2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)からの修正は無し。中間実績は市場想定に対する明確なサプライズ開示は無いが、営業利益・純利益が前年同期比で大幅上振れ(営業利益 +440.6%、親会社株主帰属中間純利益 +231.6%)。
- 業績の方向性:増収減益ではなく「減収増益」(売上高は前年同期比△3.7%、だが営業利益・経常利益・純利益はいずれも大幅増)。
- 注目すべき変化:自動車・産業機械部品セグメントの構造改革と販売価格形成の進展により同セグメント営業利益が大幅改善(営業利益 +920.3%)し、全社営業利益を牽引。一方、鉄鋼セグメントは需要低迷で売上減・営業減益(売上△11.9%、営業利益△46.2%)。
- 今後の見通し:通期予想(売上302,000百万円、営業利益7,000百万円、当期純利益7,800百万円)は変更無し。中間進捗は売上47.3%、営業利益46.5%、純利益31.8%で、売上・営業利益は概ね通期見通しに沿った進捗だが純利益の進捗がやや遅れ(純利益は下期寄り想定)。
- 投資家への示唆:短期は鉄スクラップ価格動向と国内鋼材需要がリスク要因。自動車部門の構造改革効果が利益改善に寄与しており、中期計画の実行(コスト改善・価格形成)が今期利益回復の要。通期予想は据え置きで保守的とも取れるが、下期の鋼材市況次第で上振れ/下振れの可能性あり。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:トピー工業株式会社(TOPY Industrial)
- 主要事業分野:鉄鋼(鋼材製造・販売)、自動車・産業機械部品(ホイール等)、その他(合成マイカ、土木・建築、不動産賃貸、スポーツ施設運営等)
- 代表者名:代表取締役社長 石井 博美
- URL:https://www.topy.co.jp/
- 問合せ先:執行役員総務部長 小柳津 智毅(TEL 03-3493-0141)
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結:2025年4月1日~2025年9月30日
- 決算説明会:あり(機関投資家・アナリスト向け)
- 半期報告書提出予定日:2025年11月7日
- セグメント:
- 鉄鋼セグメント:鋼材の製造・販売(建築・土木向け等)
- 自動車・産業機械部品セグメント:アルミ/スチールホイール等自動車・産業機械向け部品
- その他:合成マイカ、屋内外サインシステム、土木・建築、不動産賃貸、スポーツ施設運営等
- 発行済株式:
- 発行済株式数(期末、自己株含む):24,077,510株
- 期末自己株式数:2,335,128株
- 中間期中平均株式数:21,965,039株
- 時価総額:–(資料に記載無し)
- 今後の予定:
- 配当支払開始予定日:2025年12月2日
- 決算説明会:開催予定(資料・動画は同社サイト掲載予定)
- 株主総会・IRイベント:–(この資料に記載無し)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(中間実績と会社通期予想の進捗比較)
- 売上高:142,998百万円(前年同期比△3.7%)→通期予想302,000百万円に対する進捗率 47.3%(通期の半分近く)(達成率の判断:概ね予定ペース)
- 営業利益:3,256百万円(前年同期比+440.6%)→通期予想7,000百万円に対する進捗率 46.5%(概ね予定ペース)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,483百万円(前年同期比+231.6%)→通期予想7,800百万円に対する進捗率 31.8%(下期偏重)
- サプライズの要因:
- 主因:自動車・産業機械部品セグメントでの構造改革効果および持続可能な販売価格形成が粗利を改善させたこと(セグメント営業利益大幅増)。売上総利益が増加(21,767百万円 ← 18,923百万円)し、販売費・一般管理費はほぼ横ばいのため営業利益が急増。
- 鉄鋼セグメントは需要低迷・修繕費増等で業績悪化(売上・営業利益減)。
- 特別利益に投資有価証券売却益等が寄与。
- 通期への影響:
- 同社は通期見通しを修正しておらず、通期達成可能性は現時点で「概ね見込み」にあるが、鉄鋼市況(国内需要・鉄スクラップ価格)の動向次第で下振れリスクあり。純利益は中間進捗がやや低いため下期の利益着地が重要。
財務指標
- 財務諸表(主要点)
- 貸借対照表(2025/9/30)
- 総資産:269,580百万円(前期末281,751百万円→△12,171)
- 負債合計:133,640百万円(前期末145,038百万円→△11,397)
- 純資産合計:135,939百万円(前期末136,713百万円→△774)
- 自己資本比率:49.9%(安定水準、前期末48.0%)
- 現金及び預金:25,005百万円(前期末27,474→△2,469)
- 受取手形・売掛金等:56,753百万円(△5,337)
- 損益計算書(中間累計)
- 売上高:142,998百万円(前年同期148,532→△3.7%)
- 売上総利益:21,767百万円(前年同期18,923→+15.1%)
- 営業利益:3,256百万円(前年同期602→+440.6%)
- 経常利益:3,390百万円(前年同期870→+289.7%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:2,483百万円(前年同期748→+231.6%)
- 中間EPS:113.08円(前年32.80円)
- キャッシュフロー:詳細は補足資料参照(本短信は中間CF明細の記載は限定的)
- 収益性(主要比率)
- 売上高:142,998百万円(前年同期比△3.7%)
- 営業利益:3,256百万円(前年同期比+440.6%)
- 営業利益率:2.28%(21/中間:0.41% → 大幅改善=良化要因)
- 経常利益:3,390百万円(前年同期比+289.7%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:2,483百万円(前年同期比+231.6%)
- 1株当たり利益(中間EPS):113.08円(前年32.80円)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:47.3%(302,000に対して)→ 通常の半期進捗(50%)に近い
- 営業利益進捗率:46.5%(7,000に対して)→ 概ね想定ペース
- 純利益進捗率:31.8%(7,800に対して)→ やや下期偏重
- 過去同期間との比較:営業・純利益は前年中間期に比べ大幅改善(前年は低利益基調)
- 財務の安全性
- 自己資本比率:49.9%(安定水準。目安40%以上で安定)
- 負債比率(負債/資産):49.6%(負債/純資産 = 約98.3%)
- 流動比率(流動資産143,734 / 流動負債93,145):約154.3%(短期支払能力は良好)
- 効率性
- 売上総利益率(粗利率)改善:15.2%(21,767 / 142,998)→ 前年中間は12.7%(改善)
- 総資産回転率等の詳細は出力資料に限定的のため –(省略)
- セグメント別(中間)
- 鉄鋼セグメント:売上高45,395百万円(△11.9%)、営業利益1,496百万円(△46.2%)
- 自動車・産業機械部品:売上高94,254百万円(+0.9%)、営業利益4,367百万円(+920.3%)
- その他:売上高3,349百万円(△6.2%)、営業利益411百万円(△8.7%)
- 収益貢献度:自動車部品セグメントが営業利益の中心(4,367/3,256 → セグメント利益が全社利益を牽引)
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末):40円(2026年3月期・中間)← 前期中間は30円(増配)
- 期末配当(予想):90円(注:会社の配当見通し表記による。年間予想130円:中間40円+期末90円=年間130円)
- 年間配当予想:130円(前期103円→増配見込み)
- 配当利回り:株価が未記載のため算出不可(株価ベースで算出必要:–)
- 配当性向(会社予想ベース):約35.7%(予想当期純利益7,800百万円、1株当たり当期純利益363.84円に対しDPS130円 → 130/363.84 ≒ 35.7%)(目安:30~40%は中長期的還元と内部留保のバランスと見られる)
- 自社株買い等:特記無し(自己株式は期中増加しているが計画の開示なし)
- 特別配当:無し
セグメント別情報
- 鉄鋼セグメント:
- 売上高45,395百万円(前年同期比△11.9%)、営業利益1,496百万円(△46.2%)
- 背景:国内鋼材需要の低迷、建築案件の工期遅延、修繕費等コスト増。原材料(鉄スクラップ)価格は前年同期を下回るが需要減が収益を圧迫。
- 見通し:国内需要回復待ち、スクラップ価格差(販売価格と原材料価格のスプレッド)確保が鍵。
- 自動車・産業機械部品セグメント:
- 売上高94,254百万円(+0.9%)、営業利益4,367百万円(+920.3%)
- 背景:構造改革の効果、販売価格形成の改善で粗利向上。海外の自動車生産は地域差あるが、国内生産は前年並み。
- 見通し:構造改革の継続と販売価格維持が利益を支える。海外市場(米国・東南アジア・中国)の動向は注視。
- その他:
- 売上高3,349百万円(△6.2%)、営業利益411百万円(△8.7%)
- 主な事業:合成マイカ、土木・建築、不動産賃貸、スポーツ施設等
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「TOPY Active & Challenge 2027」を推進中。柱は(1)既存事業の構造改革による収益力向上、(2)コアコンピタンスを生かした成長事業の種まき。
- 進捗状況:自動車部門の構造改革と価格形成進展で中期計画の収益改善施策が効いている様子。農業機械用ホイール事業の譲渡やリサイクル事業への設備投資等、構造改革・成長投資を実行。
- KPI達成状況:会社提示の具体KPIは本資料に記載なし(–)。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との相対比較は本資料範囲外(–)。ただし、鉄鋼市況低迷は業界共通の課題であり、スプレッド確保が競争優位の分かれ目。
- 市場動向:国内鋼材需要低迷、鉄スクラップ価格動向が業績に直結。自動車市場は地域別で差(米国・東南アジア減少、中国で日系シェア減少)あり、同社は価格形成と構造改革で対応中。
今後の見通し
- 業績予想(通期 2025/4/1~2026/3/31、会社予想・修正無し)
- 売上高:302,000百万円(前期比+0.5%)
- 営業利益:7,000百万円(前期比+32.1%)
- 経常利益:7,100百万円(前期比+13.7%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:7,800百万円(前期比+22.1%)
- 1株当たり当期純利益:363.84円
- 前提条件:鋼材市況や鉄スクラップ価格、海外自動車生産の動向等(詳細は別資料参照)
- 予想の信頼性:同社は通期見通しを据え置き。過去の実績や中間の改善を踏まえれば合理的だが、鉄鋼市況やスクラップ価格の変動が直ちに業績に影響する点で不確実性あり。
- リスク要因:
- 国内鋼材需要の持続的低迷
- 鉄スクラップ価格の急変
- 米国の通商政策や海外自動車生産の落ち込み
- 為替変動(海外売上・在外子会社の影響)
- その他自然災害・サプライチェーン影響等
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用あり(税金費用の見積り等。詳細は添付資料参照)
- 第2四半期(中間期)決算短信は公認会計士又は監査法人のレビュー対象外(注記あり)
- その他:連結範囲の重要な変更無し。添付の決算補足説明資料・説明会で詳細情報公開予定。
(注)本まとめは提供資料に基づく情報整理であり、投資助言を行うものではありません。不明項目は「–」で記載しています。数字は百万円未満切捨ての会社公表数値に基づきます。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7231 |
| 企業名 | トピー工業 |
| URL | http://www.topy.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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