2024年7月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期予想に修正はなし。第3四半期累計の業績は売上高がほぼ予想(会社公表の通期ベースでは進捗良好)に対して横ばいだが、営業利益・純利益は想定を上回る進捗(営業利益進捗約83%)で着地。短期的な上振れ要素あり。
  • 業績の方向性:売上高は前年同期比ほぼ横ばい(△0.2%)だが、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益は増益(増益トレンド)。
  • 注目すべき変化:鋼製物置事業は売上減(△3.5%)ながらセグメント利益は大幅増(+19.5%)と収益性改善。オフィス家具事業は売上伸長(+7.2%)もセグメント利益は減(△22.6%)。
  • 今後の見通し:2024年7月期通期予想に変更なし。現時点の進捗からは通期予想の達成可能性は高めだが、原材料・エネルギー価格や個人消費動向の影響に注意。
  • 投資家への示唆:収益性改善(コスト削減・価格転嫁の浸透)で利益が押し上げられている点がポイント。通期見通しは据え置きだが、非継続的な特別利益(売却益・保険収入等)が純利益を押し上げているため、持続的収益力の確認が重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社稲葉製作所
    • 主要事業分野:鋼製物置(家庭用物置等)の製造・販売、オフィス家具の製造・販売
    • 代表者名:代表取締役社長 稲葉 裕次郎
    • 上場コード:3421(東証)
    • URL:https://www.inaba-ss.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2024年6月14日
    • 対象会計期間:2024年7月期 第3四半期累計(2023年8月1日~2024年4月30日)
    • 四半期決算説明資料・説明会:作成・開催ともに無
  • セグメント:
    • 鋼製物置事業:家庭用・業務用の鋼製物置の設計・製造・販売
    • オフィス家具事業:オフィス向け家具の設計・製造・販売
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):17,022,429株(2024年7月期3Q末)
    • 期末自己株式数:720,236株(2024年7月期3Q末)
    • 四半期累計平均株式数:16,474,865株(第3四半期累計)
    • 時価総額:–(資料未記載)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:–(今回発表済)
    • 株主総会:–(資料未記載)
    • IRイベント:決算説明会は無のため予定なし

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社公表の通期予想に対する第3Q累計進捗)
    • 売上高:31,545百万円(通期予想42,600百万円に対する進捗率 74.1%)→ 標準的な進捗(第3Qまでで約3/4)
    • 営業利益:2,570百万円(通期予想3,080百万円に対する進捗率 83.4%)→ 進捗良好(上振れ要因)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:2,012百万円(通期予想2,450百万円に対する進捗率 82.1%)→ 進捗良好
  • サプライズの要因:
    • 営業面:コスト削減(生産・物流効率化)と価格転嫁の浸透により営業利益率が改善。
    • 特別項目:投資有価証券売却益、保険解約返戻金、受取保険金等で特別利益143.9百万円を計上し税引後利益を押上げている点が純利益増の一因。
  • 通期への影響:
    • 当期業績予想に修正はなし。第3Q時点で利益進捗は良好だが、原材料価格や需要動向の変動リスクがあるため注視が必要。
    • 自己株式取得(2024年3月決議)については通期EPS予想に考慮していない(注記あり)。

財務指標

  • 損益(第3四半期累計:2023/8/1–2024/4/30)
    • 売上高:31,545百万円(前年同期比 △0.2%/△78百万円)
    • 営業利益:2,570百万円(前年同期比 +14.1%/+318百万円)
    • 経常利益:2,808百万円(前年同期比 +11.3%/+285百万円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:2,012百万円(前年同期比 +27.3%/+431百万円)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):122.14円(前年同期 95.90円)
  • 財政状態(2024/4/30)
    • 総資産:59,834百万円(前期末比 +686百万円)
    • 純資産:43,413百万円(前期末比 +978百万円)
    • 自己資本比率:72.6%(前期末 71.7% → 安定水準)
    • 流動資産:30,976百万円、流動負債:13,590百万円、流動比率=約228%(良好)
    • 負債合計:16,420百万円、負債/純資産(負債資本比率)=約37.8%(低め)
  • キャッシュフロー:詳細は注記表参照(キャッシュ減少の主因は納税・配当支払と自己株取得で現金及び預金が1,042百万円減少)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計)
    • 売上高進捗率:74.1%(通年42,600百万円に対して)
    • 営業利益進捗率:83.4%
    • 純利益進捗率:82.1%
    • 過去同期間との比較:前年同期間の進捗(通期ベース)データが資料にないため比較不可(–)
  • 効率性・その他指標:
    • 売上総利益は8,561百万円(前年同期 8,060百万円)で粗利改善
    • 営業利益率:2,570 / 31,545 = 約8.15%(前年同期間は約7.12%)
  • セグメント別(第3Q累計)
    • 鋼製物置:売上 21,298百万円(△3.5%)、セグメント利益 2,922百万円(+19.5%)
    • オフィス家具:売上 10,250百万円(+7.2%)、セグメント利益 442百万円(△22.6%)
  • 財務の解説:
    • 売上は全体横ばいだが、コスト対策と価格転嫁により営業利益率が改善。純利益の押上げには一時的な特別利益も寄与しているため、継続的な利益力はセグメント別の動向を確認する必要あり。

配当

  • 配当実績・予想:
    • 中間配当:16.00円(2024年7月期)
    • 期末配当(予想):16.00円
    • 年間配当予想:32.00円(前期は36.00円)
  • 配当利回り:–(株価情報の記載なし)
  • 配当性向(通期想定):配当32.00円 ÷ 1株当たり当期純利益150.50円 = 約21.3%(目安)
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:自己株式の取得・消却を実施(消却900,000株(2023/10/31)、取得211,900株(当期中))だが、業績予想のEPSには自己株取得影響を反映していない旨注記あり。

セグメント別情報

  • 鋼製物置事業:
    • 売上 21,298百万円(前年同期比 △3.5%)
    • セグメント利益 2,922百万円(前年同期比 +19.5%)
    • コメント:価格改定前の駆込み反動や改定後の需要低調があったが、新製品投入(アルシアフィット、タフレージ)、CM再開等で需要取り込み。材料高の中で生産・物流コスト削減と価格転嫁が奏功し収益改善。
  • オフィス家具事業:
    • 売上 10,250百万円(前年同期比 +7.2%)
    • セグメント利益 442百万円(前年同期比 △22.6%)
    • コメント:オフィスリニューアル需要が堅調で新製品(ヴィアルーム)投入等により売上拡大。ただしセグメント利益は減少(詳細要因はセグメント報告の減損計上や費用配分等の影響を確認する必要あり)。前期に計上した減損は当期は該当なし。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料中に具体的な中期計画の数値目標は記載なし(–)
  • KPI達成状況:特定KPIの記載なし(–)
  • コメント:短中期では収益改善施策(コスト削減・価格転嫁・新製品投入)を実行しており、第3Q時点で営業利益率改善が確認できる。中長期目標との整合性は公開情報を参照のこと。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:鋼製物置業界は個人消費の弱さや原材料高で厳しい状況。オフィス家具はオフィス改修需要で堅調。
  • 競合比較:同業他社との比較データは資料にないため記載不可(–)。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(据え置き):売上高 42,600百万円(+1.9%)、営業利益 3,080百万円(+11.8%)、経常利益 3,430百万円(+10.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益 2,450百万円(+24.3%)、1株当たり当期純利益 150.50円
    • 予想修正:なし(2024年3月15日公表の予想から変更なし)
    • 前提条件:為替・原油等の前提は資料P.3の注記参照(詳細数値は記載なし)
  • 予想の信頼性:第3Q累計の進捗は利益面で高め。だが特別利益の影響があるため、来期残り期での持続的営業力と原材料コスト動向が重要。
  • リスク要因:原材料・エネルギー価格の上昇、個人消費低迷(鋼製物置需要)、オフィス投資動向の変化、為替変動、物流コストなど。

重要な注記

  • 会計方針変更:なし
  • 自己株式の動き:2023/10/31に自己株式900,000株消却。2024/3/15決議の自己株式取得(上限500,000株、取得価額上限750,000千円)のうち当第3四半期累計期間に211,900株を取得。
  • 特別利益:当第3四半期累計で投資有価証券売却益、保険解約返戻金、受取保険金等の特別利益合計143,890千円を計上(純利益押上げ要因)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3421
企業名 稲葉製作所
URL http://www.inaba-ss.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 金属製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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