2024年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に変更は無し(修正なし)。市場コンセンサスは記載無しのため比較不可。第1四半期は通期想定に対して概ね順調(営業利益・純利益は想定に対して強い進捗)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高2,813百万円:前年同期比+3.4%、営業利益321百万円:同+85.2%、四半期純利益222百万円:同+74.0%)。
- 注目すべき変化:売上総利益が増加(売上原価の減少により粗利率が改善、粗利率が約39.9%に上昇→前年同四半期34.5%)、退職給付費用の減少(年金資産の時価評価増が寄与)で営業利益が大幅改善。
- 今後の見通し:通期予想(通期売上13,363百万円、営業利益1,352百万円)に変更なし。第1四半期の進捗は売上で約21.0%、営業利益で約23.7%、純利益で約23.4%と概ね均等分配に近い進捗。ただし第1四半期で既に上積みが見られ、上振れ継続要因(原材料/販売ミックス/年金評価等)を注視する必要あり。
- 投資家への示唆:粗利率改善と年金評価益が利益押し上げ要因。自動車販売の不確実性(出荷停止、為替・原油高)や為替差損拡大のリスクは残るため、今後も販売数量推移・原材料価格・円相場・年金評価の変動を確認することが重要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ビーピー・カストロール株式会社
- 主要事業分野:自動車用潤滑油等の販売(コンシューマーチャネル、ディーラーチャネル、プロフェッショナル製品等)
- 代表者名:代表取締役社長 平川雅規
- 上場取引所/コード:東証/5015
- URL:http://www.bpcastrol.com
- 報告概要:
- 提出日(短信日付):2024年5月9日
- 対象会計期間:2024年1月1日~2024年3月31日(2024年12月期 第1四半期、非連結)
- 四半期報告書提出予定日:2024年5月13日
- 四半期決算補足説明資料:無、決算説明会:無
- セグメント:
- 単一の事業報告(自動車潤滑油関連ビジネス等)。細分化されたセグメント別数値は非連結短信にて単一区分の記載。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):22,975,189株
- 期中平均株式数(第1四半期累計):22,957,715株
- 期末自己株式数:17,474株
- 時価総額:–(資料記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:今回(第1四半期)公表済み(2024/5/9)
- 株主総会:–(資料記載なし)
- IRイベント:四半期説明会は無
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較)
- 売上高:2,813百万円(前年同四半期比+3.4%)。通期予想13,363百万円に対する進捗率:21.0%。
- 営業利益:321百万円(前年同四半期比+85.2%)。通期予想1,352百万円に対する進捗率:23.7%。
- 四半期純利益:222百万円(前年同四半期比+74.0%)。通期予想950百万円に対する進捗率:23.4%。
- 注:会社は通期・中間の業績予想に修正なし(公表済みの予想からの修正無し)。
- サプライズの要因:
- 粗利の増加(売上総利益が増加し粗利率改善)。
- 退職給付費用の減少(年金資産の時価評価増が影響)。
- 一方で営業外費用では為替差損が拡大(5,273千円の計上)している点は留意。
- 通期への影響:
- 第1四半期は利益面で好調。会社は通期予想を据え置き。第1四半期の進捗(特に営業利益がH1想定に対して高い比率:Q1はH1累計目標439百万円に対して約73%を達成)は、上振れ余地を示唆するが、季節性や後半戦の市場環境(自動車販売、為替、原油)次第で変動。
財務指標
- 財務諸表の要点(単位:百万円)
- 売上高:2,813(前年同期 2,721、+92 百万円、+3.4%)
- 売上原価:1,693(前年 1,783、△90、△5.0%)
- 売上総利益:1,121(前年 938、+183、+19.5%)→ 粗利率 約39.9%(前年34.5%、改善は良い)
- 販管費:800(前年 765、+35、+4.6%)
- 営業利益:321(前年 174、+148、+85.2%)→ 営業利益率 約11.4%(前年6.4%、改善は良い)
- 経常利益:335(前年 192、+143、+74.3%)
- 四半期純利益:222(前年 128、+95、+74.0%)
- EPS(1株当たり四半期純利益):9.67円(前年 5.56円)
- 貸借対照表(主要項目、百万円)
- 総資産:12,554(前期末 12,813、△259)
- 流動資産:11,145(前期末 11,463、△317)
- 現金及び預金:294(前期末 339、△45)
- 売掛金:2,268(前期末 2,635、△366)
- 商品及び製品:977(前期末 875、+102)
- 短期貸付金(グループ内インハウスバンク向け):6,834(前期末 6,928、△93)
- 固定資産:1,409(前期末 1,350、+58)
- 流動負債:2,715(前期末 2,739、△23)
- 純資産:9,737(前期末 9,972、△235)
- 自己資本比率:77.6%(前期末77.8%)→ 高水準(安定)
- キャッシュフロー:詳細なCF計算書は短信本文に記載なし。現金預金は前期末比で減少(293.6百万円)。
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
- 通期売上高進捗率:21.0%(標準的な四半期分配は25%のためやや低め)
- 通期営業利益進捗率:23.7%(標準25%に近い)
- 通期純利益進捗率:23.4%
- H1(第2四半期累計)目標に対する進捗(第1四半期/H1目標):
- 売上:2,813 / 5,976 = 47.1%(H1目標に対して概ね前半でほぼ半分)
- 営業利益:321 / 439 = 73.1%(H1の利益目標に対して高い比率を第1四半期で達成)
- 財務の安全性
- 自己資本比率:77.6%(安定水準、目安40%超で安定)
- 負債比率(負債合計2,817 ÷ 純資産9,737)=約28.9%(低水準)
- 流動比率(流動資産11,145 ÷ 流動負債2,715)=約410%(非常に余裕あり)
- 効率性
- 総資産回転率:売上2,813 ÷ 総資産12,554 ≒ 0.22回/期(前年類似水準)
- 売上高営業利益率:11.4%(前年6.4% → 改善)
- セグメント別:単一事業のためセグメント別詳細は無し。販売チャネル別の施策(コンシューマー、ディーラー、整備工場、eコマース強化)は開示。
配当
- 配当実績と予想:
- 2023年12月期:中間16.00円、期末20.00円、年間36.00円(実績)
- 2024年12月期(予想):中間19.00円、期末23.00円、年間42.00円(予想、修正無し)
- 配当性向:通期予想EPS 41.41円に対し年間配当42.00円 → 配当性向約101%(注:配当/当期純利益比。100%超となっている点は留意)
- 配当利回り:–(株価情報が資料に無いため算出不可)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:特別記載なし(自社株買いの記載もなし)
セグメント別情報
- セグメント別状況:非連結短信では事業を単一セグメントとして報告。売上は自動車潤滑油を中心に構成。
- 前年同期比較:全体で増収、粗利改善により営業・純利益が大幅増。
- セグメント戦略:高付加価値製品の継続訴求、ディーゼル向け製品・プロフェッショナルスプレー等で新市場アプローチ、デジタルチャネル・eコマース活用、ブランドリニューアル(創業125周年の取り組み)等を実施。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:短信内に具体的数値目標の記載なし → 進捗評価は現時点で限定的(中期計画:–)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 国内自動車販売は一部メーカーの出荷停止等で減少(資料では前年同期比約18%の販売台数減と記載)。
- 為替(円安)と原油高が継続し、コスト面での下押し圧力あり。
- 競合他社との比較:
- 競争優位性としては「高付加価値製品の拡大」「ブランド再認知施策」「eコマース強化」などを挙げている。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(2024年12月期):売上13,363百万円(+11.0%)、営業利益1,352百万円(+22.0%)、当期純利益950百万円(+21.7%)、EPS 41.41円。公表済予想からの修正なし。
- 第2四半期累計(H1)予想:売上5,976百万円(+3.7%)、営業利益439百万円(△25.9%/前年同期比)、当期純利益317百万円(△22.6%)。
- 会社が提示する前提条件(為替・原油等)は短信添付資料参照(要確認)。
- 予想の信頼性:会社は通期予想を維持。第1四半期は利益が好調であるが、原料・為替・自動車販売の動向による変動リスクあり。
- リスク要因:
- 為替(円安)・原油価格の上昇
- 国内自動車販売の停滞や出荷停止
- 地政学リスクによる世界的なエネルギー価格高止まり
- 年金資産評価の変動(退職給付費用に影響)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期財務諸表の作成に特有の会計処理:有(税金費用は事業年度の見積実効税率を用いて四半期税金費用を計算)
- 四半期レビュー:当短信は公認会計士または監査法人の四半期レビューの対象外
- その他:通期業績予想および配当予想に修正は無し
(注記)
- 本資料は提供された決算短信に基づく事実整理・要約であり、投資助言や株式売買の推奨は行っていません。
- 不明・非開示の項目は“–”としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5015 |
| 企業名 | ビーピー・カストロール |
| URL | https://www.bp.com/ja_jp/bp-castrol-japan.html |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | エネルギー資源 – 石油・石炭製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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