2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無し。四半期/中間期単独での市場コンセンサスは提示無しのため比較不可(市場予想:–)。通期見通しは据え置き。
- 業績の方向性:減収増益(売上高 78,942百万円:△3.0%、営業利益 2,298百万円:+166.1%)。
- 注目すべき変化:営業利益は原材料費の販売価格転嫁や経費削減等で大幅改善した一方、前年に計上された投資有価証券売却益の反動等により親会社株主に帰属する中間純損失は△788百万円(前年同期は+740百万円)に転落。
- 今後の見通し:通期予想(売上高154,600百万円、営業利益4,000百万円、親会社株主帰属当期純利益△1,300百万円)は修正なし。中間時点での進捗率は売上高51.1%、営業利益57.5%とほぼ計画どおりの進捗。
- 投資家への示唆:収益改善は合理化と価格転嫁が効いた成果で構造改善の兆し。ただし為替差損の変動や特別利益の前期反動が純利益に影響しているため、通期での安定的な黒字回復には外部環境(為替・需要)と特別損益の動向確認が重要。
基本情報
- 企業名:曙ブレーキ工業株式会社
- 主要事業分野:自動車・二輪車向けブレーキ摩擦材・ブレーキシステムの設計・製造・販売(地域別に乗用車/商用車/二輪車/補修用等を展開)
- 代表者名:代表取締役社長 CEO 長岡 宏
- 問合せ先:経理部長 小野崎 正史(TEL 03-5299-7629)
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月14日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明資料:作成あり、決算説明会:機関投資家・アナリスト向けに開催あり
- セグメント(地域別):
- 日本:自動車補修品、鉄道車両用等
- 北米、欧州、中国、タイ、インドネシア:現地生産・現地販売を中心に乗用車・商用車・二輪車向け製品
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):273,755,222株(自己株式含む)
- 期中平均株式数(中間期):271,410,720株
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 次回決算発表等:通期決算(2026年3月期)予定等は別途公表(現状、通期予想は据え置き)
- 株主総会/IRイベント:別途案内(本資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想は通期のみ提示。中間期予想は無しのため達成率は通期ベースで算出)
- 売上高:78,942百万円。通期予想154,600百万円に対する進捗率 51.1%(概ね想定ペース)。
- 営業利益:2,298百万円。通期予想4,000百万円に対する進捗率 57.5%(想定を上回る進捗)。
- 親会社株主に帰属する当期純利益:中間△788百万円。通期予想△1,300百万円に対する“進捗(損失ベース)”約60.6%(損失拡大を見込む通期見通しに対して中間時点での損失は限定的)。
- サプライズの要因:
- 営業利益が大幅増加:原材料・エネルギーコストの販売価格への転嫁、経費削減、人員適正化、生産性向上等の合理化が効いた。
- 親会社株主純利益がマイナス転落:前年の大型の投資有価証券売却益(特別利益)が今期は縮小したこと、法人税等・非支配株主帰属分の影響。
- 為替差損の縮小や資金調達費用の減少が経常利益の改善に寄与。
- 通期への影響:
- 通期予想は据え置き。現状で営業面は通期目標達成可能な進捗だが、純利益は特別利益の有無や為替の変動次第で上下しやすい。会社も「修正が必要と判断されれば速やかに公表」と明記。
財務指標
- 主要数値(当中間連結会計期間:2025年9月30日、単位:百万円)
- 売上高:78,942(前年同期81,392、△3.0%)
- 営業利益:2,298(前年同期863、+166.1%) 営業利益率 2.91%(2,298/78,942)(改善:良い方向)
- 経常利益:744(前年同期△3,834 → 大幅改善)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:△788(前年同期+740)
- 1株当たり中間純利益(EPS):△2.90円(前年同期 +5.54円)
- 財政状態(2025年9月30日)
- 総資産:125,103百万円(前期128,326百万円、△32, -)
- 純資産:52,273百万円(前期55,945百万円、△3,672)
- 自己資本比率:36.7%(前期38.6%)→ 40%未満(やや低め/注意が必要)
- 自己資本(参考):45,939百万円(安定度:やや低め)
- キャッシュ・フロー(単位:百万円)
- 営業活動によるCF:820(前年同期 △3,709)→ プラス化(改善は良い)
- 投資活動によるCF:△2,044(主に設備投資)
- フリー・キャッシュ・フロー:△1,224(820 − 2,044)→ マイナス(資金流出)
- 現金及び現金同等物:17,228百万円(前期18,303百万円、△1,075)
- 有利子負債とネット有利子負債
- 有利子負債合計:約36,300百万円(363億円、報告値)
- ネット有利子負債(有利子負債 − 現金等):約19,100百万円(191億円)
- 安全性(目安付記)
- 自己資本比率36.7%(40%以上が安定水準、現状はやや低め)
- 流動比率:流動資産64,485 / 流動負債32,878 ≒ 196%(流動性は良好)
- 効率性
- 売上高営業利益率:約2.9%(前年中間は約1.06%)
- 総資産回転率等:詳細数値算出は資料範囲外
- セグメント別(地域)ハイライト(単位:億円、対前年同期増減率は会社資料)
- 日本:売上 316億円(△2.5%)、営業利益 18億円(+50.4%)
- 北米:売上 260億円(+2.1%)、営業損失14億円(前年▲18億円→損失縮小)
- 欧州:売上 44億円(△36.9%)、営業損失0.1億円(前年営業利益3億円→悪化)
- 中国:売上 58億円(+6.8%)、営業利益5億円(前年は損失)
- タイ:売上 36億円(△3.2%)、営業利益4億円(+54.4%)
- インドネシア:売上 118億円(+0.6%)、営業利益9億円(+8.5%)
- 財務の解説:
- 営業改善で営業CFが黒字化した点はポジティブ。ただし投資CFの支出でフリーCFがマイナス。自己資本比率はやや低めで、ネット有利子負債は存在するため資金繰り・為替変動には留意が必要。
配当
- 中間配当:0.00円(無配)
- 期末配当(会社予想):0.00円(年間通期予想 合計 0.00円)
- 配当予想修正:無し(直近公表の配当予想からの修正無し)
- 配当利回り:–(株価によるため記載無し)
- 配当性向:–(純利益がマイナスの見込みのため参考値なし)
- 自社株買い/特別配当:記載無し
セグメント別情報
- 各地域の主要動向(要約)
- 日本:補修品・鉄道向け受注は増加。北米向け商用車の受注減で減収だが合理化で営業増益。
- 北米:メキシコでの新型車向け受注増が牽引。米国工場閉鎖に向けた在庫構築や賃金上昇で労務費増も、損失は縮小。
- 欧州:モデルチェンジ・生産終了で受注大幅減、営業損益悪化。
- 中国:摩擦材受注減も新型車立ち上げで増収、価格見直し要求あるも人員適正化で黒字転換。
- タイ/インドネシア:需要低迷下でも合理化や二輪向け受注で収益改善。
- セグメント戦略:合理化・人員適正化、価格転嫁で収益改善を図っていることが業績改善の主因。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内に中期計画への言及あり(基盤再構築を進める旨)が、数値目標の進捗詳細は本短信中の記載範囲外(詳細は別資料)。
- KPI達成状況:セグメント別利益改善や営業CF黒字化は前向きだが、自己資本比率やネット有利子負債は改善余地あり。
競合状況や市場動向
- 市場動向:物価高止まり、景気減速リスク、為替変動等の不透明要因が継続。自動車生産の地域差やモデルチェンジの影響が受注変動を生じさせている。
- 競合他社との比較:本資料に同業比較は無し(–)。
今後の見通し
- 業績予想(通期:2025年4月1日~2026年3月31日、会社予想)
- 売上高:154,600百万円(前期比△4.4%)
- 営業利益:4,000百万円(前期比+28.1%)
- 経常利益:1,700百万円(前期:△12,???百万円→改善見込み)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:△1,300百万円
- 1株当たり当期純利益(予想):△4.79円
- 予想の修正:無し(2025年5月15日公表の予想から変更なし)
- 会社想定の前提条件:詳細は別資料参照(為替等の前提は短信本文参照)
- 予想の信頼性:営業面は合理化効果で通期達成可能性が見えるが、特別利益の発生有無や為替の大きな変動が純利益に大きく影響する点に留意。
- リスク要因:為替変動、完成車メーカーの生産調整、原材料価格変動、各国の需要低迷、資金調達コスト、特別損益の発生有無。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の変更:無し
- 監査:第2四半期決算短信は監査(レビュー)対象外
- 重要な後発事象:
- 米国子会社(Akebono Brake Corporation)がElizabethtown工場の土地・建物を2025年7月31日に譲渡。通期連結決算で特別利益約6億円を計上見込み。
- Akebonoは当該工場の生産を2025年12月に概ね終了予定(閉鎖に向けた移行)。
- 2025年9月に業績条件付き株式報酬型ストックオプション(新株予約権)を発行(中期・長期の2種類、取締役・幹部対象)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7238 |
| 企業名 | 曙ブレーキ工業 |
| URL | http://www.akebono-brake.com |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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