1. 企業情報
- 事業内容などのわかりやすい説明
株式会社スマレジは、主に小売店向けのクラウド型POS(販売時点情報管理)レジシステム「スマレジ」の開発・販売を行っています。スマートフォンやタブレットをPOSレジとして利用できるSaaS(Software as a Service)事業を核とし、売上の月額利用料モデルが中心です。中小規模の事業者を中心に、店舗運営に必要な各種ITサービスを提供しています。 - 主力製品・サービスの特徴
- スマレジ: クラウド型のPOSレジシステムで、多店舗管理、在庫管理、売上分析などの機能を備えています。iPadやiPhoneなどの汎用デバイスで利用でき、初期費用を抑えつつ導入しやすい点が特徴です。
- Smaregi Techfirm (SES): スマレジの導入支援や教育、サポートを提供し、顧客のSaaS活用をサポートします。
- PAYGATE: キャッシュレス決済プラットフォームであり、複数の決済端末を一つに集約することで、店舗の支払業務を効率化します。
- スマレジ・タイムカード: クラウドベースの勤怠管理システムで、給与計算、休暇管理、シフト管理、日報、プロジェクト管理など多岐にわたる機能を提供します。
- Smaregi Ventures: 投資コンサルティングや企業への投資を通じて、事業成長を支援しています。
- 主力製品・サービスは、POSレジを起点に、決済、勤怠管理、EC連携など、店舗運営に必要な業務全般をワンストップでIT化するソリューションとして展開されており、クロスセル戦略により顧客単価の向上とLTV(顧客生涯価値)の最大化を目指しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性や課題について
スマレジは、クラウド型POSレジ市場において、特に中小事業者向けの市場で強固な基盤を築いています。汎用デバイスを活用したシステムの導入のしやすさ、月額利用料を主軸としたSaaSモデルの高い収益安定性が競争優位性です。また、周辺サービス(決済、勤怠、EC連携など)の拡充により、顧客の多様なニーズに対応し、顧客の囲い込みを強化しています。
課題としては、競合他社の台頭や、価格競争の激化、そして市場の飽和に伴う新規顧客獲得コストの増加が考えられます。また、小売・飲食業界の景気変動にも影響を受けやすい側面があります。 - 市場動向と企業の対応状況
POSレジ市場は、SaaS化、キャッシュレス化、インバウンド需要の回復、人手不足を背景とした業務効率化ニーズの高まりにより、クラウド型サービスの需要が拡大しています。スマレジは、ARR(Annual Recurring Revenue)が中期経営計画の目標を半期前倒しで達成するなど、市場成長を上回るペースで事業を拡大しています。連結子会社「ネットショップ支援室」の取得によりEC連携を強化し、実店舗とECの融合(OMO:Online Merges with Offline)を推進することで、市場の変化に対応しています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣が掲げるビジョンや戦略
経営陣は、クラウド型POSを核としたサービス提供を通じて、小売・飲食業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するビジョンを掲げていると推測されます。提供データから、最重要指標としてARR(年間経常収益)の増大を重視しており、サブスクリプション型ビジネスモデルの強化を目指しています。 - 中期経営計画の具体的な施策や重点分野
提供されている決算短信によると、中期経営計画の最重要指標であるARRは、当中間期(2025年10月期)で99.45億円に到達し、2025年度目標の94.6億円を半期前倒しで達成しています。
具体的な施策としては以下の点が挙げられます。- POSレジを核としたクロスセルの強化(決済、勤怠管理、EC連携など)。
- 機器サブスクリプションの拡大。
- 企業の認知度向上に向けた広告・採用への投資。
- 「ネットショップ支援室」との機能連携によるEC関連収益の強化。
- 新製品・新サービスの展開状況(決算短信参照)
決算短信には具体的な新製品・新サービスの発表は記載されていませんが、ネットショップ支援室との機能連携開始が重要な施策として挙げられており、ECと実店舗のデータ連携による新たな価値提供が進められていると評価できます。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力
スマレジの売上構成は、月額利用料等(サブスクリプション収益)が67%、機器販売等が30%(2025.4期実績)となっており、月額利用料が主要な収益源です。決算短信によると、月額利用料等の売上高は前年同期間比で38.3%増加しており、ストック型収益モデルへの転換と安定性強化が進んでいます。このサブスクリプションモデルは、一度顧客を獲得すれば継続的な収益が見込め、市場ニーズの変化(例えばキャッシュレス化やDX推進、EC連携強化など)にも、機能追加や連携サービス拡充で比較的柔軟に対応できるため、持続可能性が高いと言えます。 - 売上計上時期の偏りとその影響
提供データおよび決算短信からは、売上計上時期に大きな偏りがあるとの具体的な記載はありません。SaaSビジネスの性質上、契約更新や年度末に向けて新規導入が増加する傾向は見られるかもしれませんが、月額利用料が中心であるため、年間を通じて比較的安定した収益計上が期待されます。中間期進捗率(売上高45.2%、営業利益44.7%)から見ても、通期計画に対して概ね順調であり、著しい偏りは示唆されません。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向や独自性
スマレジは、スマートフォンやタブレットをPOS端末として利用可能にするクラウド技術が基盤となっています。提供データからは具体的な技術開発内容の詳細は不明ですが、ウェブサービスを計画・設計・開発・提供する企業であり、クラウド技術、UI/UXデザイン、データベース技術などが中核にあると推測されます。独自の技術基盤により、中小規模から大規模店舗まで幅広いニーズに対応できる柔軟性と拡張性を提供し、他社との差別化を図っています。 - 収益を牽引している製品やサービス
決算短信の販売内訳によると、「月額利用料等」が前年中間期比で38.3%と大幅な増加を示しており、最も収益を牽引している主力サービスであることが明確です。これには、主力製品である「スマレジ」の有料プラン登録店舗数の増加や、周辺サービスとのクロスセルによる顧客単価の向上が貢献していると見られます。
6. 株価の評価
- EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較
- 現在株価: 2,952.0円
- 1株当たり利益(EPS、会社予想): 104.67円
- 1株当たり純資産(BPS、実績): 429.42円
- PER(会社予想): 28.20倍 (2,952円 ÷ 104.67円)
- PBR(実績): 6.87倍 (2,952円 ÷ 429.42円)
- 業界平均PER/PBRとの比較
- 業界平均PER: 66.2倍
- 業界平均PBR: 3.5倍
現在のPER 28.20倍は業界平均PER 66.2倍と比較して割安水準です。一方、PBR 6.87倍は業界平均PBR 3.5倍と比較して割高水準にあります。収益性・成長性の高いグロース企業はPBRが高くなる傾向もありますが、PBRだけを見ると割高感があります。
7. テクニカル分析
- 直近の株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
- 現在株価: 2,952.0円
- 直近10日間の株価は、12月15日の3,190円をピークに下落傾向にあり、本日安値2,952円で取引を終えています。過去数日の動きから見ると、直近では下降トレンドにあると言えます。
- 年初来高値・安値との位置関係
- 年初来高値: 3,630円
- 年初来安値: 2,403円
現在の株価2,952円は、年初来高値から約18.6%下落した水準であり、年初来安値からは約22.8%上昇した水準です。レンジの中央よりやや上の位置にあり、過去の値動きから見ると、年初来高値と安値の中間程度の水準と言えますが、直近の下落により高値圏からは離れつつあります。
- 出来高・売買代金から見る市場関心度
- 出来高: 37,600株
- 売買代金: 111,841千円
直近10日間の出来高は、12月15日に390,800株と一時的に増加しましたが、その後は数万株台で推移しており、本日は37,600株と比較的少ない水準です。売買代金も1億円程度と、市場全体から見ると特段高い関心を示しているとは言えません。市場の注目度は平均的、あるいはやや低い水準にあり、直近の下落局面では積極的な買いが入っているとは見受けられません。
8. 財務諸表分析
- 売上、利益、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高(過去12か月): 12,178百万円
- 営業利益(過去12か月): 2,502百万円
- 純利益(過去12か月): 1,734百万円
- ROE(実績): 21.38% (過去12か月: 22.95%)
- ROA(実績): 15.65% (過去12か月)
売上高、営業利益、純利益は過去数年間一貫して成長を続けており、特に直近12か月も前年度と比較して高い成長率を維持しています。ROE、ROAともに20%近い、またはそれを超える高水準であり、資本効率・資産効率が非常に優れていることを示しています。
- 過去数年分の傾向を比較
| Breakdown | 過去12か月 | 2025/4/30 | 2024/4/30 | 2023/4/30 | 2022/4/30 |
|---|---|---|---|---|---|
| Total Revenue | 12,178,676 | 11,066,132 | 8,385,501 | 5,914,393 | 4,148,944 |
| Gross Profit | 7,719,386 | 6,761,809 | 5,203,240 | 3,569,352 | 2,612,379 |
| Operating Income | 2,502,051 | 2,375,385 | 1,735,201 | 893,821 | 682,599 |
| Net Income | 1,734,589 | 1,639,394 | 1,212,952 | 887,602 | 444,983 |
売上高は4年間で約3倍に、営業利益は約3.6倍に、純利益は約3.9倍に成長しており、非常に高い成長性を維持しています。費用(Cost of Revenue, Operating Expense)も増加していますが、売上高の成長率がこれを上回っており、利益率は安定を保っています。
- 四半期決算の進捗状況(通期予想との比較)
2026年4月期第2四半期(中間期)の進捗状況は以下の通りです(通期予想に対する進捗率)。- 売上高: 45.2%(中間累計 6,264百万円 / 通期予想 13,859百万円)
- 営業利益: 44.7%(中間累計 1,321百万円 / 通期予想 2,954百万円)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 44.0%(中間累計 887百万円 / 通期予想 2,016百万円)
一般的な四半期均等主義で考えると50%を下回りますが、SaaS事業の特性や広告投資サイクルなどを考慮すると、概ね計画通りと判断できます。会社側も通期達成の可能性は高いとしています。
9. 財務健全性分析
- 自己資本比率、流動比率、負債比率の評価
- 自己資本比率(実績): 71.8% (直近四半期: 67.3%)
- 流動比率(直近四半期): 2.92倍 (292%)
- 負債比率(Total Debt/Equity、直近四半期): 1.21%
自己資本比率は70%前後と非常に高く、企業としての財務基盤は極めて強固です。流動比率も292%と非常に高く、短期的な支払い能力に全く問題はありません。負債比率は1.21%と低く、借入金に対する依存度が非常に低いことを示しています。これらの指標から、スマレジの財務健全性は非常に高いと評価できます。
- 財務安全性と資金繰りの状況
売上利益の継続的な成長、高い自己資本比率と流動比率、豊富な現金預金(直近四半期で68.07億円)により、財務安全性は極めて高い状態です。キャッシュフローも営業キャッシュフローが好調に推移しており、資金繰りに懸念はありません。 - 借入金の動向と金利負担
直近四半期の有利子負債は100百万円と極めて少なく、Total Debt/Equityも1.21%と非常に低い水準です。金利上昇局面においても金利負担は経営に大きな影響を及ぼすほどのものではないと見られます。
10. 収益性分析
- ROE、ROA、各種利益率の評価
- ROE(過去12か月): 22.95%
- ROA(過去12か月): 15.65%
- 売上総利益率(過去12か月): 約63.4% (Gross Profit / Total Revenue = 7,719,386 / 12,178,676)
- 営業利益率(過去12か月): 22.50%
ROE、ROAともに非常に高い水準にあり、少ない自己資本や総資産で効率的に利益を生み出している高収益企業であることを示しています。売上総利益率も高く、SaaS事業の特性である粗利率の高さが表れています。営業利益率も20%を超えており、本業で高い収益力を有しています。
- 一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%等)との比較
- ROE 22.95%は、一般的なベンチマークである10%を大きく上回っており、優良な水準です。
- ROA 15.65%も、一般的なベンチマークである5%を大きく上回っており、優良な水準です。
これらの指標から、スマレジは極めて収益性の高い企業であると評価できます。
- 収益性の推移と改善余地
損益計算書の推移を見ると、売上総利益率、営業利益率などは過去数年で概ね安定または微増を続けています。高水準を維持できており、サブスクリプション収益の比率拡大が今後のさらなる収益性安定化に寄与する可能性があります。改善余地としては、既存顧客へのクロスセル強化や周辺サービスのさらなる拡充によるLTV向上、効率的なマーケティング投資による顧客獲得コストの最適化などが考えられます。
11. 市場リスク評価
- ベータ値による市場感応度の評価
- ベータ値(5Y Monthly): 0.40
ベータ値0.40は、市場全体の動きに対して約40%程度の感応度を持つことを意味します。市場全体が10%変動した場合、スマレジの株価は約4%変動する傾向にあるため、市場リスクに対して比較的低感応で、安定性の高い銘柄と言えます。グロース市場上場企業としては低いベータ値であり、投資家のリスク回避志向が強い局面でも比較的に安定した値動きが期待できる可能性があります。
- ベータ値(5Y Monthly): 0.40
- 52週高値・安値のレンジと現在位置
- 52週高値: 3,630円
- 52週安値: 2,403円
- 現在株価: 2,952.0円
現在の株価は、52週高値から約18.6%低い水準であり、52週安値からは約22.8%高い水準です。レンジの中央値は約3,016円であり、現在の株価は中央値に近い位置にあります。直近では下落傾向にあるため、高値圏からは遠ざかっています。
- 決算短信に記載のリスク要因(外部環境、為替、地政学等)
決算短信には、具体的なリスク要因として以下の内容が含まれています。- 外部環境リスク: 物価高・人手不足・消費動向の変化、インバウンドの変動。これらは主に小売・飲食業界向けサービスであるスマレジの顧客の事業環境に直接影響を与える可能性があります。
- M&A会計処理リスク: 連結子会社取得(ネットショップ支援室)に係る暫定処理の確定に伴うのれん等の再配分が、財務数値(特にのれん減損など)に影響を与える可能性があります。
- 事業リスク: 機器販売の減少や競合他社との価格競争が、主力であるサブスクリプションサービスの獲得に影響を及ぼす可能性。
12. バリュエーション分析
- 業種平均PER/PBRとの比較
- PER(会社予想): 28.20倍 (業界平均: 66.2倍) → 業界平均より割安
- PBR(実績): 6.87倍 (業界平均: 3.5倍) → 業界平均より割高
PER基準では業界平均より低く割安感がありますが、PBR基準では業界平均より高く割高感があります。高い成長性と収益性を持つSaaS企業は一般的にPBRが高くなる傾向にあります。
- 目標株価レンジの算出(業界平均倍率適用)
提供データをもとに算出された目標株価は以下の通りです。- 目標株価(業種平均PER基準): 5,961円 (現在の株価2,952円に対し約101.9%の上昇余地)
- 目標株価(業種平均PBR基準): 1,503円 (現在の株価2,952円に対し約49.1%の下落余地)
- 割安・割高の総合判断
PER基準では目標株価は現在の株価より大幅に高く、割安と判断されます。これは、スマレジのPERが業界平均を大幅に下回っているためです。一方、PBR基準では目標株価が現在の株価より低く、割高と判断されます。これは、スマレジのPBRが業界平均を大きく上回っているためです。
高成長企業であるためPSR(株価売上高倍率)などの指標も有効ですが、与えられたデータではPERとPBRのみで総合判断を行います。PERは今後の成長期待を織り込む点で重要ですが、PBRは資産価値に対する評価であり、両者の乖離が判断を難しくしています。しかし、SaaS企業は無形資産が大きくPBRが高くなる傾向があること、また、現状の業績進捗が好調である点を踏まえると、成長性に対する期待がPERに反映されていない可能性も考えられます。総合的には、直近の株価調整により割高感が薄れつつあるものの、PER/PBRのどちらを重視するかで評価が分かれる中立的な判断となります。
13. 市場センチメント分析
- 信用取引の状況(信用買残、信用倍率、需給バランス)
- 信用買残: 201,000株 (前週比 +26,400株)
- 信用売残: 94,100株 (前週比 -5,500株)
- 信用倍率: 2.14倍
信用買残が信用売残を上回っており、信用買いが多い状況です。前週比で信用買残が増加し、信用売残が減少しているため、需給はやや悪化方向にあると言えます。信用倍率2.14倍は、極端な高水準ではありませんが、今後の株価上昇局面においては、これらの信用買い残が上値の重しとなる可能性があります。
- 株主構成(経営陣持株比率、安定株主の状況)
- 経営陣持株比率: (宮崎 龍平氏:代表者名に記載があるが、株主リストに宮崎氏の保有株数は記載なし。山本博士氏:2.85%、山本博士事務所:16.71%)間接的な情報だが、内部関係者保有は高い。
- 機関投資家保有比率: 20.54%
- 大株主上位10名を見ると、個人(山本博士事務所、徳田誠、(株)徳田)や信託銀行(日本カストディ銀行、日本マスタートラスト信託銀行)が上位を占めています。上位株主による安定的な保有が期待されます。Insidersの保有比率が63.90%と非常に高く、経営陣や内部関係者の株式保有意欲、および経営の安定性を示唆しています。
- 大株主の動向
提供データからは、大株主の直近の売買動向については確認できません。
14. 株主還元と配当方針
- 配当利回りや配当性向の分析
- 1株配当(会社予想): 20.00円
- 配当利回り(会社予想): 0.68%
- 配当性向(会社予想): 16.68% (通期の配当予想とEPS予想から算出)
配当利回り0.68%は、市場全体と比較して平均的な水準かやや低い水準です。配当性向16.68%は低めの水準であり、成長企業として利益を内部留保し、成長投資に充てる方針であることが推測されます。
- 自社株買いなどの株主還元策
決算短信には、中間期における自社株買いの実施や今後の予定に関する具体的な記載はありません。 - 株式報酬型ストックオプション等のインセンティブ施策
提供データに株式報酬型ストックオプションに関する具体的な記載はありません。
15. 最近のトピックスと材料
- 適時開示情報の分析(大型受注、新製品、拠点展開等)
最近のトピックスとして、2026年4月期第2四半期決算短信において、中期経営計画の最重要指標であるARR(年間経常収益)が99.45億円に到達し、2025年度目標の94.6億円を半期前倒しで達成したことが発表されています。また、連結子会社(ネットショップ支援室)の取得に係る暫定処理が確定し、のれん等の再配分が財務諸表に反映された点も特記されています。 - これらが業績に与える影響の評価
- ARR目標前倒し達成: これは、サブスクリプション型収益が順調に拡大していることを示しており、スマレジの事業モデルの強みと成長性を裏付ける重要な材料です。収益の安定性と継続的な成長期待が高まります。
- 連結子会社会計処理の確定: のれんの減少などは一過性の会計処理であり、本質的な事業価値に大きな影響を与えるものではありませんが、財務の透明性を高めるものです。ネットショップ支援室との連携は、EC連携の強化を通じて今後の収益拡大に寄与する可能性があります。
これらのトピックスは、特にARRの好調な進捗が、今後の業績にプラスに作用し、持続的な成長を支える基盤となると評価できます。
16. 総評
株式会社スマレジ(4431)は、クラウド型POSレジ「スマレジ」を主軸に、決済、勤怠管理、EC連携など多角的なクラウドサービスを展開するSaaS企業です。中小事業者を主なターゲットとし、導入のしやすさと機能の豊富さで市場での地位を確立しています。
全体的な見解:
スマレジは、過去数年間で売上高、利益ともに顕著な成長を遂げており、中核である月額利用料等のサブスクリプション収益が力強く拡大しています。ARR目標の半期前倒し達成は、同社の事業戦略が奏功していることを明確に示しており、今後も安定的な収益成長が期待されます。財務健全性も極めて高く、豊富なキャッシュと低い負債比率を誇り、経営基盤は磐石です。ROEやROAも非常に高く、資本効率に優れた高収益体質を維持しています。
株価バリュエーションについては、PERが業界平均より割安水準にあるものの、PBRは割高水準にあり、評価は分かれるところです。しかし、高い成長性を持つSaaS企業である特性を考慮すると、将来の収益成長に対する期待が株価にまだ十分に織り込まれていない可能性がPERには残されています。直近の株価は年初来高値からは調整局面にあるものの、市場全体に対する感応度を示すベータ値は低く、比較的安定した銘柄と言えます。信用取引状況はやや信用買い残が増加傾向にあり、短期的には上値の重しになる可能性がありますが、内部関係者保有比率が高く、経営の安定性は高いです。
- 成長性: ARRの好調な伸び、有料プラン登録店舗数の増加など、SaaSビジネスとしての高い成長性が評価ポイントです。
- 収益性: 高い売上総利益率と営業利益率、ROE/ROAの高水準は、効率的な事業運営と収益力を示しています。
- 財務健全性: 自己資本比率、流動比率ともに極めて高く、財務基盤の安定性は非常に優れています。
- 事業モデル: 月額利用料を主軸としたストック型ビジネスモデルは、収益の安定性と持続可能性が高いです。
- バリュエーション: PER基準では割安感が強い一方、PBR基準では割高感があるため、投資判断は成長性への期待度合いに依存します。
強み・弱み・機会・脅威の整理(SWOT分析):
- 強み (Strengths)
- クラウド型POSレジ市場における高い顧客基盤(特に中小事業者向け)。
- 月額利用料メインのサブスクリプション収益モデルによる安定した収益基盤(ARRの強い伸び)。
- 強固な財務状況(高い自己資本比率、潤沢な現金、低負債)。
- 高い収益性(高ROE、ROA、営業利益率)。
- 多様な周辺サービス(決済、勤怠、EC連携)による顧客の囲い込み。
- 弱み (Weaknesses)
- 機器販売の減少傾向。
- 特定の業種(小売・飲食)への依存度。
- 株価バリュエーションにおいてPBRが業界平均より割高な点。
- 機会 (Opportunities)
- 小売・飲食業界のDX推進、キャッシュレス化加速。
- インバウンド需要の回復による店舗需要の増加。
- M&Aや事業提携によるサービス連携・顧客基盤の拡大(ネットショップ支援室との連携)。
- 新たな技術(AI活用など)によるサービス高度化の可能性。
- 脅威 (Threats)
- 競合他社の台頭と価格競争の激化。
- 景気変動(物価高、人手不足、消費マインドの低下)による顧客企業の投資抑制。
- 新サービスや機能開発への継続的な投資負担。
- のれん等の会計処理による財務数値への影響。
17. 企業スコア
- 成長性: A
- 売上高が過去数年で大幅に増加し、ARRも中期計画目標を前倒しで達成。有料プラン登録店舗数も順調に増加しており、高い成長力を維持しています。
- 収益性: A
- 粗利率約63.4%、営業利益率約22.50%と高水準。ROE約22.95%、ROA約15.65%と一般的なベンチマークを大きく上回り、非常に効率的に利益を創出しています。
- 財務健全性: S
- 自己資本比率71.8%と非常に高く、流動比率292%、負債比率1.21%と極めて低い水準。潤沢な現金も保有しており、財務基盤は盤石です。
- 株価バリュエーション: B
- PER(会社予想28.20倍)は業界平均PER(66.2倍)に比べて割安ですが、PBR(実績6.87倍)は業界平均PBR(3.5倍)に比べて割高です。高成長企業としてのPBRプレミアムは考慮されるものの、PERとPBRで評価が分かれるため中立と判断します。
企業情報
| 銘柄コード | 4431 |
| 企業名 | スマレジ |
| URL | https://corp.smaregi.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 2,952円 |
| EPS(1株利益) | 104.67円 |
| 年間配当 | 0.68円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 19.4% | 39.0倍 | 9,891円 | 27.4% |
| 標準 | 14.9% | 33.9倍 | 7,106円 | 19.2% |
| 悲観 | 8.9% | 28.8倍 | 4,628円 | 9.4% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 2,952円
| 目標年率 | 理論株価 | 現在株価との乖離 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 15% | 3,536円 | -584円 (-17%) | ○ 割安 |
| 10% | 4,416円 | -1,464円 (-33%) | ○ 割安 |
| 5% | 5,572円 | -2,620円 (-47%) | ○ 割安 |
【判定基準】○割安:現在株価≦理論株価 / △割高:現在株価>理論株価
関連情報
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