2026年3月期 第2四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: ONE MEDICALの連結効果(メディカル事業)の急成長を成長ドライバーとしつつ、メディアの不採算サービス終了やコスト削減で利益回復を図る。配当増額・自己株取得で株主還元を強化。
- 業績ハイライト: 第2四半期(7-9月)売上高2,571百万円(YoY +21.9%・良い)、EBITDA190百万円(YoY ▲5.1%・やや悪い)、営業利益32百万円(YoY ▲75.9%・悪い)。累計(4-9月)売上5,123百万円(YoY +24.1%・良い)だが営業利益は103百万円(YoY ▲56.0%・悪い)。
- 戦略の方向性: メディカル事業はLTVの高い「ダイエット」領域を中心に広告投下を段階的に抑制して利益化、プラットフォームはカウンセリングで利益成長優先、メディアは不採算サービス撤退と固定費圧縮、ブロードバンドは10G回線強化で高付加価値化、SaaSはFanGrowthを中心にARPU向上。
- 注目材料: ONE MEDICALの月間GMV拡大(10月で337百万円)、9月より医薬品卸売を開始、特別損失101百万円(本社移転68、事業撤退33)が3Q以降は発生しない見込み、自己株取得(発行済株式の1.75%=74,000株を97百万円で取得)、配当予想を年31.5円に増額。
- 一言評価: メディカル事業の成長で売上は大幅増だが、メディアの下落と一時費用で利益面に需給ギャップあり。進捗改善の施策は明示されているが利益回復の確度は確認要。
基本情報
- 企業概要: エキサイトホールディングス株式会社(Excite Holdings Co., Ltd.)。主要事業分野:プラットフォーム事業(カウンセリング・メディア等)、ブロードバンド事業(光回線・MVNO)、メディカル事業(ONE MEDICALによるオンライン診療・医薬品卸売)、SaaS・DX事業(FanGrowth、Sharely、管理会計SaaS等)。代表者:代表取締役社長CEO 西條 晋一。
- 説明会情報: 開催日時/形式/参加対象:–(資料内に明記なし)。
- 説明者: 発表者(役職)とその発言概要:代表取締役社長CEO 西條 晋一 ほか(資料中心の発表内容は、ONE MEDICALの成長・メディアの構造改革・株主還元方針の説明)。
- セグメント:
- プラットフォーム事業:カウンセリング(有料課金)、メディア(ウーマンエキサイト等)、その他。
- ブロードバンド事業:光回線サービス、MVNO等。
- メディカル事業:ONE MEDICAL(オンライン診療、医療メディア、医薬品卸売)。
- SaaS・DX事業:FanGrowth(ウェビナーSaaS等)、Sharely(株主総会支援)、管理会計クラウド等。
業績サマリー
- 主要指標(第2四半期:2025年7-9月)
- 売上高:2,571百万円(YoY +21.9%・良い)
- EBITDA:190百万円(YoY ▲5.1%・やや悪い)
- 営業利益:32百万円(YoY ▲75.9%・悪い)営業利益率 1.3%(改善余地あり・悪い目安)
- 経常利益:45百万円(YoY ▲67.5%・悪い)
- 四半期純利益(親会社株主帰属):11百万円(YoY ▲89.3%・悪い)
- 1株当たり利益(EPS):連結2Qベースの明確値は資料未記載(累計指標で下記参照)
- 主要指標(累計 4-9月)
- 売上高:5,123百万円(YoY +24.1%・良い)
- 売上総利益率:58.6%(YoY +8.6pt・良い)
- EBITDA:360百万円(YoY ▲0.5%・横ばい)
- 営業利益:103百万円(YoY ▲56.0%・悪い)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:▲10百万円(YoY ▲189百万円・悪い、特別損失101百万円計上の影響)
- 1株当たり当期純利益:▲2.25円(累計26年3月期2Q・悪い)
- 予想との比較
- 通期業績見通し(11,000百万円 売上等)に対する進捗率:売上46.6%(概ね計画通り・良い)、EBITDA30.0%(やや低い・悪い)、営業利益17.0%(低い・悪い)、経常利益17.9%(低い・悪い)。
- 会社予想達成に向けて、メディアの固定費削減等の施策を実行中。通期予想の修正は現時点で未提示。
- 進捗状況
- 通期見通しに対する進捗:売上は約47%で順調、利益項目はメディア減益と特別損失で進捗率が低い(17〜30%)。
- 過去同時期との比較:売上・売上総利益率は増加だが営業利益改善は遅れている。
- セグメント別状況(第2四半期)
- プラットフォーム事業:売上845百万円(YoY ▲7.1%・悪い)、営業利益125百万円(YoY ▲26.7%・悪い)。内訳:カウンセリング586百万円(YoY ▲1.8%・微減)で利益優先方針により営業利益は+58.0%増(好転)、メディア210百万円(YoY ▲21.6%・悪い)で広告単価下落が原因。
- ブロードバンド事業:売上899百万円(YoY ▲3.9%・やや悪い)、営業利益130百万円(YoY ▲12.2%・やや悪い)。課金会員数が伸び悩み。
- メディカル事業:売上612百万円(YoY +1,026.6%・非常に良い、ONE MEDICAL連結効果)、営業利益▲83百万円(YoY ▲83百万円・悪い。ダイエット立ち上げで広告投下中)。調整後営業利益(セグメント利益+経営指導料+のれん償却費)での比較あり。
- SaaS・DX事業:売上214百万円(YoY +2.0%・良い)、営業利益▲28百万円(YoY +10百万円改善・改善)。
業績の背景分析
- 業績概要: 売上はメディカル(ONE MEDICAL)寄与で大幅増。売上総利益率はメディカルの高粗利により58%台へ上昇。だが、メディア広告単価の下落や特別損失で営業利益・純利益は大幅減。
- 増減要因:
- 増収の主因:ONE MEDICALの連結(オンライン診療の拡大、ダイエット領域の立ち上がり)、SaaS(FanGrowth)等の成長。
- 減益の主因:メディア事業の広告単価下落による減益、不採算サービスの終了費用と固定費削減の実行(短期的損失)。累計で特別損失101百万円(本社移転・事業撤退)が発生。
- 成長投資:メディカルでの広告投下(ダイエット立上げ)、SaaSでの先行投資継続(黒字化は27年3月期目標)。
- 競争環境: 各領域での市場成長はある(美容医療市場拡大、インターネット広告増加、ブロードバンド需要堅調)。ただしメディア広告単価競争やブロードバンドの会員獲得競争、SaaS競合など競争圧力は存在。
- リスク要因: 広告市場の景況悪化(メディア収益)/ONE MEDICALのLTVや広告効率に依存した成長仮定/事業撤退やのれん償却等の特別費用/会員数伸長の鈍化(ブロードバンド・プラットフォーム)/規制・医療関連法令の変更等。
戦略と施策
- 現在の戦略: キャッシュカウ領域(プラットフォーム・ブロードバンド)でコスト削減と事業の選択集中、メディカルはLTV重視で広告配分を最適化、SaaSは製品投下でARPU向上、M&A仲介で成約報酬拡大。
- 進行中の施策:
- メディア:不採算サービス終了、外注費・業務委託費の固定費削減(実施済、10月には営業利益15百万円まで回復)。
- ONE MEDICAL:ダイエット領域の拡大、9月から医薬品卸売開始、8月以降に広告抑制しながら利益化を目指す。
- ブロードバンド:10ギガ回線強化で高付加価値顧客を狙う。
- SaaS:FanGrowthを中心にエンタープライズ向け投下、ARR拡大。
- セグメント別施策:
- プラットフォーム(カウンセリング):利益成長優先で広告投資基準を厳格化。
- メディア:PV減少・広告単価低下に伴うサービス整理とコスト削減。
- ブロードバンド:会員数増加施策(10G等)。
- SaaS:新サービス(FanGrowth Studio)やイベント(Sharely Day)で導入拡大。
- 新たな取り組み: FanGrowth Studioの提供開始(会員制動画メディア構築、AIチャットで育成自動化)、Sharely Day等イベントで導入促進。
将来予測と見通し
- 業績予想(会社予想:通期)
- 売上高:11,000百万円、EBITDA:1,200百万円、営業利益:610百万円、経常利益:560百万円、親会社株主に帰属する当期純利益:320百万円(資料の通期見通し)。
- 予想の前提条件:ONE MEDICALの成長継続、メディアの収益回復、広告投下効率改善等(詳細前提は資料に明記なし)。
- 経営陣の自信度:売上進捗は想定通りとコメント。利益はメディア減益と特別損失により遅れているため、改善施策実行を強調。
- 予想修正: 第2四半期時点で通期予想の修正は発表されていない(現状維持)。ただし進捗は営業利益等で低いため注意が必要。
- 中長期計画:
- 中期経営計画の進捗(定量目標の開示は限定的): SaaS ARR拡大(489百万円、YoY +21.3%)、メディカル事業の拡大で事業の柱化を目指す。
- 新たな目標:特になし(現段階は施策と進捗の提示)。
- 予想の信頼性: 過去の実績推移では売上は拡大余地あるが、利益予想は広告単価等外部要因に敏感。保守的/楽観的傾向については明確な評価は資料内に記載なし(–)。
- マクロ経済の影響: 広告市場変動、消費動向、医療規制、競合環境が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 連結株主資本配当率(DOE)4%を目安とする方針。総還元性向を高める施策を実施。
- 配当実績:
- 25年3月期:1株当たり年間配当 30.0円
- 26年3月期(予想):1株当たり年間配当 31.5円(+1.5円増額・株主還元強化・良い)
- 配当総額(予想):153百万円
- 配当性向・利回り:個別利回りは株価依存で記載なし。
- 特別配当: なし
- その他株主還元: 自己株式取得を実施(9月2日 発行済株式総数の1.75%=74,000株を97百万円で取得)。総還元性向(26年3月期予想)は78.6%(高水準)。流通株式比率増加のための施策として実施。
製品やサービス
- 製品: FanGrowth(ウェビナー/会員制動画メディア)、Sharely(株主総会SaaS)、KUROTEN(管理会計SaaS)等。
- サービス: カウンセリング(課金会員サービス)、メディア(ウーマンエキサイト、ニュース・ブログ等)、ONE MEDICALのオンライン診療・医薬品卸売。
- 協業・提携: 導入企業やイベント登壇により事業認知を拡大(例:SharelyにグリーHD、メルカリ等が登壇)。
- 成長ドライバー: ONE MEDICAL(ダイエット領域のLTV)、SaaS ARR拡大(FanGrowth等)、カウンセリングの高リピート率。
Q&Aハイライト
- Q&Aの詳細:資料上のQ&Aセッションの抜粋はなし。重要質問・回答、経営陣の姿勢、未回答事項は資料に記載なし(–)。
- ポジティブ要因:
- ONE MEDICALの急成長(売上612百万円、YoY +1,026.6%)とGMV拡大(10月337百万円)。
- SaaS ARRの拡大(489百万円、YoY +21.3%)。
- 売上総利益率の改善(58%台、YoY +8pt)。
- 株主還元強化(配当増額、自己株取得)。
- ネガティブ要因:
- メディア事業の広告単価下落による収益悪化(第1Qで底打ちしたが累計影響が大きい)。
- 特別損失101百万円(本社移転等)により中間純利益がマイナス。
- 営業利益・純利益の進捗が低く、通期での利益目標達成には改善施策の実行が必須。
- 不確実性:
- ONE MEDICALのLTV持続性と広告投下効率(利益化のスピード)。
- 広告市場・単価の回復時期。
- 会員数増(ブロードバンド・プラットフォーム)の回復。
- 注目すべきカタリスト:
- ONE MEDICALの月次GMV推移と医薬品卸売の拡大状況。
- メディアの広告単価回復・不採算サービス効果(10月以降の営業利益回復)。
- SaaSのARR増加、企業向けプロダクト導入状況(FanGrowth Studio採用など)。
- 次回決算での特別損失非反復性および利益改善の進捗。
重要な注記
- 会計方針・指標:
- ONE MEDICAL連結開始に伴い「経営指導料」と「のれん償却費」が発生。連結前比較のため「調整後営業利益(セグメント利益+経営指導料+のれん償却費)」を利用している点に留意。
- リスク要因(特記事項):
- 特別損失101百万円は累計業績に影響(本社移転68百万円、事業撤退33百万円)。3Q以降は発生しない見込み。
- その他: 現金及び預金は本社移転・配当支払・長期借入金返済で減少(9月末現金1,841百万円)。有利子負債は5,121百万円。自己資本比率32.7%、PBR1.87倍。
(注)本まとめは提供された決算説明資料を基に事実を整理したものであり、投資助言・売買の勧誘ではありません。不明点は「–」としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5571 |
| 企業名 | エキサイトホールディングス |
| URL | https://www.excite-holdings.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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