2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社が「概ね計画どおり」としており、通期業績予想の修正は無し。四半期単独では営業損失・経常損失・親会社株主帰属当期純損失を計上しているが、会社予想からの修正はなし(会社予想に対してはほぼ想定内)。
- 業績の方向性:四半期は減収・減益(売上高2,158,334千円、前年同期比△22.3%)。営業利益は95,168千円(前年同期)→△79,337千円に悪化(増収減益ではなく減収減益/赤字化)。
- 注目すべき変化:マンション事業の引渡し戸数不足により同セグメント売上が490,236千円(前年同期比△63.3%)と大幅減、同セグメントが赤字化(△29,145千円)。不動産開発・販売は売上増(+33.6%)も利益は大幅減(▼92.5%)。
- 今後の見通し:会社は通期業績予想(通期売上 17,610百万円、営業利益 951百万円等)の修正なしと表明。ただしQ1での赤字計上・借入金増加・在庫(仕掛)増加など、キャッシュ・資金繰り面の注視が必要。
- 投資家への示唆:売上構成の偏り(マンション引渡の遅延リスク)と借入金の増加(流動性・財務安全性)、また通期での配当(年間30円)と通期EPS予想(15.26円)からは配当性向が高く見える点が注目ポイント。今後は引渡進捗・資金調達動向に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ヤマイチエステート株式会社
- 主要事業分野:不動産開発・賃貸、不動産開発・販売、マンション事業、その他(シニア事業、レジャー事業、損害保険代理店等)
- 代表者:代表取締役社長 山田 茂
- 会社URL:https://www.yueg.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算補足説明資料:作成有(決算説明動画は2025年8月15日配信予定)。決算説明会は無。
- セグメント:
- 不動産開発・賃貸事業:賃貸不動産の運営・賃貸収入
- 不動産開発・販売事業:戸建分譲・店舗等の開発・販売
- マンション事業:マンションの開発・販売・引渡し
- その他:シニア事業、レジャー事業、損害保険代理店業 等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:8,544,400株(自己株式なし)
- 期中平均株式数(四半期累計):8,544,400株(当第1Q)
- 時価総額:–(株価情報は未提示)
- 今後の予定:
- 決算補足説明資料掲載:同日(会社WEB)
- 決算説明動画配信:2025年8月15日頃
- 株主総会・IRイベント:–(四半期短信に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較)
- 売上高:2,158,334千円(前年同期比△22.3%)。通期予想(17,610百万円=17,610,000千円)に対する進捗率:約12.3%(2,158,334 / 17,610,000)。
- 営業利益:△79,337千円(前年同期は+95,168千円)。通期予想(951百万円=951,000千円)に対する進捗率:実績が赤字のため比率は負数(実質未達)。
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△189,978千円(前年同期は△8,760千円)。通期予想(130百万円=130,000千円)に対する進捗率:赤字のため未達。
- サプライズの要因(当社説明)
- マンション事業:完成在庫の引渡し戸数が計画より下回ったことによる売上減・損失計上。
- 不動産開発・販売:戸建分譲が計画下回る一方で一部店舗工事進捗の前倒しで売上増加、しかし利益率低下でセグメント利益は大幅減。
- 賃貸は堅調(ほぼ計画通り)。全社では販売費・一般管理費や支払利息の増加が業績を圧迫。
- 通期への影響:会社は「第1四半期は概ね計画どおり」とし、通期予想の修正は無し。ただしQ1赤字・借入増・在庫増が続く場合は下振れリスクとなるため引続き注視が必要。
財務指標
- 要点(四半期末:2025年6月30日)
- 資産合計:51,817,394千円(前期末比 +1,121,736千円)
- 負債合計:38,608,568千円(前期末比 +1,555,517千円)――借入金増加が主因(短期・長期借入金合計増)
- 純資産合計:13,208,825千円(前期末比 △433,781千円)――四半期純損失・配当支払いで利益剰余金が減少
- 収益性(当第1四半期:2025/4/1~2025/6/30、単位:千円)
- 売上高:2,158,334千円(前年同期比△22.3%)
- 売上総利益:687,822千円(売上総利益率=687,822 / 2,158,334 = 約31.9%。前年同期は802,847 / 2,779,321 = 約28.9% → 粗利率は改善)
- 営業利益:△79,337千円(前年同期は+95,168千円。営業利益率=約△3.7%〈前年+3.4%〉)
- 経常利益:△199,616千円(前年同期は+34,706千円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△189,978千円(前年同期は△8,760千円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):△22.23円(前年同期△1.06円)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 通期売上進捗率:約12.3%(2,158,334千円/17,610,000千円)
- 通期営業利益進捗率:実績が赤字のため未達(目標951,000千円に対し△79,337千円)
- 通期純利益進捗率:実績が赤字のため未達(目標130,000千円に対し△189,978千円)
- 過去同期間(前年第1Q)と比較すると売上は減速、営業は黒字→赤字転落で進捗は遅い(通期計画達成は引渡進捗・利益率回復が鍵)。
- 財務の安全性
- 自己資本比率:25.4%(安定目安40%以上に対し低め。注: 目安参照)
- 負債比率(負債/資産):約74.5%(38,608,568 / 51,817,394)
- 流動比率:流動資産27,728,668千円/流動負債9,352,229千円=約296.6%(良好)
- 借入金増加:短期借入金・長期借入金が増加(借入金合計で約1,459,524千円増)。
- 効率性
- 売上高営業利益率はマイナスに転化(△3.7%)。総資産回転率など詳細は通期ベースでの比較資料が必要。
- セグメント別(当第1Q)
- 不動産開発・賃貸:売上 796,282千円(+2.4%)、セグメント利益 272,323千円(+2.2%)
- 不動産開発・販売:売上 796,378千円(+33.6%)、セグメント利益 3,822千円(△92.5%)
- マンション事業:売上 490,236千円(△63.3%)、セグメント損失 △29,145千円(前年は利益26,395千円)
- その他:売上 75,436千円(+9.0%)、セグメント利益 18,678千円(+0.6%)
- 財務の解説(ポイント)
- 在庫(仕掛販売用不動産)が増加(+1,831,080千円)し、現金及び預金は減少(△1,394,917千円)。販売タイミングのずれが収益に影響。
- 支払利息が増加(支払利息127,808千円)しており、金利負担が経常面で重荷。
配当
- 配当実績・予想:
- 中間配当(第2四半期末予想):0.00円(2026年3月期予想)
- 期末配当(期末予想):30.00円
- 年間配当予想:30.00円(前回予想から修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース):通期EPS予想 15.26円に対し年間配当30円 → 配当性向約196.7%(30 / 15.26×100)※高水準(注:EPSは通期予想)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買いの記載無し。直近の配当方針は維持と表明(ただし配当性向は高く、実現可能性は業績次第)。
セグメント別情報
- 概況(当第1Qの主な要点)
- 不動産開発・賃貸:賃貸不動産が計画通り堅調。安定した利益貢献(セグメント利益272,323千円)。
- 不動産開発・販売:戸建分譲が関西・関東で計画下回る一方、店舗工事進捗の前倒しで売上が先行。売上は大幅増だが利益率著しく低下(セグメント利益3,822千円)。
- マンション事業:完成在庫の引渡し戸数が計画下回り、売上・利益とも大幅悪化(売上△63.3%、セグメント損失)。
- その他(レジャー等):回復基調で計画をやや上回る。
- 戦略・見通し:会社は不動産売却益の一部を賃貸用不動産取得に再投資することで安定収益を目指す戦略を継続。ただし当面は販売タイミングと工事進捗の変動が業績に影響しやすい。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:四半期短信に具体的な数値目標の再提示は無し。事業方針として「土地を起点とした柔軟なプロジェクト構築」「不動産売却益の一部を賃貸用不動産に投資して安定収益を積上げる」旨を継続。
- KPI達成状況:該当KPIの明示は無し。引渡戸数・仕掛在庫の処理・借入水準の改善が重要なKPIになり得る。
競合状況や市場動向
- 市場動向(会社コメントより):国内は緩やかな回復だが消費者マインドは弱含み。建設コスト(資材・人件費)は高水準、金利・金融コスト上昇リスクが懸念材料。
- 競合比較:四半期短信に同業比較は無し。業界全体では金利上昇下での販売スピードや在庫リスクが課題となっている点は共通。
今後の見通し
- 業績予想:2026年3月期通期予想の修正は無し(2025年5月14日発表予想の維持)。
- 通期(会社予想・百万円):売上 17,610(△15.8%)、営業利益 951(△45.7%)、経常利益 298(△75.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益 130(△80.9%)、1株当たり当期純利益 15.26円
- 予想の前提:短信に具体的為替や原油前提は記載無し。事業面では引渡スケジュールや工事進捗等を前提にしている模様。
- 予想の信頼性:第1Qで赤字計上が発生しているため、通期見通しが実現するかは引渡・販売回復及び金利負担の推移に依存。
- 主なリスク要因:
- 引渡遅延や販売不振による売上タイミングの変動
- 建設資材・人件費の高止まり
- 金利上昇に伴う支払利息負担増(既に支払利息増加が見られる)
- 借入金増加による財務負担
重要な注記
- 会計方針の変更、四半期連結範囲の変更:無し
- レビュー:四半期連結財務諸表に対する公認会計士等のレビューは無し(注記あり)
- その他:決算補足説明資料の掲載および決算説明動画配信予定(会社Web)。
(備考)
- 金額は会社短信の記載に基づく(単位は千円、通期予想は百万円単位で提示されている箇所あり)。不明項目は "–" と表記しました。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2984 |
| 企業名 | ヤマイチエステート |
| URL | https://www.yueg.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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