2024年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:概ね会社予想通り(会社の通期予想に対する上方/下方修正はなし)。通期実績は会社予想発表済の値と整合する公表数値。
  • 業績の方向性:売上高は減収(18,446百万円、△3.3%)、一方で利益は増益(営業利益1,786.9百万円、+19.4%/親会社株主に帰属する当期純利益1,303.5百万円、+89.1%)。
  • 注目すべき変化:当期純利益が前年同期比で大幅増(+89.1%)/ROEが10.4%→18.1%に上昇(7.7ポイント改善)。これは主に吸収合併による繰越欠損承継で法人税等が減少した影響。
  • 今後の見通し:2025年12月期予想は売上高19,593百万円(+6.2%)だが、営業利益・経常利益は微減、当期純利益は885百万円(△32.1%)と減益見込み。第3四半期に予定の本社移転に伴う一時費用を織り込んでいるため。
  • 投資家への示唆(判断を促す情報整理):デジタル(電子書籍・電子コミック)事業は継続して成長基調、コンテンツ側での収益改善が寄与。対してプラットフォームはライトユーザーの定着課題で売上減。税務的効果や自己株式取得、借入金返済により財務は強化(自己資本比率43.3%、現金5,118百万円)。業績のドライバーは「デジタル売上の伸長/まんが王国のユーザー活性化施策の成果」にある点に留意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社ビーグリー
    • 主要事業分野:デジタルコミック配信プラットフォーム事業(「まんが王国」等)および出版・デジタルコンテンツ制作(ぶんか社グループ)
    • 代表者名:代表取締役社長 吉田 仁平
    • 上場取引所:東証
    • 証券コード:3981
    • URL:https://www.beaglee.com
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年2月14日(決算短信公表日)
    • 対象会計期間:2024年1月1日~2024年12月31日(通期、連結)
    • 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け、補足資料作成あり。2/17説明会予定)
  • セグメント:
    • プラットフォームセグメント:自社配信(まんが王国等)のユーザー課金ビジネスおよび付帯サービス
    • コンテンツセグメント:ぶんか社グループによる電子書籍、紙出版および付帯ビジネス
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):6,283,986株(2024/12/31)
    • 期中平均株式数:5,924,701株(2024年)
    • 自己株式数(期末):716,353株(2024年)、※自己株式取得により増加
    • 時価総額:–(決算短信に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 定時株主総会予定日:2025年3月27日
    • 配当支払開始予定日:2025年3月28日
    • 有価証券報告書提出予定日:2025年3月28日
    • 決算説明会資料:2/17に掲載予定

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較は会社が提示した当期の最終予想がないため、通年実績の数値を記載)
    • 売上高:18,446百万円(前年同期比 △3.3%)
    • 営業利益:1,786.9百万円(前年同期比 +19.4%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:1,303.5百万円(前年同期比 +89.1%)
    • (注)会社は2024年通期の業績予想を本短信で再掲しておらず、翌期(2025年)の予想のみ提示。今回の実績は会社内部の計画値と整合して公表されている。
  • サプライズの要因:
    • 税負担の減少:2024年12月1日付のぶんか社グループの吸収合併により、税務上の繰越欠損金を承継し法人税等が減少 → 当期純利益が大幅増加。
    • セグメント効果:デジタルコンテンツ売上の増加(コンテンツセグメント)および販管費コントロールにより営業利益は増加。
    • 一方、プラットフォーム売上はアクティブユーザー減等で減収。
  • 通期への影響:
    • 2025年予想は売上増だが当期純利益は減益見込み(885百万円、△32.1%)で、本社移転に伴う一時費用等を織り込んでいる。会社は通期予想の修正は行っていない(発表時点)。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 総資産:17,294,580千円(▲1,090,377千円/前期比減)
    • 純資産:7,486,535千円(▲ではなく増加:+533,293千円)
    • 自己資本比率:43.3%(前年 37.8% → 安定水準)
    • 現金及び現金同等物:5,118,725千円(前期比 +293,227千円)
    • 有利子負債合計(短期借入金+1年内返済予定の長期借入金+長期借入金)=2,000 + 1,020 + 1,785 = 4,805百万円
    • ネットキャッシュ(概算)=現金5,119 − 有利子負債4,805 ≒ +314百万円(ネットキャッシュ)
  • 収益性(通期:金額/前年同期比)
    • 売上高:18,446百円(△3.3%/△633.8百万円)
    • 営業利益:1,786.9百円(+19.4%/+289.99百万円)
    • 営業利益率:9.7%(前年 7.8% → 改善:好ましい目安)
    • 経常利益:1,726.0百円(+19.8%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:1,303.5百円(+89.1%)
    • 1株当たり当期純利益(EPS):220.02円(前年 114.74円、+91.7%)
  • 進捗率分析(四半期決算の場合の項目だが、本短信は通期決算)
    • 通期決算のため四半期進捗率は該当なし。参考として、2024実績が2025年予想に対して占める比率:
    • 売上:18,446 / 19,593 = 94.2%
    • 営業利益:1,786.9 / 1,764 = 101.3%
    • 当期純利益:1,303.5 / 885 = 147.3%
      (単年度比較であり、翌期は一時費用等前提が異なるため単純比較は注意)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:43.3%(安定水準:40%以上を目安として安定)
    • 流動比率(概算)=流動資産8,579,904 / 流動負債8,023,044 = 1.07(107%)(短期支払余力は確保)
    • 負債合計:9,808,044千円(前期比減少)。長短借入金の返済実施で固定負債が減少。
  • 効率性
    • 総資産回転率(概算)=売上高 / 総資産 = 18,446 / 17,295 ≒ 1.07回(横ばい〜適度)
    • 営業利益率は前年から改善(7.8%→9.7%)
  • セグメント別(主な数値)
    • プラットフォーム:売上高11,799.9百円(△6.1%)、営業利益632.7百円(+8.1%)
    • コンテンツ:売上高6,823.4百円(+2.2%)、営業利益1,153.3百円(+26.6%)
  • 財務の解説:
    • 営業CFは2,341.5百万円(前年 1,859.7百万円)と改善。投資CFは▲245.0百万円(無形固定資産投資等)。財務CFは▲1,803.3百万円(長期借入金の返済1,020百万円、自己株式取得700.0百万円等)。結果、現金は増加。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2024年12月期(実績):期末23.00円、年間23.00円(中間0)
    • 配当総額:128百万円
    • 配当性向(連結):10.5%
    • 純資産配当率:1.8%
    • 2025年12月期(会社予想):期末48.00円、年間48.00円(中間0)
    • 会社予想の配当性向:30.2%(会社提示)
  • 特別配当の有無:なし(2024は特別配当なし)
  • 株主還元方針:自己株式取得実施(取得額700,036千円)により株主還元と自己資本効率向上を両立。今後の方針は中期経営計画等での示唆待ち。

セグメント別情報

  • セグメント別状況(2024通期)
    • プラットフォームセグメント
    • 売上高:11,799,865千円(△6.1%)
    • 営業利益:632,749千円(+8.1%)
    • 備考:まんが王国は課金者数・顧客単価向上施策を実施したがアクティブユーザー減少・ライトユーザー定着に時間を要し売上減。広告宣伝費等は抑制。
    • コンテンツセグメント
    • 売上高:6,823,417千円(+2.2%)
    • 営業利益:1,153,312千円(+26.6%)
    • 備考:デジタル出版が好調(BL/TL等女性向けが牽引)、紙出版は配本管理で減少。ドラマ化やメディアミックスの展開もあり収益性改善。
  • 前年同期比較:コンテンツはデジタル成長で増収増益、プラットフォームは減収だが販管費圧縮で営業利益は増加。
  • セグメント戦略(会社コメント)
    • プラットフォーム:課金意欲の高いロイヤル顧客育成、「待ちコミ」等の新サービス導入、オリジナル・先行配信タイトル強化で再成長を目指す。
    • コンテンツ:デジタル制作体制強化、ジャンル拡大とプロモーション強化でデジタル売上の拡大を継続。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:2025–2027「中期経営計画2027」を策定(詳細は別リリース)。概要はプラットフォーム再成長とコンテンツ強化による持続成長と企業価値向上。
  • KPI達成状況:ROE改善(10.4%→18.1%)や営業利益率改善はポジティブ。ただしプラットフォームのユーザー基盤の回復が中期計画達成の鍵。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:紙出版は縮小、電子書籍・電子コミック市場は拡大が続く(外部調査で2024年度成長率約5%見込み)。デジタルシフトは継続的な追い風。
  • 競合との比較:同業他社との定量比較データは本短信に限定的。一般論としてプラットフォームはユーザー獲得/定着競争、コンテンツは独自IPとジャンル強化が競争優位の要因。

今後の見通し

  • 業績予想(2025年12月期会社予想)
    • 売上高:19,593百円(+6.2%)
    • 調整後EBITDA:2,775百円(△0.3%)
    • 営業利益:1,764百円(△1.3%)
    • 経常利益:1,709百円(△1.0%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:885百円(△32.1%)
    • EPS予想:159.02円
    • 前提等:本社移転に伴う一時費用を織り込んでいるため利益面は前年割れを見込む。
  • 予想の信頼性:過去の予想達成傾向の詳細は本短信に限定的な記載。今回の大幅な前年利益差は税務要因(繰越欠損承継)や一時費用が影響している点に注意。
  • リスク要因:
    • プラットフォームのユーザー活性化が進まないリスク
    • コンテンツ投資の成果が想定より出ないリスク
    • 市場競争激化やプラットフォーム運営コストの増加
    • マクロ要因(為替・地政学リスク等)は間接的に影響し得る(会社の注記にも不透明性を指摘)

重要な注記

  • 会計方針の変更:なし(会計基準の変更・見積り変更・修正再表示なし)
  • 連結範囲の変更:なし
  • 重要な企業再編:2024年12月1日付でぶんか社グループの吸収合併(ぶんか社存続)を実施。税務上の繰越欠損を承継し法人税等減少の要因。
  • 重要な後発事象:該当事項なし(決算短信記載)

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3981
企業名 ビーグリー
URL https://www.beaglee.com/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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