2025年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社公表の通期予想との修正は無し。第3四半期累計は会社予想ベースで「ほぼ予想通り」だが、営業利益の進捗がやや弱い(後述)。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比△0.4%でほぼ横ばい、営業利益は△32.9%の大幅減)。
  • 注目すべき変化:機能材事業が前年同期は黒字だったが当期はセグメント損失(1百万円)へ転落。ファスニング事業は売上堅調だが利益率低下。営業利益率低下が最大のポイント。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上22,000百万円、営業利益1,850百万円、当期純利益1,300百万円)は据え置き。第3四半期累計の進捗から見ると営業利益は通期達成に向けややリスクあり(進捗56.6%)。
  • 投資家への示唆:売上はインフラ中心に底堅いが、機能材の原価上昇や子会社取得関連費用、長期借入の増加が利益・財務構造に影響。通期予想は変更無しだが営業利益の進捗に注目。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:サンコーテクノ株式会社
    • 主要事業分野:ファスニング事業(あと施工アンカー等、電動油圧工具含む)および機能材事業(FRPシート、アルコール検知器、包装・物流機器、電子基板等)
    • 代表者名:代表取締役社長 洞下 英人
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年2月12日
    • 対象会計期間:2025年3月期 第3四半期連結累計期間(2024年4月1日~2024年12月31日)
  • セグメント:
    • ファスニング事業:あと施工アンカー等の主力製品、電動油圧工具関連は第1四半期から同セグメントへ移管
    • 機能材事業:FRP関連、アルコール検知器、包装・物流機器、電子基板等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):8,745,408株
    • 期末自己株式数:837,843株
    • 期中平均株式数(四半期累計):7,904,676株
    • 時価総額:–(資料に記載無し)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本短信が第3四半期発表(決算説明会は無し)
    • 株主総会:–(当該資料に記載無し)
    • IRイベント:決算説明資料・説明会は「無し」

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較は「通期」予想に対する進捗率で示す)
    • 売上高:第3四半期累計 15,702百万円。通期予想22,000百万円に対する進捗率 71.4%(達成ペースは概ね順調、3Q時点で約75%が目安のケースが多くやや下回るが大きな乖離なし)。
    • 営業利益:第3四半期累計 1,046百万円。通期予想1,850百万円に対する進捗率 56.6%(目安の75%を大きく下回り、営業利益の達成にリスク)。
    • 純利益(親会社株主帰属):第3四半期累計 948百万円。通期予想1,300百万円に対する進捗率 72.9%(概ね想定ペース)。
  • サプライズの要因:
    • 営業利益下振れの主因は売上総利益の減少(売上原価増)と販売費及び一般管理費の増加。機能材事業での電子基板関連のコスト増、子会社株式取得関連費用が影響。支払利息の増加(対前年)も営業外費用を押し上げ。
    • 特別利益として投資有価証券売却益115,347千円や負ののれん発生益145,466千円を計上(特別利益は営業利益に含まず)。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。売上はほぼ計画通りの進捗だが、営業利益の進捗が低い点がリスク。下期での利益改善(原価改善、販売管理費の抑制、特別利益の計上等)が必要。

財務指標

  • 財務諸表の要点(第3四半期末:2024年12月31日)
    • 総資産:26,179百万円(前連結期末比 +6.3%)
    • 純資産:18,538百万円(前連結期末比 +5.5%)
    • 負債合計:7,640百万円(前連結期末比 +8.1%)
    • 現金及び預金:3,973百万円(前期末 3,276百 → +696百万円)
    • 棚卸資産:6,446百万円(微減)
  • 収益性(第3四半期累計、金額は百万円未満切捨て)
    • 売上高:15,702百万円(前年同期比 △0.4%、△58百万円)
    • 売上総利益:4,673百万円(前年同期比 △6.5%、△326,678千円)
    • 営業利益:1,046百万円(前年同期比 △32.9%、△513,726千円)
    • 営業利益率:1,046/15,702 = 6.67%(前年 9.90% → 利益率低下はネガティブ)
    • 経常利益:1,061百万円(前年同期比 △31.4%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:948百万円(前年同期比 △30.1%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):119.95円(前年同期 171.73円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:71.4%(やや下振れだが概ね計画内)
    • 営業利益進捗率:56.6%(やや弱く、改善が必要)
    • 純利益進捗率:72.9%(概ね計画内)
    • 過去同期間との比較:営業利益の落ち込みが目立つ(前年同期営業利益1,560百 → 当期1,046百、△32.9%)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:69.5%(安定水準、目安40%以上はクリア)
    • 流動資産:15,509百万円、流動負債:2,935百万円 → 流動比率 ≒ 528%(非常に高い流動性、良好)
    • 長期借入金の増加が見られる(長期借入金 3,088,884千円、前期末 2,007,778千円)。負債構成で固定負債が増加(+31.0%)している点は留意。
  • 効率性
  • セグメント別(第3四半期累計)
    • ファスニング事業:売上 13,062百円(△1.5%)、セグメント利益 1,762百円(△15.1%)
    • 機能材事業:売上 2,639百円(+5.8%)、セグメント損失 1百万円(前年同期は利益218百万円)→ 電子基板のコスト増と子会社取得関連費用が原因
  • 財務の解説:
    • 売上はほぼ横ばいだが、売上原価が増加し粗利率が低下。販管費も増加し営業利益が大きく圧迫された。借入金の増加に伴い支払利息が増えている点も収益性にマイナス。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当(第2四半期末):0.00円(2025年3月期)
    • 期末配当(予想):38.00円
    • 年間配当予想:38.00円(前期は34.00円→増配)
    • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
    • 配当性向(会社予想ベース):配当38.00円 ÷ 1株当たり当期純利益164.53円 ≒ 23.1%(参考:配当性向約20~30%は一般的に中庸)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:自社株買いの記載無し

セグメント別情報

  • ファスニング事業:
    • 売上 13,062百円(前年同期比 △1.5%)、セグメント利益 1,762百円(△15.1%)
    • あと施工アンカーは堅調だが、電動油圧工具関連の販売低迷や完成工事高の減少が影響
    • セグメント移管:電動油圧工具関連を機能材→ファスニングへ移管(第1四半期より)
  • 機能材事業:
    • 売上 2,639百円(+5.8%)、セグメントは損失1百万円(前年は利益218百万円)
    • FRPシート、アルコール検知器、包装・物流機器は増収だが、電子基板関連のコスト増と子会社株式取得関連費用で損益悪化
    • 第3四半期にアキヤ電気株式会社を取得し、負ののれん発生益145,466千円(特別利益)計上(営業利益には含まれない)

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「S.T.G Vision2026」(最終年度 2027年3月期)を掲げ、「人財育成」「全体最適化」「新事業創出」を重点施策に設定。
  • 達成状況:第3四半期では売上面は概ね底堅く推移する一方、機能材事業の課題や利益率低下があり、収益性改善が中期計画の重点課題と合致。KPI(具体値の記載無し)は資料に記載無し。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:建設市場はインフラ需要に支えられ底堅いが、労働規制(「2024年問題」)と鋼材価格高止まりが工期・コスト面でマイナス要因。円安や国際情勢の不確実性もリスク。
  • 競合他社との比較:資料に同業他社との比較データ無し(→ –)。競争優位性は主力製品のニッチポジションやM&Aによる展開強化にあると想定されるが、詳細データは不明。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更無し):売上 22,000百円(+4.1%)、営業利益 1,850百円(△10.5%)、当期純利益 1,300百円(△25.3%)、1株当たり当期純利益 164.53円
    • 会社予想の前提条件:資料内に詳細前提(為替、原材料)記載はある旨の注記ありが、具体値は添付資料参照(本短信中の詳細は–)。
  • 予想の信頼性:現時点では通期予想据え置き。ただし営業利益の進捗が低いため、下期でのコスト改善や特別利益計上がない場合は予想達成に向け注意が必要。過去の予想達成傾向に関する記載は無し(→ –)。
  • リスク要因:鋼材等原材料価格の上昇、建設工期の遅延(労働力不足)、円安・為替変動、子会社取得に係る想定外コスト、長期借入増加による金利負担増。

重要な注記

  • 会計方針等:四半期連結財務諸表に特有の会計処理の適用あり(添付資料参照)。会計方針の変更・見積り変更・修正再表示は無し。
  • 負ののれん:当期におけるアキヤ電気(取得日 2024/12/31)関連で負ののれん145,466千円を特別利益計上(暫定的算定)。以前の企業結合でも負ののれんが発生している旨の注記あり。
  • その他:四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない。監査(レビュー)は未実施(レビュー無し)。

(注)

  • 不明な項目は「–」と表記しました。
  • 金額は会社提出の数値に基づきます。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3435
企業名 サンコーテクノ
URL http://www.sanko-techno.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 金属製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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