2026年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期予想を据え置き(公表予想との変更なし)。四半期段階での会社予想からの修正はなし。市場予想との比較は資料に記載なし(–)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高は増収+3.2%、親会社株主に帰属する四半期純利益は増益+5.4%)。ただし営業利益は前年同期比で減少(△2.2%)。
  • 注目すべき変化:主力の「業務用厨房部門」が堅調で売上・営業利益ともに増加。一方で「大型ベーカリー」「ビル賃貸」は売上・利益いずれも大幅減(それぞれ売上△9.6%、△16.3%、営業利益△24.0%、△22.3%)。
  • 今後の見通し:会社は2026年2月期通期見通し(売上65,000百万円、営業利益6,150百万円、当期純利益4,700百万円)を変更せず。第1四半期の進捗は売上進捗約25.6%、営業利益進捗約27.5%、純利益進捗約29.6%で順調(通期達成は現時点で「可能性あり」)。
  • 投資家への示唆:主力事業の底堅さで通期見通し維持。営業利益率はやや圧迫(原材料・物流費、人件費上昇)が見られるため、コスト動向の注視が必要。特別利益(投資有価証券売却益)が四半期の純利益押し上げに寄与している点も留意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 株式会社マルゼン
    • 主要事業分野: 業務用厨房機器の製造・販売(業務用厨房部門)、大型製パン機械製造販売(大型ベーカリー部門)、ビル賃貸
    • 代表者名: 代表取締役社長 渡辺 恵一
    • URL: https://www.maruzen-kitchen.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年7月11日
    • 対象会計期間: 2026年2月期 第1四半期(2025年3月1日~2025年5月31日)
  • セグメント:
    • 業務用厨房機器製造販売業: 主力。厨房機器等の製造・販売、サービス・メンテナンス。
    • 大型製パン機械製造販売業: 製パン機械等の製造・販売。
    • ビル賃貸業: 保有ビルの賃貸。
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む): 19,780,000株
    • 期末自己株式数: 3,940,956株
    • 期中平均株式数(四半期累計): 15,839,044株
  • 今後の予定:
    • 決算説明会: 決算補足説明資料・説明会の有無は資料に記載なし(–)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較は通期のみ。四半期単体の会社目標は明示なし)
    • 売上高(第1四半期実績): 16,641百万円(前年同期16,118百万円、+3.2%)
    • 通期見通し 65,000百万円に対する進捗率: 25.6%(通常ペース:通期を4四半期均等で割ると25% → やや順調)
    • 営業利益: 1,689.8百万円(前年同期1,727.5百万円、△2.2%)
    • 通期見通し 6,150百万円に対する進捗率: 27.5%(やや上振れ進捗)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 1,389.4百万円(前年同期1,318.7百万円、+5.4%)
    • 通期見通し 4,700百万円に対する進捗率: 29.6%(良好)
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因: 投資有価証券売却益(投資有価証券売却益104,926千円)が特別利益として発生し、当期純利益を押し上げた。
    • 下振れ要因(営業利益圧迫): 原材料価格高止まり、物流費上昇、人的投資による人件費増が営業費用に影響。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を変更しておらず、Q1の進捗は営業・純利益ともに概ね順調。特別利益の寄与を除けば営業利益の伸びは限定的なので、コスト圧力が継続すれば通期達成においては下振れリスクがある。

財務指標

  • 財務諸表の要点(第1四半期末 2025/5/31 時点、単位:百万円)
    • 総資産: 71,694百万円(前連結会計年度末 70,655百万円 → +1,039百万円、増加)
    • 純資産: 48,620百万円(前期 48,493百万円 → +127百万円)
    • 自己資本比率: 67.8%(前期 68.6% → 若干低下、安定水準: 高い)
    • 流動資産: 51,909百万円、現金及び預金: 36,869百万円(流動性高い)
    • 負債合計: 23,074百万円(前期 22,162百万円 → +911百万円)
  • 収益性(第1四半期、単位:百万円)
    • 売上高: 16,641(前年同期16,118、+523百万円、+3.2%)
    • 営業利益: 1,689.8(前年同期1,727.5、△37.7、△2.2%)
    • 経常利益: 1,901.7(前年同期1,893.5、+8.2、+0.4%)
    • 四半期純利益(親会社株主帰属): 1,389.4(前年同期1,318.7、+70.7、+5.4%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS): 87.72円(前年同期83.57円、+5.0%)
  • 進捗率分析(通期見通しに対する第1四半期進捗)
    • 売上高進捗率: 16,641 / 65,000 = 25.6%(標準的進捗)
    • 営業利益進捗率: 1,689.8 / 6,150 = 27.5%(やや良好)
    • 純利益進捗率: 1,389.4 / 4,700 = 29.6%(良好だが特別利益の寄与を含む)
    • 過去同期間との比較: 売上は増、営業利益は微減、純利益は増(特殊要因込みでの増益)
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率 67.8%(安定水準、良好)
    • 負債比率: 負債合計23,074 / 純資産48,620 = 約47.4%(過度なレバレッジではない)
    • 流動比率: 流動資産51,909 / 流動負債19,917 = 約261%(流動性良好)
  • 効率性:
    • 減価償却費(第1四半期): 221,199千円(前年第1四半期 206,838千円、増加)
    • 売上高営業利益率(第1四半期): 1,689.8 / 16,641 = 約10.2%(前年同期は約10.7% → やや低下)
  • セグメント別(第1四半期、単位:百万円、対前年%はいずれか本文で示唆)
    • 業務用厨房部門: 売上 15,989.9(+3.9%)、営業利益 1,756.6(+1.3%) — 主力かつ増収増益
    • 大型ベーカリー部門: 売上 534.3(△9.6%)、営業利益 63.6(△24.0%) — 減速
    • ビル賃貸部門: 売上 122.8(△16.3%)、営業利益 77.3(△22.3%) — 契約満了等で減少
  • 財務の解説:
    • 総資産増は売上債権回収順調により現金増加が主因。負債は仕入債務増等で増加。純資産は利益計上で増加。自己資本比率は高水準を維持。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年2月期(実績): 年間合計 115.00円(第1四半期末 45.00円/期末 70.00円)
    • 2026年2月期(会社予想): 年間合計 115.00円(第2四半期末 55.00円/期末 60.00円) — 予想据え置き
  • 配当性向: –(会社の通期予想に基づく算出は可能だが株価情報がないため省略)
  • 特別配当の有無: なし
  • 株主還元方針: 譲渡制限付株式報酬制度による自己株式処分(2025/7/3 完了)など、役員インセンティブでの株式交付あり。

セグメント別情報

  • セグメント別状況(第1四半期)
    • 業務用厨房部門: 売上 15,989.9百万円(前年同期比 +3.9%)、営業利益 1,756.6百万円(+1.3%)。インバウンド回復や外食チェーン・食品スーパー向け販売が堅調。原材料・物流・人件費増加はあるが利益は確保。
    • 大型ベーカリー部門: 売上 534.3百万円(△9.6%)、営業利益 63.6百万円(△24.0%)。国内外の販売努力は継続も、需要減速で減収減益。
    • ビル賃貸部門: 売上 122.8百万円(△16.3%)、営業利益 77.3百万円(△22.3%)。期中に賃貸契約満了が発生し物件数が減少した影響。
  • セグメント戦略: 業務用厨房では省エネ・SDGs対応製品やサービス・メンテナンス強化で差別化。その他セグメントは販売拡大・賃貸活用の最適化を継続。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 資料中に明示的な中期数値はなし(–)。通期予想は前回と変更なしで中期計画との整合は現時点で維持。
  • KPI達成状況: 売上・利益の通期進捗は順調(前述の進捗率)。人件費・物流費等のコスト統制が中期目標達成の鍵。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較: 資料に同業他社比較は記載なし(–)。
  • 市場動向:
    • 外食市場はインバウンド回復などで需要は堅調だが、物価上昇や節約志向、物流費・人手不足が業界課題。これらがマルゼンのコストにも影響。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(会社予想): 売上65,000百万円(+1.2%)、営業利益6,150百万円(+0.9%)、経常利益6,750百万円(+1.4%)、当期純利益4,700百万円(+1.1%)。会社は公表予想を修正せず。
    • 会社予想の前提条件: 詳細は添付資料P.2参照(為替・原料前提等の記載があるため参照推奨)。
  • 予想の信頼性: 第1四半期の進捗は順調。ただし営業利益面でのコスト圧力(原材料、物流、人件費)が継続すれば通期見通し達成にリスク。
  • リスク要因:
    • 原材料・物流費の高止まり
    • 人手不足による人件費上昇
    • 地政学リスクや米国通商政策などのマクロ不確実性
    • 大型ベーカリー・賃貸事業の需要変動

重要な注記

  • 会計方針: 「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等の改正を期首から適用。四半期財務諸表に与える影響はないと記載。
  • 特記事項:
    • 投資有価証券の一部売却(テンポスHD株30,000株)により投資有価証券売却益104,926千円を計上(第1四半期の特別利益)。
    • 重要な後発事象: 譲渡制限付株式報酬として自己株式11,500株を取締役へ処分(払込完了日 2025/7/3)。
    • 第1四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(CF詳細は未提示)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 5982
企業名 マルゼン
URL http://www.maruzen-kitchen.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 金属製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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