2025年11月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期会社予想に対して売上の進捗は良好(進捗率約77.8%)で、営業利益はほぼ計画並み(達成率約97.4%、やや未達)、親会社株主に帰属する当期純利益は通期予想を大幅に上回る進捗(達成率約136.4%)で上振れ(会社予想の修正は無し)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+26.7%、営業利益+48.7%、親会社株主に帰属する四半期純利益+99.1%)
- 注目すべき変化:ハウスミール事業・内装工事事業の売上拡大(それぞれ前年同期比+1,516.3%、+192.1%)や、新業態(京都天ぷら「天のめし」等)・新商品(「無限にんにくホルモン串」)が寄与。税効果等の影響で四半期純利益が大幅増加。
- 今後の見通し:通期業績予想の修正は無し。ただし、ピソラ買収(取得総額約9,500百万円予定)に伴う借入・第三者割当増資を実施予定で、財務構造(借入残高の増加・希薄化)に変化が生じる見込み。
- 投資家への示唆:既存事業は回復基調で利益確保の動き。ただしM&A(ピソラ)の実行とそれに伴うエクイティ・デット調達が財務リスク・希薄化をもたらすため、資金調達条件や買収後のシナジー実現性を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社串カツ田中ホールディングス
- 主要事業分野:飲食事業(フランチャイズおよび直営の「串カツ田中」等複数業態)、ハウスミール(冷蔵宅配)事業、内装工事事業
- 代表者名:代表取締役社長 CEO 坂本壽男
- URL:http://kushi-tanaka.co.jp
- 報告概要:
- 提出日(開示日):2025年10月15日
- 対象会計期間:2025年11月期 第3四半期累計(2024年12月1日~2025年8月31日)
- 決算補足説明資料:作成有(TDnetで開示予定)
- 決算説明会:無し
- セグメント:
- 串カツ田中:主力飲食ブランド(客数回復と新名物が寄与)
- 国内その他:新業態(鳥玉、焼肉くるとん、京都天ぷら 天のめし等)
- ハウスミール事業:冷蔵宅配サブスク(つくりおき.jp提携)
- 内装工事事業:グループ出店に伴う内製化と外部受注
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株含む):9,428,280株
- 期末自己株式数:238,253株
- 期中平均株式数(四半期累計):9,190,063株
- 時価総額(参考):約24,646百万円(2,614円 × 9,428,280株、2025/9/12終値時点、参考値)
- 今後の予定:
- 決算説明会:無
- 株主総会・IRイベント:–(本短信に記載無し)
- その他:ピソラ株式取得(予定実行日 2025年12月1日)、第三者割当増資(払込期日 2025年12月1日)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社公表の通期予想との比較)
- 売上高:実績 15,635,167千円、通期予想 20,100,000千円 → 進捗率 15,635 / 20,100 ≒ 77.8%(良好、通期達成に向け順調)
- 営業利益:実績 1,032,744千円、通期予想 1,060,000千円 → 進捗率 97.4%(ほぼ予想通り・やや不足)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:実績 845,524千円、通期予想 620,000千円 → 進捗率 136.4%(通期予想を大幅上回る)
- サプライズの要因:
- 売上増:主力「串カツ田中」の客数増(創業祭やキャンペーン、新名物が寄与)および新業態の寄与。
- セグメントの急拡大:ハウスミール・内装工事は前期ベースが小さいため前年超過が大きく出ている(期ズレ・新規事業効果)。
- 税務勘定等:法人税等調整額の変動により税負担が軽減され、当期純利益を押し上げた面がある(法人税等調整額が△157,659千円など)。
- 特別要素:役員退職慰労金60,000千円等の特別損失はあるが、税効果等で純利益は堅調。
- 通期への影響:
- 会社は業績予想の修正を行っていないが、営業利益はほぼ通期見通しに到達している。ピソラ買収とそれに伴う借入・増資が実行されれば、今後の財務費用や利息負担、希薄化影響が生じ得るため、通期以降の見通しには不確定要素あり。
財務指標
- 財務諸表の要点(千円)
- 売上高(第3Q累計):15,635,167(前年同期 12,339,919、前年同期比 +26.7%)
- 売上総利益:9,071,285(同 +21.1%)
- 販管費:8,038,541(同 +18.2%)
- 営業利益:1,032,744(同 +48.7%)
- 経常利益:1,067,133(同 +47.5%)
- 四半期純利益(親会社株主帰属):845,524(同 +99.1%)
- 1株当たり四半期純利益:92.00円(前年同期 46.20円)
- 総資産:8,444,994千円(前期末 7,345,222千円)
- 純資産:3,219,960千円(前期末 2,483,397千円)
- 自己資本比率:37.8%(前期末 33.6%)(目安:40%以上で安定 → 37.8%はやや下回るが改善傾向)
- 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計の進捗)
- 売上高進捗率:約77.8%(通常よりやや早い進捗、通期達成可能性は高い)
- 営業利益進捗率:約97.4%(通期予想にほぼ到達、残り期で利益伸長余地は限定)
- 純利益進捗率:約136.4%(既に通期予想を超過)
- 過去同期間との比較:前年同期比で全項目が二桁成長(売上+26.7%、営業利益+48.7%)で回復・拡大を示す
- 財務の安全性
- 流動資産:3,994,405千円、流動負債:3,182,464千円 → 流動比率 ≒ 125.5%(100%以上は支払余力あり)
- 長期借入金:1,352,502千円(前期末 1,147,481千円)→ 長期借入増加(借入依存度上昇)
- 負債合計:5,225,034千円、純資産合計:3,219,960千円 → 負債依存はやや高め
- 効率性
- 減価償却費(第3Q累計):318,560千円(前期 275,337千円)→ 設備投資・出店に伴う償却増
- 総資産回転率等詳細は開示数値からの算出可(売上/総資産 ≒ 1.85回/年換算の目安)
- セグメント別(第3Q累計)
- 串カツ田中:売上 12,961,263千円(前年同期比 +14.7%)、セグメント利益 962,058千円
- 国内その他(新業態等):売上 549,104千円(+45.6%)、営業損失 △79,922千円
- ハウスミール事業:売上 969,473千円(+1,516.3%)、セグメント利益 70,875千円
- 内装工事事業:売上 1,155,326千円(+92.1%)、セグメント利益 89,474千円
- 注:第2Qより本社費配賦方法を一部変更しており、セグメント利益比較は注意が必要
- 財務の解説:
- 売上・利益は主力業態の客数回復、新業態とBtoB系(内装工事)やハウスミールの伸長が寄与。設備投資と出店による固定資産増加(有形固定資産+166,878千円等)で資産が拡大。借入金は増加傾向にあり、今後のM&A資金調達(借入+第三者割当)で負債水準がさらに変化する可能性。
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年11月期:中間配当 0.00円、期末 13.00円、年間 13.00円
- 2025年11月期:中間 0.00円(実績)、期末・年間配当予想は未定(会社は配当予想未定と明記)
- 直近発表における配当予想修正:無
- 配当利回り:–(株価変動に依存のため、参考株価で算出可)
- 配当性向:–(通期予想未定のため不明)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の記載無し(ただし第三者割当増資・減資等の資本政策を実施)
セグメント別情報
- セグメント別状況(第3Q累計)
- 串カツ田中:売上 12,961,263千円(前年同期比 +14.7%)、営業利益 962,058千円。創業祭、新商品、認知拡大施策で客数増。
- 国内その他:売上 549,104千円(前年同期比 +45.6%)、営業損失 △79,922千円。新業態開発段階の投資期で損失計上。
- ハウスミール事業:売上 969,473千円(前年同期比 +1,516.3%)、営業利益 70,875千円。前期実績が小さいため増加率大。
- 内装工事事業:売上 1,155,326千円(前年同期比 +92.1%)、営業利益 89,474千円。グループ内出店の内製化と外部受注が追い風。
- 前年同期比較:ハウスミール・内装工事の伸びが顕著(高成長)だが、国内その他は投資フェーズでマイナス。
- セグメント戦略:新業態のブラッシュアップと多店舗化、ハウスミールの生産性向上、内装内製化でコスト低減と外部受注拡大を図る。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(2024年12月~2027年11月):全国1,000店舗体制構築などの成長目標を掲げ実行中。今回のM&Aは「事業領域の拡大」と「売上利益の拡大」を目的とする方向性と整合。
- KPI達成状況:店舗数(計 349 店舗、開店14・退店14で期末同数)や新業態の多様化は進展。ただし全国1,000店目標までの道のりは長い。M&Aによる業態・地域拡大を加速するとしている。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:本短信では直接的な同業比較データは無し。外食市場は人流回復・インバウンド増で回復傾向だが、食材・光熱費高止まり、人件費上昇が共通の課題。
- 市場動向:外食需要は回復。ただし原材料費高、労働需給の逼迫が収益圧迫要因。差別化(ブランド、業態、多チャネル化)が重要。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期会社予想(変更無し):売上高 20,100,000千円(前期比 +19.2%)、営業利益 1,060,000千円(+25.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益 620,000千円(+63.0%)、EPS 67.46円
- 次期予想:–(未記載)
- 会社予想の前提:–(為替等の明示は無し)
- 予想の信頼性:第3Qで営業利益はほぼ達成、純利益は上振れ。ただしピソラ買収の実行とそれに伴う借入条件・金利や第三者割当の実施結果により、通期以降の収益・財務状況に変更が生じる可能性あり。
- リスク要因:
- M&A・買収資金調達リスク(借入金増、金利負担、資金調達条件)
- 株式希薄化リスク(第三者割当による希薄化率 17.32%)
- 統合作業・ガバナンスリスク(買収先の経営統合)
- 原材料価格・光熱費・人件費の上昇
- 新業態の収益化が予定どおり進まないリスク
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する基準)を期首から適用(四半期財務諸表への影響は無しと記載)。
- 連結範囲の変更:連結子会社の吸収合併(株式会社セカンドアローを消滅会社)を実施(重要な連結範囲の変更有り)。
- キャッシュ・フロー計算書:第3Q累計の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(ただし現金及び預金は増加)。
- 重要事後事象:ピソラ株式の全部取得(完全子会社化)を取締役会で決議(株式取得価額 8,804百万円、合計でピソラ株式と新株予約権取得の合計約9,500百万円見込み)。取得資金は借入と第三者割当増資により調達予定。
- 第三者割当増資:当社普通株式 1,633,119株を発行(希薄化率 17.32%)、調達総額 約4,007.6百万円(払込期日 2025年12月1日予定)。割当先はピソラ主要株主らおよび当社代表取締役会長(貫啓二)。発行価額は2,405円/株(a)・2,614円/株(b)等(市場慣行に準拠)。
- 減資:第三者割当と同時に資本金・資本準備金の減少(資本政策上の機動性確保)を実施予定(効力発生日 2025年12月1日予定)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3547 |
| 企業名 | 串カツ田中ホールディングス |
| URL | http://kushi-tanaka.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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