ウイングアーク1st(証券コード:4432)の企業分析レポートを、個人投資家の皆様向けに分かりやすく解説します。

1. 企業情報

  • 事業内容などのわかりやすい説明
    ウイングアーク1stは、企業の情報活用を促進するクラウドサービスを提供する日本のソフトウェア企業です。主な事業は、企業内で発生する様々な帳票や文書の管理を効率化するソリューションと、企業内のデータを分析・活用して経営判断を支援するソリューションの提供です。MBO(マネジメント・バイアウト)を経て2021年に再上場しました。
  • 主力製品・サービスの特徴
    • 帳票・文書管理ソリューション:
    • SVF: 企業内のあらゆる帳票(請求書、契約書など)の作成・出力・管理を効率化する総合プラットフォームです。
    • invoiceAgent: 電子帳簿保存法に対応した文書管理ソリューションで、帳票の電子化、AI OCRによるデータ抽出、証跡管理などを提供します。
    • データエンパワーメントソリューション:
    • Dr.Sum: 企業内に散在する大量のデータを高速で集計・分析できるデータベースエンジンです。
    • MotionBoard: Dr.Sumなどで集計されたデータをグラフやダッシュボードで視覚化し、ビジネス状況をリアルタイムで把握できるBI(ビジネスインテリジェンス)ダッシュボードです。営業実績や生産状況など、経営層から現場まで幅広いユーザーがデータに基づいた意思決定を行えるよう支援します。
      これらの製品は、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を強力にサポートし、経営効率化と競争力向上に貢献しています。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 業界内での競争優位性や課題について
    ウイングアーク1stは、帳票・文書管理とデータ分析という企業の基幹業務を支える分野で、長年の実績と高い顧客基盤を確立しています。特に、帳票管理分野では業界で高い認知度と導入実績を持ち、安定した保守・クラウド収益が強みです。近年は、従来のライセンス販売からクラウド・サブスクリプションモデルへの転換を加速しており、安定的なリカーリング収益の比率を高めています。
    課題としては、ライセンス収入の変動性が利益に影響を与える点や、M&Aにより増加した「のれん」の償却、および子会社統合のリスク管理が挙げられます。
  • 市場動向と企業の対応状況
    国内の企業におけるDX推進の加速、パブリッククラウド市場の高成長(2025年予測で+20.2%)、そして生成AIの本格実装拡大が同社の事業にとって追い風となっています。同社はこれらの市場動向に対応し、クラウド・サブスクリプションモデルへの移行を推進し、生成AI関連機能(Box AI連携、Dr.Sum Copilotなど)を強化することで製品競争力を高めています。これにより、基幹業務ソリューションとしてのポジションをさらに強固にしようとしています。

3. 経営戦略と重点分野

  • 経営陣が掲げるビジョンや戦略
    経営陣は、データ活用を通じて企業の価値を最大化する「データエンパワーメント」をビジョンとして掲げています。具体的には、クラウド・サブスクリプション型のビジネスモデルへの転換を加速し、リカーリング収益の拡大を目指しています。また、M&Aによる事業領域の拡大や技術力の強化も積極的に進めています。
  • 中期経営計画の具体的な施策や重点分野
    決算短信には具体的な中期経営計画の数値目標の追記はありませんが、公表済みの中期計画においては、クラウド・サブスクリプションサービスの拡大を通じたリカーリング比率の向上、および業界特化のDX企画部門によるソリューション提供が重点施策とされています。
  • 新製品・新サービスの展開状況(決算短信参照)
    決算短信からは、以下の新機能・連携強化が確認できます。
    • 生成AI関連機能の強化: Box AIとの連携や、Dr.Sum CopilotといったAIを活用したデータ分析支援機能の組み込みにより、製品の利便性と付加価値向上を図っています。
    • 外部連携の強化: 他の業務システムとの連携を深めることで、顧客のシステム全体最適化に貢献し、製品の導入価値向上を図っています。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力
    同社の収益モデルは、従来の買い切り型のライセンス販売と保守サポートに加え、近年はクラウド・サブスクリプションサービスが急速に成長しています。ライセンス収入の減少は短期的な利益圧迫要因となっていますが、クラウド・サブスクリプション等リカーリング収益(前年同期比でクラウド+23.3%、サブスク+37.8%)の着実な拡大は、収益の安定化と持続可能性を高めています。企業のクラウド移行やSaaS利用の加速という市場ニーズに対応できており、この転換は持続的成長の基盤となります。
  • 売上計上時期の偏りとその影響
    ライセンス売上には、年度末や四半期末に集中する傾向があり、その反動減が特定の期間の業績に影響を与える可能性があります。今回の中間期決算でも、ライセンス/サービス収入の大幅減が営業利益減少の主因となりました。通期予想に変更がないことから、下期にライセンス売上の回復や大型案件の受注を見込んでいる可能性があり、売上計上時期の偏りは今後も業績変動の一因となる可能性があります。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術開発の動向や独自性
    生成AI技術の進化は、データ活用領域において大きな変革をもたらしており、同社もこのトレンドを積極的に取り入れています。Box AIとの連携や、Dr.Sum Copilotなど、製品へのAI機能搭載を進めることで、顧客のデータ分析・活用をより高度化・効率化する独自性を追求しています。これにより、競合他社との差別化を図り、製品競争力を強化しています。
  • 収益を牽引している製品やサービス
    帳票・文書管理ソリューションの「SVF」が依然として主要な収益源ですが、今期中間決算では「invoiceAgent」や、データエンパワーメントソリューションの「MotionBoard」および「その他」のサービス、特にクラウド・サブスクリプション型のサービスが成長を牽引しています。これらのリカーリング収益の増加が、将来的な収益の安定化に寄与すると考えられます。

6. 株価の評価

  • EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較
    • 現在の株価: 3,590.0円
    • 会社予想EPS (連): 184.78円
    • 実績BPS (連): 1,279.35円
    • 現在の株価は、EPSの約19.43倍、BPSの約2.81倍で取引されています。
  • 業界平均PER/PBRとの比較
    • PER(会社予想): 19.43倍 (業界平均PER: 23.2倍)
    • 業界平均PERと比較すると、現在のPERは割安感があります。
    • PBR(実績): 2.81倍 (業界平均PBR: 2.3倍)
    • 業界平均PBRと比較すると、現在のPBRはやや割高感があります。
      総合的に見ると、PERは割安ですがPBRは割高となっており、評価は分かれる状況です。

7. テクニカル分析

  • 直近の株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
    • 年初来高値: 4,225円
    • 年初来安値: 2,916円
    • 現在の株価: 3,590円
      現在の株価は、年初来高値と安値のレンジの中間やや安値寄りの位置にあります。
  • 年初来高値・安値との位置関係
    現在の株価3,590円は、年初来高値からは約15%低い水準、年初来安値からは約23%高い水準にあります。
    • 50日移動平均線: 3,398.90円
    • 200日移動平均線: 3,603.88円
      現在の株価は50日移動平均線を上回っており、直近は堅調な推移ですが、200日移動平均線とはほぼ同水準であり、長期的な方向性を見極める局面と言えます。
  • 出来高・売買代金から見る市場関心度
    • 本日の出来高: 67,200株
    • 本日の売買代金: 240,454千円
    • 3ヶ月平均出来高: 83,350株
    • 10日平均出来高: 48,420株
      本日の出来高は、3ヶ月平均よりは低いものの、10日平均よりは多く、比較的高水準です。売買代金も約2.4億円と、中堅企業としては一定の市場関心があると言えるでしょう。

8. 財務諸表分析

  • 売上、利益、ROE、ROAなどの指標を評価
    • 売上高:
      過去数年にわたり持続的な成長を示しており、2022年2月期198億円から2025年2月期予想287億円、2026年2月期予想312億円と、売上成長が続いています。直近12ヶ月の売上収益は285億円です。
    • 営業利益:
      売上高と同様に順調に増加傾向にありましたが、2026年2月期中間期は減益(前年同期比△17.2%)となりました。これはライセンス収入の減少が主因です。
    • ROE(実績):
      直近12ヶ月で12.26%であり、一般的に優良とされる10%を上回っています。過去の実績(14.66%)と比較すると低下していますが、引き続き高い水準です。
    • ROA(実績):
      直近12ヶ月で6.57%であり、一般的に優良とされる5%を上回っています。
  • 過去数年分の傾向を比較
    総売上高は増加傾向にあり、事業規模を拡大しています。利益も増加基調でしたが、今期中間期にライセンス収入の反動減による一時的な減益が見られました。しかし、クラウドやサブスクリプション収益は堅調に伸びており、収益構造の安定化が進んでいます。
  • 四半期決算の進捗状況(通期予想との比較)
    2026年2月期第2四半期(中間期)の進捗率は以下の通りです。
    • 売上収益: 47.1%
    • 営業利益: 45.9%
    • 親会社の所有者に帰属する当期利益: 45.9%
      通期予想に対する中間期の進捗率は概ね5割弱であり、通常のペースで推移していると判断できます。特に大きな乖離はなく、会社は通期予想を据え置いています。

9. 財務健全性分析

  • 自己資本比率、流動比率、負債比率の評価
    • 自己資本比率(実績): 61.1%
      非常に高く、財務基盤が非常に安定していることを示しています。
    • 流動比率(直近四半期): 1.08倍
      100%は超えていますが、短期的な支払い能力を示す流動負債に対する流動資産の比率がややタイトな水準です。120%以上が望ましいとされます。
    • 負債比率(負債合計/資産合計): 約38.3%
      負債が総資産に占める割合は低く、健全な水準です。
    • D/E比率(直近四半期): 17.63%
      総負債が自己資本に対して非常に低く、レバレッジが過度に高くないことを示しており、財務健全性が高いと言えます。
  • 財務安全性と資金繰りの状況
    自己資本比率が高く、D/E比率も低いため、財務安全性は非常に高いです。直近四半期末の総現金は13.39B円あり、総負債7.83B円を大きく上回るネットキャッシュポジションにあります。営業キャッシュフローも年間で8.65B円と潤沢であり、資金繰りに問題はないと考えられます。
  • 借入金の動向と金利負担
    直近四半期のTotal Debtは7.83B円ですが、一方で潤沢なキャッシュを保有しており、実質無借金経営に近い状態です。金利負担は損益計算書上の支払利息(141百万円)から見ても軽微であり、経営に大きな影響を及ぼすレベルではありません。

10. 収益性分析

  • ROE、ROA、各種利益率の評価
    • ROE(実績): 12.26%
    • ROA(実績): 6.57%
    • 営業利益率(過去12ヶ月): 27.20%
    • 売上総利益(過去12ヶ月): 28.54B円 (全売上高に等しく、コスト構造が非常に優れていることを示唆)
    • プロフィットマージン: 18.46%
      これらの指標はいずれも非常に高く、同社の優れた収益構造と経営効率性を示しています。
  • 一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%等)との比較
    ROE12.26%とROA6.57%は、一般的なベンチマークであるROE10%、ROA5%を大きく上回っており、非常に優秀な水準です。
  • 収益性の推移と改善余地
    過去数年間は高い収益性を維持してきましたが、直近中間期はライセンス収入の減収により営業利益が減少しました。しかし、クラウドやサブスクリプションといったリカーリング収益の増加は、将来的な収益の安定化と成長ドライバーとなるため、収益構造の改善は継続すると考えられます。マージンの高いクラウド事業の比率が高まるにつれて、収益性はさらに改善する可能性があります。

11. 市場リスク評価

  • ベータ値による市場感応度の評価
    ベータ値は0.80(5年間の月次データ)です。これは市場全体の動きと比較して、ウイングアーク1stの株価が約20%安定している(市場感応度が低い)ことを示します。テクノロジーセクターに属しながらも、企業の基幹システムを支える事業特性から、景気変動に対する影響が比較的限定的である可能性があります。
  • 52週高値・安値のレンジと現在位置
    • 52週高値: 4,225.00円
    • 52週安値: 2,916.00円
      現在の株価3,590円は、52週レンジの中間付近に位置しており、極端な高値圏や安値圏ではありません。
  • 決算短信に記載のリスク要因(外部環境、為替、地政学等)
    決算短信には以下のリスク要因が挙げられています。
    • ライセンス売上の回復遅延: ライセンス収入の反動減が業績を圧迫する可能性。特に下期に大型案件を獲得できない場合のリスク。
    • マクロ不確実性: 米国金利動向、中国景気、地政学リスクなど、予測困難な外部環境の変化が、顧客のIT投資意欲に影響を与え、業績にNegativeな影響を及ぼす可能性。
    • M&A後の統合リスク: M&Aによる子会社取得に伴う「のれん」の増加や、買収企業の事業統合が計画通り進まない場合のリスク。

12. バリュエーション分析

  • 業種平均PER/PBRとの比較
    • PER(会社予想)19.43倍 < 業界平均PER 23.2倍
    • PBR(実績)2.81倍 > 業界平均PBR 2.3倍
      PERでは業界平均よりも割安ですが、PBRでは業界平均よりも割高な水準です。成長性の高いテクノロジー企業はPBRが高くなる傾向もありますが、PBRが業界平均より高い点は注意が必要です。
  • 目標株価レンジの算出(業界平均倍率適用)
    • 目標株価(業種平均PER基準): 184.78円 (EPS) × 23.2倍 (業界平均PER) = 4,286.9円
    • 目標株価(業種平均PBR基準): 1,279.35円 (BPS) × 2.3倍 (業界平均PBR) = 2,942.5円
      業界平均PERを適用すると4,286.9円、業界平均PBRを適用すると2,942.5円という目標株価レンジになります。ただし、実績PBRが業界平均より高いため、PBR基準で算出された目標株価は足元の株価よりも低くなります。
  • 割安・割高の総合判断
    現在の株価3,590円は、業種平均PER基準で計算した目標株価より割安感がありますが、業種平均PBR基準で計算した目標株価よりは割高です。高収益性を評価するならPER基準に重みがあるかもしれませんが、現状では明確に割安とは判断しにくい状況です。クラウド比率の上昇による収益構造の変化と今後の成長期待が、PBRを押し上げる要因となっている可能性もあります。

13. 市場センチメント分析

  • 信用取引の状況(信用買残、信用倍率、需給バランス)
    • 信用買残: 201,000株
    • 信用売残: 9,100株
    • 信用倍率: 22.09倍
      信用買残が信用売残を大きく上回っており、信用倍率も22.09倍と高い水準にあります。これは、将来の株価上昇を期待して信用買いをしている投資家が多いことを示しますが、一方で、将来の売り圧力となる可能性を秘めています。
  • 株主構成(経営陣持株比率、安定株主の状況)
    • インサイダー保有比率: 40.68%
    • 機関投資家保有比率: 33.54%
      インサイダー(経営陣など)と機関投資家の保有比率が高く、株主構成は比較的安定していると言えます。これは、経営陣が会社の長期的な成長を重視している姿勢の表れであり、安定株主が多いことは株価の極端な変動を抑える要因にもなりえます。
  • 大株主の動向
    筆頭株主はIW.DXパートナーズ(株)で21.85%、次いで東芝デジタルソリューションズが13.16%を保有しています。これらは特定目的会社や事業会社であり、安定した大株主構成です。大株主の直近の動向(売買)に関する具体的なデータは提供されていません。

14. 株主還元と配当方針

  • 配当利回りや配当性向の分析
    • 1株配当(会社予想): 104.00円
    • 配当利回り(会社予想): 2.90%
    • 配当性向(会社予想からの概算): 約56.9%
      配当利回り2.90%は、市場全体と比較しても魅力的な水準です。配当性向約56.9%は、利益の半分以上を株主に還元する積極的な姿勢を示しており、株主還元への意識が高いと言えます。
  • 自社株買いなどの株主還元策
    今回の決算短信では、大規模な自社株買いの発表はありませんでしたが、期中に小額の自己株式取得が行われています。主要な株主還元は配当によって行われています。
  • 株式報酬型ストックオプション等のインセンティブ施策
    データなし

15. 最近のトピックスと材料

  • 適時開示情報の分析(大型受注、新製品、拠点展開等)
    2026年2月期第2四半期決算短信では、以下の点が注目されます。
    • M&Aによる事業強化: 子会社取得に伴い「のれん」が増加しており、積極的なM&Aを通じて事業領域や技術力の強化を図っていることが伺えます。
    • 生成AI関連機能の展開: Box AI連携やDr.Sum Copilotなどの生成AI関連機能の強化は、製品の付加価値を高め、市場の最先端トレンドに対応する姿勢を示しています。
    • クラウド・サブスク型ビジネスへの移行: ライセンス収入の減少は一時的な利益圧迫要因ですが、クラウド・サブスクリプション等リカーリング収益の堅調な伸びは、安定的な収益基盤の構築と成長戦略の進捗を示唆しています。
  • これらが業績に与える影響の評価
    M&AやAI関連機能強化は、中長期的な競争力向上と事業成長に寄与する可能性があります。特に、クラウド・サブスクリプションへの移行は、短期的な利益変動リスクを伴うものの、長期的に見れば安定した収益源となり、企業価値向上に繋がる重要な戦略です。通期予想が据え置かれていることから、会社は下期にライセンス売上の回復やクラウド・サブスク成長の加速を見込んでいると考えられます。

16. 総評

ウイングアーク1stは、企業の情報活用を支援するソリューションを提供するソフトウェア企業です。帳票・文書管理やデータ分析の分野で高い実績を持ち、近年は市場のクラウドシフトとDX推進の加速を背景に、ビジネスモデルの変革を進めています。

  • 全体的な見解
    高い自己資本比率やネットキャッシュポジションなど、非常に強固な財務基盤を持っています。収益性もROE12.26%、ROA6.57%とベンチマークを上回る高水準を維持しています。主力事業においてクラウド・サブスクリプションモデルへの移行を進めており、リカーリング収益が着実に成長しています。直近の中間期決算では、ライセンス収入の減少が響き減収減益となりましたが、通期予想は据え置いており、下期の回復を見込んでいるとされます。株価はPERで業界平均より割安、PBRで割高と判断が分かれますが、これは高い収益性と将来の成長期待が織り込まれている可能性もあります。信用買い残はやや高めですが、インサイダーや機関投資家の保有比率が高く、株主構成は安定しています。
    • ポジティブな側面:
    • 高い財務健全性と収益性。
    • 成長が見込まれるDX・クラウド市場で優位なポジション。
    • クラウド・サブスクリプションモデルへの着実な移行。
    • 生成AI技術の導入による製品力強化。
    • 積極的な株主還元姿勢(高配当性向)。
    • 市場感応度が低い(ベータ値0.80)。
    • ネガティブな側面:
    • ライセンス収入の変動が業績に与える影響。
    • M&Aによる「のれん」増加と統合リスク。
    • 流動比率がややタイトな水準。
    • 信用買残が高く、将来の売り圧となる可能性。
  • 強み・弱み・機会・脅威の整理(SWOT分析)
    • 強み (Strengths):
    • 帳票・文書管理、データ連携・分析における高い専門性とブランド力。
    • 安定的な保守・サポート収益と、高成長のリカーリング収益。
    • 強固な財務基盤(高自己資本比率、ネットキャッシュ)。
    • 高い収益性(ROE、ROA、営業利益率)。
    • 積極的な株主還元。
    • 弱み (Weaknesses):
    • ライセンス売上の変動が全体業績に影響しやすい。
    • M&Aに伴う「のれん」の増加と統合リスク。
    • 流動比率が比較的に低い(1.08倍)。
    • 機会 (Opportunities):
    • 企業のDX推進、クラウド移行の加速。
    • 生成AI市場の拡大と、製品へのAI機能搭載による付加価値向上。
    • データ活用による経営効率化ニーズの拡大。
    • 海外市場への展開余地。
    • 脅威 (Threats):
    • 競合他社との競争激化。
    • マクロ経済変動(景気減速、金利上昇)によるIT投資抑制。
    • 為替変動、地政学リスクなどの外部環境の変化。
    • 特定のライセンス販売に依存する期間の減収リスク。

17. 企業スコア

  • 成長性: B(売上は増加傾向も、直近中間期は減収減益。クラウド・サブスクは成長も、ライセンスの振れ幅が影響しており、通期目標達成には下期の挽回が必須。)
  • 収益性: A(営業利益率27.2%、ROE12.26%、ROA6.57%といずれの指標も非常に高水準。直近中間期は減益も、収益構造は引き続き優良。)
  • 財務健全性: A(自己資本比率61.1%と極めて高く、総負債が少なくネットキャッシュポジション。流動比率はややタイトだが、全体としては非常に健全で安定した財務基盤を持つ。)
  • 株価バリュエーション: C(PERは業界平均より割安、PBRは業界平均より割高。目標株価レンジは現在の株価とIndustry PBRに基づくと割高と判断されるため、明確な割安感はない。)

企業情報

銘柄コード 4432
企業名 ウイングアーク1st
URL https://www.wingarc.com/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 3,590円
EPS(1株利益) 184.78円
年間配当 2.90円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 8.0% 23.0倍 6,248円 11.8%
標準 6.2% 20.0倍 4,983円 6.9%
悲観 3.7% 17.0倍 3,766円 1.0%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 3,590円

目標年率 理論株価 現在株価との乖離 判定
15% 2,486円 +1,104円 (+44%) △ 割高
10% 3,105円 +485円 (+16%) △ 割高
5% 3,918円 -328円 (-8%) ○ 割安

【判定基準】○割安:現在株価≦理論株価 / △割高:現在株価>理論株価

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.5)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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