2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社が通期・中間予想を修正しておらず「予想通り」と判断。ただし四半期実績は営業利益で弱含み、純利益は特別利益等の影響で大幅改善(前年同期の赤字から黒字へ)。第2四半期(中間)予想に対する進捗は売上高45.4%、営業利益29.1%、親会社株主純利益84.8%。
  • 業績の方向性:増収ではなく減収増益ではない(売上高は前年同期比△6.7%の減収、営業利益は△30.5%の減益)。ただし親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期の△71百万円→+133百万円と大幅改善。
  • 注目すべき変化:営業利益は減少した一方で、特別利益(固定資産売却益33,324千円、保険解約返戻金73,872千円等)と前年の減損(152,977千円)がなくなったことにより税引前利益・四半期純利益が大幅に改善した点が最大の変化。
  • 今後の見通し:通期・中間予想の修正は無し。だが営業利益の進捗(通期比14.5%)はやや遅く、通期目標達成には後半での改善が必要。純利益は一時要因が影響しているため、持続性は限定的。
  • 投資家への示唆:営業ベースの収益力(運賃押し下げ・原価上昇への転嫁状況)を注視すること。四半期純利益は一時要因で上振れているため、継続的な営業改善が確認できるかが重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:東部ネットワーク株式会社
    • 主要事業分野:貨物自動車運送事業(一般貨物・飲料・特殊貨物等)、不動産賃貸事業、その他(商品販売、自動車整備等)
    • 代表者名:代表取締役社長兼社長執行役員 若山 良孝
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月8日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)
    • 決算補足説明資料の作成:有、決算説明会:無
  • セグメント:
    • 貨物自動車運送事業:主力。一般貨物、飲料、特殊貨物、3PL、配車サービス等
    • 不動産賃貸事業:自社ビル等の賃貸運営
    • その他事業:商品販売(石油製品、セメント等)、自動車整備など
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:5,749,000株
    • 期中平均株式数(四半期累計):5,644,482株
    • 自己株式数(期末):90,867株(内、BBT/RS信託保有株含む:59,800株等)
    • 時価総額:–(株価情報の記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表・IRイベント等:四半期補足資料は同日開示。その他スケジュールは開示資料参照。

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社公表の第2四半期累計・通期予想との比較)
    • 売上高
    • 第1Q実績:2,539,938千円
    • 第2四半期(累計)予想:5,595,000千円 → 第1Qでの達成率 45.4%
    • 通期予想:11,243,000千円 → 通期進捗率 22.6%
    • 営業利益
    • 第1Q実績:55,798千円
    • 第2四半期(累計)予想:192,000千円 → 達成率 29.1%
    • 通期予想:384,000千円 → 通期進捗率 14.5%
    • 親会社株主に帰属する当期純利益
    • 第1Q実績:133,244千円
    • 第2四半期(累計)予想:157,000千円 → 達成率 84.8%
    • 通期予想:298,000千円 → 通期進捗率 44.7%
  • サプライズの要因:
    • 営業利益が下振れ(前年同期比△30.5%)した主因は売上高減少(受注量減、運賃交渉で苦戦)と販売費及び一般管理費の増加(SG&A:209,895千円→253,441千円、+20.7%)。
    • 一方で税引前・当期純利益は前年の大幅な減損(152,977千円)発生がなかったこと、固定資産売却益(33,324千円)や保険解約返戻金(73,872千円)などの特別利益発生、受取配当金の増加等により大幅改善。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想の修正を行っていない。だが営業利益の通期進捗が低い点はリスクであり、通期目標達成には後半の営業回復(運賃改善、稼働回復、コスト管理)が不可欠。純利益は一時要因の影響が大きく、継続性には注意。

財務指標

  • 財務諸表の要点(第1Q末:2025/6/30)
    • 総資産:24,800,841千円(前期末 24,676,538千円)
    • 純資産:20,528,169千円(前期末 20,304,115千円)
    • 負債合計:4,272,672千円(前期末 4,372,422千円)
    • 現金及び預金:4,385,045千円
    • 長短借入金合計(概算):293,942千円 → ネットキャッシュ約4,091,103千円(現金−借入)
  • 収益性(第1Q実績 vs 前年同四半期)
    • 売上高:2,539,938千円(前年同四半期 2,723,471千円、△6.7%、△183,533千円)
    • 営業利益:55,798千円(前年 80,272千円、△30.5%、△24,474千円)
    • 経常利益:102,953千円(前年 108,039千円、△4.7%、△5,086千円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:133,244千円(前年 △71,334千円 → 大幅改善)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):23.61円(前年同四半期 △12.49円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率(通期):22.6%(通年均等進捗は25%→やや遅い)
    • 営業利益進捗率(通期):14.5%(目安25%に対して遅い)
    • 純利益進捗率(通期):44.7%(一時要因で高い)
    • 前年同期間との比較では営業ベースの勢いが低下していることを示す
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率:82.4%(安定水準、前期末81.9%)
    • 流動比率(概算):流動資産5,838,750 / 流動負債1,436,623 ≒ 406%(非常に良好)
    • 負債比率(負債/純資産):4,272,672 / 20,528,169 ≒ 20.8%(低い=財務リスク小)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率(第1Q):55,798 / 2,539,938 ≒ 2.2%(前年は約2.9%)→ 低下
    • 減価償却費:128,869千円(前年比減少)
  • セグメント別(第1Q)
    • 貨物自動車運送事業:売上高2,306,349千円(△7.6%)、セグメント利益80,890千円(+15.7%)
    • 不動産賃貸事業:売上高162,525千円(+1.5%)、セグメント利益101,088千円(△0.6%)
    • その他事業:売上高71,411千円(△3.4%)、セグメント利益24,124千円(△10.7%)
  • 財務の解説:
    • 売上は主力の貨物運送で減少。運賃交渉や受注量減少が主因。だが貨物部門のセグメント利益は増加しており、採算管理・3PL稼働などで利益率改善の側面もある。総じて営業面は厳しいがバランスシートは健全。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期(実績):年間15.00円(中間7.50円、期末7.50円)
    • 2026年3月期(予想):年間15.00円(中間7.50円、期末7.50円)→ 修正無し
  • 配当利回り:–(株価不明のため算出不可)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:自社株買い等の特記事項なし(ただし株式給付信託制度あり)。

セグメント別情報

  • 貨物自動車運送事業
    • 売上高:2,306,349千円(前年同期比△7.6%)
    • セグメント利益:80,890千円(+15.7%)
    • コメント:飲料・一般貨物はオーダー減・運賃交渉で苦戦。特殊貨物は人材育成が進み取り扱い増加。3PLは安定稼働で牽引。
  • 不動産賃貸事業
    • 売上高:162,525千円(+1.5%)
    • セグメント利益:101,088千円(△0.6%)
    • コメント:東部ビル満床等で安定推移。
  • その他事業
    • 売上高:71,411千円(△3.4%)
    • セグメント利益:24,124千円(△10.7%)
    • コメント:自動車整備の外注量減が影響。
  • セグメント戦略:3PL拡大(九州・北海道)、産業用ガス保管・輸送の計画・開発、特殊貨物の人材育成で差別化を図る。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:文書中で中期経営計画の実現を目指す旨記載。具体的な数値KPIの開示は本短信内には限定的(進捗数字はセグメント別業績など)。
  • KPI達成状況:公開KPIがないため詳細は–。ただし、収益基盤の正常化、人材育成・3PL拡大といった施策の進捗は言及あり。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:貨物運送業界は人件費等の輸送原価上昇が続き、運賃への転嫁が不十分で厳しい経営環境が継続している(本文記載)。
  • 競合他社との比較:具体的な同業他社比較データは開示なし(→ –)。一般的には運賃転嫁力・3PL・特殊貨物での差別化が競争力要因。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 会社の業績予想(未修正):
    • 第2四半期(累計):売上5,595,000千円(+2.5%)、営業利益192,000千円(+33.1%)、親会社株主当期純利益157,000千円
    • 通期:売上11,243,000千円(+8.4%)、営業利益384,000千円(+105.6%)、親会社株主当期純利益298,000千円(+182.1%)
    • 会社予想の前提条件:詳細は補足資料P3参照(為替・原油等の前提は補足資料へ)。
  • 予想の信頼性:過去の予想達成傾向の言及は特になし。第1Qの営業利益進捗が低い点は達成リスク要因。
  • リスク要因:
    • 運賃の引き上げが不十分なまま原価上昇が続くこと
    • 主要取引先の需要低迷やオーダー減少
    • 臨時的な特別利益に依存した純利益の見かけ上の改善(持続性の欠如)
    • 規制・燃料費・人件費動向など

重要な注記

  • 会計方針変更:なし
  • 連結範囲の変更:なし
  • 四半期レビュー:四半期連結財務諸表に対する公認会計士又は監査法人のレビューは無し
  • その他:株式給付信託(BBT)および従業員向けRS信託の導入・保有株の取扱いについて開示あり。四半期連結キャッシュフロー計算書は作成していない。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9036
企業名 東部ネットワーク
URL http://www.tohbu.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 運輸・物流 – 陸運業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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