2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 業績の方向性:増収(売上高+16.7%)だが営業利益は減少(△37.7%)——増収減益。
- 注目すべき変化:三谷伸銅株式会社および新キタミ株式会社を子会社化したことによる連結範囲拡大が売上増の主因。また、デリバティブ関連の損益や負ののれん(192百万円)の計上で経常・当期純利益が大幅改善。
- 今後の見通し:通期予想(売上135,700百万円、営業利益7,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益4,500百万円)は据え置き。第1四半期の進捗は売上・営業ともに概ね計画線、純利益は進捗良好で達成可能性は中立〜やや高め。
- 投資家への示唆:M&Aによる規模拡大で売上は拡大したが、営業利益率低下と短期借入金の増加(流動負債の増加)により財務構造や収益性の改善状況を四半期ベースで継続確認する必要あり。デリバティブ損益の変動が経常利益へ大きく影響する点も注視。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社CKサンエツ
- 主要事業分野:伸銅(銅合金製品の製造販売)、精密部品、配管・鍍金(めっき)等
- 代表者名:代表取締役社長 釣谷 宏行
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月7日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 伸銅:伸銅品の製造・販売(主力)
- 精密部品:精密部品の製造・販売
- 配管・鍍金:配管材およびめっき加工関連
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):8,867,000株(2026年3月期1Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):8,411,540株(2026年3月期1Q)
- 今後の予定:
- 決算説明会:今回「無」
- 株主総会/IRイベント:–(決算短信に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較:通期予想は未修正)
- 売上高:第1Q 実績 35,427百万円。通期予想135,700百万円に対する進捗率 26.1%(達成率目安)
- 営業利益:第1Q 実績 1,990百万円。通期予想7,300百万円に対する進捗率 27.3%
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:第1Q 実績 1,850百万円。通期予想4,500百万円に対する進捗率 41.1%
- サプライズの要因:
- 売上上振れの主因:三谷伸銅株式会社の連結子会社化による販売量増(伸銅販売量 26,478トン、前年同期比+17.6%)。
- 営業利益下振れの主因:売上総利益率(粗利率)が低下(商品ミックス、原料価格等の影響が示唆される)およびSG&A増加。
- 経常利益/純利益の大幅増:デリバティブ関連の評価益・利益計上(営業外収益計上)や、企業結合に伴う負ののれん発生益(192百万円)が寄与。
- 通期への影響:通期予想は据え置き。第1Qの進捗は売上・営業利益ともに概ね均等進捗ライン(約25〜30%)で、純利益は想定より進捗良好。デリバティブや材料市況の変動が残るため、達成可否は外部要因依存。
財務指標
- 財務諸表(要点、単位:百万円)
- 資産合計:98,824(前期末86,975、増加118億49百万円)
- 負債合計:37,906(前期末27,936、増加99億70百万円)
- 純資産合計:60,917(前期末59,038、増加18億79百万円)
- 収益性(第1Q/前年同四半期)
- 売上高:35,427百万円(前年同期 30,345百万円、+16.7%/+5,082百万円)
- 営業利益:1,990百万円(前年同期 3,197百万円、△37.7%/△1,207百万円)
- 営業利益率:5.62%(前年同期 10.53%) — 低下は注意点
- 経常利益:2,625百万円(前年同期 280百万円、+836.3%/+2,345百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,850百万円(前年同期 130百万円、+1,315.9%/+1,720百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):219.98円(前年同期 15.59円)
- 進捗率分析(通期予想比)
- 売上高進捗率:26.1%(通常ペース・均等に近い)
- 営業利益進捗率:27.3%(通常ペース)
- 純利益進捗率:41.1%(やや進捗良好、デリバティブ等の影響)
- 財務安全性
- 自己資本比率:53.5%(前期末60.1%) — 安定水準(目安 40%以上)
- 負債比率(負債/純資産):37,906/60,917 = 62.2%(過度ではないが短期借入増で留意)
- 流動比率(流動資産/流動負債):73,747/34,682 = 212.6%(流動性は良好)
- 効率性
- 総資産回転率(Q1):売上高35,427/資産98,824 ≈ 0.36回(年間換算ではやや低め)
- 売上高営業利益率は前年同期から低下(10.53% → 5.62%)
- セグメント別(第1Q)
- 伸銅:売上 30,967百万円(+19.3%)、セグメント利益 1,320百万円(△47.7%)
- 精密部品:売上 1,502百万円(+6.4%)、利益 180百万円(+5.8%)
- 配管・鍍金:売上 2,956百万円(△0.7%)、利益 389百万円(△5.7%)
- 財務の解説:
- 連結範囲の拡大(三谷伸銅・新キタミの子会社化)により流動資産と売上が増加。一方、短期借入金が大幅増(8,400→19,370百万円)しており、M&A資金や運転資金の調整で負債が増加している。デリバティブ関連損益の変動が経常利益に大きく影響。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:中間 45円、期末 45円、年間 90円
- 2026年3月期(予想):中間 45円、期末 45円、年間 90円(修正なし)
- 配当利回り:株価に依存のため –(現時点の株価情報なし)
- 特別配当:無
- 株主還元方針:自社株買い等の記載なし
セグメント別情報
- 伸銅:販売量増(26,478トン、前年同期比+17.6%)で売上増。だが粗利率低下でセグメント利益は大幅減。三谷伸銅の連結子会社化に伴うシナジー期待(OEM併用、調達効果等)を掲示。
- 精密部品:小規模ながら増収増益で安定推移。
- 配管・鍍金:売上横ばいで利益微減。
- セグメント戦略:M&Aでの生産拠点集約や共同購買による原価低減を狙うが、短期的には統合費用・調整で利益率に影響。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:添付資料に中期計画の詳細は記載なし(–)。M&Aは中長期成長の一環と位置付けられている。
- KPI達成状況:具体KPI提示なしのため進捗評価は–。ただし伸銅部門の販売量増は成長目標に沿う動き。
競合状況や市場動向
- 競合他社比較:同業他社の数値は提示なし(–)。
- 市場動向:円安や原材料(銅等)市況が影響しており、デリバティブ評価益/損失が業績に影響。インバウンド需要や万博等の外部環境はプラス要因。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想に修正はなし(発表済)。通期前提の主要リスクは為替、原材料価格、デリバティブ評価の変動、M&A統合の進捗。
- 会社予想の前提条件:詳細は添付資料P.2参照(為替や原材料前提は明示されているが本短信では抜粋省略)。
- 予想の信頼性:第1Qで純利益は進捗良好だが、デリバティブや市況依存が強く、通期達成は外部変動次第。会社は通期予想を保守的/中立に据え置いている印象。
- リスク要因:為替変動、銅など原材料価格、デリバティブ損益の変動、M&A統合リスク(生産調整・コスト削減の実行)、短期資金調達コスト。
重要な注記
- 会計方針:主要な会計方針変更なし。四半期特有の会計処理あり(税効果の見積り等)。
- 連結範囲の変更:三谷伸銅株式会社(および新キタミ株式会社)を2025年4月1日付で連結子会社化(取得原価2,733百万円、負ののれん192百万円計上)。
- 四半期レビュー:公認会計士・監査法人のレビューは「無」。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5757 |
| 企業名 | CKサンエツ |
| URL | http://www.cksanetu.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 非鉄金属 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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