2025年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期予想の修正を行っておらず、今回の第3四半期累計実績は会社予想に対して大きな乖離はない(実績はほぼ想定範囲内)。市場予想との差異に関する開示はなし。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高+4.6%、営業利益+30.0%、親会社株主に帰属する四半期純利益+33.2%)。
  • 注目すべき変化:営業利益の増加率(+30.0%)が売上高増(+4.6%)を大きく上回っており、収益性が改善している点(営業利益率:7.4%→改善)。建設関連セグメントの収益性改善とレンタル単価適正化・資産稼働率向上の取り組みが効いている。
  • 今後の見通し:会社は6月に発表した業績予想(通期:売上高212,500百万円、営業利益17,100百万円、親会社株主に帰属当期純利益10,500百万円)を据え置き。第3四半期累計の進捗は売上高74.7%、営業利益68.6%、純利益68.9%であり、現状では通期達成の可能性は高いと想定(会社も修正なし)。
  • 投資家への示唆:売上は堅調だが利益率改善が決算の主因。中期計画「Progress 65」に沿った収益性向上策(レンタル単価適正化、資産運用効率化)が効果を上げている点を注視。外部環境(資材・エネルギー価格、労働力不足)による下振れリスクは残る。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社カナモト
    • 主要事業分野:建設機械のレンタルを主軸とする建設関連事業(レンタル、建機中古販売等)、鉄鋼関連、情報機器、福祉関連等の「その他」事業
    • 代表者名:代表取締役社長 金本 哲男
    • URL:https://www.kanamoto.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年9月5日
    • 対象会計期間:2025年10月期 第3四半期累計(2024年11月1日~2025年7月31日)
  • セグメント:
    • 建設関連:レンタル契約、商品・製品販売(中古建機等)等(主力)
    • その他:鉄鋼関連、情報機器関連、福祉関連、その他事業
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式):38,742,241株
    • 期末自己株式数:3,915,284株
    • 期中平均株式数(四半期累計):34,982,604株
    • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表(通期):2025年10月期決算(期末:2025/10/31)公表予定日:–(決算短信に明記なし)
    • 株主総会・IRイベント:–(直近の開示なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想は通期のみ。第3Q単体の会社予想修正はなし)
    • 売上高:158,792百万円(前年同期間比+4.6%)。通期予想212,500百万円に対する進捗率 74.7%(やや前倒しの進捗)。
    • 営業利益:11,734百万円(前年同期間比+30.0%)。通期予想17,100百万円に対する進捗率 68.6%。
    • 純利益(親会社株主帰属):7,236百万円(前年同期間比+33.2%)。通期予想10,500百万円に対する進捗率 68.9%。
  • サプライズの要因:
    • 主因は建設関連セグメントでの収益性改善(レンタル単価の適正化、資産稼働率向上)と中古建機売却計画に基づく販売。これにより営業利益が売上増以上に伸長。
    • 「その他」セグメントは売上増(+7.5%)も営業利益は若干減(-11.4%)と明暗。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想の修正なし。第3Q累計の進捗から見て通期予想の達成は現時点で可能性が高いが、下期の建設需給や資材・エネルギー価格動向、労働需給の変化がリスク要因。

財務指標

(単位:百万円、前年比は会社開示値)

  • 損益(第3四半期累計:2024/11/1~2025/7/31)
    • 売上高:158,792(+4.6%、前年151,861)
    • 売上総利益:47,316(前年43,148)
    • 販売費及び一般管理費:35,581(前年34,119)
    • 営業利益:11,734(+30.0%、前年9,029)→ 営業利益率 7.4%(目安:改善)
    • 経常利益:12,039(+27.7%、前年9,429)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:7,236(+33.2%、前年5,432)
    • 1株当たり四半期純利益(累計):206.85円(前年152.70円、+35.5%)
  • 貸借対照表(2025/7/31)
    • 総資産:324,507(前期末322,853、+1.6%)
    • 純資産:152,624(前期末149,713、+1.9%)
    • 自己資本比率:44.0%(前期末43.4%)→ 44.0%(安定水準、目安:40%以上で安定)
  • 主要資産・負債の動き(対前期末)
    • 現金及び預金:61,469(+10,365)→ キャッシュ増加(改善)
    • 受取手形・売掛金等:38,768(△4,710)→ 回収等で減少
    • レンタル用資産(純額):108,788(△2,728)→ 運用期間延長等で純額減少
    • 流動負債合計:93,614(前期92,817)
    • 負債合計:171,882(△1,258)
  • 流動比率・負債比率(簡易)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):128,869 / 93,614 ≒ 137.6%(目安:100%超で良好)
    • 負債比率(負債/純資産):171,882 / 152,624 ≒ 112.7%(過度なレバレッジではないが注意)
  • キャッシュ・フロー:第3四半期累計の連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)。ただし現金が増加している点は財務の余地を示唆。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2024年10月期:中間 35.00円、期末 45.00円、年間合計 80.00円
    • 2025年10月期(予想):中間 45.00円(支払済)、期末 45.00円(予想)、年間合計 90.00円(増配)
    • 直近の配当予想修正:なし
  • 配当性向・利回り:
    • 通期予想EPS:300.49円(会社公表)に対する配当90円 → 配当性向 ≒ 29.9%(約30.0%、目安:適度な株主還元)
    • 配当利回り:–(株価情報の開示なし)
  • 自社株買い:第3四半期累計期間中に自己株式取得(637,300株、取得により自己株式残高が増)を実施。自己株取得は株主還元施策の一環。

セグメント別情報

  • セグメント別売上高・利益(第3四半期累計)
    • 建設関連:売上高 141,452百万円(前年比+4.2%)、セグメント利益 10,695百万円(前年比+34.7%)
    • その他:売上高 17,340百万円(前年比+7.5%)、セグメント利益 610百万円(前年比-11.4%)
  • 構成比・特徴:
    • 建設関連が売上の約89.1%を占める主力(依存度高)。建設関連の収益性改善が全社業績を牽引。
    • 「その他」は売上増だが利益減(コスト増等の影響と推定)。
  • セグメント戦略:
    • 建設関連ではレンタル単価の適正化、資産稼働率向上、拠点の選択と集中、中古建機の売却による資産構成適正化を継続。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:2025~2029年度「Progress 65 ~成長と効率化の実現に向けて~」
    • 重点施策:成長戦略と資本効率改善、DX戦略の強化、サステナビリティの取り組み
  • 進捗評価:
    • 第3Q累計の営業利益の大幅改善は「資本効率改善/収益性向上」施策の効果と整合。DX・サステナビリティ面の具体進捗は開示資料別添で確認必要。KPIの詳細開示は当資料では限定的。

競合状況や市場動向

  • 市場動向(会社記載):
    • 国内建設投資は底堅く、民間設備投資も持ち直しが見られる一方で、資材・エネルギー価格高止まりや人手不足が継続的な課題。
  • 競合比較:同業他社との定量比較データは本資料に記載なし → 比較不可(–)。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(据え置き):売上高 212,500百万円(+2.5%)、営業利益 17,100百万円(+17.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益 10,500百万円(+16.5%)、1株当たり当期純利益 300.49円
    • 会社は2025年6月の修正発表以降、予想の変更はなし。
  • 予想の信頼性:
    • 第3Q累計での進捗(売上約75%、利益約69%)から現状は達成可能と考えられる。ただし下期の需給や原材料・エネルギー価格変動が想定外に悪化するとリスク。会社は比較的保守的な修正態度を示している(直近修正なし)。
  • リスク要因:
    • 建設資材・燃料価格の上昇、労働人手不足、景気減速、為替変動(海外比率低いが投資有価証券等影響あり)、金融環境の変化。

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する会計基準等)を第1四半期から適用。適用による当期財務諸表への影響はないと開示。会計方針の変更は遡及適用済で、影響なし。
  • その他:
    • 第3四半期累計の連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)。
    • 直近決算説明会・補足資料の作成・開催はなし(決算説明会:無、補足資料:無)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9678
企業名 カナモト
URL http://www.kanamoto.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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