2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 業績の方向性:増収増益(売上高:+9.8%、営業利益:+11.9%、親会社株主に帰属する中間純利益:+104.1%)
- 注目すべき変化:半期で親会社株主に帰属する中間純利益が73.05億円(前年同期比+104.1%)と大幅増。通信・コンポーネンツ事業の売上拡大(+27.3%)が寄与。
- 今後の見通し:会社は通期業績予想を上方修正(売上高2,700億円、営業利益260億円、当期純利益160億円)。中間進捗は売上・利益ともに通期予想に対して約45〜48%で概ね順調(やや保守的なペースに近い)。
- 投資家への示唆:電力インフラ需要と通信ケーブル(e‑Ribbon®等)、TOTOKUのグループ化によるシナジーが牽引。銅価上昇で売上は確保される一方、建設関連の需要減・半導体顧客の在庫調整など下振れリスクも存在。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:SWCC株式会社
- 主要事業分野:電線・ケーブル等の製造・販売(エネルギー・インフラ事業、通信・コンポーネンツ事業など)
- 代表者名:代表取締役 CEO 社長執行役員 小又 哲夫
- URL:https://www.swcc.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月12日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明会:有(アナリスト向け)
- セグメント:
- エネルギー・インフラ事業:電力インフラ向け製品(SICONEX®等)、建設関連向け電線等
- 通信・コンポーネンツ事業:通信ケーブル(e‑Ribbon®等)、モビリティ・半導体向け製品(xEV、シートヒータ等) ※旧来の区分を再編し2セグメント化
- その他:ネットワークソリューション、物流、リサイクル等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):30,826,861株
- 期末自己株式数:1,219,671株
- 中間期中平均株式数:29,591,055株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月12日
- 配当支払開始予定日:2025年12月5日
- その他IRイベント:決算説明資料作成・説明会あり(同日実施)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との達成率は通期予想に対する中間進捗で表示)
- 売上高:128,860百万円。通期予想270,000百万円に対する進捗率47.7%(概ね半期比に近く順調)
- 営業利益:11,651百万円。通期予想26,000百万円に対する進捗率44.8%
- 親会社株主に帰属する中間純利益:7,305百万円。通期予想16,000百万円に対する進捗率45.7%
- サプライズの要因:
- 電力インフラ需要の堅調さ(SICONEX®の増産投資が奏功)と、通信ケーブル(e‑Ribbon®)やTOTOKUのグループ効果により通信・コンポーネンツ事業が想定を上回る。
- 銅価上昇で単価寄与があり、出荷量減少を補った点も売上押上げ要因。
- 通期への影響:
- 通期予想は上方修正(公表済み)。中間進捗は約45〜48%で、会社の上方修正後の計画達成可能性は高いと見ているが、建設需要減や半導体顧客の在庫調整、銅価変動がリスク。
財務指標
- 財務諸表の要点(百万円)
- 売上高(中間):128,860(前年同期117,378、+9.8%)
- 営業利益(中間):11,651(前年同期10,416、+11.9%)→営業利益率9.0%(11,651/128,860)
- 経常利益:11,301(前年同期7,094、+59.3%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:7,305(前年同期3,579、+104.1%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):246.88円(前年同期121.13円、+約103.9%)
- 貸借対照表(主要項目:百万円)
- 総資産:201,186(前期末210,970、△97,784)
- 純資産:96,638(前期末92,130、+4,508)
- 自己資本比率:44.0%(安定水準、前期39.7%から上昇)
- 自己資本(参考):88,427百万円
- キャッシュフロー(中間:百万円)
- 営業CF:+6,581(前年同期+858)→改善(主に税金支払が前年より大きいが税引前利益・減価償却増が寄与)
- 投資CF:△3,403(前年同期△2,909)
- 財務CF:△10,121(前年同期+3,839)→短期借入金の返済等でマイナス化
- 現金及び現金同等物期末:11,780百万円(前年同期9,261 → 前期末19,153から減少)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:47.7%(通常ペース:50%が目安 → やや下回るが概ね順調)
- 営業利益進捗率:44.8%(やや通期想定に対して低め)
- 純利益進捗率:45.7%
- 過去同期間との比較:前年中間は売上117,378、今回増収。進捗自体は通期上方修正後の計画に沿っていると会社は説明。
- 財務安全性
- 自己資本比率:44.0%(安定水準)
- DEレシオ(会社公表):54.2%
- 流動負債・流動資産:流動比率は概算で流動資産100,626/流動負債71,630→約140.5%(目安100%以上で短期安全)
- 効率性
- 売上高営業利益率:約9.0%(改善傾向)
- 総資産回転率等の詳細は–(資料上の分解は限られる)
- セグメント別(中間:百万円、前年同期比)
- エネルギー・インフラ事業:売上611億31百万円(61,131百万円) 前年同期比 △3.7%、営業利益85億58百万円(8.5%増)
- 通信・コンポーネンツ事業:売上645億15百万円(64,515百万円) 前年同期比 +27.3%、営業利益30億65百万円(+20.3%)
- その他:売上32億13百万円(3,213百万円) 前年同四半期比 +0.5%、営業利益5億31百万円(△20.2%)
- 財務の解説:
- 売上増は銅価上昇と通信分野の需要拡大が主因。営業利益は価格転嫁・DX等の効率化で確保。総資産は前期末比で減少(現金・預金減少が主因)。負債は短期借入金が減少、長期借入金が増加(資金調達構造の調整)。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:90.00円(前期中間50.00円 → 増配)
- 期末配当(予想):110.00円(前期86.00円 → 増配)
- 年間配当予想:200.00円(当初180円 → 増配)
- 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
- 配当性向:
- 中間(中間EPS 246.88円に対する中間配当90円)=約36.5%(参考)
- 通期予想(EPS 540.44円に対する年間配当200円)=約37.0%(指標として妥当水準)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:増配で還元強化。自社株買いの明記はなし(直近の自社株買い支出は少額)。
セグメント別情報
- エネルギー・インフラ事業
- 売上高:611億31百万円(前年同期比△3.7%)
- 営業利益:8558百万円(前年同期比+8.5%)
- コメント:建設関連需要は一部低下したが、電力インフラ向けの堅調な需要(SICONEX®増産)が収益を支え、価格改定やDXで収益性維持。
- 通信・コンポーネンツ事業
- 売上高:645億15百万円(前年同期比+27.3%)
- 営業利益:3065百万円(前年同期比+20.3%)
- コメント:米国データセンター向けe‑Ribbon®やxEV向け製品が好調。㈱TOTOKUのグループ入り効果(のれん償却は計画内)も効いている。
- その他
- 売上高:32億13百万円(+0.5%)、営業利益は減少(△20.2%)
- 前年同期比較:通信・コンポーネンツが主導して全体増益を牽引。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:2026年2月に次期中期計画を公表予定(資料に記載)。2024年のローリングプランで一部目標を前倒し達成済み。
- KPI達成状況:中期計画目標の一部は前倒し達成。今後は2030年に向けた「ありたい姿」を設定中(詳細は2026年2月公表予定)。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との相対ポジションは資料に限定情報。強みは電力インフラ分野の製品(SICONEX®)と通信ケーブル技術。
- 市場動向:国内電力インフラ投資は脱炭素関連で堅調。建設関連は人手不足・資材高騰で工期延伸、電線需要にマイナスの影響。半導体・AI関連はデータセンター投資が追い風だが、最終顧客の在庫調整リスクあり。米国の関税政策等の外部要因に不確実性。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)修正後予想:売上高270,000百万円(+13.5%)、営業利益26,000百万円(+24.2%)、経常利益25,000百万円(+121.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益16,000百万円(+40.3%)、1株当たり当期純利益540.44円。
- 予想修正の有無:有(上方修正、同日発表)
- 会社の前提:電力インフラ需要の堅調さ、通信・コンポーネンツの拡大等を前提。為替・原材料(銅)価格、需要動向を注視。
- 予想の信頼性:今回も利益率改善や買収効果が寄与しているため会社見通しは現状の事業環境を反映しているが、原材料価格変動や最終需要の在庫調整リスクがあるため中・長期での上振れ下振れは留意。
- リスク要因:銅価・原材料価格の変動、建設関連需要の落ち込み、半導体向けの在庫調整、米国関税政策や国際情勢の不確実性、為替リスク。
重要な注記
- 会計方針:当中間期に特有の会計処理の適用あり(税金費用等の見積り適用)。会計方針変更はなし。
- のれん等:2025年3月27日の㈱TOTOKUとの企業結合に関して、当中間期間に暫定処理を確定。暫定のれん16,852百万円は確定で7,583百万円に減少(差額は9,268百万円減)。
- その他:第2四半期決算短信は監査(レビュー)対象外。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5805 |
| 企業名 | SWCC |
| URL | https://www.swcc.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 非鉄金属 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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