱エネルギー:ボイラ等(今回、㈱IHI汎用ボイラを連結子会社化)
- 設備・システム:建築設備、半導体産業用設備等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):80,536,800株
- 期末自己株式数:5,646,003株
- 期中平均株式数(四半期累計):75,345,271株
- 今後の予定:
- 通期業績予想の公表:既に公表(変更なし)
- 株主総会・IRイベント:–(今回資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社の通期予想との関係)
- 売上高:30,444百万円(前年同期比△5.8%) → 通期165,000百万円に対する進捗率 18.45%(30,444/165,000)
- 営業利益:1,013百万円(△45.8%) → 通期14,500百万円に対する進捗率 6.99%
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,069百万円(△49.0%) → 通期11,700百万円に対する進捗率 9.14%
- 注:会社は通期予想を修正せず。四半期単独の会社予想は提示していないため、四半期業績は進捗確認のための参照値。
- サプライズの要因(上振れ/下振れ)
- 下振れ要因:環境・エネルギー(国内)の売上減(EPC案件の構成変化)および人件費等の固定費増、民生熱エネルギーでの連結子会社化に伴う固定費増加が営業利益を圧迫。
- 上振れ要因:受注高の増加(国内DBO・バイオマス等)で将来の売上基盤は強化。
- 通期への影響:現時点で通期予想に変更なし。年度末に受注・進捗が偏る季節性を勘案すると、Q4の進捗次第で業績実現性が左右される。
財務指標(要点)
- 損益(第1四半期)
- 売上高:30,444百万円(△5.8%、差額 -1,883百万円)
- 売上総利益:6,525百万円(前年6,579)
- 販管費:5,511百万円(前年4,710、増加)
- 営業利益:1,013百万円(△45.8%、差額 -855百万円)、営業利益率 3.33%(1,013/30,444)
- 経常利益:1,342百万円(△39.9%)
- 四半期純利益(親会社株主):1,069百万円(△49.0%)
- EPS:14.20円(前年26.26円、△45.9%)
- 財政状態(第1四半期末:2025/6/30)
- 総資産:175,185百万円(前期末190,919百万円、△15,733)
- 純資産:105,963百万円(前期末109,563百万円、△3,600)
- 自己資本比率:59.9%(前期末57.0% → 59.9%、安定水準)
- 流動資産の内訳:現金及び預金 61,531百万円(+22,100)、受取手形・売掛金及び契約資産 39,173百万円(△43,120)
- 負債合計:69,222百万円(前期末81,355百万円、△12,133)。短期借入金が大幅減(12,086→583百万円)
- キャッシュ・フロー:四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成せず。現金預金は増加。
- 効率性:
- 売上高営業利益率が低下(前年Q1約5.8%→今回約3.3%)で採算性悪化。
- セグメント別の利益寄与(第1四半期、主要項目)
- 環境・エネルギー(国内):売上23,261百万円(前年約25,400→△約8.4%)、営業利益1,832百万円(△517百万円)
- 環境・エネルギー(海外):売上936百万円(前年483→+93.8%)、営業損失29百万円(損失幅縮小)
- 民生熱エネルギー:売上4,811百万円(前年3,770→+27.6%)、営業損失106百万円(前年は営業利益)
- 設備・システム:売上1,530百万円(前年2,672→△42.8%)、営業利益ほぼゼロ
- 財務の解説(背景)
- 受注高・受注残は増加しており将来の売上基盤は良好。ただし、現Qでの売上構成や固定費増が利益を圧迫している。現金は増加、借入は削減され財務余裕は向上。
配当
- 配当実績と予想
- 2025年3月期:中間28円、期末39円、年間合計67円
- 2026年3月期(予想):中間39円、期末40円、年間合計79円(前回予想から修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース):予想EPS 158.00円に対し配当79円 → 配当性向 約50.0%(高め)
- 特別配当:なし
- 株主還元方針:自己株式取得・消却を決議済み(2025年2月14日)。第1Qに自己株式取得を実施(1,518,900株、自己株式が増加)。
セグメント別情報(ポイント)
- 環境・エネルギー(国内)
- 受注は好調(DBO事業2件、バイオマス新設2件等で受注高増)
- 売上はEPCの案件構成変化で減少、営業利益も減少(固定費上昇が要因)
- 環境・エネルギー(海外)
- 受注は減少も、受注済プラントの進捗で売上は増加、損益は改善
- 民生熱エネルギー
- ㈱IHI汎用ボイラの連結化で売上・受注増だが、人件費等で営業損失に転落
- 設備・システム
- 建築設備・半導体向けとも低調、売上・利益ともに大幅減
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料上の中期計画の詳細は記載なし(–)
- KPI達成状況:受注高・受注残は増加しており成長の基盤は整いつつあるが、当面は利益率改善(コスト管理)と案件進捗がKPI焦点。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との詳細比較データは記載なし(–)
- 市場動向:廃棄物処理・バイオマス等の大型案件受注は堅調。ただしEPC案件の引渡しタイミングと原価構成が収益性に影響する点は留意。
今後の見通し
- 業績予想:通期予想(2026年3月期)に変更なし
- 売上高 165,000百万円(+9.2%)、営業利益 14,500百万円(+7.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益 11,700百万円(+12.6%)、EPS 158.00円
- 予想前提:第4四半期に売上が集中する季節性を前提とした管理(詳細の為替等前提は別紙参照)
- 予想の信頼性:現時点で修正は無く、受注残は厚いがQ1の進捗は低め。季節性のため第4四半期での成果が重要。
- リスク要因:案件進捗の遅延、固定費(人件費)上振れ、連結子会社化によるコスト構造変化、景気・公共投資動向。
重要な注記
- 連結範囲の変更:当第1四半期より㈱IHI汎用ボイラ(新規連結)、市川ハイトラスト㈱(新規連結)を含める。
- 会計方針の変更:特記すべき会計方針の変更なし。四半期特有の処理あり(原価差異の繰延など)。
- 自己株式取得:取締役会決議に基づく自己株式の取得を実施(第1Qで1,518,900株取得)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6013 |
| 企業名 | タクマ |
| URL | http://www.takuma.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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