2025年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期業績予想に対する修正は無し。第3四半期累計の進捗は売上高75.6%、営業利益88.4%、当期純利益79.1%で、通期予想達成に向け概ね良好(ほぼ予想通り)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高64,233百万円:前年同期比+8.2%、営業利益4,685百万円:前年同期比+47.3%)。
- 注目すべき変化:新規材料事業の拡大が顕著(売上高+32.7%、営業利益+109.6%)で、合成樹脂事業も販売価格改定や生産性向上で利益率改善。
- 今後の見通し:通期予想(売上85,000百万円、営業利益5,300百万円、当期純利益4,400百万円)に対して進捗良好で、現時点で業績予想の修正は無し。ただし大型ディスプレイの在庫調整局面や国内外マクロ不透明性はリスク。
- 投資家への示唆:利益率改善が主因で営業利益進捗が高い点がポイント。新規材料分野の稼働安定化が今後の利益を下支えする一方、建材事業の一時的な評価損等に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:大倉工業株式会社
- 主要事業分野:合成樹脂事業(包装用・工業用フィルム等)、新規材料事業(光学フィルム等ハイエンドディスプレイ材料)、建材事業(パーティクルボード他)、ホテル・情報処理システム等のその他事業
- 代表者名:代表取締役社長執行役員 福田 英司
- 備考:第3四半期に連結範囲に新規子会社「株式会社オークラBMワークス」を追加
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月30日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計、連結・日本基準)
- セグメント:
- 合成樹脂事業:包装用フィルム、工業用プロセスフィルム等
- 新規材料事業:大型液晶テレビ向け光学フィルム等
- 建材事業:パーティクルボード、木材加工等
- その他:ホテル事業、情報処理システム開発、不動産賃貸等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):12,414,870株
- 期末自己株式数:1,118,363株
- 期中平均株式数(第3四半期累計):11,404,423株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会:今回「無」
- 株主総会、IRイベント等:資料に記載なし(–)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較/達成率は通期予想に対する第3四半期累計進捗)
- 売上高:64,233百万円/通期予想85,000百万円に対する進捗率75.6%
- 営業利益:4,685百万円/通期予想5,300百万円に対する進捗率88.4%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:3,482百万円/通期予想4,400百万円に対する進捗率79.1%
- サプライズの要因:
- ポジティブ要因:新規材料事業の受注増と新工場の稼働安定化、合成樹脂事業の販売価格改定・生産性向上によるコスト削減が営業利益の大幅増に寄与。
- ネガティブ要因:前年に計上した固定資産譲渡や有価証券売却益が今回無く、四半期純利益は前年並みにとどまる(前年差し引き要因)。
- 通期への影響:現状、会社は通期予想を据え置き。営業利益の進捗が高く、達成可能性は高めと見られるが、大型ディスプレイの在庫調整や国内消費の不確実性が下振れ要因。
財務指標
- 財務諸表の要点(第3四半期末:2025/9/30、単位:百万円)
- 総資産:100,930(前期末103,014)
- 純資産:62,199(前期末62,075)
- 自己資本比率:61.6%(前期末60.2%)(安定水準)
- 収益性(第3四半期累計)
- 売上高:64,233百万円(前年同期59,339百万円、+8.2%)
- 営業利益:4,685百万円(前年同期3,181百万円、+47.3%)
- 営業利益率:7.29%(4,685/64,233)(前年:5.36% → 改善)
- 経常利益:4,784百万円(前年同期3,473百万円、+37.7%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:3,482百万円(前年同期3,510百万円、△0.8%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):305.40円(前年291.05円、+)
- 進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計の進捗)
- 売上高進捗率:75.6%(通常は約75%で標準的な進捗)
- 営業利益進捗率:88.4%(上方寄りの進捗)
- 純利益進捗率:79.1%
- 過去同期間との比較:営業利益の伸びが顕著で、利益率改善が進む
- 財務の安全性
- 自己資本比率:61.6%(安定水準)
- 負債合計:38,730百万円、負債比率(負債/純資産)=62.3%(概算、低め)
- 流動比率:流動資産51,528 / 流動負債32,740 = 157.4%(短期支払余力は良好)
- 有利子負債:短期借入金4,470、長期借入金945(合計約5,415百万円)と相対的に低水準
- 効率性
- 売上高総利益率(粗利率):13,030/64,233 = 20.3%
- 減価償却費(第3四半期累計):3,676百万円(前年3,984百万円)
- セグメント別(第3四半期累計、外部顧客売上高/セグメント利益、単位:百万円)
- 合成樹脂事業:売上39,287(+2.6%)、セグメント利益4,259(+32.8%)
- 新規材料事業:売上13,787(+32.7%)、セグメント利益1,737(+109.6%)
- 建材事業:売上9,789(+5.3%)、セグメント利益390(△41.1%)
- その他:売上1,368(+0.4%)、セグメント利益357(△4.3%)
- 財務の解説:
- 売上は堅調に増加、特に新規材料事業の伸長が寄与。営業利益率の改善は販売価格改定、生産性向上、新工場の安定操業が主因。現金・売上債権は減少し棚卸資産が増加、自己株式取得(338,500株)により自己株式が増加(資本減少)している点に留意。
配当
- 配当実績と予想(1株当たり、円)
- 第2四半期(中間):95.00円(内訳:普通配当83円+特別配当12円)
- 期末(予想):100.00円(内訳:普通配当87円+特別配当13円)
- 年間配当予想:195.00円(2024年は年間160.00円)
- 配当利回り:–(株価情報が資料に無く算出不可)
- 配当性向(目安):予想EPS378.28円に対して年間配当195円 → 配当性向約51.6%(高め;株主還元重視)
- 特別配当の有無:2025年は中間・期末ともに特別配当を含む見込み(中間12円、期末13円を計画)
- 株主還元方針:自己株式取得実施中(第3四半期に338,500株取得)および高めの配当を継続的に実施している点が特徴
セグメント別情報
- 合成樹脂事業:
- 売上39,287百万円(+2.6%)、利益4,259百万円(+32.8%)
- 包装用フィルムは販売数量減だが、環境貢献製品や工業用プロセスフィルムが堅調。販売価格改定と生産性向上で利益率改善。
- 新規材料事業:
- 売上13,787百万円(+32.7%)、利益1,737百万円(+109.6%)
- 大型液晶テレビ向けハイエンド光学フィルムの受注増加と新工場稼働安定化が主因。今後は在庫調整局面の影響を注視。
- 建材事業:
- 売上9,789百万円(+5.3%)、利益390百万円(△41.1%)
- 販売数量は概ね維持。木材加工は好調だが一部在庫評価損が利益を圧迫。
- その他:
- 売上1,368百万円(+0.4%)、利益357百万円(△4.3%)
- ホテル事業はインバウンド回復で寄与する一方、情報処理システム事業は調剤薬局向けの販売減で開発費増。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に中期計画の詳細記載無し(–)
- KPI達成状況:同上だが、新規材料分野での受注拡大と新工場の稼働安定化は中期での成長シナリオに整合する可能性が高い。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業比較データは資料に無し(–)。ただしハイエンド光学フィルム分野で受注増が確認され、競争上のポジション強化が示唆される。
- 市場動向:国内はインバウンド回復等で一部需要堅調だが、人手不足・物価上昇・海外(米国)の関税政策など不透明要因あり。ディスプレイ関連は在庫調整の影響を受ける可能性。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更無し):売上85,000百万円(+4.7%)、営業利益5,300百万円(+16.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益4,400百万円(+0.9%)、EPS378.28円
- 前提条件:資料中の詳細前提(為替等)は要参照(資料2ページの定性的情報参照)。
- 予想の信頼性:現時点で進捗は良好だが、過去期に特別利益があった点(今回無し)や在庫調整リスク等を踏まえ保守的要素も存在。
- リスク要因:為替・原材料価格の変動、ディスプレイ業界の在庫調整、国内消費の下振れ、米国関税政策等。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の変更:有(新規子会社 株式会社オークラBMワークスを連結)
- 四半期財務諸表の監査レビュー:無し
- その他:第3四半期に自己株式取得(338,500株)を実施。キャッシュ・フロー計算書は第3四半期累計で作成されていない。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4221 |
| 企業名 | 大倉工業 |
| URL | http://www.okr-ind.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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