2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社公表の通期予想に変更はなく、今回の第3四半期累計実績は「会社予想に対して概ね想定内だが営業利益はやや進捗遅れ」。市場予想との比較は情報なし(–)。
- 業績の方向性:増収ではなく「減収減益」。売上高は前年同期比△11.0%、営業利益は△28.9%、親会社株主に帰属する四半期純利益は△32.8%。
- 注目すべき変化:プラットフォーム(「まんが王国」)でユーザー構成の変化により売上が減少し、同セグメントの営業利益は前年同期比△45.5%と大幅悪化。特別損失(事務所移転費用33,550千円)や会計上の見積り変更(資産除去債務増加14,347千円)も利益を押下げ。
- 今後の見通し:通期業績予想の修正はなし。第3四半期累計の進捗率は売上高77.1%、営業利益70.7%、当期純利益76.6%で、売上進捗は順調だが営業利益進捗はやや遅れ。
- 投資家への示唆:電子出版市場は拡大トレンドだが、同社はユーザー獲得施策でユーザー構成が変化し収益性を低下させている点が鍵。通期予想は維持されており配当方針も変わらず(通期配当予想42円)。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社ビーグリー
- 主要事業分野:電子コミック配信(プラットフォーム「まんが王国」)およびコンテンツ(デジタル出版/紙出版等)
- 代表者名:代表取締役社長 吉田 仁平
- URL:https://www.beaglee.com
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月14日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(第3四半期累計、連結、日本基準)
- 決算説明資料:作成有、決算説明会:無
- セグメント:
- プラットフォームセグメント:自社配信(まんが王国等)を中心。広告・プロモーション施策でユーザー基盤拡大に注力。
- コンテンツセグメント:デジタル出版(電子)、紙出版、原作のメディア化等。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):6,301,986株(2025年9月30日)
- 期末自己株式数:713,699株
- 期中平均株式数(第3四半期累計):5,586,321株
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本資料(第3四半期)公表済
- 株主総会/IRイベント等:通期決算/株主総会等は別途(記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社が公表している通期予想との比較・達成率)
- 売上高:第3Q累計 12,688百万円、通期予想 16,463百万円、進捗率 77.1%
- 調整後EBITDA:第3Q累計 1,736百万円、通期予想 2,398百万円、進捗率 72.4%
- 営業利益:第3Q累計 1,003百万円、通期予想 1,418百万円、進捗率 70.7%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:第3Q累計 487百万円、通期予想 636百万円、進捗率 76.6%
- サプライズの要因:
- プラットフォームでのユーザー構成変化(ライトユーザー獲得に伴うヘビーユーザー減少)により売上(課金収入)減少。
- 広告宣伝費等の施策は削減方向だが、売上減の影響で売上総利益が低下。
- 事務所移転に伴う特別損失33.55百万円および資産除去債務見積り変更による費用増14.347百万円が利益を下押し。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正しておらず、進捗率から見ると売上・純利益は通期達成の見込みは概ねあるが、営業利益は進捗がやや遅い。年後半の収益改善策(ユーザー単価回復、広告効率改善、コストコントロール等)が重要。
財務指標
- 財務諸表要点(第3四半期末:2025/9/30、単位=百万円)
- 資産合計:16,078(前期末17,295、△1,217)
- 負債合計:8,213(前期末9,808、△1,595)
- 純資産合計:7,864(前期末7,487、+378)
- 自己資本比率:48.9%(安定水準。前期末43.3%)
- 収益性(第3四半期累計:対前年同期比)
- 売上高:12,688百万円(△11.0%、前年同期14,256百万円)
- 営業利益:1,003百万円(△28.9%、前年同期1,411百万円)
- 経常利益:969百万円(△29.3%、前年同期1,370百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:487百万円(△32.8%、前年同期724百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):87.16円(前年同期120.57円、△27.7%)
- 進捗率分析(通期予想に対する)
- 売上高進捗率:77.1%(通常は約75%で中間超→年後半も重要)
- 営業利益進捗率:70.7%(やや遅れ)
- 純利益進捗率:76.6%
- 過去同期間との比較:前年同期比で減収減益のため収益性は悪化。
- 財務の安全性
- 流動資産:7,852百万円、流動負債:7,193百万円、流動比率:約109%(流動比率100%超だが余裕は大きくない)
- 有利子負債:短期借入金2,000百万円+長期借入金1,020百万円=3,020百万円
- 現金及び預金:4,452百万円 → 単純計算でネットキャッシュ約1,432百万円(借入を差し引いた概算:現金―有利子負債=約+1,432百万円)
- 自己資本比率48.9%(安定水準、目安40%以上で安定)
- 効率性
- 売上高営業利益率:1,003 / 12,688 = 約7.9%(前年同期は1,411/14,256=約9.9%。低下)
- 総資産回転率などの詳細は–(計算要素は限定)
- セグメント別(第3Q累計)
- プラットフォーム:売上 8,067.8百万円(△11.8%)、営業利益 243.2百万円(△45.5%)
- コンテンツ:売上 4,834.6百万円(△7.9%)、営業利益 759.7百万円(△21.2%)
- セグメント合計営業利益は1,002.9百万円(セグメント間調整後1,003.0百万円。営業利益に一致)
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:0.00円(2025年12月期)
- 期末(予想):42.00円(通期合計 42.00円、注:第2四半期末は0が基本方針)
- 直近の配当予想変更:無
- 配当性向(通期予想ベース):配当42円 / 通期EPS113.95円 ≒ 36.9%(参考:配当性向が30~40%台は比較的還元的)
- 特別配当:無
- 自社株買い等:直近での記載なし(ただし過去に自己株式取得あり)
セグメント別情報
- プラットフォーム:
- 売上 8,067.8百万円(前年同期比△11.8%)。施策:待ちコミ導入、ライトユーザー向け広告で新規獲得→結果的にヘビーユーザー減少で課金収入減。
- 営業利益 243.2百万円(△45.5%)。販管費の最適化は進めるも売上減が利益を圧迫。
- 今後:ロイヤル顧客育成とライトユーザーの収益化バランスが鍵。
- コンテンツ:
- 売上 4,834.6百万円(△7.9%)。デジタルは拡大努力もヒット不足、紙出版は配本調整で大幅減(△27.3%)。
- 営業利益 759.7百万円(△21.2%)。メディア化(ドラマ化等)は継続的な収益源。
- 今後:ヒット創出とジャンル拡大、価格・配本管理が重要。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:添付資料に詳細記載の可能性ありが、本短信中の進捗説明は限定的 → 進捗状況は「デジタル比率向上の方向は維持」だが短期的に収益性改善が必要。
- KPI達成状況:顧客数・顧客単価の改善が狙いだが、今回ライトユーザー獲得で単価低下が見られたためKPIは改善途上。
競合状況や市場動向
- 市場動向:紙出版は縮小、電子書籍市場は拡大(インプレス予測で2025年度成長率約4%)。電子コミック中心の市場追い風はある。
- 競合比較:同業他社との相対位置付けの詳細データは本資料に記載なし(–)。ただし市場拡大を享受するにはユーザー単価・定着率の改善が鍵。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(2025年12月期):売上 16,463百万円(△10.8%)、調整後EBITDA 2,398百万円(△13.8%)、営業利益 1,418百万円(△20.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益 636百万円(△51.1%)。会社は8月14日公表の通期見通しから修正なし。
- 会社予想の前提条件:詳細は添付資料参照(為替等の明記は本短信に限定的)。
- リスク要因:
- 消費下振れや広告費の効率低下、ユーザー構成変化によるARPU低下
- コンテンツのヒット依存度(新刊ヒットが限定的だと収益に影響)
- 地政学・為替等のマクロ要因(短信中で不透明性を指摘)
重要な注記
- 会計上の見積りの変更:資産除去債務の見積り変更により営業利益等が14,347千円減少。
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:税金費用の計算における見積実効税率の適用等を実施。
- 監査レビュー:当第3四半期に対する監査法人のレビューは実施されていない(無)。
- その他:事務所移転に伴う特別損失33,550千円計上。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3981 |
| 企業名 | ビーグリー |
| URL | https://www.beaglee.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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