決算説明：澁谷工業（6340）

2025年6月期　決算説明資料

エグゼクティブサマリー

• 経営陣のメッセージ:
  • 2025年6月期は「増収増益で売上・利益とも過去最高を更新」。中期経営計画2027の1年目目標（中期数値・戦略目標）を達成し、引き続き新製品開発・新市場開拓・新事業創出を進める。ZHAプロジェクトで新型2段殺菌システムを出荷済み。
• 業績ハイライト:
  • 売上高 129,017百万円（前期比＋11.8%：良い）
  • 営業利益 13,749百万円（前期比＋2.7%：良い、営業利益率は10.7%で前年から低下）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益 10,052百万円（前期比＋2.8%：良い）
• 戦略の方向性:
  • 2027年売上高1,500億円・営業利益160億円を目標に、新製品（無菌充填、半導体ボンダ等）、海外拠点強化、生産増強投資、DX・人的資本投資を推進。生産能力増強のため複数工場建設を進める。
• 注目材料:
  • ZHAプロジェクト（2段殺菌方式）で薬剤使用量大幅削減の実績、医療機器で北米FDA認可取得と北米売上の大幅増（北米向け売上 +61.2%）、自家細胞バンク向け自動細胞培養システムの受注。
• 一言評価:
  • 中期計画1年目は目標達成・事業拡大の“芽”が見えるが、固定費・減価償却増や研究開発・設備投資で短期的な利益圧迫リスクもある。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：澁谷工業株式会社（Shibuya Corporation）
  • 主要事業分野：パッケージングプラント（飲料・医薬・化粧品向け充填包装プラント）、メカトロシステム（医療機器、半導体関連装置等）、農業用設備（選果・選別システム）
• 説明会情報:
  • 開催日時：2025.8.20（資料日付）
  • 参加対象：投資家向けIR資料（個人投資家含む）
• 説明者: 発表者（役職）と発言概要：–（資料に個別の発表者名は記載なし）
• 報告期間:
  • 対象会計期間：2025年6月期（連結）
  • 配当支払開始予定日：–（ただし配当方針は資料で提示）
• セグメント:
  • パッケージングプラント：飲料・医薬・化粧品向けボトリング・無菌充填等の大型プラント設計・製造・据付・保守
  • メカトロシステム：医療機器、半導体実装装置、テストハンドラ等の機械系システム
  • 農業用設備：選果選別システム、果実糖度分析、AI画像処理など

業績サマリー

• 主要指標（単位：百万円、前年同期比は%で表示）
  • 売上高：129,017（前期 115,434 → +11.8%：良い）
  • 営業利益：13,749（前期 13,382 → +2.7%：良い）
  • 営業利益率：10.7%（前期 11.6% → 低下：▲0.9pp、原材料高・人件費増で圧迫＝やや悪い）
  • 経常利益：13,773（前期 13,559 → +1.6%：良い）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益：10,052（前期 9,781 → +2.8%：良い）
  • 1株当たり利益（EPS）：363.3円（前期 353.5円 → +2.8%：良い）
  • ROE：9.6%（前期 10.2% → ▲0.6pp：やや悪い）
• 予想との比較（2025年期初計画比）
  • 売上高：計画127,000 → 実績129,017 → 達成率 101.6%（計画超過：良い）
  • 営業利益：計画12,600 → 実績13,749 → 計画比 +9.1%（良い、サプライズ）
  • 経常利益：計画12,800 → 実績13,773 → 計画比 +7.6%（良い）
  • 当期純利益：計画9,200 → 実績10,052 → 計画比 +9.3%（良い）
  • サプライズ：期初計画を上回る増収増益（特に営業利益の計画超過が注目）
• 進捗状況
  • 通期（2025）→ 中期（2027）目標に対する進捗（参考）
  • 売上高：129,017 / 150,000（2027目標）＝約86.0%（進捗良）
  • 営業利益：13,749 / 16,000（2027目標）＝約85.9%（進捗良）
  • 中期経営計画（2027）1年目は目標達成と明示（資料）
  • 過去同時期比の進捗例：売上・利益は最高水準を更新（良い）
• セグメント別状況（単位：百万円、増減率は前年同期比）
  • パッケージングプラント
  • 売上高：80,081（＋21.3%：良い）
  • 営業利益：12,574（＋16.1%：良い）
  • 備考：飲料無菌充填、注射剤バイアル充填、化粧品充填等が増加
  • メカトロシステム
  • 売上高：37,765（＋2.1%：良い）
  • 営業利益：2,341（▲28.0%：悪い）
  • 備考：医療機器は北米/欧州向け好調（増収）。半導体装置は投資抑制で減少。医療機器で一部新規採用部品の耐久性問題により交換費用増（減益要因）。
  • 農業用設備
  • 売上高：11,170（▲10.1%：悪い）
  • 営業利益：1,042（▲30.7%：悪い）
  • 備考：柑橘・落葉果樹向けは増、蔬菜向けは減

業績の背景分析

• 業績概要（ハイライト）
  • パッケージングプラント事業の大幅伸長が全社業績を牽引。北米向け（飲料無菌充填・医療機器）が顕著に伸長。研究開発・設備投資を強化している一方、原材料価格・人件費上昇で売上総利益率は低下。
• 増減要因
  • 増収の主要因：パッケージングプラントの国内外受注増、北米向け医療機器の拡大、既存製品の市場評価向上（新製品の市場投入効果）＝（良い）
  • 減益の主要因：原材料価格上昇、人件費増、荷造運搬費増、研究開発費増、半導体関連のプロダクトミックス変化、医療機器の部品交換費用増＝（悪い／注意）
• 競争環境
  • 飲料・医薬の無菌充填や選果装置は高い技術・検証が求められる分野で差別化要因あり（EB殺菌等の独自技術）。半導体分野は需要サイクルに依存（採算性・受注可否が変動）。
• リスク要因（外部）
  • 為替変動（海外売上比率増で感応度上昇）
  • 原材料・エネルギー価格上昇による粗利圧迫
  • サプライチェーンや部品耐久性トラブルによる追加費用（既に発生）
  • 各国の規制（例：中国の現地生産要請等）

戦略と施策

• 現在の戦略（中期経営計画2027の要旨）
  • 4つの方針：新製品開発（ダントツ技術）、新事業創出、海外市場開拓、環境貢献。2030年ビジョンは売上2,000億円。2027年目標は売上1,500億円・営業利益160億円。ROE10%以上、配当性向30%以上・機動的自社株買いを掲げる。
• 進行中の施策（具体例）
  • 新製品：ZHAプロジェクト2段殺菌システム、トリプルブロック無菌充填システム、ライン式ウェイトフィラ・キャッパ、固液混合分散システム、自家細胞バンク向け自動細胞培養システム等（多数を製品化・出荷）。
  • 新市場開拓：インドネシア現地法人設立、インド営業所、米国オハイオにサービス拠点、上海で組立工場（中国現地生産対応）等。
  • 生産増強：浜松新本社工場竣工（2025.6.2）、4工場の新設計画（SX森本等）で生産能力大幅向上（完了は2026年内予定）。
  • DX/人的資本：一気通貫ものづくりDX（見積→受注→設計→製造→納入→サービスの連携）、採用強化（インドNITTE等）、グループ調達連携（SSGP）。
  • ESG：太陽光発電設備導入（津幡・能美）、女性取締役就任、ZHAプロジェクトで薬剤使用量削減等。
• セグメント別施策と成果
  • パッケージング：無菌充填の採用拡大、トリプルブロック稼働、資材供給自動化で受注拡大狙い。
  • メカトロシステム：医療機器の北米展開（FDA認可）と現地体制構築、半導体向けボンダ開発（3D実装等）。
  • 農業用設備：AI選果システムやKAISEKIで生産者向けDXソリューション展開。
• 新たな取り組み（資料で強調）
  • 自家細胞バンク向け自動細胞培養システム（世界初の無人運転を目指す）、固液混合分散システム（電池材料等向け）、フードテック・ナノ・ミスト等の新技術領域拡大。

将来予測と見通し

• 業績予想（2026年6月期、単位：百万円）
  • 売上高：133,000（2025比＋3.1%：良い）
  • 営業利益：13,000（2025実績比▲5.4%：やや悪い）
  • 経常利益：13,200（▲4.2%）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益：9,300（▲7.5%）
  • EPS：336.1円（▲7.4%）
• 予想の前提条件（資料記載の主旨）
  • 主な減益要因は人件費・償却費など固定費増、素材・エネルギー価格上昇、プラントのプロダクトミックス影響。為替前提等の細目は資料に明示なし（–> 前提は一部非開示）。
• 予想の根拠と経営陣の自信度
  • 売上は堅調だが固定費増等で減益見込みと明示。中計の推進は継続しつつ短期的な利益はやや弱い見通し。
• 予想修正
  • 通期予想の修正：2026年予想は資料内で新規提示（2025実績比での予想）。当期（2025）は期初計画を上回る結果で着地。
• 中長期計画
  • 2027年目標（売上1,500億円、営業利益160億円）への道筋：25/6期は数値目標・戦略目標とも達成。設備投資・工場増強・海外拠点整備により達成可能性を高めるが、投資による減価償却・固定費増で短期利益は圧迫されうる。
• 予想の信頼性（過去傾向）
  • 資料は過去の実績と中計目標の達成状況を示しており、25/6期は中計1年目目標を達成。だが、半導体などサイクル依存分野の不確実性あり。
• マクロ経済の影響
  • 為替、エネルギー・素材価格、地域別の設備投資動向（北米・中国・アジア）が業績に影響。特に海外売上比率が上昇しており地域別動向の影響度が増している。

配当と株主還元

• 配当方針:
  • 配当性向30%以上を目標に、安定的かつ継続的な株主還元を実施。機動的な自己株式取得を実施する方針。
• 配当実績（1株当たり、配当性向）:
  • 2025年6月期（実績）：年間95円（2024期から +5円増：良い）
  • 2026年6月期（予想）：中間47.5円、期末47.5円、年間95円、配当性向見込み28.3%（やや目標未達だが近接）
  • 2027年6月期の目標：配当性向30%以上
• その他株主還元: 自社株買いを「機動的に実施」（目安80～120億円の枠を想定、キャッシュアロケーション方針に明記）

製品やサービス

• 主要製品（抜粋）:
  • パッケージングプラント：飲料無菌充填システム、アセプティックモジュール、注射剤無菌製造システム、ワクチン製造システム、ライン式ウェイトフィラ・キャッパ等。
  • メカトロシステム：個人用透析装置、透析液供給装置、半導体実装装置、テストハンドラ、先端パッケージ用ボンダ等。
  • 農業用設備：選果選別システム、果実糖度分析システム、AI画像処理搭載のKAISEKIシステム。
• サービス・提供エリア・顧客層:
  • 国内大手飲料メーカー、製薬メーカー、医療機関、農業生産者、半導体関連企業等。海外（北米・中国・アジア）への拡販を進めている。
• 協業・提携:
  • 透析分野でニプロ社と強力なパートナーシップ、インド現地大学（NITTE）との産学連携、海外現地パートナーシップを通じた市場開拓を推進。
• 成長ドライバー:
  • 飲料無菌充填システム（グローバルPET市場成長）、医薬品無菌製造（バイオ・新薬開発）、透析市場拡大、半導体先端パッケージ向け製品、固液混合分散システム（電池材料等）、自家細胞培養システムなどの新事業

Q&Aハイライト

• 説明資料内にQ&Aの記載なし → Q&A実施の有無・内容は資料に明示なし。
• 経営陣の姿勢：資料からは中期目標達成に向けて積極的に投資・海外拠点整備・製品開発を進める姿勢が窺える。
• 未回答事項：為替感応度の前提、具体的なM&A候補、短期の受注見通し詳細などは資料に詳細記載なし（–）。
• ポジティブ要因:
  • 2025年に増収増益で過去最高業績達成、特にパッケージングプラントの伸長。
  • 北米市場の拡大（北米売上 +61.2%）やFDA認可取得等、海外展開の成果。
  • 中期計画に沿った生産能力増強（新工場）、DXや新製品（2段殺菌、固液混合など）の具体的進展。
  • 安定したキャッシュ創出力（営業CFは約90億円）と金融資産（220億円）を確保。
• ネガティブ要因・リスク:
  • 原材料・エネルギー価格、人件費上昇による売上総利益率低下。
  • 半導体分野の投資サイクル依存や一部製品の耐久性問題による追加費用（メカトロ事業の営業利益大幅減）。
  • 大規模投資（工場建設等）による減価償却・固定費増加が短期的に利益を圧迫する可能性。
• 不確実性:
  • 海外市場（北米・中国・アジア）の需要動向、為替、素材価格動向、M&Aの成否。
• 注目すべきカタリスト（株価に影響し得るイベント）:
  • ZHAプロジェクトの追加導入・薬剤削減実績の広がり、主要顧客での大型受注、米国・インド・中国での現地法人・生産体制の稼働、半導体向けボンダ等の市場投入・受注、四半期ごとの受注残/受注高動向、自己株買い開始・配当政策の実行。

重要な注記

• リスク要因（特記事項）: 原材料・エネルギー価格、為替、部品耐久性問題、各国規制対応（中国の現地生産等）に留意。
• その他: IR問合せ先：澁谷工業株式会社 財務部 TEL：076-262-1240 E-mail：ir-info@shibuya.co.jp

（注）本まとめは提供資料に基づく事実・数値の整理であり、投資助言を目的としたものではありません。不明な事項は「–」としています。数字は資料記載の単位（百万円、円、％等）に基づき記載しました。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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