2026年3月期 第1四半期決算短信補足資料
エグゼクティブサマリー
- 業績の方向性:増収減益(売上高12,057百万円、前年同期比+1.1%/営業利益680百万円、同▲6.2%)。
- 注目すべき変化:売上はわずかに増加した一方、成長投資に伴う減価償却等で売上原価率が前期63.8%→今期64.9%(+1.1pt)と上昇し、利益を圧迫。さらに国内製造体制再編に伴う構造変革費用等で特別損失413百万円を計上。
- 今後の見通し:会社はQ2に投資有価証券売却益546百万円を計上する見込みとしており、通期予想の修正は無し。通期進捗は売上高24.9%、営業利益68.0%と営業利益は順調な進捗。
- 投資家への示唆:売上は堅調だが収益性(粗利率・営業利益率)に投資負担が出ているため、今後は(1)粗利率回復の可否(原価動向・値上げ交渉等)、(2)設備投資の減価償却負担の影響、(3)Q2の特別利益実現の可否を注視するとよい。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: エバラ食品工業株式会社 (Ebara Foods Industry, Inc.)
- 主要事業分野: 調味料等の食品事業(家庭用商品・業務用商品)、物流事業、その他(広告宣伝事業・人材派遣事業)
- その他: 成長投資として津山工場、タイ工場の稼働等を進めている
- 報告概要:
- 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期(連結累計期間:2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 食品事業:家庭用商品(肉まわり調味料群、鍋物調味料群、野菜まわり調味料群、その他群)/業務用商品(肉まわり調味料群、スープ群、その他群)
- 物流事業
- その他事業(広告宣伝事業、人材派遣事業)
- 発行済株式:
- 今後の予定:
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績:
- 売上高: 12,057百万円(前年同期比+1.1%)。通期計画48,400百万円に対する進捗率 24.9%(通常の四半期進捗かどうかは季節要因等で判断要)。
- 営業利益: 680百万円(前年同期比▲6.2%)。通期計画1,000百万円に対する進捗率 68.0%(進捗良好)。
- 純利益: 163百万円(前年同期比▲69.8%)。通期計画700百万円に対する進捗率 23.3%。
- サプライズの要因:
- 増収要因:家庭用(鍋物調味料群、その他群)、業務用(スープ群:新商品寄与)、その他事業が増収。
- 減益要因:成長投資(津山工場・タイ工場稼働)に伴う減価償却費増加で売上原価率上昇(+1.1pt)が主因。また国内製造体制再編に伴う構造変革費用等で特別損失413百万円を計上。
- 通期への影響:
- 会社はQ1の特別損失を織り込む一方、Q2に投資有価証券売却で546百万円の特別利益計上見込みとして通期予想は据え置き。予想達成の可否はQ2の特別利益実現、及び上期以降の粗利率動向に依存。
財務指標
(単位:百万円、%は前年同期比)
- 損益計算書 要点(第1四半期連結累計)
- 売上高: 12,057(+1.1% / +131)
- 売上原価: 7,821(+218 / +2.9%)→ 売上原価率 64.9% (前期 63.8%、+1.1pt)
- 売上総利益: 4,236(▲86 / ▲2.0%)→ 売上総利益率 35.1%(前期 36.2%、▲1.1pt)
- 販管費: 3,556(▲41 / ▲1.2%)→ 販管費率 29.5%(前期 30.2%、▲0.7pt)
- 営業利益: 680(▲44 / ▲6.2%)→ 営業利益率 5.6%(前期 6.1%、▲0.4pt)
- 経常利益: 695(▲118 / ▲14.6%)→ 経常利益率 5.8%(前期 6.8%、▲1.1pt)
- 特別損失: 413(前期 2)
- 純利益: 163(▲376 / ▲69.8%)→ 純利益率 1.4%(前期 4.5%、▲3.2pt)
- 進捗率分析(通期計画に対する進捗)
- 売上高進捗率: 24.9%(48,400計画に対して36,342未達額)
- 営業利益進捗率: 68.0%(1,000計画に対して未達額319)
- 純利益進捗率: 23.3%(700計画に対して未達額536)
- コメント: 営業利益の進捗が高い(68.0%)一方で純利益の進捗は低く、特別損失の影響が主因。
- 財務安全性(貸借対照表項目は資料に記載なし):
- 効率性:
- 売上高営業利益率の推移: 6.1% → 5.6%(今回、やや低下)
- セグメント別(売上高・前年同期比)
- 食品事業 合計: 10,156百万円(+117 / +1.2%)
- 家庭用商品: 7,318百万円(+73 / +1.0%)
- 肉まわり調味料群: 3,512(▲114 / ▲3.1%)
- 鍋物調味料群: 1,230(+63 / +5.4%)
- 野菜まわり調味料群: 969(▲19 / ▲2.0%)
- その他群: 1,606(+144 / +9.9%)
- 業務用商品: 2,838百万円(+43 / +1.6%)
- 肉まわり調味料群: 849(▲10 / ▲1.2%)
- スープ群: 919(+70 / +8.3%)
- その他群: 1,069(▲16 / ▲1.5%)
- 物流事業: 1,752百万円(±0 / 0.0%)
- その他事業: 148百万円(+14 / +10.9%)
- 財務の解説:
- 売上は堅調だが、成長投資に伴う減価償却費が売上原価に計上され売上原価率を押し上げ、結果的に粗利・営業利益を圧迫している。特別損失の計上により当期純利益が大幅に減少。
配当
- 特別配当の有無: 特別配当の記載なし
セグメント別情報
- 食品事業(家庭用)
- 増収要因: 鍋物調味料群(「プチッと鍋」等)とその他群(「プチッとうどん」「プチッと中華」など新商品)が牽引
- 減収要因: 肉まわり調味料群(精肉価格高止まりの影響)・野菜まわり調味料群(野菜価格高騰、一部商品の終売)
- 食品事業(業務用)
- スープ群が新商品寄与で+8.3%の伸長。肉まわり等はやや減少。
- 物流事業: 横ばい
- その他事業: +10.9%で貢献
- 戦略的含意: 商品別で増減が分かれており、新商品投入(スープ群、プチッと中華等)が寄与している点はポジティブ。だが原材料市況(精肉・野菜)等外部要因が影響。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 資料に中期数値目標は記載なし → 進捗判断は限定的
- 成長投資の状況: 津山工場・タイ工場稼働により設備投資は進展、減価償却費増加で短期的には利益を圧迫しているが生産能力強化の段階と説明。
競合状況や市場動向
- 市場動向: 精肉・野菜等原材料価格の高止まりが製品群別の販売に影響。価格競争や調達環境の変化がリスクとして挙げられている。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想の修正: なし(第1四半期に特別損失413百万円を計上したが、第2四半期に投資有価証券売却益546百万円を見込み、通期見通しは据え置き)
- 会社予想の前提条件: 明確な前提(為替など)の記載なし。ただし特別利益の発生見込みが業績に影響。
- 予想の信頼性: 過去の予想達成傾向は資料に記載なし → 但し今回の通期据え置きは特別項目(売却益)による調整を前提としているため、特別利益の実現可否が信頼性に直結。
- リスク要因(資料記載の主要事項):
- 主要市場の景気動向、為替・金利、資本市場、価格競争の激化、調達環境の変化、提携・技術供与等による競争関係の変化、公的規制・税務リスク、製品・サービスの欠陥リスク、研究開発・設備投資・事業再編リスク、自然災害・突発事象、会計方針の変更等。
重要な注記
- 会計方針: 特段の会計方針変更の記載はなし(ただし金額は単位未満切捨て、比率は四捨五入表示との注記あり)。
- その他: 第1四半期に構造変革費用等の特別損失413百万円を計上。第2四半期に投資有価証券売却益546百万円の計上を予定(通期見通し据え置きの理由)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2819 |
| 企業名 | エバラ食品工業 |
| URL | http://www.ebarafoods.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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