2025年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想・市場予想との比較は資料に過去発表の当期(2025年3月期)予想が明示されていないため不明(–)。市場コンセンサスも提供情報なし(–)。
- 業績の方向性:売上高は増収(20,909百万円、前年同期比+4.1%)だが、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は大幅減益(営業利益1,754百万円、△25.2%/経常利益1,217百万円、△37.1%/当期純利益683百万円、△45.6%)。
- 注目すべき変化:営業利益率が11.7%→8.4%に低下(営業費用増・のれん償却やM&A関連費用、仕入債務減少等が主因)。1株当たり当期純利益は174.76円→80.52円に減少(希薄化および利益減少)。
- 今後の見通し:2026年3月期は保守的見通し(売上高17,610百万円、営業利益951百万円、当期純利益130百万円)を提示。会社は大型案件の遅延により翌期(2026年度)は完成物件不足で利益圧迫を想定、2027年以降の回復を見込む。
- 投資家への示唆:売上規模は維持できている一方、利益率低下と営業CFの大幅なマイナス化が目立つ。M&Aによるグループ拡大で短期的に費用(のれん償却・一過性コスト)が重荷になっている点と、プロジェクトの竣工タイミングが業績変動の鍵であることが最重要事項。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社(証券コード 2984)
- 主要事業分野:不動産開発・賃貸(収益物件保有・賃料収入)、不動産開発・販売(土地・戸建販売等)、マンション事業(分譲マンション企画・販売)、その他(シニア向けサービス、レジャー等)
- 代表者名:代表取締役社長 山田 茂
- 報告概要:
- 提出日:2025年5月14日
- 対象会計期間:連結/2024年4月1日〜2025年3月31日(通期)
- 決算説明会:有(WEB配信予定 2025/5/23)
- セグメント:
- 不動産開発・賃貸事業:収益不動産の保有・賃貸、駐車場等
- 不動産開発・販売事業:住宅用地開発、土地販売、戸建建築請負
- マンション事業:分譲マンションの企画・販売
- その他:シニア事業、レジャー事業、損害保険代理店等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:8,544,400株(2025年3月期)
- 期中平均株式数:8,477,045株(2025年3月期)
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 定時株主総会:2025年6月25日
- 配当支払開始日:2025年6月26日
- 有価証券報告書提出予定日:2025年6月24日
- 決算説明会:WEB(2025/5/23)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社側の同期予想が提示されていないため、達成率は算出不可)
- サプライズの要因(業績説明より)
- 減益の主因:販売用プロジェクトの竣工タイミング、M&Aに伴う一過性コスト・のれん償却、資金調達関連手数料、仕入債務の減少に伴う運転資金負担増、シニア事業やレジャーの収益悪化等。
- セグメント別では不動産開発・販売事業の利益が大幅減(△51.5%)が全体の足を引っ張った。
- 通期への影響
- 次期(2026年3月期)見通しは保守的に修正(売上・利益ともに減少予想)。会社は大型案件の許認可遅延等で来期は完成物件不足とし、利益確保は厳しい見込み。予想修正は今回の発表時点で「あり(次期見通し提示)」。
財務指標
- 主要財務(連結、百万未満切捨て)
- 売上高:20,909,686千円(+4.1% / +826,065千円)
- 営業利益:1,753,774千円(△25.2% / △589,691千円)
- 経常利益:1,216,614千円(△37.1% / △718,899千円)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:682,538千円(△45.6% / △572,656千円)
- 1株当たり当期純利益(EPS):80.52円(前年比↓、※前期174.76円)
- 営業利益率:8.4%(前期11.7%) — 目安:低下(収益性悪化)
- 経常利益率:約5.8%(計算値、1,216,614/20,909,686)
- 財務安全性
- 総資産:50,695,657千円(+1,582,253千円)
- 純資産:13,642,606千円(+1,679,779千円)
- 自己資本比率:26.8%(安定性目安40%以上には未達 → やや低い)
- 負債合計:37,053,051千円、負債比率(負債/資産)≈73.1%(高め)
- 借入金概要(概算):短期借入金1,468,744千円 + 1年内返済予定長期借入金5,437,719千円 + 長期借入金23,945,054千円 ≈ 30,851,517千円(有利子負債は大きい)
- 流動比率(流動資産 / 流動負債):26,862,187 / 8,804,104 ≈ 305%(十分な短期支払能力)
- キャッシュ・フロー
- 営業CF:△2,367,633千円(前年は+1,820,944千円)→ 大幅な資金流出(棚卸資産増、仕入債務減少、税金支払等が要因)
- 投資CF:△1,009,627千円(主に有形固定資産取得等)
- 財務CF:+1,826,760千円(長期借入増、株式発行収入等)
- 現金残高:4,178,968千円(前年末 5,729,468千円、△1,550,500千円)
- 効率性
- 総資産回転率(売上/総資産):20,909,686 / 50,695,657 ≈ 0.41回(産業特性考慮が必要)
- セグメント別(売上高・セグメント利益)
- 不動産開発・賃貸:売上 3,151,602千円(+9.2%)/利益 980,264千円(+22.4%)
- 不動産開発・販売:売上 5,508,009千円(△5.0%)/利益 584,466千円(△51.5%)
- マンション事業:売上 11,963,311千円(+7.7%)/利益 1,194,040千円(+1.8%)
- その他:売上 286,763千円(△1.3%)/利益 54,580千円(△41.2%)
- 財務の解説:
- 売上は堅調だが、販売案件の完了タイミングの遅れ、M&A関連費用、資金調達費用等で営業利益が圧迫。運転資金の増加(仕掛販売用不動産増・仕入債務減少)が営業CFを悪化させた。
配当
- 2025年3月期(実績):年間配当 30円(中間0円 / 期末30円)、配当総額 256百万円、連結配当性向 37.3%(やや高めだが利益が減少しているため注意)、純資産配当率(DPS/1株当たり純資産)1.8%
- 2026年3月期(予想):年間配当 30円(予想)、配当総額 196.6百万円(資料記載)
- 特別配当:なし
- 株主還元方針:自己株式計上はなし(期末自己株式数0株)。公募増資や第三者割当により資本金増加実施(資本政策は積極的)。
セグメント別情報(要点)
- 不動産開発・賃貸:保有収益物件は堅調、売却で一部減収だが新規取得物件が補填。利回り低下で長期保有に適した物件獲得が課題。
- 不動産開発・販売:和歌山エリアの地価下落や埼玉朝霞プロジェクトの開発方針変更(土地売却→自社マンション開発)で売上/利益が減少。M&A(大成住宅子会社化)で売上補填したが、のれん償却等で利益圧迫。
- マンション事業:関東初の分譲プロジェクトが完売し販売は計画達成。だが朝霞案件の資金調達手数料が利益を下押し。
- その他:シニアマンション稼働低下、レジャー需要低迷(地震情報によるキャンセル等)で利益悪化。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に明記の数値目標は示されていないが、会社は大型案件の完工(2027年以降)で収益回復を見込むとしており、中期計画はプロジェクト進捗に依存。
- KPI達成状況:明示KPIなし。プロジェクト竣工スケジュールと賃貸稼働率が実質的なKPIとなる。
競合状況や市場動向
- 市場環境:都市部(東京23区等)のマンション価格上昇・需要は堅調。一方で地方は価格上昇と所得の乖離で冷え込み。建設コスト・人手不足・資材価格上昇が収益性に影響。
- 競合との比較:同業他社との相対比較データは資料なし(–)。ただし都市部案件で競争が激化し利回り低下が進む点は業界共通の課題。
今後の見通し
- 業績予想(2026年3月期、会社予想)
- 売上高:17,610百万円(△15.8%)
- 営業利益:951百万円(△45.7%)
- 経常利益:298百万円(△75.5%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:130百万円(△80.9%)
- 予想の前提:大型案件の竣工不足による売上減、並行して次期以降に向けた先行投資が発生するとしている。為替等の明示前提は記載なし(–)。
- 予想の信頼性:過去の説明(今回含む)から、プロジェクトの許認可・竣工タイミングに依存するため振れ幅が大きく、会社も保守的見積りとしている。
- リスク要因:金利上昇(借入負担増)、建設費高止まり、許認可遅延、賃貸の空室率上昇、M&A関連の費用・のれん償却、地域間需要差等。
重要な注記
- 連結範囲の変更:新規連結子会社 2社(株式会社エスティリンク、株式会社大成住宅)を追加、富士物産株式会社は除外(共通支配下吸収合併処理)。
- 会計方針の変更:なし
- のれん発生:エスティリンクおよび大成住宅の取得でのれん発生(それぞれ124,842千円、179,776千円)、償却期間5年で均等償却。
- 発行済株式数の増加:新株発行により期末発行済株式数が増加(7,186,700株 → 8,544,400株)、希薄化影響あり。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2984 |
| 企業名 | ヤマイチエステート |
| URL | https://www.yueg.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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