2025年12月期 第3四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: SAP S/4HANA移行(SAP2027問題)を背景に需要は旺盛で、プライム案件・PMO・パートナー共同開発等で受注拡大を図る。人材育成とテンプレート化で供給力と単価向上を目指す。
- 業績ハイライト: 売上高2,487百万円(前年同期比+2.2%)、営業利益432百万円(同+8.6%)。粗利率・営業利益率ともに改善。通期予想に対する営業利益・純利益進捗は100%超(達成率:営業利益103.6%、当期純利益105.2%)。
- 戦略の方向性: S/4HANA移行需要・クラウド(SuccessFactors等)・PMOを成長ドライバーに、テンプレート開発でプライム比率向上とストック化(サブスク)を推進。人材採用・育成に注力。
- 注目材料:
- NHKエンタープライズ向けS/4HANA導入(当社主導)や大手自動車部品メーカーでのPMO受注、製薬会社でのSuccessFactors導入完了(保守移行)。
- ボッシュSDS/OKIソフトウェアと共同で国内製造業向けSAP Cloud ERPテンプレートの共同開発開始(2025/11/4リリース)。
- TV CM(Tokyo MX)開始、YouTubeでのWebinar公開による認知拡大。
- 自己株式取得(1百万株、発行済の2.2%)の実施・譲渡制限付株式として一部従業員へ処分。
- 一言評価: 粗利率・営業利益率が改善し、SAP2027を追い風に受注基盤拡大と収益性向上を図る「業績改善のフェーズ」。
基本情報
- 企業概要: 株式会社ノムラシステムコーポレーション(証券コード:3940)
主要事業: SAP導入コンサルティング、SAP保守サポートセンター運営、RPA・AIコンサルティング
代表者: 野村 芳光
設立: 1986年2月20日(決算期:12月)
本社: 東京都渋谷区恵比寿1-19-19 恵比寿ビジネスタワー4F
資本金: 32,783万円(資本準備金28,889万円)
社員数: 133名(※2025/3末時点)
URL: https://www.nomura-system.co.jp/ - 説明会情報: 開催日時 2025年11月14日、形式:–(資料公開による説明資料) 、参加対象:個人投資家・投資家向け資料想定
- 説明者: 発表者(役職)と発言概要:–(資料内に明示なし)
- 報告期間: 対象会計期間:2025年12月期 第3四半期(2025年1~9月の累計想定)
- セグメント: 事業セグメント名と概要(資料の売上構成による)
- 営業企画部:売上 143百万円(第3四半期)
- プライム企画部(元請け案件中心):売上 1,186百万円(第3四半期)
- 次世代戦略事業部:売上 1,158百万円(第3四半期)
(注)財務は単一報告で、セグメント別の詳細な収益は上記のみ開示。
業績サマリー
- 主要指標(2025/12 第3四半期実績 vs 前年同期)
- 売上高:2,487百万円(前年同期比+2.2%) — 良い目安:増収(+)
- 売上総利益:699百万円(粗利率28.1%)(前年同期比+6.0%) — 良:粗利率改善
- 営業利益:432百万円(営業利益率17.4%)(前年同期比+8.6%) — 良:増益・利益率向上
- 経常利益:439百万円(経常利益率17.6%)(前年同期比+10.2%) — 良
- 四半期純利益:299百万円(純利益率12.0%)(前年同期比+9.6%) — 良
- 1株当たり利益(EPS):–(未開示)
- 予想との比較
- 会社(通期)予想に対する達成率(進捗率)
- 売上高進捗率:71.6%(2,487/3,472) — 参考:Q3時点で約72%は通期想定に概ね沿う(季節性による)
- 営業利益進捗率:103.6%(432/417) — 良:計画超過
- 経常利益進捗率:105.2%(439/417) — 良:計画超過
- 当期純利益進捗率:105.2%(299/285) — 良:計画超過
- サプライズの有無:第2四半期に業績予想を上方修正済(2025/7/15)。本Q3は通期計画を上回る進捗で計画超過(営業利益以下)。
- 進捗状況
- 通期予想に対する進捗:上記の通り。営業利益・純利益は予定を上回る進捗で、売上は約71.6%進捗(年末にかけての案件開始タイミングが影響)。
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率:–(中期数値の明示なし)
- 過去同時期との進捗率比較:前年同期比で増収増益(売上+2.2%、営業利益+8.6%)。
- セグメント別状況(第3四半期売上内訳)
- 営業企画部:143百万円(比率小)
- プライム企画部:1,186百万円(粗利率高めで好調と記載)
- 次世代戦略事業部:1,158百万円(クラウド/PMO/新規ソリューション等)
- 収益貢献度:資料ではプライム案件・PMOが利益牽引とあり、プライム比率向上が戦略目標。
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト)
- 既存取引先の追加受注、プライム(元請け)案件の堅調推移、PMOサービスの好調が利益改善を牽引。パートナーとの共同開発案件も増加。
- 増減要因
- 増収の主因:既存顧客の追加開発受注、新規顧客獲得(NHKエンタープライズ、大手自動車部品メーカー等)、テンプレートやPMOの受注増。
- 増益の主因:粗利率の高いプライム案件比率の増加、PMO等の付加価値サービス拡大による収益改善。人件費等のコストは明示なし(稼働率は高いとの記載)。
- 一時的要因:自己株取得により流動資産が減少、投資その他資産増加(固定資産増)。
- 競争環境
- 市場:SAP導入市場、S/4HANA移行需要の高まり(SAP2027の影響)。競合は大手SIerやSAPパートナー各社だが、同社は上流設計・PMO、業務理解に強みを主張。
- 競争優位性の変化:高いプロジェクト成功率(100%を標榜)、SAP認定コンサルタントの確保・育成、テンプレート開発で差別化を図る。
- リスク要因
- 人材確保・育成(ITコンサルタント不足):採用・育成が鍵(同社も新卒採用拡大、研修強化で対応)。
- 案件の開始時期の偏り・遅延(プロジェクト開始タイミングによる売上変動)。
- SAPエコシステム依存度、国内景気/IT投資動向、為替は資料での言及なし。
- サプライチェーンや規制変更の影響:–(明示なし)。
戦略と施策
- 現在の戦略
- 中期的に「高付加価値ソリューション」を提供し、プライム比率UP・収益性UPを目指す。S/4HANAリプレイス、SAP SuccessFactors拡販、クラウドソリューション強化、PMO強化、テンプレート・自社ソリューションで差別化。
- 進行中の施策
- プライム獲得施策(テンプレート展開、セミナー、専用Webサイト準備、営業人員拡充)。
- PMO戦略部:新規顧客獲得・パートナーとの共同プロジェクト(製造業向けパブリッククラウド、AIソリューションなど)。
- 人材施策:新卒採用規模の拡大(20名規模)、充実した新人研修、離職率低水準維持(過去3年平均3.1%)。
- セグメント別施策
- プライム企画部:S/4HANAテンプレート・著作権テンプレートでメディア業界等の優位性構築。
- 次世代戦略事業部:IT戦略コンサルティング、DX支援、SAP×クラウド・RPA・AIの組合せでフロー・ストック事業を拡大。
- 新たな取り組み
- ボッシュSDS・OKIソフトウェアとの三社での「SAP Cloud ERP(国内製造業向けテンプレート)」共同開発(トライアル実施)。
- メディア露出(TV CM、YouTube webinar)によるブランド力・採用強化。
- 自社株を譲渡制限付株式として従業員へ処分(インセンティブ・経営参画促進)。
将来予測と見通し
- 業績予想(会社通期予想:2025/12通期)
- 通期売上高予想:3,472百万円
- 通期営業利益予想:417百万円(営業利益率12.0%)
- 通期経常利益予想:417百万円(経常利益率12.0%)
- 通期当期純利益予想:285百万円(純利益率8.2%)
- 予想の前提条件:SAP2027によるリプレイス需要、プロジェクト開始時期には差があるが需要は旺盛と想定(為替等の定量前提は非開示)。
- 経営陣の自信度:第2四半期に上方修正済み、Q3は計画を上回る進捗で確度は一定程度示唆。
- 予想修正
- 通期予想の修正有無:第2四半期に上方修正(2025/7/15開示)。Q3時点では通期数値を維持しているが、必要に応じて見直す可能性を明示。
- 修正理由:プライム案件・PMOの牽引、既存顧客の追加受注等。
- 中長期計画
- 中期経営計画の進捗状況と目標達成可能性:S/4HANA需要を取り込む戦略、テンプレート・PMO拡大、人材育成に注力しており達成のための施策を展開中(具体的数値目標の公開はなし)。
- 予想の信頼性
- 過去の予想達成傾向:資料では特段の記載なし。ただし今期は上方修正後に計画超過進捗となっている。
- マクロ経済の影響
- 業績に影響する要因:国内のIT投資動向、労働力人口減少による人材需給、企業のDX投資余力。為替・金利の影響は資料で触れられていない。
配当と株主還元
- 配当方針: 配当性向40%以上の安定配当を基本方針(内部留保と財務安全性維持のバランスを考慮)。
(注)配当性向方針は明示(40%以上)だが、実額は決算短信等で要確認。 - 特別配当: なし(資料上の特別配当の記載なし)。
- その他株主還元: 自己株式取得(2025/2/17~3/19に取得実施、取得株数1百万株=発行済の2.2%、取得価格123,982,400円)、その後一部を譲渡制限付株式として従業員に処分(2025/8/14)。
製品やサービス
- 主要製品・サービス
- SAP S/4HANA導入コンサルティング、SAP SuccessFactors(人事)導入、SAP Cloud ERPテンプレート、PMOプロフェッショナルコンサルサービス(PCs)/PMOベーシックサポート(PBS)、RPA・BPO・AIソリューション、保守・運用支援、業務アセスメント等。
- 新製品・開発
- 著作権テンプレート(メディア向け)、SuccessFactors勤怠テンプレート(2023年リリースプロトタイプ)、国内製造業向けSAP Cloud ERPテンプレート(共同開発)。
- 提供エリア・顧客層
- 主に国内の大手企業~中堅製造業、メディア、エネルギー、製薬等。主要取引先にSAPジャパン、清水建設、JXTGエネルギー(等)を記載。
- 協業・提携
- ボッシュSDS、OKIソフトウェアとの三者共同開発、パートナーとの共同提案・共同開発多数。
- 成長ドライバー
- SAP S/4HANAリプレイス需要(SAP2027)、SAP SuccessFactorsの拡販、PMOサービス拡大、テンプレート・サブスクモデル化、AI/クラウド連携ソリューション。
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答:–(Q&Aセッションの詳細は資料に未掲載)
- 経営陣の姿勢:需要増に対応するため人材育成・テンプレート化・営業強化で機動的に対応するといった姿勢を強調。
- 未回答事項:EPS・詳細なセグメント別利益、通期配当実額、具体的な中期数値目標等は資料上明示なし(–)。
- ポジティブ要因
- 粗利率・営業利益率が改善(粗利率28.1%、営業利益率17.4%)。利益面での改善が継続。
- S/4HANA移行需要(SAP2027)を追い風に受注拡大期待。
- PMOやテンプレート、クラウドソリューションといった付加価値サービスが成長ドライバー。
- 通期計画に対する利益進捗が100%超(営業利益・純利益で計画超過)。
- 株主還元:配当性向方針(40%以上)と自己株取得の実施。
- ネガティブ要因
- 人材(コンサルタント)不足リスク。採用・教育コストや採用が追いつかない場合の供給制約。
- 案件の開始時期偏重やプロジェクト遅延による売上変動。
- 業績がSAP関連案件に依存する側面(エコシステム依存リスク)。
- 不確実性
- 大口案件の開始タイミングや追加受注の成立状況により業績が変動しやすい。
- マクロ(企業IT投資の落ち込み等)が需要に与える影響。
- 注目すべきカタリスト
- S/4HANA移行に伴う大型受注・テンプレートの販売成功。
- ボッシュSDS/OKIとのテンプレ共同開発のトライアル成果と拡販。
- PMO案件の継続受注やパートナー共同案件の拡大。
- 次回の通期業績予想修正や四半期決算(第4四半期)の進捗動向。
(注)本節は決算説明資料に基づく事実整理であり、投資助言や推奨は行わない。
重要な注記
- リスク要因: 資料内では「人材不足」「プロジェクト開始時期の差」「IT投資環境」などをリスクとして言及。
- その他: 第2四半期に通期業績予想を上方修正(2025/7/15)。自己株取得は2025/3/19取得終了、譲渡制限付株式処分は2025/8/14。
(備考)不明な項目は「–」としました。資料は2025年11月14日付「株式会社ノムラシステムコーポレーション 2025年12月期 第3四半期 決算説明資料」に基づく要約です。数字は資料中の単位(百万円)をそのまま用いました。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3940 |
| 企業名 | ノムラシステムコーポレーション |
| URL | https://www.nomura-system.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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