2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 業績の方向性:増収増益(経常収益:4,111,516百万円、前年同期比+19.3%;経常利益:653,351百万円、前年同期比+3.6%;親会社株主帰属中間純利益:491,674百万円、前年同期比+7.1%)。
- 注目すべき変化:生命保険料や特別勘定関連収益の増加、有価証券評価益・売却益の寄与で包括利益が大幅改善(中間包括利益524,374百万円、前期100,280百万円)。一方、責任準備金等繰入額が大幅増(11,955→683,458百万円)など保険準備金関連の変動も顕著。
- 今後の見通し:通期業績予想(経常利益834,000百万円、当期純利益590,000百万円)に対して中間の進捗は高く、達成可能性は高いと評価できる。ただし自然災害や市場環境変動が業績に影響し得る旨が注記されている(経常収益は通期開示せず)。
- 投資家への示唆:中間期で利益基調が強く、投資収益寄与の改善と評価益回復が業績押し上げ要因。保険準備金の項目変動や連結範囲の変更(除外等)・大型戦略投資(Barings出資等)の影響も注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社
- 主要事業分野:損害保険・生命保険を含む保険事業、資産運用(グループ内アセットマネジメント等)、国際事業
- 代表者名:取締役社長 グループCEO 舩曵 真一郎
- URL: https://www.ms-ad-hd.com
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月19日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
- 注:第2四半期決算短信は中間監査対象外
- セグメント:
- 明示的なセグメント別業績表は本短信に詳細記載なし(保険引受、資産運用、その他で収益構成が開示されている)。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(有価):2026年3月期中間期 1,608,398,708株(注:同日現在)。ただし2025年11月19日決議で自己株式115,846,976株を消却予定、消却後の発行済株式総数は1,492,551,732株(消却予定日:2025年11月28日)。
- 期中平均株式数(中間期):1,503,886,532株
- 今後の予定:
- 中間報告書提出予定日:2025年11月19日(既実施)
- 配当支払開始予定日:2025年12月4日
- 決算説明会の開催有無:アナリスト・機関投資家向け説明会あり(別途資料あり)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(通期予想に対する進捗比を中心に)
- 売上高(経常収益):当中間期 4,111,516百万円(通期経常収益は開示せず)→会社の通期経常収益は開示対象外のため達成率は算出不可
- 経常利益:当中間期 653,351百万円、通期予想 834,000百万円 → 進捗率 78.3%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:当中間期 491,674百万円、通期予想 590,000百万円 → 進捗率 83.3%
- サプライズの要因(上振れ要因)
- 資産運用収益の改善(757,812百万円、前年中間期比+13.1%)や有価証券の評価益・売却益の寄与(その他有価証券評価差額金が大幅プラス)。
- 特別利益に関係会社株式売却益(26,395百万円)計上。
- 一方で、責任準備金等繰入額が大幅増(11,955→683,458百万円)といった保険準備金関係の大幅変動もあり、損益構成の変化が大きい。
- 通期への影響:
- 中間進捗が高く、会社の通期予想(未修正)達成可能性は高いが、自然災害や市場変動等による不確実性がある旨を会社が注記。
財務指標
- 財務諸表の要点(百万円)
- 総資産:27,283,536(前期 26,241,298)
- 純資産:4,390,641(前期 4,052,835)
- 自己資本(参考):4,341,580(前期 4,000,351)
- 収益性(当中間期・前年同期比較)
- 経常収益(売上に相当):4,111,516百万円(前年中間期 3,447,807 百万円、+19.3% / +663,709百万円)
- 保険引受収益:3,321,022百万円(+20.9%)
- 正味収入保険料:2,710,104百万円(前年中間期 2,539,595百万円)
- 生命保険料:557,391百万円(前年中間期 162,814百万円、大幅増)
- 資産運用収益:757,812百万円(前年中間期 670,129百万円、+13.1%)
- 有価証券売却益は依然重要(当中間期 有価証券売却益 332,949百万円)
- 特別勘定資産運用益 80,811百万円が新規計上
- 経常利益(営業利益相当):653,351百万円(前年中間期 630,802百万円、+3.6%)
- 特別利益:26,684百万円(前年中間期 4,253百万円)
- 特別損失:24,861百万円(前年中間期 49,924百万円)
- 税引前中間純利益:655,174百万円(前年中間期 585,131百万円)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:491,674百万円(前年中間期 458,987百万円、+7.1%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):326.93円(前年中間期 290.11円、+12.7%)
- 進捗率分析(通期予想に対する)
- 経常利益進捗率:78.3%(653,351 / 834,000)
- 親会社株主に帰属する当期純利益進捗率:83.3%(491,674 / 590,000)
- EPS進捗率(概算):82.9%(326.93 / 394.74)
- 過去同期間の進捗との比較:前年は特殊要因で比較困難だが、今回の進捗は高い水準
- 財務安全性
- 自己資本比率:15.9%(総資産に対する自己資本比率。保険業では資産規模が大きいため比率が低めに出る点に留意)(目安:40%以上を安定とすると本社は低め)
- 負債比率(総負債/純資産):負債合計22,892,895 / 純資産4,390,641 ≒ 522%(保険会社は契約準備金等で負債が大きくなるため高水準)
- 効率性
- 総資産回転率(経常収益 / 総資産):4,111,516 / 27,283,536 ≒ 0.151回(資産効率は業種特性を反映)
- 経常利益率(経常利益/経常収益):653,351 / 4,111,516 ≒ 15.9%(投資収益の影響で高め)
- セグメント別
- 詳細なセグメント別数値は本短信に明示的な表形式なし。ただし、生命保険料と資産運用が本中間期で大きく伸長している点は確認される。
- 財務の解説
- 投資関連(有価証券評価差額金等)の改善が包括利益を押し上げ、資産運用収益の増加が利益面での主因。
- 一方で責任準備金等の繰入額増加など保険負債関連の変動も大きく、損益の構成が変化している。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:第1四半期末 72.50円(中間 72.50円・期末 72.50円 合計145.00円)※うち普通配当50円、特別配当22.5円 等
- 2026年3月期(中間支払済):第2四半期末 77.50円(内訳:普通配当60.00円、特別配当17.50円)
- 2026年3月期(会社予想・年間):合計 155.00円(中間77.50円+期末77.50円)
- 配当利回り:株価情報がないため算出不可(–)
- 配当性向:通期会社予想ベースで計算すると 155円 / 394.74円 ≒ 39.3%(目安)
- 特別配当の有無:中間・期末とも特別配当を含む構成(中間に特別配当17.5円を含む)。将来の特別配当は会社方針に依存。
- 株主還元方針:自己株式の取得・消却を実施(中間期に自己株式取得・11月決議で115,846,976株の消却予定)。株主還元を積極的に行っている旨のシグナル。
セグメント別情報
- セグメント別状況:
- 明細の形式でのセグメント売上・営業利益表は本短信に無し。ただし主要項目として「保険引受収益」「資産運用収益」「その他経常収益」が開示されている。
- 保険引受収益(3,321,022百万円)と資産運用収益(757,812百万円)が業績の主柱。
- 前年同期比較:生命保険料等の増加、有価証券関連の回復が寄与し、各項目で増加が確認される(詳細なセグメント別増減率は–)。
- セグメント戦略:セグメント戦略の詳細は別添の中間期決算説明資料参照(本文では資産運用力強化・国際展開等を示唆する記載あり)。
中長期計画との整合性
- KPI達成状況:開示KPIは本短信に限定的。EPSや純利益の通期進捗は高い水準で推移している。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:同業他社との相対比較データは本短信に無し(–)。
- 市場動向とリスク評価:
- 保険事業は自然災害リスク、再保険コスト、保険料率の動向に依存。
- 投資収益は市場金利・株式市場の状況に左右されるため、経常収益・包括利益に変動性がある。
- 為替や海外事業の動向も影響(為替換算調整勘定は当中間期で大きく動いている)。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし):経常利益 834,000百万円(前期比+10.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益 590,000百万円(+14.7%)、1株当たり当期純利益 394.74円。
- 次期予想:–(開示なし)
- 会社予想の前提条件:経常収益(保険料収入等)は自然災害等で変動が大きいため通期の経常収益は合理的算出困難として開示せず。その他前提は決算説明資料参照。
- 予想の信頼性:中間の進捗は高いが、過去の保険業環境や投資環境の変動で結果が変わり得る旨を会社が注記。
- リスク要因:
- 大規模自然災害(保険金支払増)
- 市場変動による有価証券評価損益の振れ
- 為替変動(国際事業の影響)
- 規制・会計基準の変更
重要な注記
- 会計方針の変更:会計基準等の改正に伴う会計方針の変更あり。
- 連結範囲の変更:除外(MSIG Insurance Europe AG)が記載されている。
- 重要な後発事象:
- Barings LLC(米国アセットマネジメント)への出資合意:三井住友海上が新設子会社を通じてBaringsの18%を取得予定(出資額 1,440百万米ドル、目的は資産運用ケイパビリティ拡充等)。取得は規制当局承認後完了予定。支払資金は手元資金及び外部調達。
- 自己株式の消却決議(115,846,976株を消却、消却予定日 2025年11月28日)。
- その他:当中間期の決算短信は中間監査の対象外。
(注記)不明な項目は「–」で記載。投資助言は行っていません。本まとめは提供された決算短信の内容に基づく整理です。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8725 |
| 企業名 | MS&ADインシュアランスグループホールディングス |
| URL | http://www.ms-ad-hd.com |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 金融(除く銀行) – 保険業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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