2025年12月期 第3四半期決算説明会 書き起こし記事および動画公開のお知らせ

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 第3四半期は売上・営業利益とも好調で、安定した資金創出を背景に株主還元強化(期末配当を1円増配し16.0円へ)を決定。AI新プロダクト「AI訪問予定・ルート」は無料申込1,130件(ステーション比約34%)で順調な滑り出し。
  • 業績ハイライト: 売上高は前年同期比+33.0%(2,473 百万円)、営業利益は前年同期比+45.2%(1,195 百万円)、営業利益率48.3%(高水準:良い)。
  • 戦略の方向性: 訪問看護特化の「選択と集中」を継続し、iBow基盤を軸にAI製品・BPaaSのアップセル/クロスセルで収益拡大。AI製品の有料化(2026年1月開始予定)でマルチプロダクトの収益化を進める。
  • 注目材料: ① 増配(1円増、期末予想16.0円、配当方針:配当性向20%を目安) ② 「AI訪問予定・ルート」無料申込1,130件(34%)・有料化へ ③ ポーター賞受賞(戦略の評価) ④ ESG情報(ESGデータ、SASB対照表)公開の拡充。
  • 一言評価: 業績とKPIが高水準で推移しつつ、来期以降の成長に向けた投資とAI有料化が主要なカタリスト。

基本情報

  • 企業概要: 企業名 株式会社eWeLL(コード:5038 東証グロース市場)、主要事業 在宅訪問看護向けクラウドサービス(電子カルテ「iBow」)、BPaaS、AIサービス等、代表者 中野 剛人。
  • 説明会情報: 開催日時 2025年11月14日(金)、開示日案内 2025年11月20日、説明会形式 オンライン(書き起こし記事・動画を公開)、参加対象 投資家・アナリスト等(公開)。
  • 説明者: 中野 剛人(代表取締役社長)主説明、各種QAは役員・担当者が回答。発言概要は上記エグゼクティブサマリー参照。
  • セグメント:
    • クラウドサービス(iBow、AIサービス、法定研修等)— サブスク+従量(基本月額18,000円、訪問1件100円)。
    • BPaaS(訪問看護向け業務代行/支援サービス)— 契約増・単価上昇で成長。
    • その他(細分化されたサービス等)。

業績サマリー

  • 主要指標(2025年12月期 第3四半期累計):
    • 営業収益(売上高): 2,473 百万円、前年同期比 +33.0%(良い)。
    • 営業利益: 1,195 百万円、前年同期比 +45.2%(良い)、営業利益率 48.3%(高水準:良い)。
  • 予想との比較:
    • 会社予想に対する進捗(通期計画比): 売上進捗 73.8%(計画:3,349 百万円に対し2,473 百万円)、営業利益進捗 80.0%(計画:1,494 百万円に対し1,195 百万円)。
    • サプライズ: 増配(期末配当を1円上乗せし16.0円へ)、AI新製品の無料申込件数進捗が良好。通期では「期初予想水準と同等か若干上回る着地見込み」との会社見通し(Q&Aで若干上回る見込みと回答)。
  • 進捗状況:
    • 通期売上進捗 73.8%(前年同期 72.3% → 良い)。営業利益進捗 80.0%(前年 72.5% → 良い)。
    • 中期経営計画(現行は~2027/12)に対する進捗:売上・利益の成長目標(年率25–30%)を想定。詳細は次期中期計画を2026年2月に公開予定。
    • 過去同時期比較: 売上・営業利益とも前年同期比大幅増(+33.0%, +45.2%)。
  • セグメント別状況:
    • クラウド: 2,137 百万円(3Q累計)、前年同期比 +29.5%(良い)。主因:iBowリカーリング、AIサービス伸長、法定研修の季節性寄与。
    • BPaaS: 317 百万円(3Q累計)、前年同期比 +69.4%(非常に強い)。Q3単四半期でも拡大(スライドに四半期推移あり)。
    • その他: 18 百万円、前年同期比 -16.9%(小規模)。
    • AI訪問看護計画・報告書: 第3四半期で2,900万円(単四半期)、累計では7,200万円超。

業績の背景分析

  • 業績概要: iBow基盤のリカーリング収益とBPaaSの契約・単価上昇、AI製品群のアップセル/クロスセルが寄与。契約ステーション数の純増・既存顧客の生産性向上が売上を押し上げた。
  • 増減要因:
    • 増収要因: アップセル・クロスセル(AI製品/BPaaS)、新規契約増(第3Q新規150件は過去最高水準)、既存顧客単価上昇(月間平均顧客単価 88,100円、前年同期比 +11.0%=良い)。
    • 増益要因: 売上好調により利益が拡大。一方、第4四半期に採用・販促・R&Dなど投資を集中させるため通期着地は期初予想水準か若干上回る想定。
    • コスト増要因: 人件費(採用・ベースアップ・賞与)増で営業費用増(第3Q時点で人件費増分約62百万円相当)、第4Qに採用費・販促・研究開発で約95百万円の追加投資予定(採用1,000万円、販促2,000万円、R&D3,000万円、移転500万円、人件費増約3,000万円=計約9,500万円)。
  • 競争環境: 市場は拡大(訪問看護ステーション増加)する一方、廃業率も高く人材不足が深刻で競争優位は「iBow累積データ」「常時連携するAI製品」「カスタマーサクセス」の組合せにあり。ポーター賞受賞は戦略の外部評価。
  • リスク要因: 診療報酬改定(2026年)や制度変更の影響、訪問看護ステーションの廃業リスク・人材不足、AIサービスの有料化での採用率低迷、セキュリティ・データ連携要件の高度化、競合の参入。

戦略と施策

  • 現在の戦略: 「訪問看護」に特化した選択と集中戦略。iBowを基盤にしてAI・BPaaSでアップセル・クロスセル、サービス横展開(けあログっと等)で市場シェア拡大。中期では新規事業・海外の可能性を観察。
  • 進行中の施策: AI訪問予定・ルートの先行無償展開(1,130件)、顧客フィードバック→開発の高速ループ、CX強化(全件架電調査・CS活動)、法定研修の季節対策で契約最大化。第4Qは採用・販促・R&D・オフィス移転投資を実行。
  • セグメント別施策:
    • クラウド: iBow機能改善、AI連携強化、法定研修の需要取り込み。
    • BPaaS: 採用強化と教育で質の維持・拡大、粗利改善を目指す(目標粗利約60%)。
  • 新たな取り組み: AI訪問予定・ルートの有料化(26年1月想定)、ESG情報の体系化(ESGデータ、SASB対照表公開)、地域連携(関西ドミナント戦略、地方公共団体との連携)。

将来予測と見通し

  • 業績予想: 次期(2026年12月期)数値は未開示(中期計画はローリング、次期中計は2026年2月発表予定)。通期見通し(現行期)は期初予想水準にほぼ着地、Q&Aでは「営業利益は若干上回る見込み」との回答。
  • 予想の前提条件: AI有料化は26年1月開始を前提、当面はiBowユーザーの約15%が課金ユーザーに移行する計画(中計上の目標)。診療報酬改定は追い風想定だが確定は未定。
  • 予想修正: 通期予想の大幅修正はなし(現時点)。
  • 中長期計画: 2027年までの中期計画で年率25–30%成長を想定。進捗・詳細は2026年2月の説明会で更新予定。
  • 予想の信頼性: 直近の進捗率は高く、過去の四半期進捗傾向からは比較的堅調。ただし、下期の投資予定が業績に影響するため四半期変動はあり得る。
  • マクロ経済の影響: 診療報酬改定・政府の医療DX政策・労働投入量の変化が主要外部要因。資本市場の追い風を受け増配を決定。

配当と株主還元

  • 配当方針: 配当性向20%を一つの目安に、成長投資と株主還元の両立を図る方針。
  • 配当実績: 2025年12月期は当初計画15.0円→増配で期末16.0円(通期予想 16.0円)。過去実績スライドでは 2022:7.5円、2023:10.0円、2024:12.0円 の推移。増配は株主還元強化のシグナル(良い)。
  • 特別配当: なし。
  • その他株主還元: 自社株買い・株式分割の言及なし。従業員の持株会参加率70%超と高く、社員のエンゲージメントを還元政策の根拠の一つとして挙げている。

製品やサービス

  • 製品:
    • iBow(訪問看護専用電子カルテ)— サブスク+従量(基本18,000円/月・訪問1回100円)、5.4万人の医療従事者が使用、累積データ8,300万件等。成長の基盤。
    • AI訪問予定・ルート — 日程調整・ルート最適化、iBowと常時連携。無料申込1,130件(2025/10末)、有料化は26/1予定。狙いは属人化排除・生産性改善。
    • AI訪問看護計画書・報告書 — 第3Q単で2,900万円、累計7,200万円超。
  • サービス: BPaaS(訪問看護事務代行等)— 契約増・単価上昇がドライバー。
  • 協業・提携: 地方公共団体、基幹病院、訪問看護連絡協議会等との連携・導入促進(関西でドミナント戦略)。
  • 成長ドライバー: iBowシェア拡大(普及率18.1%:前年同期比 +1.4pt)、AI製品の有料化とアップセル、BPaaS拡大、法改定・医療DXの追い風。

Q&Aハイライト

  • 注目の質問と回答:
    • 増配の背景: 第3Q利益が前年大幅超過、期末営業利益は期初予想を若干上回る見込みのため増配決定(Q&Aで確認)。
    • AI訪問予定・ルートの評価: 無料申込は約34%で滑り出し良好。現時点で定量的な効果測定は未提示だが、来期に導入効果を測定予定。
    • 有料化後の契約率見通し: 中計ではiBowユーザーの約15%が課金ユーザーになる想定。
    • 第4Q投資詳細: 採用費 約1,000万円、販促等 約2,000万円、研究開発 約3,000万円、オフィス移転 約500万円、人件費増 約3,000万円(合計で販管費は前年同期比で約1億円弱増)。
    • 診療報酬改定の影響: 直接のマイナスは想定していない。医療DX推進は追い風で当社にとって事業機会の拡大と位置付け。
  • 経営陣の姿勢: 訪問看護に特化した戦略の継続、現場理解に基づくプロダクト開発重視、顧客成功(Win-Win)を重視する姿勢。
  • 未回答事項: AI訪問予定・ルートの定量的な導入効果(時間削減など)は現時点で定量値未提示→来期開示予定。
  • ポジティブ要因:
    • 高成長の売上・利益(3Q累計 売上+33.0%、営業利益+45.2%)。
    • 高い収益性(営業利益率48.3%)。
    • BPaaSの急成長(+69.4%)とAI製品の導入進捗(AI訪問予定・ルート 無料申込34%)。
    • 顧客ロックイン要因(蓄積データ・iBowとの自動連携・顧客サポート)。
    • 診療報酬改定・医療DXという制度面の追い風。
  • ネガティブ要因:
    • 下期(第4Q)に集中する投資で四半期変動リスク。
    • 診療報酬改定・制度変更の不確実性(業態による影響差)。
    • 業界の事業閉鎖・人材不足による顧客基盤の不安定化(解約の一因)。
    • AI有料化の実需転換が想定より低い場合の収益化リスク。
  • 不確実性: AI製品の有償化後の実際の契約率と導入効果(来期のKPIで明確化予定)が業績に大きく影響。診療報酬改定の最終内容も影響度が高い。
  • 注目すべきカタリスト: AI訪問予定・ルートの有料化開始(2026年1月)、2026年診療報酬改定の内容、2026年2月の次期中期経営計画開示、四半期ごとの投資実行・採用進捗。

重要な注記

  • 会計方針: 説明会で特別な会計方針変更の言及なし。
  • リスク要因: 説明会で指摘された主な業績リスクは診療報酬改定・業界の廃業率・人材不足・セキュリティ要件の高度化。
  • その他: サステナビリティ情報(ESGデータ、SASB対照表)をExcel形式で開示。次期中期経営計画は2026年2月公表予定。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 5038
企業名 eWeLL
URL https://ewell.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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