2025年12月期 第3四半期決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: Q3までの好進捗を踏まえ、当期(FY2025)通期業績を3度目の上方修正(営業利益:85億円→90億円、親会社株主に帰属する当期純利益:49億円→52億円)。来期に向けた戦略的在庫キャリーやTV等のブランディング投資を織り込み、FY26以降の利益モメンタム強化を志向。
  • 業績ハイライト: Q3累計で売上高73,635百万円(前年同期比+66.6%:良い)、営業利益7,514百万円(前年同期比+102.5%:良い)、営業利益率10.2%(+1.8pt改善)。粗利伸長と販管費効率化で大幅増益。
  • 戦略の方向性: 出張訪問買取の「再訪(リピート)強化」、グループ再編による機能統合・ブランド統合(2026年1月実行予定)、Cosmos基幹システムとAIエージェントによる業務効率化、海外(中国・海南)販路の拡大、連続的M&Aによるロールアップ。
  • 注目材料: ①通期業績上方修正(営業利益90億円) ②大規模グループ再編決議(2026年1月~吸収統合) ③TVキャラクター起用+大規模TVCM(サンドウィッチマン、10月~) ④中国販路での2ndトライアルで粗利約4倍の再現性確認 ⑤Cosmosのグループ導入(FY25下期~FY26上期)。
  • 一言評価: 事業拡大(オーガニック+M&A)とPMIの成果が表面化しており、短期的な在庫戦略を伴う成長投資フェーズにある。

基本情報

  • 企業概要: 企業名 株式会社BuySell Technologies(東証グロース:7685)
    主な事業分野 出張訪問買取・店舗買取・販売(EC・オークション等)を軸とした総合リユース事業
    代表者名 代表取締役会長 岩田 匡平、代表取締役社長兼CEO 徳重 浩介
  • 説明会情報: 開催日時 2025年11月14日(資料日付)/説明会形式 –/参加対象 投資家・アナリスト等(資料より推定)
  • 説明者: 発表者 経営陣(代表取締役社長兼CEO 徳重 浩介 ほか)
    発言概要:Q3実績の説明、通期業績修正の理由、来期に向けたグループ再編・ブランド投資・海外販路・Cosmos導入等の戦略説明
  • セグメント:
    • グループ出張訪問買取事業(BuySell Technologies/REGATE(買取 福ちゃん)/日晃堂 等):訪問買取中心、再訪(リピート)施策が収益ドライバー
    • グループ店舗買取事業(タイムレス/フォーナイン/日創/むすび 等):店舗網・FC含む店舗買取、販売チャネル
    • 販売事業:EC・催事・オークション・海外販路(中国)など
    • その他:グループ横断のロジ・シェアードサービス等

業績サマリー

  • 主要指標(単位:百万円、前年同期比は%)
    • 売上高:73,635(+66.6%)【良い:高成長】
    • 営業利益:7,514(+102.5%)、営業利益率:10.2%(+1.8pt)【良い:利益率改善】
    • のれん等償却前営業利益:8,562(+98.1%)
    • 経常利益:7,093(+116.2%)【良い】
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:4,321(+144.9%)【良い:税率変動も寄与】
    • EPS(1株当たり利益):–(開示なし)
  • 予想との比較
    • 会社予想に対する達成率(Q3累計 vs 2025年修正通期計画)
    • 売上高:73,635 / 100,000 = 73.6%(進捗良好)
    • 営業利益:7,514 / 9,000 = 83.5%(進捗良好)
    • 親会社株主純利益:4,321 / 5,200 = 83.1%(進捗良好)
    • サプライズ:Q3実績が社内計画を上回る着地、通期は3度目の上方修正(営業利益+5.9%)。Q4に一部戦略的在庫キャリーを行うため四半期利益の変動ありと注記。
  • 進捗状況
    • 通期予想に対する進捗率(上記) 売上73.6%、営業利益83.5%、純利益83.1%(概ね順調)
    • 中期経営計画(中計2027)に対する達成率:FY25は中計初年。FY2027計画(売上1,400億、営業利益110億)に比してFY25の規模は道筋構築段階(FY25通期計画売上100,000百万円、営業利益90,000百万円)。中計達成には継続したオーガニック成長+M&Aが必要。
    • 過去同時期との進捗比較:YoYで大幅増収増益(売上+66.6%、営業利益+102.5%)。
  • セグメント別状況(主要ポイント)
    • グループ出張訪問買取(BST+REGATE+日晃堂)
    • 出張訪問数(Q3累計) 325,261件(通期計画448,000件に対して72.6%進捗)
    • 出張訪問あたり売上総利益(社内KPI)75,115円(通期計画72,300円、+3.9%上振れ)
    • 仕入高(購買)大幅増加(グループ出張買取仕入高 Q3 YoY +94.7%)
    • 再訪率は上昇(BST、REGATEとも継続的に改善、REGATEは既に10%超)
    • グループ店舗買取事業
    • 店舗数拡大中(合計約461店舗時点の管理情報)、仕入高 YoY +48.5%
    • 一部店舗(タイムレス等)はQ2で買取した在庫をQ3に販売し増収
    • グループ全体の売上総利益率は53.2%で前年と同水準だが粗利額は+66.8%

業績の背景分析

  • 業績概要: 出張訪問買取・店舗買取ともに買取好調と単価向上(再訪・骨董等)により粗利益大幅増。レクストHD(Rext HD)連結(FY2025 Q1~)のPMIが奏功し、粗利単価向上や再訪率改善に寄与。販管費は広告投下等で増加したが粗利増と生産性改善で営業利益が大幅に拡大。
  • 増減要因:
    • 増収の主要因:オーガニックで各社増収、レクストHDの連結(影響約+180億円)やむすびの連結化等インオーガニック寄与、再訪増加による単価向上。
    • 増益の主要因:粗利益拡大(粗利+66.8%)、粗利対人件費比率の改善(連結で1.7pt低下→30.4%に改善:人件費効率化により金額ベースで約6.5億円の利益貢献)、採用・教育費効率化やハイパフォーマーの定着(BST単体の離職率低下)。
    • 費用面:広告宣伝費は9,387百万円(+67.8%)と積極投下。人件費も11,941百万円(+58.2%)だが生産性向上で吸収。
  • 競争環境: 出張訪問買取で「バイセル」×「福ちゃん」により業界における強いポジション、店舗事業はM&Aで店舗網拡大を継続。競争優位は訪問による「かくれ資産」直接アクセスと高粗利率の買取。競合は多数存在するがロールアップで優位性確保を目指す。
  • リスク要因:
    • 在庫リスク(販売タイミングや相場変動):Q4に一部在庫を来期にキャリーする戦略があり短期的利益悪化の可能性あり。
    • 海外(中国)販路:関税・規制変化(2025年12月中旬に中国側の関税詳細発表予定)で影響を受けるリスク。
    • M&A依存度の上昇に伴うのれん・財務レバレッジ・PMIリスク。
    • 為替・マクロ経済/消費環境の変動(開示は限定的)。

戦略と施策

  • 現在の戦略(中期経営計画2027の柱)
    • A 出張訪問買取事業:再訪強化、マーケティング最適化+ブランド投資、買取商材拡張、セールスイネーブルメントのグループ展開
    • B 店舗買取事業:店舗数拡大(FY27目標650店舗超)、店舗ごとの差別化・マルチチャネル化
    • C 販売事業:グループ在庫統合・販路最適化、海外販路(中国)構築
    • D テクノロジー/人事領域:Cosmos導入、AIエージェント、組織・人事施策で生産性向上
  • 進行中の施策
    • グループ再編(2026年1月~):機能統合とブランド統合を実行、吸収合併でグループ効率化
    • ブランディング投資:2025年10月から新TVCM(サンドウィッチマン)→認知拡大を図る
    • レクストHDとのPMI:骨董品査定ノウハウ導入で高単価商材の獲得を加速(骨董粗利額 Q3で前年同期比約2.3倍)
    • 中国販路2ndトライアル:海南島拠点でリペア→ライブコマース販売で粗利約4倍を確認
    • Cosmos導入:FY25下期にStock導入で基幹ローンチ、FY26上期にグループ展開。期待効果は業務効率化・販路最適化・データドリブン経営。
    • AIエージェント構想:査定・コールセンター等への適用検討
  • セグメント別施策
    • 出張訪問:バイセルの再訪ノウハウを福ちゃんに横展開、査定員教育(イネーブルメント)で粗利単価向上
    • 店舗:フォーナイン等のマス型FC、THIERRY等の商材特化型で棲み分け・拡大
    • 販売:商材ごとの販路選定(EC・オークション・海外)で粗利最大化
  • 新たな取り組み(説明会での発表)
    • 大規模なグループ再編とブランド統合(バイセルブランドへの統一など)
    • 中国販路(海南)での高付加価値販路構築
    • Cosmosのグループ横展開とAIエージェント導入計画

将来予測と見通し

  • 業績予想(FY2025 修正計画:2025/11/14)
    • 売上高:100,000百万円(据え置き)
    • 売上総利益:53,000百万円(売上総利益率53.0%)
    • 営業利益:90,000百万円(前回85,000→+5.9%)、営業利益率9.0%(期初計画6.5%から+2.5pt)
    • 経常利益:84,000百万円(修正)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:5,200百万円(前回4,900→+6.1%)
    • 予想の前提条件:Q3進捗とQ4の好調見通し、戦略的在庫キャリーとブランディング投資反映。為替等の想定は明示なし(–)。
    • 経営陣の自信度:Q3進捗を理由に上方修正、公表の通り来期のモメンタム向上を強調(自信は相対的に高い旨の表現)。
  • 予想修正
    • 通期予想の修正有無:あり(当期3度目の上方修正、営業利益85億→90億、純利益49億→52億)。
    • 修正理由:Q3の業績進捗とQ4見通し、来期への戦略的在庫キャリー、ブランディング投資の追加反映、グループ再編費用は軽微として計上。
  • 中長期計画
    • 中期経営計画2027(オーガニック前提、M&A別)目標:売上1,400億円、のれん等償却前営業利益123億円(実力値ベースの営業利益140億→戦略投資を含め110億の実行値も提示)、営業利益率実力値約10%想定。
    • 進捗性:FY25の業績は中計への初年度進捗だが、FY27達成には引き続きM&AとCosmos等の実行が必要。
  • 予想の信頼性: 過去のM&Aによる収益成長やPMIの再現性を強調しているが、在庫戦略や海外販路、M&Aの実行リスクを内包するため不確実性あり。
  • マクロ経済の影響: 中国の関税・規制、国内消費動向、高齢化による需要構造は追い風。ただし為替や景気変動リスクは開示限定。

配当と株主還元

  • 配当方針: 連結配当性向20%を目安に、成長投資優先の上で安定的・継続的な配当を実施する方針。株価水準・資金余力に応じて自己株買いも検討。
  • 特別配当: なしの記載(–)
  • その他株主還元: 23年12月期に約10億円の自己株式取得実績あり。今後も状況に応じ検討。

製品やサービス

  • 製品(商材): 着物、ブランドバッグ、時計、ジュエリー、骨董品等(出張訪問買取に親和性の高い高単価・処分ニーズ商材が中心)。
  • サービス: 出張訪問買取(主力)、店舗買取(直営・FC)、EC・催事・オークション、タイムレスオークション、海外ライブコマース等。
  • 協業・提携: レクストHD(骨董査定ノウハウ)とのPMI、グループ内の販売チャネル最適化、外部販路(中国現地業者)との連携トライアル。
  • 成長ドライバー: 再訪率向上(FY27目標バイセル20%・REGATE10%)、査定員のセールスイネーブルメント、Cosmosによる業務効率化、グループ在庫統合と販路最適化、海外(中国)販路の粗利改善。

Q&Aハイライト

  • Q&Aセッションの詳細は資料に未掲載(Q&A内容:–)
  • 経営陣の姿勢: 積極的投資(ブランディング・海外・Cosmos)、M&A継続、財務規律(Net D/E、Net Debt/EBITDA等の目安)を並立する姿勢を強調。
  • 未回答事項: 配当(具体額)、EPS・1株配当、詳細な為替前提、Q4個別の在庫販売方針詳細等(–)。
  • ポジティブ要因
    • 大幅な売上・利益成長(Q3累計で売上+66.6%、営業利益+102.5%)
    • 再訪率向上・粗利単価上昇・イネーブルメント効果による収益性改善
    • Rext HDなどM&Aによる商品力(骨董)・販路強化のPMI成功
    • Cosmos導入・AI活用などの構造的生産性向上施策
    • 中国販路での高収益モデルの再現性確認
  • ネガティブ要因
    • 在庫水準の上振れ・販売タイミングに関するリスク(Q4に利益が下振れする可能性)
    • M&A依存度の上昇に伴うのれん・財務レバレッジ・PMIリスク
    • 中国側の関税・規制変更リスク(12月中旬の発表待ち)
    • 広告・人件費の増加(投資の回収が前提)
  • 不確実性: FY26以降の成長は在庫販売タイミング、Cosmos/AI導入効果、海外規制・関税、今後のM&Aの成否とバリュエーションに左右される。
  • 注目すべきカタリスト
    • FY2025通期決算(2026年2月)およびQ4実績(在庫販売の実行)
    • 2026年1月のグループ再編実行・ブランド統合の具体影響
    • 中国政府の関税発表(2025年12月中旬)と中国販路の進捗報告
    • Cosmosのグループ展開(FY26上期)およびAIエージェントの適用進捗
    • 継続的なM&A実行とPMI実績

重要な注記

  • 会計方針: のれん・顧客関連資産の償却あり。FY25のれん計上(前期Q4のレクストHDののれん:約90億円、18年償却)に伴う償却額はFY25累計で約14億円を計上。
  • リスク要因(資料記載の主なもの): 経済状況変化、顧客ニーズの変化、競合、法規制(特に中国の関税・規制)、サプライチェーン・在庫相場変動等。
  • その他: グループ再編に伴う一時費用は修正計画に織り込まれており「軽微」との記載。中期計画に戦略投資枠(ブランド投資~最大40億、海外販路投資~最大10億)を織り込んでいる点。

(注)

  • 本まとめは提出資料(2025年11月14日付・BuySell Technologies 第3四半期 決算説明資料)に基づき作成。資料に記載のない項目は“–”と表示しました。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7685
企業名 BuySell Technologies
URL https://buysell-technologies.com
市場区分 グロース市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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