2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想に対しては「ほぼ予想通り」(通期業績予想の修正なし)。市場予想は提示されておらず記載不可(–)。
- 業績の方向性:売上収益は減収(△2.3%)だが、営業利益は大幅増益(+114.4%)の「減収増益」。
- 注目すべき変化:営業利益が5,867百万円(+114.4%)へ大幅増加。一方で税引前利益(4,845百万円、△31.8%)・親会社帰属中間利益(4,929百万円、△17.2%)は減少。営業利益増加はCRRT事業売却益(455百万円)や前年の一過性損失消滅が寄与したため。受注高は105,494百万円(△10.9%)と大幅減で先行き注意。
- 今後の見通し:会社は通期予想(売上230,500百万円、営業利益14,000百万円)を据え置き。中間期の進捗は売上進捗約43.5%、営業利益進捗約41.9%で「概ね計画通り」と判断。ただし為替変動や米国関税政策、航空宇宙向けの回復遅延がリスク。
- 投資家への示唆:中間は営業利益率改善(約5.8%)と営業CF回復が好材料(営業CF+7,548百万円)。ただし受注減と為替差損の影響で純利益は低下。営業益増の多くが一過性要因である点と受注状況(特に工業部門)の悪化を注視する必要あり。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:日機装株式会社
- 主要事業分野:インダストリアル事業(液化ガス、産業用ポンプ等)、航空宇宙事業(CFRP等)、メディカル事業(血液透析関連機器)
- 代表者名:代表取締役社長執行役員 加藤 孝一
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月14日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年6月30日(第2四半期/中間期、IFRS、連結)
- 決算説明資料・説明会:有
- セグメント:
- 工業部門(インダストリアル事業、産業用ポンプ・システム、精密機器、航空宇宙事業含む)
- 医療部門(血液透析関連製品 等)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:69,175,664株(自己株式含む)
- 期末自己株式数:2,907,931株
- 期中平均株式数(中間期):66,255,889株
- 時価総額:–(株価情報不在のため)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年8月14日
- 配当支払開始予定日:2025年9月12日
- 決算説明会:開催(日時は別途資料参照)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較は通期ベースでの進捗率を記載)
- 売上高:100,317百万円(通期予想230,500百万円に対する進捗率43.5%) → 進捗は概ね計画的(中間で約43.5%は通常ペース)。
- 営業利益:5,867百万円(通期予想14,000百万円に対する進捗率41.9%) → 進捗は概ね計画的。
- 親会社帰属中間利益:4,929百万円(通期予想11,300百万円に対する進捗率43.6%)
- サプライズの要因:
- 営業利益上振れ(前年比大幅増)は、CRRT事業譲渡益(第1四半期に455百万円計上)や前年に計上した不採算事業整理に伴う一過性損失消滅が主因。
- 一方、税引前利益・純利益が減少したのは為替差損の影響(当中間期は為替差損1,386百万円、前年同期は為替差益3,837百万円)や金融収益の減少。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。中間の進捗は概ね計画通りであるが、為替や米国関税政策、受注動向次第で修正の可能性ありと明示。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 資産合計:313,291百万円(前期末325,563百万円、△12,272百万円)
- 負債合計:169,507百万円(前期末183,558百万円、△14,051百万円)
- 資本合計:143,784百万円(前期末142,005百万円、+1,779百万円)
- 現金及び現金同等物:38,133百万円(前期末34,663百万円、+3,470百万円)
- 収益性(中間:2025/1–6)
- 売上収益:100,317百万円(前年同期102,676百万円、△2.3%/△2,358百万円) (やや悪化)
- 営業利益:5,867百万円(前年同期2,736百万円、+114.4%) 営業利益率 ≒5.8%(前年2.7%)(改善=良い)
- 税引前利益:4,845百万円(前年同期7,105百万円、△31.8%)(悪化)
- 親会社の所有者に帰属する中間利益:4,929百万円(前年同期5,952百万円、△17.2%) EPS(中間):74.39円(前年89.92円、△)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:約43.5%(通常ペース)
- 営業利益進捗率:約41.9%(通常ペース)
- 純利益進捗率:約43.6%(通常ペース)
- 財務安全性
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率に相当):45.4%(安定水準、目安40%以上で安定)
- 流動資産:167,027百万円 / 流動負債:68,745百万円 → 流動比率 ≒243%(良好)
- 負債構成:短期借入金6,422百万円、長期借入金72,589百万円(借入金合計約79,011百万円)。概算ネット負債=借入金合計 79,011 − 現金等 38,133 ≒ 40,878百万円(増減要因は注意)。
- 効率性
- 総資産回転等の詳細は開示数値不足のため算出困難(–)。
- セグメント別(中間)
- 売上収益:工業部門61,847百万円(△1.9%)、医療部門38,586百万円(△2.9%)
- セグメント利益:工業部門4,468百万円(+33.8%)、医療部門2,592百万円(+99.9%)→ 医療部門の利益貢献が大きい
- 財務の解説:
- 営業CFは+7,548百万円(前年は△18,072百万円)と大幅改善(良い)。主因は税金支払の減少や営業活動の改善。
- 投資CFは+4,182百万円(前年△679百万円)で、関係会社株式売却収入等が寄与。
- 財務CFは△8,292百万円(前年+20,560百万円)で、借入の減少など。
配当
- 中間配当:18.00円(2025/12期 中間実績)
- 期末配当(予想):18.00円(通期予想合計36.00円、修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
- 配当性向(通期予想ベース):約21.1%(36.00円 / 170.63円(予想EPS)=約21%)(適度な還元水準)
- 特別配当:なし
- 株主還元方針:既存の定常配当方針に基づく(自社株買いの開示はなし)
セグメント別情報
- インダストリアル事業(工業部門内)
- 受注・市場環境:LNGや産業ガスで案件活発だが次世代エネルギーは地域差あり
- 業績:受注高減(インダストリアル受注59,202百万円、△17.1%)だが売上・粗利は為替影響除けば増加。固定費増で収益面は減益の部分あり(事業内差異あり)。
- 航空宇宙事業
- 市場:需要回復の遅れ、部品供給遅延や人手不足が継続
- 業績:売上8,006百万円(△8.3%)、セグメント利益は△183百万円(前年は52百万円)で減益
- メディカル事業
- 市場:国内は設備投資抑制・競争激化、海外(中国・欧州・アジア)での成長期待。米国で血液透析装置の販売許認可取得(2025年5月)。
- 業績:売上38,586百万円(△2.9%)だがセグメント利益2,592百万円(+99.9%)で収益性大幅改善(海外回復や前年の一過性損失消滅が寄与)
- 備考:2025/1/1の組織変更により一部事業を医療部門へ移管。連結範囲にも重要な変更(除外6社)あり。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内での具体的数値目標は記載なし(参照先は「当社の中期計画資料」等)。会社は「年間の事業計画は順調に進捗」とコメント。
- KPI達成状況:受注高は前年から減少(△10.9%)しており、成長KPIには注意が必要。営業利益・営業CFは改善しており短期の収益性・財務健全性は向上。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に記載なし(–)。ただしメディカルでは中国現地メーカーの台頭、インダストリアルでは大手CE&IGグループとの競争・協業が背景にある旨記載。
- 市場動向:LNG・産業ガスは堅調、航空宇宙は回復遅延、透析は国内横ばい〜減少だが中国・アジアで成長期待。米中対立・米国関税政策・為替が重要な外部変数。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(据え置き):売上収益230,500百万円(+8.0%)、営業利益14,000百万円(+118.8%)、税引前利益14,700百万円(+46.9%)、親会社帰属当期利益11,300百万円(+42.0%)、EPS 170.63円
- 次期予想:–(未開示)
- 会社が想定する為替前提:150円/USD、160円/EUR(※現状の為替変動はリスク要因)
- 予想の信頼性:中間の進捗は概ね想定内。過去の一過性要因や為替の影響が大きく、外部環境次第で修正可能と会社は表明(保守的〜中立的に判断)。
- リスク要因:為替変動、米国の関税政策、航空宇宙の供給網遅延・人材不足、医療機器分野での現地化競争、受注減少による先行き収益低下。
重要な注記
- 連結範囲の重要な変更あり:除外6社(日機装(上海)実業有限公司、Nikkiso Europe GmbHおよびその子会社4社 等)→ 比較数値は組替表示済み。
- 会計方針の変更:なし(IFRS上の重要変更なし)。
- 第2四半期決算短信は監査(レビュー)対象外である旨の注記あり。
- 為替前提および米国関税政策影響の取扱い:通期予想には米国関税政策の影響は織り込んでいない。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6376 |
| 企業名 | 日機装 |
| URL | http://www.nikkiso.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。