2025年6月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想/市場予想との比較データは開示資料に記載がないため不明(会社予想との直接比較:–、市場コンセンサスとの比較:–)。
- 業績の方向性:売上高は前年ほぼ横ばい(3,925百万円、△0.8%)だが、利益は減少(営業利益351百万円、△30.8%/当期純利益173百万円、△47.2%)。増収増益ではなく「増収減益(実際は微減収・減益)」の状況。
- 注目すべき変化:のれん・商標権償却の継続、販管費(特に人件費・貸倒引当金)の増加により営業利益率が低下(営業利益率 9.0% → 前期 12.8%)。自己株式取得(約270百万円)により純資産が減少。
- 今後の見通し:2026年6月期は売上4,051百万円(+3.2%)、営業利益520百万円(+48.1%)、当期純利益333百万円(+92.9%)を見込む。TGC(東京ガールズコレクション)回数増・地方開催拡大で回復を想定しているが、原価・人件費上昇リスクは継続。
- 投資家への示唆:ブランド事業(TGC)が収益の柱である一方、利益回復はコスト管理と単価・集客の両面での改善が鍵。調整後利益(会社が重視する指標)は営業・当期ともに減少しており、2026予想の達成可能性はイベント実施計画の進捗とコスト制御に依存。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社W TOKYO
- 上場取引所/コード:東/9159
- 主要事業分野:ブランディングプラットフォーム事業(TOKYO GIRLS COLLECTIONを軸に、イベントプロデュース、コンテンツプロデュース、シティプロモーション等)
- 代表者:代表取締役 村上 範義
- IR窓口:取締役CFO兼経営戦略統括局長 藤本 冬海(TEL 03-6419-7165)
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月14日
- 対象会計期間:2025年6月期(非連結、2024年7月1日~2025年6月30日、通期)
- 決算補足説明資料:作成有(TDnetで同日開示)、決算説明会:無
- セグメント:
- 単一セグメント(ブランディングプラットフォーム事業)。内部区分として以下のサービス領域を開示:
- TGCプロデュース領域:イベントの主催・プロデュース等(主力、構成比76.4%)
- コンテンツプロデュース・ブランディング領域:タレントキャスティング・クリエイティブ制作等
- デジタル広告領域
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式を含む):2,754,400株(2025年6月期)
- 期末自己株式数:147,909株(同)
- 期中平均株式数:2,679,750株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 定時株主総会:2025年9月26日(予定)
- 有価証券報告書提出予定日:2025年9月24日
- 次の事業計画等開示予定:事業計画の追加説明は2025年9月に予定(資料より)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較)
- 会社予想との比較(当期実績に対する当初会社予想の記載無し):
- 売上高:3,925百万円(会社予想との達成率:–)
- 営業利益:351百万円(達成率:–)
- 純利益:173百万円(達成率:–)
- 備考:会社は調整後利益(調整後営業利益・調整後当期純利益)を重視。これらは監査対象外指標。
- サプライズの要因:
- 減益は主に売上原価率の上昇(外注費等の増加)および人件費等の販売費及び一般管理費の増加(賃金ベースアップ、中途採用拡大等)が要因。
- 売掛金・契約資産の減少や資産圧縮(のれん・商標権償却)により総資産が減少。
- 特別損失として投資有価証券評価損(前期)等の影響は当事業年度では軽微。
- 通期への影響:
- 2026年6月期の会社予想は増収・大幅増益(営業利益520百万円、当期333百万円)。イベント回数増・地方開催の実行が前提であり、コスト圧力が続く中で実現可能性はイベント集客・収益単価・コスト管理次第。現状、会社は達成計画を提示しているが不確実性あり。
財務指標
- 要点(単位:百万円。%は対前期増減率)
- 売上高:3,925(△0.8%)
- 営業利益:351(△30.8%)
- 経常利益:341(△31.2%)
- 当期純利益:173(△47.2%)
- 調整後営業利益:515(△23.3%)
- 調整後当期純利益:308(△33.3%)
- EPS:64.58円(前期123.20円、△47.6%)※前年同期比を必ず%表示
- 1株当たり純資産:602.85円(前期610.24円)
- 損益率・収益性
- 売上総利益:1,380百万円(前期1,517百万円)
- 営業利益率:9.0%(前期12.8%、低下→マイナス要因)
- 経常利益率:8.7%(計算上341/3,925)
- 当期純利益率:約4.4%(173/3,925)
- 調整後営業利益は515百万円で、営業利益との差はのれん・商標権償却の加算分。
- 貸借対照表(期末、千円)
- 総資産:2,586,005千円(前期3,098,164、△512,159千円)
- 純資産:1,571,322千円(前期1,652,049、△80,727千円)
- 自己資本比率:60.8%(安定水準、前期53.3%)
- のれん:84,874千円(前期157,624千円:償却により減少)
- 商標権:271,154千円(前期362,034千円)
- 流動性・財務安全性
- 流動資産:2,066,936千円、流動負債:541,812千円 → 流動比率 ≒ 382%(良好)
- 長期+短期借入金(1年内返済含む):約585,130千円(112,260 + 472,870)→ 手元現金1,844,498千円と比較してネットキャッシュは約1,259百万円(良好)
- 自己資本比率60.8%(安定水準)
- キャッシュフロー(千円)
- 営業CF:+568,636(前期187,071)=改善(主に税引前利益・債権減少等)
- 投資CF:△83,792(前期△27,439)
- 財務CF:△570,868(前期△200,312)=長期借入金返済約310,453千円+自己株式取得約270,387千円
- 現金及び現金同等物期末残高:1,844,498千円(前期1,930,521千円、△86,023千円)
- 効率性
- 総資産回転率(売上/総資産):3,925 / 2,586 ≒ 1.52回/年(前期約1.28)→ 資産効率は向上(主に資産圧縮で分母減)
- 売上高営業利益率の低下が課題
- セグメント別(サービス領域)
- TGCプロデュース領域:2,998百万円(構成比76.4%、前期比+1.7%)=主力
- コンテンツプロデュース・ブランディング:868百万円(22.1%、△7.8%)
- デジタル広告領域:57百万円(1.5%、△12.0%)
- 主要顧客情報:前期はtirtir.Inc向け売上が418,422千円(注記あり)。当事業年度は主要得意先の占有率10%超は無いと記載。
- 財務の解説:売上はほぼ横ばいだが、外注費や人件費上昇、貸倒引当金の積増し等で原価・販管費が増加し利益率が圧迫。資産面では売掛金・契約資産の減少やのれん・商標償却で総資産が縮小。自己株取得で純資産が減少している一方、現預金は豊富で有利子負債を上回るネットキャッシュ水準。
配当
- 当期(2025年6月期)実績:無配(期末・中間とも0.00円)
- 2026年6月期予想:無配(記載:0.00円)
- 特別配当:無
- 株主還元方針:自己株式取得を実施(当事業年度に約270.4百万円取得) — 今後の方針は資料参照
セグメント別情報
- TGCプロデュース領域:売上2,998百万円(構成比76.4%、前期比+1.7%)。TGC本体の東京開催(39回・40回等)や地方開催が収益を支える。
- コンテンツプロデュース・ブランディング:868百万円(22.1%、△7.8%)。タレントキャスティング+クリエイティブ制作での契約継続が収益安定に寄与する一方、既存案件の契約変更で売上減。
- デジタル広告:57百万円(1.5%、△12.0%)と小規模。
- セグメント戦略:TGCブランドの横展開(地方開催、シティプロモーション)、コンテンツ領域の拡大、Web3領域への展開を掲げる。2026期は東京でのTGC2回実施予定や地方多数開催を計画。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:2024年9月に開示した「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」の次回開示は2025年9月予定。今回決算はブランド強化・地方展開方針と整合。
- KPI達成状況:会社は「調整後営業利益」「調整後当期純利益」をKPI的指標として採用。両指標とも対前期で減少しており、改善が必要。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との定量比較データは開示資料に記載がないため記載省略(–)。
- 市場動向:イベント・広告業界はインバウンド回復等で需要は戻る一方、物価上昇・人件費上昇でコスト負担が拡大。TGCブランドは高い認知を持つが、収益性は実行力とコスト管理に依存。
今後の見通し
- 業績予想(2026年6月期、会社予想)
- 売上高:4,051百万円(当期比+3.2%)
- 営業利益:520百万円(+48.1%)
- 経常利益:517百万円(+51.7%)
- 当期純利益:333百万円(+92.9%)
- 会社前提:東京近郊でTGCを2回実施、地方開催・自治体連携の継続、コンテンツ案件とロイヤリティ収入の増加見込み。コスト上昇は想定下で価格設定や内製化による利益改善を計画。
- 予想の信頼性:イベント開催の集客・スポンサー獲得およびコスト動向が業績に直結するため、過去の予想達成状況やイベントリスクを踏まえる必要あり(過去実績との達成率は資料に限定的記載)。
- リスク要因:
- 人件費・制作原価の上昇
- イベント中止・集客不振リスク
- 大口スポンサーの動向、地方自治体との連携状況
- マクロ(消費マインド、為替等。※会社は為替前提等の詳細は開示していない)
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(税効果会計関連)を適用(期首より)。会計方針の変更による主要影響は無しと記載。
- のれん・商標権の償却:当期も償却を実施(のれん72,749千円、商標90,879千円の償却)。調整後利益はこれらを加算して算出。
- 決算短信は公認会計士監査対象外。調整後利益は監査対象外。
- その他重要事象:特記事項として2025年3月の税制改正(防衛特別法人税)により法定実効税率がわずかに上昇予定(影響は軽微)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9159 |
| 企業名 | W TOKYO |
| URL | https://www.w-tokyo.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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