2026年6月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ: 会社予想(通期)からの修正はなし。第1四半期実績は会社公表の通期予想との進捗で見ると、売上は進捗良好だが利益は大きく遅れており「やや下振れ感」(売上進捗は良好/利益進捗は低い)。
  • 業績の方向性: 売上高は増収(前期比+9.1%)だが、営業利益・経常利益・四半期純利益はいずれも減益(営業利益△56.7%等)。
  • 注目すべき変化: パッケージングプラント事業が売上大幅増(+44.0%)で全体牽引。一方でメカトロシステム事業と農業用設備事業は売上・利益で大幅な悪化(両事業で営業損失)。
  • 今後の見通し: 2026年6月期通期予想は据え置き。第1四半期の利益進捗が低いため通期達成には後半での利益回復(特にメカトロ・農業の挽回)やコスト改善が必要。
  • 投資家への示唆: 注目点は(1)パッケージング事業の受注・採算構造(ターンキー受注増で原価率上昇)と(2)メカトロ/農業事業の採算悪化。通期予想据え置きで進捗に乖離があるため、受注残・工程進捗・採算改善策のモニタが重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 澁谷工業株式会社
    • 主要事業分野: パッケージングプラント(食品・酒類・薬品・化粧品向けプラント)、メカトロシステム(半導体製造システム・医療機器向け部品等)、農業用設備(選果選別プラント)等の設計・製造・販売・据付
    • 代表者名: 代表取締役社長 澁谷 英利
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年11月7日
    • 対象会計期間: 2026年6月期 第1四半期累計(2025年7月1日~2025年9月30日)
  • セグメント:
    • パッケージングプラント事業: 酒類用、食品用、薬品・化粧品用、その他(プラント事業全般)
    • メカトロシステム事業: 半導体製造システム、医療機器関連等
    • 農業用設備事業: 選果選別プラント等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式): 28,149,877株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数: 483,606株
    • 期中平均株式数(四半期累計): 27,666,290株
    • 時価総額: –(資料に未記載)
  • 今後の予定:
    • IRイベント: 決算説明会の有無は明記なし(資料中に「決算補足資料作成の有無」「決算説明会開催の有無」欄ありだが記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社の通期予想との進捗で評価)
    • 売上高: 第1四半期 30,597百万円。通期予想133,000百万円に対する進捗率 23.0%(四半期均等進捗25%と比べやや良好)。
    • 営業利益: 第1四半期 1,500百万円。通期予想13,000百万円に対する進捗率 11.5%(進捗遅れ)。
    • 純利益: 第1四半期 1,110百万円。通期予想9,300百万円に対する進捗率 11.9%(進捗遅れ)。
  • サプライズの要因:
    • 売上はパッケージングプラント事業の大型受注・引合い増で上振れ寄与。
    • 利益が下振れした主因は、パッケージング事業におけるターンキー受注増加で他社製周辺機器の組み込みが増え、原価率が上昇したこと(粗利率悪化)。加えて、メカトロ・農業部門の売上減少と減産による固定費負担で営業利益が大きく低下。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。第1四半期ベースでは利益進捗が遅れているため、残り3四半期での採算回復(コスト低減、受注状況の改善、工程管理)が不可欠。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 総資産: 158,788百万円(前期末 159,426百万円、△637百万円)
    • 純資産: 108,294百万円(前期末 107,930百万円、+364百万円)
    • 自己資本比率: 68.2%(安定水準)
    • 有利子負債: 3,450百万円(前期末比 △246百万円、減少)
    • 流動資産合計: 102,025百万円、流動負債合計: 41,842百万円
  • 収益性(当第1四半期、対前年同期)
    • 売上高: 30,597百万円(+9.1%、+2,542百万円)
    • 売上総利益: 4,512百万円(前年6,129百万円 → △26.4%)、売上総利益率 14.8%(前年 21.9%、大幅悪化)
    • 営業利益: 1,500百万円(△56.7%)
    • 営業利益率: 4.9%(前年 12.4%)
    • 経常利益: 1,575百万円(△53.2%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 1,110百万円(△52.1%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS): 40.13円(前年 83.72円、△52.1%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
    • 売上高進捗率: 23.0%(通期133,000に対して)
    • 営業利益進捗率: 11.5%
    • 純利益進捗率: 11.9%
    • コメント: 売上は四半期均等(25%)に近い進捗だが、利益は大きく遅れており「売上は確保されているが採算に課題」が示唆される。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率: 68.2%(安定水準)
    • 負債比率(負債÷純資産): 50,494 / 108,294 = 約46.6%(適度)
    • 流動比率: 102,025 / 41,842 = 約243.6%(良好、短期支払能力に問題なし)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は前年から低下(12.4% → 4.9%)、採算性の低下が顕著。
  • セグメント別(第1四半期)
    • パッケージングプラント事業: 売上 21,140百万円(+44.0%)、セグメント利益 2,701百万円(+4.7%→ほぼ横ばい)。利益率は上がらず。要因:ターンキー増で外部製品組込み増、原価率上昇。
    • メカトロシステム事業: 売上 7,543百万円(△22.7%)、セグメント損失 △254百万円(前年は利益818百万円)。半導体需要回復遅れ・医療機器の部品不足が影響。
    • 農業用設備事業: 売上 1,913百万円(△46.9%)、セグメント損失 △308百万円(前年は利益600百万円)。大型案件の納入減が主因。
  • 受注状況
    • 第1四半期の受注高合計は 27,578百万円(前年同期比 △1.1%)
    • 受注残高: 90,160百万円(前年同期比 △11.3%)→ 将来の売上基盤は縮小傾向

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年6月期(実績): 年間 95.00円(中間45.00円/期末50.00円)
    • 2026年6月期(予想): 年間 95.00円(中間47.50円/期末47.50円)※修正なし
  • 配当性向(予想):
    • 通期1株当たり当期純利益予想 336.15円に対し年間配当95.00円 → 配当性向約28.3%(中立的)
  • 特別配当の有無: なし
  • 自社株買い等: 記載なし

セグメント別情報(要約)

  • パッケージングプラント事業: 売上大幅増(+44%)で全体を牽引。食品用と薬品・化粧品用が伸長。だがターンキー受注増で外部装置組込みが増え、原価率上昇により営業増益は限定的(セグメント利益微増)。
  • メカトロシステム事業: 半導体・医療向け需要の弱さと供給制約で売上減・営業赤字転落。回復タイミングがキー。
  • 農業用設備事業: 大型案件の納入欠如で売上大幅減・営業赤字。受注回復が不可欠。

中長期計画との整合性

  • 中期計画: 本資料で明示的な中期経営計画の記載・進捗数値はなし。但しセグメント別の受注残・受注高の減少は中期成長のリスク要素。
  • KPI達成状況: セグメント別受注残(90,160百万円、前年同期比△11.3%)が中長期の売上見通しに影響。

競合状況や市場動向

  • 市場動向(会社コメント): 国内は個人消費・設備投資の持ち直しも、原材料・エネルギー高、人件費上昇、米国関税等で先行き不透明。
  • 競合との比較: 個別の同業他社比較データは資料になし。ポイントは受注変動が大きいプラント型ビジネス特性。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期見通し(据え置き): 売上高 133,000百万円(+3.1%)、営業利益 13,000百万円(+5.4%)、当期純利益 9,300百万円(+7.5%)
    • 会社予想の前提条件: 資料内「当社が現在入手している情報及び一定の前提に基づく」との留保記載あり。為替・原材料等は業績に影響。
  • 予想の信頼性: 第1四半期の利益進捗が弱いため、通期予想達成は受注残の回復や採算改善に依存。過去の予想達成傾向は資料に記載なし。
  • リスク要因:
    • 原材料・エネルギー価格上昇、労務費増加
    • 半導体関連需要の不透明性、医療機器部品の供給制約
    • ターンキー受注に伴う外部製品組込み増による原価上昇
    • 受注残減少による今後売上減少リスク

重要な注記

  • 会計方針変更等: 今回の第1四半期での会計方針変更や特異な会計処理の適用は記載なし。
  • その他重要告知: 連結業績予想の修正はない旨を表明。ただし将来予測に関する記述は実現を約束するものではないと注記。

(補足)数値の良否目安:

  • 自己資本比率 68.2%(安定水準: 40%以上が目安)
  • 流動比率 約243.6%(良好: 100%以上が目安)
  • 営業利益率 4.9%(産業差はあるが前年の12.4%→大幅低下は懸念)

不明な項目は — と表記しました。投資助言は行いません。必要であれば受注残の詳細やセグメント別受注見通しなど、さらに深掘りしてまとめますか。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6340
企業名 澁谷工業
URL http://www.shibuya.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 機械 – 機械

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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