2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:第1四半期の実績は会社の通期予想からの修正はなし(業績予想の修正:無)。四半期単体では営業利益・当期純利益が会社予想対比で進捗が極めて低い(通期予想に対する進捗率は低い)。市場予想との比較は資料に明示なし。
- 業績の方向性:増収減益ではなく「減収減益」(売上高:▲2.9%、営業利益:▲84.1%、親会社株主に帰属する四半期純利益:▲97.5%)。
- 注目すべき変化:営業利益大幅悪化(前年同期比で約△299億円)、特に自動車事業の利益が大きく縮小(セグメント営業利益:34,560百万円 → 4,956百万円)。キャッシュ(現金及び預金)が前期末比で約1,231億円減少(329,386百万円)し、有利子負債は前期末比で約121億円増(3,269億円)。連結範囲でジヤトコ株式会社を持分法適用範囲から除外(連結範囲の変更)。
- 今後の見通し:通期予想(売上高2,950,000百万円、営業利益100,000百万円、当期純利益40,000百万円)は据え置き。第1四半期の進捗は低いため、米国関税の影響や地域別販売の偏りを踏まえ達成には注意が必要。
- 投資家への示唆:第1四半期は外部環境(米国関税、地域間での激しい競争)による下押しが主因。通期見通しは維持されたが進捗が遅く、特に自動車事業の利益回復シナリオ(米国販売回復、コスト改善など)を確認することが重要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:三菱自動車工業株式会社
- 主要事業分野:自動車の開発・製造・販売、及び販売金融事業(自動車販売とそれに伴う金融サービス)
- 代表者名:代表執行役社長 兼 最高経営責任者 加藤 隆雄
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月24日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:有
- セグメント:
- 自動車事業:完成車・部品の販売等(売上高の大部分を占める)
- 金融事業:販売金融債権等に係る事業
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):1,460,476,846株(2026年3月期1Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):1,338,176,256株(2026年3月期1Q)
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本資料(第1四半期)開示済
- 株主総会 / IRイベント:詳細は別途公表(本資料ではスケジュール記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社の通期予想との比較に基づく進捗)
- 売上高:609,091百万円。通期予想2,950,000百万円に対する進捗率 20.6%(四半期換算の理論値25%と比較すると遅れ)。前年比:△2.9%(減少)。良し/悪し目安:やや悪い(期初計画に対し下振れの余地)。
- 営業利益:5,638百万円。通期予想100,000百万円に対する進捗率 5.6%(大幅に遅い)。前年比:△84.1%。良し/悪し目安:悪い(利益率の大幅低下)。
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:738百万円。通期予想40,000百万円に対する進捗率 1.8%。前年比:△97.5%。良し/悪し目安:非常に悪い。
- サプライズの要因:
- 米国向け関税の発動による販売への影響(報道により緩和の期待はあるがまだ影響継続)。
- 為替差益が前年同期に比べ大幅減(前年は為替差益8,222百万円計上、当期は為替差損495百万円)で営業外損益が悪化。
- セグメント別では自動車事業の営業利益が大幅圧迫(販売構成の地域シフト、価格・コストの影響)。
- 連結の範囲変更(ジヤトコの持分法除外)により比較可能性が影響。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正していない(修正の有無:無)。ただし、第1四半期進捗は低く、米国関税の行方や地域別販売回復、コスト改善如何では通期予想の達成はリスクを伴う。
財務指標
- 財務諸表(要点、単位:百万円)
- 総資産:2,149,030(前期末2,245,920、△969,890) → 減少(現金の取崩等の影響)
- 純資産:915,848(前期末973,565、△57,717)
- 自己資本(参考):871,948百万円(自己資本比率 40.6%)
- 現金及び預金:329,386(前期末452,510、△123,124百万円) → 減少(やや懸念)
- 有利子負債:326,900百万円(資料本文の表記:3,269億円、前期末比+121億円)
- 収益性(当第1四半期:2025年4月1日~2025年6月30日)
- 売上高:609,091百万円(前年同期627,522百万円、△2.9%、△18,431百万円)
- 営業利益:5,638百万円(前年同期35,519百万円、△84.1%) 営業利益率=0.9%(前年同期約5.7%) → 低下(悪化)
- 経常利益:4,839百万円(前年同期42,388百万円、△88.6%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:738百万円(前年同期29,468百万円、△97.5%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):0.55円(前年同期19.82円)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:20.6%(通期予想2,950,000百万円) → 四半期としては遅れ(理論的には25%が目安)
- 営業利益進捗率:5.6%(通期100,000百万円) → 大幅に遅れ
- 純利益進捗率:1.8%(通期40,000百万円) → 極端に遅れ
- 過去同期間との比較:前年第1四半期は営業利益進捗が高く、今年は大幅減益で通常ペースではない
- 財務安全性
- 自己資本比率:40.6%(前期末41.6%) → 目安40%超で安定(良い目安:安定水準)
- 負債合計:1,233,181百万円(前期1,272,355) → 若干減少
- 流動比率:流動資産1,357,002 / 流動負債983,120 ≒ 138%(流動比率=約138%:短期支払い能力は確保)
- 効率性
- 売上高営業利益率が前年同期約5.7%→0.9%へ急低下(収益性悪化)
- セグメント別(当第1四半期)
- 自動車事業:売上(外部)598,667百万円(前年617,675百万円、△3.1%)、セグメント利益 4,956百万円(前年34,560百万円、△85.7%)
- 金融事業:売上(外部)5,407百万円(前年4,056百万円、+33.3%)、セグメント利益 738百万円(前年1,195百万円、△38.2%)
- 財務の解説:
- 売上は地域差(北米・オセアニアで減少、アジアで増加)により微減。利益面は為替要因(前年の為替差益消失)、販売構成の変化、関税影響等で大幅減益。現金の減少は短期流動資産構成の変化や運転資本の増加などを示唆。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):期中(第2四半期末)7.50円、期末7.50円、年間15.00円
- 2026年3月期(予想):第2四半期末(中間)5.00円、期末5.00円、年間10.00円(前回予想から修正:無)
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向:通期予想ベースで算出すると(予想当期純利益40,000百万円、年間配当合計10.00円 → 配当性向の算出には発行済株式数・配当総額が必要)→詳細:–(資料に株価等がないため省略)
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:中長期の配当方針は明示なし。自社株買い等の記載:–(資料に記載なし)
セグメント別情報
- 自動車セグメント(主要ポイント)
- 売上高(外部):598,667百万円(前年617,675百万円、△3.1%)
- セグメント営業利益:4,956百万円(前年34,560百万円、△85.7%)→ 利益貢献が大幅に低下
- 背景:北米・オセアニアでの販売減(北米:179,300→148,513百万円、オセアニア:90,282→61,137百万円)、米国関税影響、競争激化、為替影響の消失
- 金融セグメント
- 売上高(外部):5,407百万円(前年4,056百万円、+33.3%)
- セグメント営業利益:738百万円(前年1,195百万円、△38.2%)→ 売上は増加したが利益は圧迫
- セグメント戦略:資料では詳細戦略は限定的。地域別の販売伸長(アジア等)や米国向け影響緩和の状況が今後の鍵。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:本資料では中期計画の明示的進捗評価は記載なし。通期予想据え置きから経営陣は現時点で計画維持の立場。
- KPI達成状況:特段のKPI(台数、マージン等)の数値比較は資料に限定的。販売台数はグローバルで19.4万台(前年同期比同水準)と記載。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:個別同業他社データは本資料になし。一般的に米国関税や地域競争の激化は業界共通のリスク。
- 市場動向:
- 北米・オセアニアでの販売が大幅に落ち込み、アジアでの販売拡大で補完する動き。
- 米国関税問題は不確定要素で、交渉進展による影響緩和が期待されるが未確定。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし):売上高 2,950,000百万円(+5.8%)、営業利益 100,000百万円(△28.0%)、経常利益 90,000百万円(△8.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益 40,000百万円(△2.4%)、1株当たり当期純利益 29.89円
- 次期予想:–(資料に未記載)
- 会社予想の前提条件:為替等の前提は本短信に詳細なし(別途決算補足資料参照の可能性あり)
- 予想の信頼性:第1四半期での進捗が遅いことから、下期の挽回が前提。過去の予想達成傾向の分析は資料に明示なし(保守的/楽観的判断は留保)。
- リスク要因:
- 米国関税の影響継続と需給の悪化
- 為替変動(前年の為替差益喪失が利益悪化に影響)
- 原材料・部品コスト、競合の販売戦略
- 連結範囲変更や会計処理の影響(比較可能性)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の変更:ジヤトコ株式会社を持分法適用から除外(影響力低下)→ 比較可能性に留意
- 四半期連結財務諸表に特有の処理:税金費用は連結年度の見積実効税率をベースに計算等(注記あり)
- その他:第1四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7211 |
| 企業名 | 三菱自動車工業 |
| URL | https://www.mitsubishi-motors.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。