2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想(通期)からの修正は無し。四半期単独での市場コンセンサスは提示なしのため、会社予想に対しては「想定内(修正なし)」。ただし第1四半期は売上で若干のタイミング要因が認められる(未納品・ポイント施策影響)。
  • 業績の方向性:減収減益(売上高377,663百万円:前年同期比△0.4%、営業利益13,392百万円:前年同期比△6.7%)。
  • 注目すべき変化:ヤマダデンキにおける未納品増(前年同期比で約32億円増)およびポイント施策強化に伴う収益認識影響(前年同期比で約45億円の売上・売上総利益への影響)が売上・利益にマイナス影響。デンキセグメントの営業利益は前年同期比△16.2%と大きく落ち込む一方、住建・環境セグメントは増収を確保。
  • 今後の見通し:通期予想(売上1,697,500百万円、営業利益48,900百万円)に変更なし。四半期進捗は売上進捗率22.3%(第1四半期/通期比)と四半期按分でやや低め、営業利益進捗率27.4%・当期純利益進捗率32.4%と利益面は比較的順調。会社は未納品分が第2四半期以降に売上計上される点、ポイント施策の効果が第3四半期以降に表れる見込みであると説明。
  • 投資家への示唆:LIFE SELECTを主軸とする中期(2026–2030)戦略の実行段階で、短期的には施策(ポイント強化、店舗再編・出店)に伴う一時的な収益認識や在庫・資金のタイミングリスクが観測される。一方で店舗効率化や住建・環境領域での成長は確認できるため、通期見通し維持を踏まえた進捗確認が重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社ヤマダホールディングス
    • 主要事業分野:家電小売(ヤマダデンキ)を中核に、住宅(ヤマダホームズ等の住建事業)、金融(ローン・保険等)、環境(リユース・再製品化)等を展開
    • 代表者名:代表取締役会長兼CEO 山田 昇
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月7日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
    • 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
    • デンキセグメント:家電小売、店舗運営(LIFE SELECT含む)
    • 住建セグメント:戸建・建売・注文住宅、住設機器等
    • 金融セグメント:住宅ローン・保険等金融商品
    • 環境セグメント:リユース家電・再製品化等
    • その他:その他事業(卸売等)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):966,863,199株
    • 期末自己株式数:286,468,584株(取得により増加)
    • 期中平均株式数(四半期累計):687,984,566株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表等:通期・中間などの予定は資料に明記なし(通期予想は既発表、修正無し)
    • 株主総会/IRイベント:詳細は未記載

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較)
    • 売上高:第1Q実績 377,663百万円。会社は通期予想のみ提示(1,697,500百万円)。第1Qは通期に対する進捗率22.3%(目安:四半期平均25%に対しやや低め)。
    • 営業利益:第1Q実績 13,392百万円。通期比進捗率27.4%(四半期平均25%を上回る)。
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:8,852百万円。通期比進捗率32.4%(高め)。
  • サプライズの要因:
    • マイナス要因:ヤマダデンキでの未納品増(主にエアコン・季節品等、売上計上のタイミング遅延で前年同期比約32億円増)およびポイント施策強化に伴う収益認識の影響(前年同期比約45億円の影響)が第1Qの売上・利益を押し下げた。
    • プラス要因:猛暑によるエアコン販売増、パソコン・携帯等買替需要、新機種のゲーム機売上、住建・環境の増収などで基礎的な販売は堅調。販売管理費の抑制(店舗統廃合・広告のデジタル化等)も効いている。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。未納品は第2四半期以降に売上計上され、ポイント施策の効果は第3四半期以降に明確になる見込みとしているため、現段階で通期達成可能性は維持と判断。ただし在庫・運転資金増加やポイント施策の収益化進捗を注視する必要あり。

財務指標

  • 損益(第1四半期、百万円)
    • 売上高:377,663(前年同期比△0.4% / △1,440百万円)
    • 売上総利益:113,985(前年同期比△0.7%程度)※数値は資料掲載
    • 販売費及び一般管理費:100,593(ほぼ前年並み)
    • 営業利益:13,392(前年同期比△6.7% / △954百万円)、営業利益率 3.55%(13,392/377,663)(参考:前期は約3.78%→やや悪化)
    • 経常利益:14,644(前年同期比△9.1%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:8,852(前年同期比△7.9%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):12.86円(前年同期13.91円、△7.6%)
  • 進捗率分析(第1Q/通期予想)
    • 売上高進捗率:22.3%(377,663 / 1,697,500)→ 四半期平均的な25%よりやや低い(タイミング要因を反映)
    • 営業利益進捗率:27.4%(13,392 / 48,900)→ 利益は進捗良好
    • 純利益進捗率:32.4%(8,852 / 27,300)→ 高い進捗
    • 過去同期間との比較:前年同期は売上ほぼ横ばい(+4.2%→今回△0.4%)だが、利益率は前年より低下
  • 貸借対照表(第1Q末、百万円)
    • 総資産:1,397,020(前期末1,324,980、+72,040百万円増)主因:商品・製品(在庫)増加
    • 流動資産合計:721,916(商品及び製品 386,004 -> 在庫増)
    • 負債合計:758,090(前期679,704、+78,386百万円増)主因:支払手形・買掛金増、短期借入金増(運転資金)
    • 純資産合計:638,930(前期645,275、△6,345百万円減)主因:配当支払・自己株式取得等
    • 自己資本比率:45.2%(前期末48.1%)(自己資本比率45.2%(安定水準))
  • 流動性・負債
    • 短期借入金:177,431百万円(増加)/長期借入金:99,479百万円(減少)
    • 流動負債合計:557,069百万円
    • 負債増加は運転資金・仕入タイミングに起因
  • 効率性
    • 総資産回転率や売上高営業利益率は四半期ベースで微減。店舗統廃合により売場面積は増加(直営売場面積は前年比102.0%)し、店舗効率化は進展中。
  • セグメント別(当第1Q、百万円・前期比)
    • デンキ:売上 307,238(△1.9%)、セグメント利益 12,257(△16.2%)— 未納品・ポイント影響で減益
    • 住建:売上 64,391(+4.9%)、セグメント利益 382(増益。前期比増)
    • 金融:売上 1,143(+2.0%)、利益 290(△6.7%)— フラット35等で粗利率低下
    • 環境:売上 9,915(+15.6%)、利益 386(+0.2%)— リユース拡大で増収
    • その他:売上 2,545(△9.8%)、利益 46(+21.6%)
  • 財務の解説:
    • 在庫(商品及び製品)が大幅増加(336,660→386,004 百万円、約+49,344百万円)しており、季節商品仕入や未納品の影響。負債(短期借入金・買掛増)で資金調達しているため運転資本の動向に注意が必要。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:年間13.00円(中間0.00・期末13.00)
    • 2026年3月期(予想):年間17.00円(中間0.00・期末17.00)→ 予想修正無し
  • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
  • 株主還元方針:自己株式取得(第1Qに12,392,900株取得、自己株式残高増加)を実施。特別配当は無し。

セグメント別情報

  • デンキセグメント(中核)
    • 売上高:307,238百万円(前期比△1.9%)、営業利益:12,257百万円(前期比△16.2%)
    • 主な要因:未納品増加(季節品等)およびポイント施策の収益認識影響で前年同期比減益。LIFE SELECTの出店・店舗統廃合を進め、売場面積は前年比102.0%に拡大。LIFE SELECT店舗は全国39店舗(2025年6月末)。
    • 戦略:LIFE SELECTを中核に年間10店舗出店体制、店舗効率化、デジタル広告強化等で収益性向上を図る。
  • 住建セグメント
    • 売上高:64,391百万円(+4.9%)、営業利益:382百万円(増益)
    • 会社別:ヤマダホームズ・ヒノキヤ・ハウステック等で増収。建売・規格住宅の拡充、店舗内相談カウンターで集客強化。
  • 金融セグメント
    • 売上高:1,143百万円(+2.0%)、営業利益:290百万円(△6.7%)
    • 理由:取扱高は伸びるが、フラット35案件等で粗利率低下。価格転嫁は進めており改善見込み。
  • 環境セグメント
    • 売上高:9,915百万円(+15.6%)、営業利益:386百万円(+0.2%)
    • 理由:リユース生産能力拡大(山口工場稼働で年間20万台規模)。製品は全国300店以上で展開。
  • その他
    • 減収だが利益改善(ビジネスモデルの転換による利益重視化)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:2026/3〜2030/3 中期経営計画を公表。2030年3月期目標:売上高2.2兆円、経常利益1,000億円、ROE8.5%。
  • 進捗:LIFE SELECTの出店・店舗集約・住建・環境の伸長は中計の方向性と整合。短期は施策投資やポイント強化が一時的に利益・売上計上のタイミングに影響するが、会社は中長期的な収益化を見込む。

競合状況や市場動向

  • 市場:家電小売業界は節約志向だが、猛暑でエアコン需要、Windows10サポート切れ前のPC買替・携帯電話需要で一部カテゴリは好調。
  • 競合比較:資料に他社比較データは無いが、ポイント施策・LIFE SELECTという大型店舗戦略で差別化を図る点が特徴。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 直近公表の連結業績予想に修正は無し(通期:売上1,697,500百万円、営業利益48,900百万円、経常利益51,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益27,300百万円)。
    • 第2四半期累計予想:売上818,700百万円(累計)、営業利益23,500百万円など(会社公表)。
  • 予想の前提:為替や原油等の記載は資料に記載無し(前提条件は添付資料参照との表記)。
  • 予想の信頼性:会社は現時点の前提に基づくと明示。過去の達成傾向については資料内に総括なし。
  • リスク要因:
    • 在庫・未納品の季節性による売上計上タイミングと運転資金増加
    • ポイント施策の収益化タイミング(施策終了後の収益貢献を前提)
    • 金利上昇や仕入物流費等コスト上昇(住建・ハウステックで物流費増等が言及)
    • 市況(個人消費動向、猛暑等の季節要因、通商政策等の外部要因)

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 四半期レビュー:監査法人によるレビューは無し(資料に「無」)
  • 自己株式取得:取締役会決議に基づき当期に12,392,900株取得(自己株式が5,479百万円増加)
  • 四半期連結キャッシュフロー計算書:当第1四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9831
企業名 ヤマダホールディングス
URL https://www.yamada-holdings.jp/
市場区分 プライム市場
業種 小売 – 小売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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