2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ: 会社が公表している通期予想に修正はなく、中間実績は会社予想と整合(会社予想との乖離は特に開示なし)。市場予想は–。総じて「ほぼ会社予想通り」。
  • 業績の方向性: 増収減益(売上高は前年同期比+3.7%、営業利益は前年同期比△7.1%)。
  • 注目すべき変化: 為替換算差額の変動が大きく、包括利益が前年同期の+786百万円→当中間期△209百万円に大幅悪化。営業面では梱包事業の米国向け工作機械取扱いが関税等の影響で低調となり営業利益を押し下げた一方、倉庫事業は府中倉庫新規稼働等で二桁近い売上増。
  • 今後の見通し: 通期予想に修正は無し。中間期進捗は売上進捗47.4%、営業利益進捗約43.0%、当期純利益進捗約47.0%で、現状では通期予想達成の可能性は維持されているとみられる(ただし利息費用増等の影響を注視)。
  • 投資家への示唆: 新倉庫建設に伴う借入増で支払利息が増加(当中間期 支払利息80百万円→前年35.5百万円)しており、今後の利息負担と米国事業の関税影響、為替の変動が業績にとって重要なポイント。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 株式会社サンリツ
    • 主要事業分野: 梱包(包装・輸送梱包含む)、運輸(輸送サービス)、倉庫(保管・ロジスティクス)、賃貸ビル事業
    • 代表者名: 代表取締役社長 柴本 守人
    • URL: https://www.srt.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年11月7日
    • 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明会: 有(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
    • 梱包事業(工作機械、電力変換装置などの取扱い・梱包・輸送に関連)
    • 運輸事業(輸送サービス、医療機器等の輸送)
    • 倉庫事業(倉庫保管、顧客の倉庫集約対応)
    • 賃貸ビル事業(本社ビルなどの賃貸)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む): 6,006,373株
    • 期末自己株式数: 368,093株
    • 期中平均株式数(中間期): 5,615,423株
    • 時価総額: –(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日: 2025年11月12日
    • 株主総会・IRイベント: –(開示なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想からの修正:無)
    • 売上高: 9,953百万円(前年同期比+3.7%)。通期予想21,000百万円に対する達成率47.4%。
    • 営業利益: 408百万円(前年同期比△7.1%)。通期予想950百万円に対する達成率約43.0%。
    • 親会社株主に帰属する中間純利益: 230百万円(前年同期比+15.8%)。通期予想490百万円に対する達成率約47.0%。
  • サプライズの要因:
    • 売上増は国内での工作機械取扱好調および府中倉庫稼働による倉庫売上増が寄与。
    • 営業利益減は、米国子会社における工作機械取扱いが関税等の影響で低調となったこと(梱包部門の利益減)等。
    • 経常利益は、来期竣工予定の成田新倉庫建設に伴う借入増で支払利息が増えた一方、前年同期に計上した営業外業務委託料が減少したこと等で増加。
    • 包括利益は為替換算損(為替換算調整勘定の大幅減)で大幅な赤字化。
  • 通期への影響:
    • 現時点で業績予想修正は無く、進捗率から見て通期達成は可能と判断されているが、利息負担の増加、米国事業の動向、為替変動が下振れリスク。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計: 23,794,317千円(237.94億円。前期末24,674,008千円から減少)
    • 負債合計: 12,347,588千円(123.48億円。前期末12,877,026千円から減少)
    • 純資産合計: 11,446,729千円(114.47億円。前期末11,796,981千円から減少)
  • 収益性(当中間期:2025/4/1~2025/9/30)
    • 売上高: 9,953,835千円(前年同期比+3.7% / +358,457千円)
    • 営業利益: 408,727千円(前年同期比△7.1% / △31,362千円)、営業利益率 4.11%(408,727/9,953,835、目安:高いほど良)
    • 経常利益: 356,980千円(前年同期比+13.5% / +42,418千円)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益: 230,495千円(前年同期比+15.8% / +31,469千円)
    • 1株当たり中間純利益(EPS): 41.05円(前年同期 35.68円)
  • 進捗率分析(中間期→通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率: 9,953 / 21,000 = 47.4%(通期の半分をやや上回る進捗)
    • 営業利益進捗率: 408 / 950 = 約43.0%(やや遅れ)
    • 当期純利益進捗率: 230 / 490 = 約47.0%
    • 過去同期間の進捗(前年中間):比較可能だが、通期目標との相対は概ね通常ペース〜やや保守的な達成ペース
  • 財務安全性
    • 自己資本比率: 47.4%(安定水準、目安40%以上で安定)
    • 負債比率(負債合計/純資産): 12,347,588 / 11,446,729 ≒ 1.08 → 約108%(過度ではないが有利子負債増加に注意)
    • 流動比率: 流動資産6,708,632千円 / 流動負債5,411,953千円 = 約124%(短期支払能力は概ね十分、目安100%以上)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は約4.1%で、前期中間(4.6%)から低下。
  • セグメント別(当中間期:金額は千円、前年比較%は文中)
    • 梱包事業: 売上 6,944,788千円(前年同期比+1.9%)、セグメント利益 736,519千円(前年同期比△4.3%) — 米国向け工作機械で関税等の影響。
    • 運輸事業: 売上 1,317,264千円(前年同期比△1.7%)、セグメント利益 159,795千円(前年同期比+40.9%) — 医療機器取扱い軟調だが価格転嫁で利益改善。
    • 倉庫事業: 売上 1,569,133千円(前年同期比+19.5%)、セグメント利益 233,833千円(前年同期比+2.7%) — 府中倉庫稼働、顧客集約効果で増収。
    • 賃貸ビル事業: 売上 122,649千円(前年同期比△3.6%)、セグメント利益 39,706千円(前年同期比△0.4%) — 本社ビル稼働率低下。
  • 財務の解説:
    • 現金及び預金は3,803,639千円 → 2,171,041千円に減少(主に建設仮勘定増等の投資や借入構成の変化)。
    • 建設仮勘定が増加(16,653千円増加)し、固定資産(建設中の新倉庫)を計上中。
    • 長期借入金は増加(4,102,273千円→4,863,356千円)し、支払利息が増加(35,533千円→80,044千円)。これは成田新倉庫等の投資に伴う影響。

配当

  • 中間配当: 0.00円(当中間期実績)
  • 期末配当(予想): 27.00円(通期合計27.00円、通期予想に修正なし)
  • 年間配当予想: 27.00円
  • 配当利回り: –(株価未提示のため算出不可)
  • 配当性向(会社予想ベース): 27.00 / 87.70 ≒ 30.8%(予想EPS 87.70円に対する目安)
  • 特別配当: 無
  • 株主還元方針: 自社株買い等の開示は無し(現状は普通配当中心)

セグメント別情報

  • 梱包事業: 売上主力。国内工作機械取扱好調が売上を押し上げるが、米国における関税等の影響で利益率悪化。
  • 運輸事業: 医療機器取扱い軟調で売上減。ただし輸送費値上げ分を顧客に転嫁し、利益は改善。
  • 倉庫事業: 府中倉庫の稼働開始と顧客の倉庫集約で売上・利益ともに増加。成長ドライバー。
  • 賃貸ビル事業: 本社ビル稼働率低下で減収減益。
  • 各セグメント戦略: 倉庫事業の拡大(新倉庫建設含む)が中期の成長軸。梱包・運輸は付加価値の高い顧客対応(ソリューション化)を目指す(中期計画に整合)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(2024/3~2026/3): 「オペレーションからソリューションへ」の転換を掲げ、倉庫拡充や顧客向けソリューション提供を進行中。府中倉庫の稼働や新倉庫建設は計画に沿った投資。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
    • 国際貨物は輸出数量減少傾向(半導体は堅調だが全体では弱含み)。
    • 国内貨物は消費関連は増加、建設関連は不振。これが同社の荷動き・取扱いに影響。
    • 為替・関税・物流コスト上昇が収益に影響している点を注視。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期連結業績予想(変更無し): 売上高21,000百万円(+4.4%)、営業利益950百万円(△8.2%)、経常利益730百万円(△9.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益490百万円(+4.5%)、EPS 87.70円。
    • 次期予想: –(未開示)
    • 会社予想の前提条件: 新倉庫稼働・建設関連の投資実行等に基づく(詳細前提は添付資料参照)。
  • 予想の信頼性: 今回も予想修正は無く、通期進捗は概ね計画に沿っている。ただし利息増加・為替変動・米国関税影響がリスク。
  • リスク要因:
    • 為替変動(為替換算差額の大幅変動で包括利益に影響)
    • 関税や貿易政策(米国向け事業への影響)
    • 支払利息の増加(新倉庫建設に伴う借入)
    • 国内貨物需要の分野別変動(建設関連等の不振)

重要な注記

  • 会計方針の変更や中間財務諸表作成に特有の処理: 無
  • 連結範囲の重要な変更: 無
  • 第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外
  • その他重要な事項: 包括利益の大幅悪化は為替換算調整勘定の減少(為替影響)によるもので、純利益自体は増加している点に留意。

(注記)

  • 不明項目は「–」と記載しています。
  • 本資料は提供情報に基づく要約であり、投資助言や価値判断を目的としたものではありません。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9366
企業名 サンリツ
URL http://www.srt.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 運輸・物流 – 倉庫・運輸関連業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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