2026年3月期 第1四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: メディカル領域(ONE MEDICALのオンライン診療)を次の成長の柱と位置付け、Q1は成長投資(広告宣伝費増)を優先しつつ2Q以降で利益回復を図る方針。
- 業績ハイライト: 連結売上高2,552百万円(YoY +26.4%:良)、EBITDA170百万円(YoY +5.2%:やや良)、営業利益71百万円(YoY ▲29.7%:悪)、親会社株主に帰属する四半期純利益▲22百万円(YoY ▲133.3%:悪、特別損失101百万円計上)。
- 戦略の方向性: メディカル(美容・健康領域の診療科拡大、クリニック数/配送エリア拡大、アライアンス拡大)へ注力、SaaS・DXはFanGrowth/Sharely中心に拡大、プラットフォーム/ブロードバンドは「利益創出」を優先。
- 注目材料: ONE MEDICALの急成長(Q1売上576百万円、YoY +1,412.6%)、ダイエット診療の月間GMVが約1億円まで拡大、ブロードバンドで10Gプラン(月額4,790円)リニューアル投入。
- 一言評価: 売上は想定通り強い立ち上がり(メディカル牽引)だが、広告単価下落と一時費用でQ1は利益面が弱含み。
基本情報
- 企業概要: エキサイトホールディングス株式会社(Excite Holdings Co., Ltd.)
主要事業分野(簡潔): メディカル(オンライン診療)、プラットフォーム(カウンセリング、メディア等)、ブロードバンド(光回線・MVNO)、SaaS・DX(FanGrowth、Sharely、KUROTEN等) - 代表者名: 代表取締役社長CEO 西條 晋一
- 説明者: 発表者(役職) –(CEO/CFO等登壇の可能性は高いが資料上明記なし)
- 報告期間: 対象会計期間 2026年3月期 第1四半期(2025年4月〜6月)
- セグメント(報告セグメント):
- メディカル事業:オンライン診療サービス(ONE MEDICAL等)。診療科拡大とGMV拡大を牽引。
- プラットフォーム事業:カウンセリングサービス、メディアサービス、M&A仲介等(M&A BASE等)。
- ブロードバンド事業:BB.excite等の固定回線・MVNOサービス。
- SaaS・DX事業:FanGrowth、Sharely、KUROTEN、iXITによるSaaS・DXコンサル等。
- 注:期中に「プラットフォーム事業」内のオンライン診療等を分離し「メディカル事業」を新設(セグメント変更)。
業績サマリー
- 主要指標(単位:百万円、YoY%):
- 売上高: 2,552(YoY +26.4%) — 良(メディカル寄与)
- 売上総利益: 1,495(YoY +49.7%)
- EBITDA: 170(YoY +5.2%) — やや良
- 営業利益: 71(YoY ▲29.7%) 営業利益率 2.8%(▲2.2pt) — 悪
- 経常利益: 54(YoY ▲45.0%) — 悪
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: ▲22(前期66)変動額▲89(YoY ▲133.3%) — 悪(特別損失101百万円計上)
- 1株当たり利益(EPS): ▲4.71円(前期37.78円、YoY 約▲112.5%) — 悪
- 予想との比較:
- 会社予想(通期26/3):売上高11,000百万円、EBITDA1,200、営業利益610、当期純利益320(詳細は下段参照)。
- 達成率(進捗): 売上高進捗率23.2%(2,552/11,000)、EBITDA進捗14.2%(170/1,200)、営業利益進捗11.7%(71/610)、親会社株主当期純利益進捗 -6.9%(▲22/320) — 売上は計画通りだが利益項目は一時要因で遅れ(特別損失・広告増)。
- サプライズ: ONE MEDICALの急拡大(売上・GMVの大幅増)と、メディア広告単価の下落による▲80百万円の影響(予想外の利益悪化要因)。
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗(主要):売上23.2%、営業利益11.7%、純利益 -6.9%(Q1は成長投資と一時損失で利益進捗が低い)
- 中期経営計画(EXCITE300)に対する達成率:メディカルを中核に増収基調だが、利益面は回復フェーズ(2Q以降に改善見込み)。
- 過去同時期との比較:売上は過去Q比で大幅増、営業利益は過去同Qより低下。
- セグメント別状況(単位:百万円、YoY%):
- メディカル事業: 売上 576(YoY +1,412.6%:非常に良)、営業利益 ▲41(前年▲33 → さらに赤字拡大、投資段階で広告費増)
- トピック: 6月GMV239(百万円)、6月売上200百万円。ダイエット診療が急成長(月間GMV約1億円)。
- プラットフォーム事業: 売上 831(YoY +3.4%:良)、営業利益 68(YoY ▲45.1%:悪)
- 内訳: カウンセリング 573(YoY +0.7%)、メディア 201(YoY ▲6.7%)、その他 57(YoY +190.0%)
- カウンセリング営業利益 101(YoY +31.7%:良)/メディア営業利益 ▲26(YoY ▲80百万円:悪、広告単価下落)
- ブロードバンド事業: 売上 906(YoY ▲3.3%:やや悪)、営業利益 139(YoY ▲5.1%:やや悪)
- KPI: 課金会員数61,230人(YoY ▲2.6%)
- トピック: BB.exciteで10Gプラン(4,790円)を投入
- SaaS・DX事業: 売上 238(YoY ▲0.8%:横ばい)、営業利益 ▲15(YoY ▲1百万円:横ばい)
- トピック: SaaS(FanGrowth中心)ARR 465百万円(YoY +29.4%:良)。DX(受託)減で全体は微減。
業績の背景分析
- 業績概要・トピックス:
- 増収要因はONE MEDICALの連結化とオンライン診療の急成長(医療領域の立ち上がり)。
- 減益要因は①メディア広告単価の4月以降の下落でメディア収益がYoY▲80百万円、②メディカルの成長投資(広告宣伝費増)、③本社移転費用68百万円と事業撤退損33百万円の計101百万円の特別損失。
- 増減要因(詳細):
- 増収の主要因: ONE MEDICALの連結効果(メディカル売上大幅増)、SaaSのARR拡大。
- 増益/減益の主要因: メディア広告単価低下(減益)、メディカルへの先行広告投下(短期的減益)、一時費用(本社移転等)。
- 競争環境:
- メディア事業はインターネット広告市場のボラティリティに影響を受ける(市場全体は成長)。メディカル分野は美容医療市場が拡大基調で成長機会あり(市場規模約6,300億円)。
- SaaSは競合との機能差・導入支援力、DXは受託案件の季節変動や大型案件受注状況で変動。
- リスク要因:
- 広告単価や広告需要の変動(メディア収益に直接影響)。
- 医療関連の規制変更リスクや医療サービス品質・コンプライアンス。
- ONE MEDICALの統合・収益化が計画通り進まない場合の業績への影響。
- キャッシュ面:現金及び預金は1,700百万円(前期末2,695百万円)へ減少(本社移転費用、配当、借入返済等)。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- 注力領域(売上成長重視): メディカル(診療科・クリニック数・配送エリア・送客チャネル拡大)、SaaS・DX(FanGrowth/Sharelyの拡販とCS強化)。
- キャッシュカウ領域(利益創出重視): カウンセリング・メディア、ブロードバンドは規模拡大を追わず安定的な利益創出。
- M&Aや新規事業投資を継続して「次の収益の柱」を育成。
- 進行中の施策:
- ONE MEDICAL:ダイエット診療への積極投下(Q1は広告投下で一時赤字、2Q以降は利益重視へ転換予定)。
- カウンセリング:広告投下基準を見直し、投資対効果重視により良質カウンセラー獲得と継続率維持(リピーター69.2%)。
- ブロードバンド:BB.excite光 10Gの導入で差別化・会員増を狙う。
- SaaS:SharelyとZoom連携(ISV提携)、FanGrowthはIM-DMP連携で精度向上。
- セグメント別施策と成果:
- メディカル: オンライン診療にリソース集中(医療メディアは縮小方針)、ダイエットがGMV柱に。
- プラットフォーム: メディアは回復途上のため売上より利益優先。M&A BASEの成長に注力。
- SaaS・DX: 先行投資継続し27/3期の黒字化目標を掲示。
- 新たな取り組み: セグメント変更(メディカルを新設)で中期計画との整合を明確化。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期 26年3月期:単位 百万円/YoY%)
- 売上高 11,000(YoY +21.0%)
- メディカル 3,000(YoY +213.2%)— 主力化想定
- プラットフォーム 3,400(YoY ▲2.4%)
- ブロードバンド 3,600(YoY ▲3.2%)
- SaaS・DX 1,000(YoY +7.2%)
- EBITDA 1,200(YoY +42.6%)
- 営業利益 610(YoY +30.9%)
- 経常利益 560(YoY +57.8%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益 320(YoY +73.8%)
- 予想の前提条件(開示の範囲):
- ONE MEDICALの継続的成長(ダイエット等診療科目の拡大)および広告市場の回復・安定化を想定。
- Q1の特別損失は一時的(2Q以降発生見込みなし)。
- 予想の根拠と経営陣の自信度:
- 経営側は売上面の進捗を評価(23.2%進捗は想定内)する一方、利益面はQ1一時要因で低めだが2Q以降の回復を想定。
- 予想修正:
- Q1時点で通期予想の修正は発表されていない(特別損失は既に織り込み済みとの説明)。
- 中長期計画:
- 中期経営計画「EXCITE300」ではメディカルを育成し、プラットフォーム・ブロードバンドで安定キャッシュ創出の下、新規事業/M&Aで収益の多角化を目指す。
- 予想の信頼性:
- Q1は売上は堅調だが利益は一時的要因で低下。管理側は2Q以降の利益回復を主張しているが、広告市況やONE MEDICALの収益転換が鍵。
- マクロ経済の影響:
- 広告市場や消費者需要、医療関連規制等が業績に影響。為替の影響は限定的(開示なし)。
配当と株主還元
- 配当方針: 明確なレートは開示なし。返戻性・資本コストを意識しつつ企業価値向上を目指す旨の記載あり。
- 配当実績(Q1注記):
- 資金流出注記: Q1に配当金支払146百万円(資料内記載)。配当額(1株あたり)は開示なし → (–)
- 前年比較の増配/減配情報は開示なし → (–)
- 配当性向:–(開示なし)
- 特別配当: なし(開示なし)。
- その他株主還元: 自社株買い・株式分割の記載なし。
製品やサービス
- 主要製品/サービス:
- メディカル: ONE MEDICALのオンライン診療(ピルに続きダイエットが拡大)。6月GMV239百万円、6月売上200百万円。
- プラットフォーム: カウンセリングサービス(電話占い、お悩み相談室)、メディア(Woman.excite、ニュース・ブログ等)、M&A仲介(M&A BASE)。
- ブロードバンド: BB.excite光(10Gプランを月額4,790円で提供、2か月目解約で全額返金等の施策)。
- SaaS/ DX: FanGrowth(ウェビナーSaaS)、Sharely(バーチャル株主総会SaaS)、KUROTEN(管理会計SaaS)、iXIT(DXコンサル)。
- 協業・提携:
- Sharely:ZVC JAPAN(Zoom)とISVパートナー契約、SharelyにZoom組込。
- FanGrowth:インティメート・マージャーと業務提携(IM-DMP連携によるデータ活用)。
- 成長ドライバー:
- メディカル分野の診療科拡大とGMV拡大、SaaS(FanGrowth)によるARR成長、カウンセリングの高いリピート率。
Q&Aハイライト
- 質問と回答の詳細は資料中に記載がなく、Q&Aセッションの書面記録も未提供のため該当情報なし。
- 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点): メディカルの成長を強く推進しつつ、利益改善にもコミットするスタンス(Q1は成長優先、2Q以降で利益重視に転換する旨)。
- 未回答事項: 当期の詳細な費用類の内訳(広告の地域別効果、ONE MEDICALの利益化タイムライン等)は不明。
- ポジティブ要因:
- メディカルの急成長(YoY +1,412.6%)と月間GMVの拡大は将来の収益源となる可能性。
- SaaSのARR増加(YoY +29.4%)はストック型収益の拡大を示唆。
- カウンセリングの高リピート率(69.2%)と過去の広告回収実績は投資対効果の耐性を示す。
- ネガティブ要因:
- メディア広告単価の急落(Q1で▲80百万円の影響)により利益が一時的に悪化。
- Q1に本社移転等の一時費用(101百万円)計上で純利益赤字。
- ブロードバンドの課金会員数減少(YoY ▲2.6%)で構成事業の底上げが必要。
- 不確実性:
- 広告市場の回復時期と広告単価の動向。
- ONE MEDICALの収益化(投下→黒字転換)のスピード。
- SaaS投資による黒字転換(27/3期目標)の達成可能性。
- 注目すべきカタリスト:
- 2Q以降の営業利益回復(広告費コントロールの効果とメディア単価回復)。
- ONE MEDICALのGMV / 売上の継続成長と利益転換。
- FanGrowth/Sharelyの大型導入やARR増加によるストック収益拡大。
- 10Gプランの会員獲得施策の効果。
重要な注記
- 会計方針/開示: 期中に報告セグメントを変更(オンライン診療等をプラットフォームから分離してメディカル事業を新設)。ONE MEDICAL連結開始により「経営指導料」「のれん償却費」が発生。比較のため「調整後営業利益(セグメント利益+経営指導料+のれん償却費)」を使用。
- 特記事項:
- Q1に計上した特別損失(本社移転68百万円、事業撤退損33百万円の合計101百万円)は当初から織り込み済みで、2Q以降は発生しない見込みと説明。
- 財務: 現金・預金は1,700百万円(前期末2,695百万円)へ減少。総資産に占める有利子負債割合は前期より低下。PBRは1.70倍(現時点)。
- その他: ガバナンス面は監査等委員設置会社、社外取締役が取締役会の60%以上、女性取締役比率33.3%といった開示あり。
(注)不明な項目は“–”と記載しました。資料に基づく情報整理であり、本要約は投資助言を目的とするものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5571 |
| 企業名 | エキサイトホールディングス |
| URL | https://www.excite-holdings.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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